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GACKT インタビュー

Single

『雪月花-The end of silence- / 斬〜ZAN〜』
2009.12.09 RELEASE
[通常盤]
DSCD-00018
\1,200(tax in.)

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[Dears限定盤]
DSCD-00017
\1,800(tax in.)

01.雪月花-The end of silence-
02.斬〜ZAN〜
03.雪月花-The end of silence-(Instrumental)
04.斬〜ZAN〜(Instrumental)

GACKT 遂にhotexpressに降臨!

今年でソロデビュー10周年を迎え、怒涛のアリーナツアーや、4週連続シングルリリースなど、壮絶とも言える1年を駆け抜けてきたGACKTが、いよいよニューシングル『雪月花-The end of silence- / 斬〜ZAN〜』をリリースする。直前にリリースしたアルバム『RE:BORN』についても含め、初登場となる今回は彼が表現にかける想いから、エンターテインメントで変える未来まで。濃密に答えてもらいました!

−−2009年はソロデビュー10周年となりましたが、シングル8枚にアルバム1枚。大規模なツアーも開催と、相当にハードな1年になりました。

GACKT:音楽活動の始動となった『Jesus』(2008年12月リリース(通常盤))から考えると、もう次も作っているからトータルでシングル10枚。……まあ10周年だし(笑)。苦しさ? クリエイティヴに苦しさはつきものだよ。むしろ、苦しまないのはクリエイティヴじゃない。女性が子供を産む時、苦しむからこそ産まれたという歓びがあるように、苦しむからこそ出来上がったモノに対しての愛着や愛情が沸く。もっと良いモノ、もっとみんなが感動できるモノを、常に追求し続けるから苦しくなるんじゃないかな。でも、その苦しみは観に来てくれた人たちの喜ぶ顔で、一瞬にして帳消しになるよ。

−−より研ぎ澄まされた作品を生み出すために、常に極限まで追求していくGACKTさんの壮絶な様子を見ていると、「そこまでやらなくて良いんじゃないか?」って思う瞬間もあります。

GACKT:やりすぎだと思う人もいるかもしれないけど、そこから感動を得られる人と得られない人といるわけだよね。例えば今、“楽園祭”(※1)っていうのをやっていて、そのために僕はX JAPANの曲のドラムを練習しているんだけど、この歳だからこそ感じる事があるんだよ。
X JAPANのドラムはYOSHIKIがやってるけど、彼はずっとこれを仕事にしていたわけだよね。こんな事やってたら身体壊すし、首だって骨だっておかしくなる。倒れたりもするよ。でも、苦しみながらも、それでもやり続ける姿が人に感動を呼ぶんだ。日本の歴史上で、ドラムの販売実績を上げた人って、石原裕次郎さんとYOSHIKIだけだからね。そのふたりが本当に(テクニックが)凄いドラマーだったかって言われたら、そうじゃないって言う人もいるかもしれないけれど、彼らふたりは人に感動を与える事ができる、類い希なるドラマーなんだ。

だから、仮に他のアーティストが僕のステージに立って同じセットリストでやったとしても、僕のステージを観て感動している人たちに同じような感動を与える事はできないと思う。そこに命を懸けている僕だからできるんだよ。命を懸けてやっている姿を見て、感動して涙を流す。それは無条件な事なんだよ、不思議だけど。

−−確かにGACKTさんがステージへ懸ける意志は、侍と称しても過言ではないほど壮絶ですよね。

GACKT:例えば今、侍って言葉が出たけど、実際に闘うっていう行為は人殺し、殺し合いでしかないわけだよね。でも、そこでお互いが命を懸け合って、守るべき者のために闘う姿が感動を呼ぶんだ。それって凄く不条理な話だけど、その死が誰かを守るための闘いだったり、命を懸けて何とか守ろうとする姿を観ると、感動して心を打たれる。命を懸けるってそういう事なんだよ、きっと。人の心を動かす。人間の中にある、感動のスイッチを入れてしまうものなんじゃないかな。
どんな時でも命を懸けて、本気でやれる人は感動を生み出せる。むしろ、例え成し遂げたとしても本気を感じる事ができなかったり、命を懸ける程ではない中でできてしまったモノっていうのは、人に感動を与えない。結果としてできた、っていう事実が残るだけなんだ。

−−12月2日にリリースしたアルバム『RE:BORN』には、音楽CDに加えてオリジナルドラマCDも収録されています。ドラマは戦争状態にあるドイツが舞台ですが、このストーリーをハッピーエンドと捉える事ができるか。そこがひとつの鍵だと感じました。

GACKT:何をもって幸せとするのか。今の世の中に存在する幸せっていうのは、ありふれたモノの中に存在するから、感じ方が薄くなっているよね。例えば人の出会い。分かりやすく言うと……、今幾つ? 32歳? じゃあ携帯の無かった時代を覚えてるよね。デートする時に外で待ち合わせをする。その人が来るかどうか、本当にドキドキしたよね? 家に電話したって居ないし、時間に遅れていたとしたら余計心配になる。だからこそ、あの時代だからこその感動、人に出逢った事を喜べる自分がいた。携帯や、ポケベルが無かった時代に生まれて僕は良かったと思うよ。

Interviewer:杉岡祐樹
Photo,Page Design:梅原直也