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capsule 『PLAYER』 インタビュー

Single
capsule New Single『PLAYER』

『LIAR GAME 2 ~シーズン2&劇場版 オリジナルサウンド トラック~』
中田ヤスタカ(capsule)

YCCW-50006
2,000円(tax in.)

capsule 『PLAYER』を購入する
01.Garden of Eden
02.LIAR GAME -Season2 edit-
03.Steal up Behind
04.Desert Road
05.Golden Rule
06.Silent Revive
07.Selfish
08.Paradise Lost
09.Electric Circuit
10.Coming Closer
11.Strangers
12.Far Away
13.Electrode Spark 0102
14.Strategy Meeting
capsule 『PLAYER』 インタビュー

--『Player』は強烈なサウンドながら、音圧で押し込む所がなくレイヤーは意外とシンプルですよね?

中田ヤスタカ:これはオーディオならではのやり方なんですけど、バンドだとそれぞれ同じ楽器からの音しか出せないじゃないですか。だけど僕はステージを無視した音楽を作れるから、例えばドレミって鳴っていてもそのひとつひとつを違うベース音にする事ができる。音の抜き差しや出入りがもの凄く激しいけど、同時に鳴る事が少ないからシンプルに聴こえるんですよ。
もちろん、それはやってて大変だから凄い訳ではないし、過程を経る価値があるから、結果を求めるからやってる。時間かからなくてかっこいいならそれに越した事ないんですから(笑)。

--その結果なのか、中田さんの生み出す音楽にはいつも、どこかに人間っぽい質感があるんですよ。

中田ヤスタカ:ドラムやベースやギターを全部生音で録音しても、ダメな所を全部削ぎ落としてキレイにまとめた曲って逆に機械っぽいような気がするんですよ。でも、僕がやってるような音楽なのに、人間の手から生み出されていると聴こえる曲もある。根本は演奏しているからだと思うんですけど、手作り感や作る楽しさ。やっている事はけっこう人間っぽいんですよ。

--また、M-06『I was Wrong』はバラードナンバーになりますが、初めて聴いた時にPerfumeの『願い』と通ずる世界観があると感じました。

中田ヤスタカ:それは言われるまで考えなかったですね、……言われてもピンとこないんですけど(笑)。今回は空間的な広がりを表現したかったんですよね。スピーカーはふたつなんですけど、横幅と縦幅と奥行きをコントロールしている。距離感とか、遠くに聴こえるフレーズとか、広い場所に聴こえる和音とか。そういう試みを色々やってます。

--au iidaのCF曲となる『Hello』は短い楽曲ながら、どんどん展開していく心地良さがあります。

中田ヤスタカ:CFで聴いて「どうせアルバムでは4つ打ちハウスになってんだろ?」なんて思ってる人もいるかもしれないけど、なってない(笑)。映像も凄くシンプルだし、無い部分もデザインというか、空白がある。

--自分は“知らなかった音が鳴りながら、メロディも素晴らしい”のがJ-POPだと思っている所があるんですが、このアルバム『PLAYER』は本当のJ-POPなんだと確信しました。

中田ヤスタカ:普通に作ったらそうなるはずなんですけど、どうやら常識が変わってきているらしくて(笑)。capsuleは基本的にアンチですよね。具体的な何かに対するアンチではなくて、アンチ・多いもの(笑)。capsuleみたいなユニットばっかりな世界だったら、「曲とかどうでも良いからルックス最強の女の子をデビューさせようぜ!」って言ってたと思う(笑)。世の中に対するバランスを提案していきたいんですよ。

--また、今作はジャケットもインパクトがありますよね。

中田ヤスタカ:CDは12センチでデザインされているけど、(今のリスナーは)ネットや携帯型デジタル音楽プレイヤーで表示されるサイズを目にする事の方が多いんじゃないかって思うんですよ。原寸大で表示される事は殆どないし、アイコン化してきてるんですよね、ジャケットが。僕はパッケージの方が好きなんでCDを基本として作るんですけど、小さくなっても説得力のあるデザインにしたいんですよ。

--ただ、そのCDの低迷が続いているのが現状です。

中田ヤスタカ:配信は便利だとは思うんですけど、誰かが作ったアルゴリズムで変換されている訳でしょ? 配信サイトによってビットレートもアルゴリズムも違う訳だから、それで良いのかなって思いますね。
CDやレコードがメインだった時は、テープやMDは違うものとして買ってた。例えば“CDプレイヤーが家にないからテープでマッキー(槇原敬之)を買いました”とか―――ってこれは僕の事なんですけど(笑)、テープは巻き戻しが必要とか、その違いをリスナーも分かってたじゃないですか。配信に関してはそこまで分かっていないかもしれないし、パソコンの内臓スピーカーで聴く様になったからかもしれない。だって、どんだけドラムが鳴ってても、携帯で聴いたら“コッツンコッツン”なんて鳴る訳だし(笑)。
フォーマットとして確実に上回るものがあるのなら、(CDは)自然に無くなっていくんでしょうけど、僕はCDの音質で作って、それを元に配信を作る。僕が聴いている音に一番近いのがCDなんですよね。

Interviewer:杉岡祐樹
Page Design:佐藤恵