音楽情報サイト:HOT EXPRESSthere is music by side ホットエキスプレス・ミュージックマガジン  
 
   
 
音楽情報サイト:hotexpress トップページに戻るニュース一覧へインタビュー一覧へライブレポート一覧へ
レビュー一覧へエアプレイチャートへメールマガジンを購読する特集一覧へ
SEARCH
アーティスト検索
 
 

シアターブルック 『intention』インタビュー

アルバム
シアターブルック アルバム『intention』

『intention』
[初回限定盤(CD+DVD)]
2010.05.26 RELEASE
ESCL-3450/1
\3,780(tax in.)

シアターブルック アルバム『intention』<初回限定盤>を購入する

[通常盤(CD)] ESCL-3452
\3,059(tax in.)

シアターブルック アルバム『intention』<通常盤>を購入する
01.お尻をひっぱたけ!
02.SNAKE BOOTS
03.明日のかけら
04.イカロスの大地
05.裏切りの夕焼け-Album Ver.-
06.恋人よ
07.'74年の日曜日
08.大気圏突破
09.未来を今
10.旅人と踊り子
11.夢とトラウマ
12.理想のオレ

シアターブルック 最高傑作『intention』リリース記念特集“ロックスター、音楽と人生を語る”シアターブルック 特集公開中!タイジから貴方へのプレゼントも!?

シアターブルック 『intention』 インタビュー

 前作『Reincarnation』から約5年。2007年の【ARABAKI ROCK FEST.07】で『未来を今』を披露し、観衆に涙ながらの笑顔を与えてから約3年。ようやくシアターブルックのニューアルバム『intention』がいよいよドロップされる。最高傑作と断言してしまっても構わない音とメッセージの集合体。これが今のシーンで鳴ることの有意義さを感じながら、日本が誇るファンキーロックスターに音楽と人生を語ってもらった。

--2007年の【ARABAKI ROCK FEST.07】でシアターブルックのステージを観たときに、とある新曲を聴きながら僕はボロボロ涙を流したんですよ。でもその曲は2007年には結局リリースされず。2008年になっても2009年になってもリリースされず。で、ようやく2010年にシアターブルックのシングルが出るって聞いて。

佐藤タイジ:そのB面に入ってたと(笑)。

--2007年のアラバキで聴いたメロディが聞こえてきて。「これは!?」と思って資料をよく見たら2曲目に『未来を今』って書いてあって。速攻で3年前に一緒に聴いてた奴に連絡して「やっと出るぞぉ!2007年のアラバキの「差し出せ~ば♪」ってやつ!」って。

佐藤タイジ:(笑)。あのアラバキのときにはレコーディング終わってて、オケは録ってたのよ。でもリリースするタイミングを逸してしまい、ここまで伸びちゃった! 今年に入って歌だけ録ったんだけど、あれ、良い曲なんだよね。自分でも気に入っていて。ライブでやっても心が込めやすいんだよね。

--アルバム『Reincarnation』から約5年。シアターブルックの新作を出すまでにこれだけの時間を要した理由を聞かせてもらえますか?

佐藤タイジ:2006年とか2007年はバンドとしてすごく煮詰まってるんですよね。『未来を今』のオケもすげぇ良く出来てるじゃないですか。完成されてるんですよね。ただ、あの頃って当時ライブが年間で5,6本とかいう状況で「まいったな」と。で、話がちょっとゴチャゴチャするんだけど、Taiji All Starsのアルバム『FEMME FATALE』を2007年に出してて。女性ボーカル陣がドバァ~っといて、ひとつひとつリレーション作らなきゃいけなかったし、作業としてすげぇ大変だったから「次はシアターブルックやりてぇな」と思って。でもそこで出す作品はインディー盤でええんちゃうか?みたいなところがあったんですよ。

--なるほど。

佐藤タイジ:ただ、フォーライフさんがTaiji All Starsだけじゃなくシアターブルックも「やりましょう」と言ってくれていたんです。でもライブが年間で5,6本しかできない状況でメジャーとやるのは良いんだろうか?って思って。絶対に穴が空いてくるところもあるし。沼澤(尚(dr))さんだけスケジュールが合わないとか、エマーソン(北村(key))さんだけスケジュールが合わないとか、当時は予想できたんですよ。一応メンバーに「トラとかで対応してもいいか?」って質問したら「そりゃねーだろ」って返されてもいたので「じゃあ、お休みしよう」と。

--単純にスケジュールの問題があったんですね。

佐藤タイジ:あと、ブッシュもやりたい放題だったし、世の中が酷い状況だったじゃない? 希望が見えない。だったら今はお休みするのもアリだろうと思ったんだよね。でも2009年に皆既日食があるのは分かってて、そのイベントにSunPaulo(佐藤タイジと森俊之によるエレクトロユニット)で行くのは決まっていて。皆既日食って俺の中では節目になってるんですよね。世の中が変わるサイン、なんとなくそういうイメージがあるんです。だからシアターブルックも2009年には復活しておこうと思って。

--その間、早く新作を出したい想いはありはしたんですか?

佐藤タイジ:曲は溜まっていたからね。でもその2年間、シアターブルックをやらないっていうのは新鮮だったんですよ。10代のときからずーっとやってるから、それを楽しむことができたんですよね。

--4月29日、恵比寿LIQUIDROOMで行った2010年1発目のライブも観させて頂いたんですけど、俺が聞き間違えていなければ「社長になったから」ってサラッと言っていた気がするんですが。

佐藤タイジ:そうそう。去年、前の事務所を離れて、友人の法人を間借りして。で、今年シアターブルックの新作を出すということで、法人的にも独立して。気付いたら俺が社長という流れになってしまった。なんで前の事務所を離れたかと言うと、そのときの担当マネージャーと呑んでるときに「いやぁ~、タイジさん、もう独立した方がいいっすよ」みたいなことを言ってきて。で、シアターブルックってスケジュール組むのも苦労するし、みんなの個性も強いし、マネージメントするのが大変って言えば大変なんですよ。だから「そうか、こいつ、投げ出したな」と思って(笑)。それで自分でやってみたら、やっぱり大変なの。発足と同時に存続の危機。

--(笑)。

佐藤タイジ:結局、今のマネージャーと2人で運営してるんだけど、やれてる感はないよね。まぁまぁこれからなんだけど。とりあえず武道館まではこのまま行こう、という。

--正直、タイジさんって音楽的なところではグイグイいろんなもんを引っ張っていける力を感じさせるんですが、いわゆる経営者というか、サラリーマン的な立場からは最も遠い場所にいる存在だと勝手に思っていて。

佐藤タイジ:正にそうですね。全然ムリっすね! だから「大手に吸収されてー」って感じ(笑)。

--でも古巣であるエピックと契約を交わして、5年ぶりとなるシングル『裏切りの夕焼け』がアニメ「デュラララ!!」主題歌に起用されたのもあってヒットを記録しています。

佐藤タイジ:今回のアルバム『intention』はみんなインディーズで出すつもりで取り組んでたから「2010年内に出せればいいんじゃねーの?」ぐらいのゆるーい感じだったんですよ、最初は。そしたらエピックさんがやってくれることになって、アニメのタイアップもスコーン!と決まっちゃって。メンバー間とエピックのタイムテーブルが全然違ってくる訳ですよ。そこの帳尻合わせるのも大変で「すみません、ここのスケジュール頂けないでしょうか?」みたいな(笑)。気が付くとさ、シアターブルックって全員俺より年上なんですよね。いつの間にか一番年下のペーペーのミュージシャンみたいな感じなってて「よろしくお願いします」みたいな。

--「忙しいところ、すみません」みたいな。

佐藤タイジ:そうそう!そうなっちゃってんの!若干さ、時間空いたからさ、微妙な距離感とかもあって(笑)。いきなり「よろしく」って言えない感じ。で、シングルが凄い巻きのスケジュールで入ってきたから、メンバーに「タイジくん、焦る気持ちは分かるけど、そんなに焦ってもええもんは出来へんよ」みたいなこと言われて、それに対して「いや、でもここは外せないっすよ」とか何とか薄っぺらいことベラベラ言って(笑)。もうとにかく頼みまくって何とかやりましたね。

--あと、アニメ「デュラララ!!」でこのバンドを知った人に向けて、シアターブルックってめちゃくちゃ格好良いけどそもそも何者なの?ってところを、歴史的な部分も含めて紐解いていきたいんです。で、こんな質問されるのは久々かも知れないんですが、シアターブルックってそもそもどんな音楽や存在を目指してスタートしたバンドなんですか?

佐藤タイジ:高校のときにマザーノイズっていうバンドがいて、そこに俺とボーカリストが加入してシアターブルックになり、大学で徳島から東京に出てきたんです。で、バンマスが辞めたことで俺が切り盛りし出すんだけど、そもそもマザーノイズっていうバンドがね、俺の中で結構衝撃だったんだよね。俺はそれまで単なるギター少年で、ディープ・パープルから始まり、アイアン・メイデンとかヴァン・ヘイレンとかコピーしていたわけ。で、自分のバンドを始めてからは後期のビートルズが好きだったから『ホワイト・アルバム』とか『アビイ・ロード』をコピーしてて。そこに先輩のマザーノイズが現れるんだけど、それはXTCとかバウハウスとかキュアーみたいな感じで。ずっとメタルとかビートルズをコピーしていた少年からすると「なんだ?このギター」ってなって、視野が広がったんだよね。

Interviewer:平賀哲雄
Page Design:唐沢友里江