「あつくなっても無駄なんて言葉 聞き飽きたよ」冷静を装う奴らや高校時代の自分自身へカウンターパンチ。永遠の憧れである高校球児への想いを通じて、この夏、ファンモンが一生懸命頑張ることの素晴らしさを説く。そんな“2010ABC夏の高校野球応援ソング”である新作『あとひとつ』の話を中心に、ファンモンが大ブレイクした理由や海外進出という目標、更にはプライベートや高校時代の自分たちについても語ってもらった。
--紅白出場、ヒット連発、武道館や横浜アリーナでライブ敢行など。最近のファンモンは象徴的なトピックが満載ですが、こうした状況にはどんなことを感じますか?
ファンキー加藤:有り難いですね。でも現実離れしているような感覚もありますよ。例えば、横浜アリーナ2daysとかはどうもまだ「自分たちでやった!」っていう感覚がないぐらい、大きいイベントでしたし。
モン吉:やってることはデビュー前から変わってないんですけど、応援してくれる人が増えましたからね。
--どうしてここまで大きく支持されるようになったんだと思いますか?
ファンキー加藤:なんなんスかね~……、ちょっと分からないですね。でも分かってない方が良いんじゃないですかね。分かると逆に同じところばかり突っついて、いやらしい感じになっちゃうと思うんで。だから楽曲制作やライブのスタイルはずっと変えずにやっていこうかなと思ってます。
--どんどん大きくなっていくこと、人気が上昇していくことへの怖さとかはない?
ファンキー加藤:怖さ……というか、プレッシャーを感じるときはあります。例えば、ちょっと前まではフェスとかに出ると完全アウェーでね、引っ掻き回すだけ引っ掻き回してとっとと帰る。みたいな感じだったんですけど、最近はファンモンTシャツを着たお客さんも来てくれていて、ちゃんとその人たちのことも考えながらライブをしなくてはいけない。それをどっかで楽しんでいるところもあるんですけどね。
DJケミカル:まぁいろいろ分かんなくなっちゃう事とかもありますけど、結局ライブが始まってしまえばやることは変わらないので。自然の流れの中で、とりあえず全力でやれば伝わるかなって。
--ちなみにファンモンって「いつかはオリコン1位」とか「絶対に武道館に立つ」みたいな目標を立てながらそれを実現していったの? それとも「気付いたら、手にしていた」って感じですか?
ファンキー加藤:「気付いたら、手にしていた」ことの方が多いですかね。もちろん「武道館、やりたいね」とか「紅白、出たいね」とか目標はあったんですけど「じゃあ、そこに向かってどう進んでいこうか」っていう計算はしてなかったです。あくまで自分たちのペースで走ってきた結果、武道館も紅白もオリコン1位もあった。っていう感じですかね。
--ここ数年のファンモンは「CDが売れない」とか「音楽業界が危ない」とかシーンのネガティブな状況に反比例した勢いを見せていると思います。
ファンキー加藤:どうですかね? でもやっぱり「CDが売れなくなっているな」っていうのは感じますよ。雑誌読んでてもそうだし、周りの話を聞いててもそうだし。大変な時代ですよ。
--でもそこで難しく考えてファンモンが変わるってないですよね。
ファンキー加藤:そこはないですね。「じゃあ、音楽の表現方法を変えるか」ってなるのも違いますしね、難解なことを考えるのは苦手ですし。本当にずっと同じスタンスでやっていて、その結果として売れなくなっちゃったとしても仕方ないとは思ってます。
--今のファンモンにとっての目標って何なんでしょう?
DJケミカル:完全にアウェーなところで、例えば、全員インド人とか、全員ブラジル人とか、そういう場所でライブをドッカーン!とやったら面白そうだなと思いますね。それが出来たらもっと広がりそうだし、もしかしたら勝手にステージに上がってきて演奏を始めちゃう人とかも来るかもしれいないし。そういう何でもアリの、すごく面白いことがやりたいなとは思います。
モン吉:1回だけフランスでライブしたことがあって、そのときのリアクションが未だに忘れられない。日本語とか関係なかったし、ちょっと異質な感じだったんで。また外国は行ってみたいですね。
Interviewer:平賀哲雄
Page Design:唐沢友里江