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TK from 凛として時雨 『film A moment』インタビュー

PHOTO BOOK+DVD
TK from 凛として時雨 PHOTO BOOK+DVD『film A moment』

『film A moment』
[完全生産限定盤(PHOTO BOOK+DVD)]
2011.04.27 RELEASE
AIBL-9214
4,600円(tax in.)

TK from 凛として時雨 PHOTO BOOK+DVD『film A moment』<初回限定盤>を購入する
01.introduction
02.white silence (guest vocal: 湯川潮音)
03.film A moment
DVD: approx. 19 min.
DVD SPECIAL MENU: Bonus Photo x BGM (approx. 13 min)
TK from 凛として時雨 『film A moment』 インタビュー

“不安になってしまう人は多いと思う”

昨年、最新アルバムで週間セールス1位を記録。その轟音を思えば、驚異的な支持を得た凛として時雨だが、このたびTK(vo,g)が“TK from 凛として時雨”名義にて、ソロ作品『film A moment』をリリースする。フォトブックとDVDという、音楽作品としては異質な形態となった本作。そして今、音楽家として直面する現実についてまで、答えてもらった。

--思えば昨年末の凛として時雨のツアーでは、プロジェクターを使った演出がありました。映像を使った見せ方というのは、TKさんにとって次のステップにあたるのでしょうか?

TK:ライブでの映像の見せ方って難しいんです。より踏み込んだ物事が見えてしまうというか、抽象的だったモノが見えてきてしまうという部分がライブだと特に強いんです。ただ、もうちょっと踏み込んで見えるモノの中で表現してみたいって想いが、フツフツと出てきていたので、それがツアーの演出や今回のプロダクトに繋がった部分はありますね。

--昨年秋にアルバム『still a Sigure virgin?』で週間セールス1位を獲得しましたが、そうしてより観衆が増えていく中で、完成された演出に以前とは違った変化を加えたことに驚いた部分もありました。

TK:もちろん1位になったのは嬉しいんですけど、偶然といえば偶然ですし、実はあんまり体感できていないというか(笑)。だから演出面でそういった点を踏まえることはないですし、照明スタッフや舞台監督など表から演出する人に委ねることが多いですね。

--そして4月27日、PHOTO BOOK+DVD作品として『film A moment』をリリースします。こちらは“TK from 凛として時雨”名義では初の作品になります。

TK:シングル『moment A rhythm』に付属したフォトブック(※1) は凄く好きだったんですけど、もっと目に見えるモノってところに入り込むにはどうしたらいいのか。って考えた時に、やっぱり映像かなって。ただ、写真で一瞬を収めることはできても、それを連続させて切り取ることは未経験だったので、どう動いていけばいいのか分からなかったんです。ビデオカメラの勉強をすればいいのか、編集技術が先なのか……。
あと、映像を撮るのも写真を撮るのも自分だとして、それを時雨の作品と言えるのか、っていう葛藤もありました。普段、作詞作曲からレコーディングなどまで自分でやっていても、3人で音を出すのとひとりでやるのとでは明らかに違うんです。何となくその……、「ふたりが寂しいかな?」っていう想いもあったりして(笑)。

そうしてなかなか動けなくなっている時に、「そういうプロダクトなら、時雨の枠を考えずに作る方が、中途半端にならなくていいんじゃないか」って話があって。確かに考えれば考えるほど、ソロ以外ではやりようがない。時雨として中途半端に出すよりも、振り切った方がいいんじゃないかって判断をしました。どういう作品形態にするかも色んな可能性があったんですけど、今回は映像と一緒に見てもらいたいって大前提があったので、DVDと写真集という形にしました。

--本作で使用されている映像は、どちらで撮影されたのでしょうか?

TK:スコットランドとアイルランドですね。それぞれ別の時期に行っているんですけど、一回目はアルバム『just A moment』をリリースして、ツアーが終わった後。オフがあったので、「じゃあ行ってみようかな」ってスコットランドを一人旅してきました。8mmカメラは知り合いに借りたんですけど、どう映るかも分からないながら撮ってみて、帰って現像したフィルムを確認してみたら、自分の求めていた質感に近かったんです。
ただ、それがどういうパッケージになるのか見えていない状況で、そうこうしている内に次のアルバム『still a Sigure virgin?』の制作に入って、それが終わると「……ってことは、また行っていいのかな?」って(笑)。次はロシアなのか、もう一回スコットランドなのか。他の国も含めて色々考えたんですけど、時期的に飛行機のチケットがもう無かったんですよ。で、スタッフに相談したら、旅行代理店の方がアイルランド行きを一席用意してくれて。

--アイルランドの時は、既にサウンドの構想なども決まっていましたか?

TK:どちらかというと素材を先に撮って、って感じですね。映像は写真以上に合う合わないがはっきり出てくるので、僕が撮ってきた8mmの素材に「Telecastic fake show」は合わなかったり(笑)。まずは8mmで撮ってきて、そこに合う音を考え始めた時、映像の入口としてぴったりだったのがピアノだったんです。
映像は殆どその2回の旅でしか撮影できなかったので、何かを想定して撮ることができなかったんです。カメラと違って、何処がどう映っているか分からないので、現像してみたら全部上ずっている映像とかもたくさんありました(笑)。

Interviewer:杉岡祐樹
Page Design:佐藤恵