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アンジェラ・アキ 『始まりのバラード』インタビュー

シングル
アンジェラ・アキ シングル『始まりのバラード』

『始まりのバラード』
2011.06.08 RELEASE
[初回生産限定盤]
ESCL-3697~8
1,300円(tax in.)

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アンジェラ・アキ シングル『始まりのバラード』

[通常盤]
ESCL-3699
1,000円(tax in.)

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アンジェラ・アキ シングル『始まりのバラード』

[期間生産限定盤]
ESCL-3700
500円(tax in.)

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01.始まりのバラード
02.I Have a Dream
03.CREEP
アンジェラ・アキ 『始まりのバラード』 インタビュー

 ドラマ「名前をなくした女神」主題歌として震災前に生み出した『始まりのバラード』が、奇しくも“今、日本で生きている人々”と強烈にリンクする楽曲となっている。何故にこのようなことが起きたのか。そして我々は今、どのような意志を持って新たなスタートを切っていくべきなのか。アンジェラと同じ年齢なのをいいことに人生論を交わさせて頂きつつ、その真相に迫った。


--昨年はデビュー5周年でしたが、自分にとってどんなアニバーサリーイヤーになったと感じましたか?

アンジェラ:やっぱり節目って感謝の気持ちを表す良い機会だったりするじゃないですか。今までお世話になった人に向けて感謝する。5年続けられたことへの歓びをその人たちを分かち合いたいと思っていて。ふるさと徳島で里帰りライブをさせてもらったりとか、大阪城ホールや5回目の日本武道館での公演とか、5回目の「紅白歌合戦」とか、いろんな場所でそれが出来たのですごく感慨深い1年でした。

--僕は日本武道館での『組曲「宇宙~レクイエム~モラルの葬式~宇宙」』が印象に強く残っています。

アンジェラ:私は中島みゆきさんの【夜会】が大好きなんです。曲の世界観によって2時間ぐらいの舞台になっている。そういう自分の曲が中心になっていて、曲からストーリーが成り立つものを作りたかったんですよね。あの組曲はそれぞれ単体でも凄い集中力を要する曲たちなので、疲れましたけど(笑)。

--で、新たな夢に向かっていくことになる2011年。まず前半はどんなモードで過ごしていたんでしょうか。 良いテンションで音楽と向き合えていた感じだったんですか?

アンジェラ:ドラマ「名前をなくした女神」主題歌の話も頂いていたので、何曲か作っていました。で、今年は大きなツアーがないから制作モードに入ろうと思っていたんだけど、その矢先に大震災が起きてしまって。まぁアーティストに限らず、誰もが思い通りに動けなくなってしまったと思うんですけど、それはそれとして今年は大きな壁を乗り越えないといけない年だと感じていたんです。それで大学に通ったりとか、ギターのレッスンを毎週受けたりしていて。今後の自分に繋げる為の作業をコツコツしていく1年なのかなって。

--大きな壁って具体的にはどんな壁なの?

アンジェラ:目に見えないガラスの壁みたいなものがあって、あっち側に行けない感じがあるんですよ。凄く葛藤してる。スラスラ曲が出てくる訳でもなく。長い目で見ると、そういう時期なのかなって言う気もするけど。2011年、半年経ってそんな事を言っても仕方ないんだけど、そういうことを自覚するってすごく大事かなと思って。すべてが飛躍の年ではないし、こういう1年をきちんと受け止めてからじゃないと次のステップへは進めない。

--いつ頃から2011年はそういう年になると感じていたの?

アンジェラ:実は去年の終わりぐらいからそういうモードで。思ったより曲がスラスラ出来ないから「おかしいな」とは思っていたんですよ。多分、知識だったり、いろんなものを身に付けたことによって、それに縛られていて自由になることを遮られている。上手く言えないんだけど。でもこれはもう突き進んでいくしかないと思う。

--震災のショックは影響してますか?

アンジェラ:私は9.11もワシントンで経験して、ペンタゴンの飛行機の音が聞こえるぐらい近くにいた経験があるから、ああいうことがどういう感じで広まっていって、どんな影響を及ぼしていくか、リアルに体感しているの。その上で自分に何が出来るかを考えると、もちろん出来る限りの金銭的な寄付はするにしても、その後どう生きていくのかが重要で。もっとミクロな部分で、震災を受けて自分がどういう風に振る舞うのか、人や物事と接するのか。それによって生まれる影響みたいなものを今回はすごく感じているから、自分に何が出来るかは今年だけじゃなく来年も再来年も考えていきたいと思っている。

--被災地の為に何が出来るかを考えるのは大切なんだけど、この状況下で自分の人生をどうするか考えることもすごく重要ということですよね。それが結果として周囲に影響を及ぼしていく訳で。

アンジェラ:そうそう。

--で、今ってアーティストがこれまでどんな姿勢でどんな音楽を発信してきていたのか。すごく意味を持つようになっていると感じていて。今になって慌てて、張りぼての希望や愛の歌を発信されたところで何の効果もないと思っているんですよ。ずっと自分なりの希望や愛を模索しながら懸命に表現してきた人の歌じゃないと。

アンジェラ:そうやって表現してきた結果として、聴いてくれる人と発信するアーティストとの絆がどこまで深くなっているか。っていうことだよね。私の歌を聴いてくれる人とか「好き」って言ってくれる人は自分とすごく距離が近いと思うんですよね。今はそういう絆みたいなものを再確認する機会なのかなとは感じています。


Interviewer:平賀哲雄
Page Design:佐藤恵