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面影ラッキーホール 『ティピカル・アフェア』インタビュー

アルバム
面影ラッキーホール アルバム『ティピカル・アフェア』

『ティピカル・アフェア』
2011.06.08 RELEASE
PCD-28015
2,940円(tax in.)

面影ラッキーホール アルバム『ティピカル・アフェア』<初回限定盤>を購入する
01.ラブホチェックアウト後の朝マック
02.セカンドのラブ
03.ゆびきり
04.ゴムまり
05.背中もよう
06.今夜、悪魔は天使に負けない
07.あたしだけにかけて
08.涙のかわくまで
09.SO-SO-I-DE(LIVE at EAST)
面影ラッキーホール 『ティピカル・アフェア』 インタビュー

PVを視聴する 待ちに待った衝撃! 本年度No.1問題作が完成

その豊潤さに耳からウロコが落ちまくる、いなたくも心地良いサウンド+万人に通じるストーリー性で、聴き手の心をワシ掴む唯一無二の詞世界……。面影ラッキーホールが初登場です!
活動歴10年を超えながら、年々注目度を増しつつある中、3年ぶりのニューアルバムを完成させた彼らから、中心メンバー aCKy(vo / 全作詞担当)とSinner-Yang(b / プロデューサー)を招き、お話を伺ってきました! 全音楽ファンからミュージシャンまで、必読です。


--先日、シャフト×キングレコードのアニメ主題歌を担当したミュージシャンが、一堂に会するイベントに出演しました。アニメファン中心の会場を、面影ラッキーホールの世界観で埋め尽くしていく感じが、とにかく衝撃的でした。

面影ラッキーホール インタビューカット(aCKy)

aCKy:ソッチの住人さんがドキドキしながら、怖いモノ見たさにコッチをチラ見している感じは、ほのぼのしましたね。僕らはやっぱりアウェイが燃えるんですよ。自分ら目当てのお客さんだけを前に演るのって、親戚の前で歌うのに近いというか、ちょっと恥ずかしいんですよね。昔から一盗二卑三妾四妻(※1)って言うじゃないですか?(笑)。アウェイ感はモチベーションが上がりますよね。主題歌を担当した時もそういう心持ちでしたね。

Sinner-Yang:いつものファンを目の前にしてライブやるのは嫁とのSEXみたいなもんだから、めんどくさいし照れくさいね。

--確かに『あたしだけにかけて』(※2)でも、アニメファンに衝撃を与えましたよね。

aCKy:まぁ俺らも興味がアニメに向かっていなかっただけで、偏執的にマニアックなところとか、本来の体質はアニメファンと似たりよったりだけどね……

Sinner-Yang:でも、俺たちはリア充だから、いっぱい素人の女とSEXしてますよ。そこは奴らとは違うぞと(笑)。あれっ、こういう話題はしちゃダメなんだっけ?

--全然OKです! 自分は「けだものだもの」の愛読者ですから(※3)。では、アニメ主題歌を制作する上で、いつもと違う意気込みはありましたか?

aCKy:13話分毎回違う歌詞を作るっていうのは燃えましたよ。縛りや規制をかけられた方がうれしいんですよ。これはアニメ制作側からのリクエストで、先方は「こんな無理を本当にお願いできるんでしょうか?」って恐縮してたけど、こちら的にはNGなしだから“何でもすぐにサセちゃう娘”状態でね(笑)。

Sinner-Yang:で、そうなってしまうのは何故かというと、引け目があるからなんだよねー(笑)。「えっ!? こんなアタシが地上波の主題歌!? ホントなの……?」っていう引け目ね。こういう心理は男女間にも応用可能だから、だからみんなもその辺は有効利用した方がいいと思うよ(笑)。

--なるほど(笑)。話は変わりますが、近年は技術の発展により、配信音源や動画など、音楽の発信方法も様変わりしました。

Sinner-Yang:震災以降、本当に不愉快なのは “被災者の魂の為に”みたいな思い上がった自主発信の曲が、ネット上に溢れてたこと。知り合いにも何人かそういうのやってるのがいて、そいつらとは今後付き合いを一切断つつもりです(笑)。

aCKy:まあ、自分が救われたいんでしょうけど、それを“自分は良いことしてる”と錯覚されちゃうとキツいですよね。自分が楽になるって言えてるのであれば、それはまだ分かるけどね。

Sinner-Yang:こういった時に、音楽は実際的には何の力もないじゃないですか。で、“そんな音楽とは何だ?”ってところから始めなきゃいけないはずなのに、何らかの力が、効果があるって前提で始めていることの迂闊さにビックリするんですよ。
またね、例えばこのインタビューも、そちらから「お話を伺いたい」と言って頂いて、初めて僕らは発言する資格を得る訳ですよ。発言するか否かは、問われるか否かだと思うんです。訊かれてもいないことをその場の気分で自己発信するというのは、理解に苦しみますね。それはブログであれTwitterであれ、全部がそうだと思いますね。公衆の面前のオナニーが芸になるのは愛染恭子(※4)かジム・モリスンだけでしょ(笑)。

--意図が改ざんされてしまうというメディアへの不信感が増しているからこそ、よりダイレクトに発信できる方法を選ぶ、というのもあるのではないでしょうか?

Sinner-Yang:メディアへの不信感を持てるほど、メディアと乖離した目線や思想を持ててる人なんているのかな? 要するに、今の日本で電○や博○堂のフィルターを通さずに直に世界に触れられる人なんて、まずいないんじゃないかってことです。ダイレクト発信が増えてるのはメディアへの不信感とかじゃなくて、敷居の低さ、志の低さだけだと思いますよ。

きっと僕らがやっている意図 ―――って言うほど大したモノではないけど、それはさっき話に出た野音イベントの時もお客さんと共有できたとはまったく思えない。でも、それで良いんですよ、真意を共有しあうなんて気持ち悪いでしょ。ただ、あの日の僕らの演奏には何らかの反応があった。笑ってる奴が多かったから。それだけで十分なんですよ。
意図は改ざんされたり、曲解されてはじめて立体的になるんじゃないですかね。逆に言えばジャーナリズムを含むメディアの価値は、作品や表現に作者自身も気付かない意図を見出すところにあるんじゃないかと思います。また、それはお客さんの権利でもありますね。

aCKy:ライブに限って言うと、リサイタルとかがいいんですよ。ステージと客席との関係性がね。ステージに立つ者は常に上から目線であり、お金を頂いて観てもらっているという意味では客席が上から演者を見ている。その関係性が理想ですね。


Interviewer:杉岡祐樹
Page Design:佐藤恵