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School Food Punishment 『Prog-Roid』インタビュー

アルバム
School Food Punishment アルバム『Prog-Roid』

『Prog-Roid』
2011.07.13 RELEASE
[初回限定盤(CD+DVD)]
ESCL-3707/8
\3,500(tax in)

School Food Punishment アルバム『Prog-Roid』<初回限定盤>を購入する
School Food Punishment アルバム『Prog-Roid』

[通常盤(CD)]
ESCL-3709
\3,059(tax in)

School Food Punishment アルバム『Prog-Roid』<通常盤>を購入する
01.free quiet
02.RPG
03.in bloom
04.ウツロウ、サンガツ
05.≠
06.are
07.Ura Omote
08.ハレーション
09.flashback trip syndrome
10.光
11.Y/N

SFP特集はこちら
School Food Punishment 再生&ニューアルバム『Prog-Roid』発売記念特集

School Food Punishment 『Prog-Roid』 インタビュー

--“ポップにキラキラしたもの”という意味では、6曲目『are』のポップ感も突き抜けています。すごく極端な言い方をすると、School Food Punishmentがキュートなテクノポップを目指すとこうなる的な(笑)。

内村友美:そうそう(笑)。

--リリックや「You don't Know.」の声が跳ねてる感じとかも含め、すごく女の子っぽい。

内村友美:この曲はまず『are』っていうタイトルが良かったんです。それで、歌詞の中にも「アレ」っていう言葉が出てくるんだけど、最後まで「アレ」が何なのかを明かさずに終わっていく手法をやりたかったんですよ。それでバーッと書いたら、この歌詞、このメロディ、こういう4つ打ちの感じで……って一気に広がっていって完成した曲です。

--あと『ハレーション』の音のうねりが大変なことになってます。それぞれの音が凄まじい存在感を放っていて重厚なんだけど、そこに開放的なメロディとボーカルがぐんぐん広がっていく。これぞSchool Food Punishment的ポップミュージックにおける芸術だと思いました。どういうイメージや発想から形にしていった曲なんですか?

内村友美:今回のアルバムを制作していく上でこれまでと大きく違ったのは、私以外のメンバーもメロディーラインに入ってきているところで。特にこの『ハレーション』は最初のデモからすべて山崎(英明/b)さんが作ってきたんですね。だからメロディやアレンジの感じがすごく新しくて、それをこのアルバムにどう馴染ませるかっていうところで、秋から年末にかけて悩んでいたんですけど(笑)。

--結果、見事に馴染んでいます。ただ、この曲も含め今回のアルバムはライブで再現するの、めちゃくちゃ難しいですよね? その分、ハマったときの衝撃や感動は半端ないと思うんですけど。

内村友美:最初は「どうしようか?」って悩みました(笑)。でも今はある程度準備できてきています。

比田井修:ドラムじゃないことをやりたい曲もあるぐらいなんですよ。だから楽しいです。

--それぞれが暴れながらも、結果として抜群のチームワークを感じさせるようなバンドや楽曲っていうのが、内村さんの目指したSchool Food Punishmentだと思うんですけど、今作はそれがかなり高いレベルで具現化できてますよね?

比田井修:プロデューサーが「個人がどう暴れれば、どう活きるか」というところをちゃんと理解してくれていて。バラバラに暴れているものを最後にギュッとまとめてくれているのが大きいと思います。

内村友美:格好良いもの、たくさんの人に聴いてもらえるものだけを目指すようになって、そこが明確になった分だけ1人1人の発言も自由になってきましたね。それも各々が暴れられる要因になっているのかもしれない。

--また、今作はクライマックスに悲しい歌が待っています。10曲目『光』。この曲が生まれた背景にはどんな想いや出来事があったのでしょうか?

内村友美:結構落ち込んでましたね……感情で言うと「苦しい」感じ(笑)。そのときは「歌詞を書く上でこれじゃダメだ」っていうところに向いていたので、ハマっちゃってました。寝ても覚めても「歌詞、歌詞、どうしよう、どうしよう……」ってずっとなってて。その表れです。

--(笑)。タイトルが『光』なのに暗いっていう。光、消えちゃうっていう。でも最後に微かな希望は残してます。

内村友美:そこが一応ポイントで。ちゃんと希望を残しておかないと、それが現実になっちゃうのは嫌だから。後々になって正夢のようになっていくのが怖いから、後ろ向きで終わる歌詞はあんまり書きたくないんです。実際に正夢になったこと? ありますよ……。リリースする頃とかに「あ、あのとき書いた気持ち、今の方がもっとリアルに響く」とか、そういうことがすごく昔からよく起こるので、嫌だなと思って。だから光をちゃんと残しておく。

--そしてラスト『Y/N』。演奏はすごく難解で複雑なことをやってるし、歌詞は「明日からbrand new wotld そんなこと無理とわかってるけど」というフレーズに象徴されるように現実的で。でも全体の印象はポップでポジティブという、今のSchool Food Punishmentにおける必殺技みたいな曲だなと思いました。よく形にしましたね?

内村友美:これこそ秋から年明けまで苦しみまくった曲ですね。

比田井修:テンポ変えたり、リズム変えたり、いろいろメンバーでいじったんですけど、上手くいかなくて。でも曲自体はすごく気に入っていて。で、最終的にプロデューサーに渡して、その作業工程に実際に立ち合ったんですけど、見る見るうちにSchool Food Punishmentらしくなっていった。

内村友美:「確かにそれは正解だ」っていうところへ持っていってくれたんです。ゾクッとしましたよ。

比田井修:演奏はすごく難解なんですけど、パッと聴くとすごく分かり易い。これこそ“Prog-Roid”だなって。

内村友美:歌詞に関しては、すごく明るい状態じゃないことをあっけらかんと言う感じにしたくて。だけど、そう簡単には上手くいかないっていう流れにしたかったんですね。現実的にして、夢物語じゃない感じにしたかったので。上手くいかせようとして頑張るけど、結局はそんなに変わるもんではない。……けど。っていうものを明るく聴かせるっていう。今回のアルバムでは、普段自分が言わない「僕」っていう言葉を使わず「私」っていう表現をしていたりするんですけど、よりリアルであろうとしている部分は全体的にあると思います。

--さて、そんなニューアルバム『Prog-Roid』を完成させたSchool Food Punishment。今後はどうなっていくとイメージしていますか?

内村友美:どんどん開いていくでしょうね。マニアックになろうとは思っていないし。もっとたくさんの人に聴いてもらえるようなもの、友達とか親とかがもっと喜んでくれるものを目指していくのが正解だと思うので。分かってくれる人だけ分かってくれればいい、じゃなくて。たくさん分かってほしい、っていう方向にどんどん向いていくと思います。

比田井修:本当に目指す先はそこなんで。その分、逆に演奏とかは凝っていくのかもしれないですし。でも目標はたくさんの人に届くような音楽を作ること。あと、秋にツアーを予定しているので、そちらも楽しみにしてもらいたいです。

Interviewer:平賀哲雄
Page Design:佐藤恵