「大きな壁なんて頑張れば乗り越えられるさ」って信じていたけど「頑張っても乗り越えられないかも?」って見せつけられた感じ。超えようのない壁にぶつかりながら“それでもなお”My Little Loverとして歌っていくことを選んだakkoへ、ソロで5年間追求してきたマイラバ像、被災地へ向けた「贈る図書館」なる支援活動、震災以降の気持ちの動き、7年ぶりの小林武史作詞作曲バラード『ひこうき雲』について等、語ってもらった。
−−My Little Loverがakkoさんのソロユニットになってから、もうすぐ5年ですよ。ちょっと驚きなんですが、自分の中ではどんな5年間でした?
akko:そんなに経つんですね〜。時間は大切にしなきゃいけないッスね(笑)。でもちゃんと自分自身育ってきたんじゃないかと思いますね。作詞作曲することや楽器を演奏することも増えてきているし、このままずーっと成長し続けたいです。
−−ちなみにakkoさんがこの5年間で求めてきたマイラバ像ってどんなものだったんですかね?
akko:私らしくあること。akkoユニットという意味で、もっともっと自由でありたかったし、もっと女性目線の愛らしさ、強い優しさを感じさせるもの。その上でちゃんと遊び心もあるものかな。でも最初はそこまで明確なイメージは持ってなかったかもしれないな。
−−2006年のアルバム『akko』を聴いて、めちゃくちゃキラキラしているポップミュージックだと思って。その後も切ないバラードであっても、どんな曲調であっても、紛うことなくポップ。そう感じさせる音楽を一貫して発信してきた人だと感じているんですが、自分ではどう思われますか?
akko:そうでありたいと思いますね。やっぱりずっとキラキラしていたい。光る星を見ると嬉しくなるみたいに、レストランで食事するにも、雑貨を読むにも、キレイに光るものを見つけると、なんだかワクワクするし、元気になるし。自分の音楽もそういう存在であってほしいし、そこは存在理由があると思う。音楽をやっている意味というか。
−−akkoさんは「今回の曲はキラキラしていますね」って言うと、必ず喜ぶんですよ。
akko:(笑)。だって、それは最高に嬉しい評価だから。そこを目指していますからね。
−−また、近年は声に深みが増していますよね。自分では今の声にどんな印象を持たれていますか?
akko:今、自分の声について研究しているんです。なるべくシンプルに、いろんなものを排除していこうと思って。特に今回のシングル『ひこうき雲』では本当に良い空気感とか、優しさや力強さを意識してます。今の私には、切なさや悲しみは必要なかったから、それを表現する為に自分が本来持っている声質を最大限に使って表現したかったんですよね。そう思ったが故にちょっと語る感じに歌っているんですけど。今回は7年ぶりに小林(武史)さんがプロデュースしてくれたので、久しぶりに自分以外の人の歌詞を歌うという部分でいつもより客観的に曲を捉まえていたと思います。それもあって、なるべく作らないというか、楽器として真っ直ぐに歌っているんです。
−−ちなみに今、1stアルバム『evergreen』の頃の自分の声を聴くと、どんなことを感じます?
akko:「元気だな」って思いますよね。本当に何も分かっていないから、とにかくバンバン!ボール投げている感じ(笑)。その勢いはその当時ならではのものだと思う。でも再始動一発目のアルバム『akko』もわりとそこに意識は近かったかな。なるべく初心に戻って思いっきり投げようと思った。今でも長くやってるからこそ、新鮮な気持ちを忘れちゃいけないと気を付けるようにしてますよ。そして自分の声を理解しながら遊ぶ(笑)、そんなことはデビュー当時には難しくてできなかったなー。
−−昨年はその『evergreen』にも収録されていた『Hello, Again〜昔からある場所〜』をJUJUがカバーし、話題となりました。どんな気分でした?
akko:純粋に嬉しかったですよ。イベントで一緒に歌ったりもしたしました。それがきっかけで新しい世代にまた聴いてもらえたので「ありがとう!」という感じでしたね。
−−『Hello, Again〜昔からある場所〜』はもちろんMy Little Loverの曲なんですけど、完全なるスタンダードミュージックになっていて、国民的に愛されている楽曲なんだということを証明したような現象でしたよね?
akko:確かにそういう流行り方でしたもんね。嬉しかったです。
−−ちなみにakkoさんの中で、あの曲は今どんな存在になっているんですか?
akko:あの曲は今も昔も変わらず名刺代わりです。やっぱりお客さんもすごく聴きたがる曲ですし。でも何回も歌っているとやっぱりつまらなくなってくるので(笑)、最近のライブでは弾き語りで聴いてもらったりしています。
Interviewer:平賀哲雄
Page Design:佐藤恵