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lego big morl 『Re:Union』インタビュー

アルバム
lego big morl アルバム『Re:Union』

『Re:Union』
[限定盤(CD+DVD)]
2011.12.07 RELEASE
AVCO-36067/B
¥3,990(tax in.)

lego big morl アルバム『Re:Union』<初回限定盤>を購入する

[通常盤(CD)]
AVCO-36068
¥2,940(tax in.)

lego big morl アルバム『Re:Union』<通常盤>を購入する
01. 素晴らしき世界
02. Fo(u)r rockstars
03. 雨のタクシー
04. Flowers
05. 正常な狂気
06. memento
07. Hit song crazy
08. さよならジャーニー
09. ダーリン
10. Re:Union
【DVD収録内容】
▼STUDIO LIVE
01. Flowers
02. nice to
03. 隣の少女と僕と始まり
04. FROM 12 TO 4
05. Fo(u)r rockstars
06. ダーリン
07. ワープ
08. moonwalk for a week
09. Ray
10. space dive

▼PV
01. 正常な狂気
02. Re:Union

 lego big morl、再燃。一度消えかけた炎を再度燃え盛らせて、しかもレミオロメンの前田啓介をプロデューサーに迎え、ライバルたちにも負けないバンド感をスパークさせながら、ロックファン以外へも届けられるアルバム『Re:Union』を完成させた彼ら。今回のhotexpress初インタビューでは、その再生ストーリー。クソみたいな世界をそれでも「素晴らしき世界」と歌い切れた理由について迫った。


−−lego big morlで2009年にメジャーデビューするなり、サカナクションなどと並んで“次世代のシーンを担う代表”みたいな取り上げ方をされたじゃないですか。そう見られることにケツの座りの悪さみたいなものはなかったの?

カナタ タケヒロ(vo,g):(笑)。まぁ客観的に見ると、その当時は僕らみたいなジャンルで日本語詞を歌うバンドってあんまりいなかったと思うんですよ。それが強みだと思って自分たちも音楽をやってきていたし、そこをフィーチャーしてくれたのかなって。

−−自分たちの想いとしてもあったの?「次のシーンを担うのは俺たちだ」的なものって。

カナタ:もちろん上は目指したいと思ったし、自分らの器みたいなもんをどんどんこれから大きくしていく気持ちではいましたよ。あと、僕達が育ってきたところはライブバンドがたくさんいる土地だったんですよね。僕らも難波とかの100人ぐらいのキャパのライブハウスで育って、そこで教えてもらったことがたくさんあって、人間というものもよく知ったし。で、みんなハチャメチャなライブをやってるんですよ。そういうシーンをもっともっといろんな人に知らせたいと思ったし、僕らは僕らの武器でもって戦っていきたいとは思っていましたね。

−−そもそもlego big morlってどんな音楽とか在り方を目指して始まったバンドだったんですか?

タナカ ヒロキ(g):いわゆる日本のインディーズシーンが一番熱い時期だったので、そこにいる先輩たちに憧れながらオリジナルを作っていて。ちょうどフェスも乱立しかけていたので「俺らもどんどん出ていきたいな」と思っていましたね。それでひたすらライブを頑張っていた。最初はお客さん2人しかいなかったですけど(笑)。

−−今はどんなバンドになったと思う?

タナカ:あんまり変わってない。基本はライブ好きだし、お世話になったライブハウスで学んだことを軸にどれだけ広げられるか。ということで、こうしてメジャーにも来たし。だから根底は変わらず、でもライブの経験も重ねているし、もっとお客さんのことを考えるようになったし、自己満足ではなくなった。昔はめっちゃ「自分たちだけが気持ちいいライブだ」って言われていたんですよ。そこはだんだんみんなが前を向くようになって変わっていった。

ヤマモト シンタロウ(b):当時は「俺らは気持ち良いから、それを格好良いと思う奴が観にきたら?」みたいなスタンスだったんですよ。お客さんを巻き込んでいく感じではなかったんで。

タナカ:根拠のない自信だけがあった。「俺らの音楽は格好良いんだから、客も自ずと増えるだろう」ぐらいのことを思っていた(笑)。

−−今はlego big morlが音楽を発信する理由とか、発信していく上での目的ってどんなものになっていると思いますか?

タナカ:俺ら4人が楽しめる、やっていて「うおぉ!」って思えるものを発信していくのはもちろんなんですけど、お客さんやスタッフも増えていく中で責任を背負うようになって。僕らだけのlego big morlではなくなったので、そこも考えながら音楽をやるようにはなりましたね。

アサカワ ヒロ(dr):アルバムを出していくごとにお客さんの反応も良くなっているし、インディーズ時代に比べたらライブの動員数も増えてるんですよ。でも少しリリースの間隔が開いたりすると、その間にいろんなタイプのバンドがどんどん出てくるじゃないですか。だから常に動いていないと、お客さんに届けていく作業をしていないと、不安にさせてしまうということが如実に分かった。だから今は届け続けないとダメという感覚ですね。待ってくれている人がいると思えるようになったのは、昔とは違うところ。

カナタ:なので、今はとにかく前を向いている。それは楽曲やライブはもちろん、ジャケット写真とかでもアピールしていて。「俺らはこれだけエネルギー放出しています」ということを表現している。今のlego big morlってそこがすべてリンクしているんです。

−−あと、今回、プロデューサーにレミオロメンの前田啓介さんを招聘することになった経緯を教えてください。

カナタ:前田さんは俺たちがまだまだのバンドだった頃からライブを観に来てくれていて。小さなライブハウスに。だからずっと好いてくれていたんですよ。しかも今は同じ事務所だし、スタッフからも「前田さんと一緒にやったら面白くなるんじゃない?」って言われていたんです。で、飯屋でたまたま会ったときに「音源聴いて下さい」ってアピールしたら、その3日後ぐらいにプロデュースしてもらえることが決まって。

−−プロデューサーとしての前田さんはどんな存在だったの?

カナタ:兄ちゃん。すごくフレンドリーなんですよ。そばに寄ってきてくれるんですよね。自分たちの心のそばにいて親身にいろいろ聞いてくれるんですよ。で、僕の場合はすごく褒めてくれました。「大丈夫だから、出来るから」みたいな。僕がすぐ落ち込むので(笑)。

ヤマモト:僕は叱られました。

−−それぞれ対応が違うんですね(笑)。

ヤマモト:叱られたというか、喝を入れられた感じ。lego big morlとしては今までやったことのなかったタイプの『雨のタクシー』からアルバム制作をスタートしたんですけど、もちろん僕がそんなものをサッと弾ける訳もなく「一音一音に対して意志が感じられない」みたいな。

カナタ:そこまで言われた?

ヤマモト:みたいなね。ちょっと過剰にしているかもしれないけど。

一同:(笑)

ヤマモト:いや、でもホンマにけちょんけちょんに言われて。そこにはもちろん愛があるんですけれど。でも「悔しい!絶対に何も言えなくなるぐらいのベースラインを作ってやる!」ってなるんですよ。でも技術的にはすぐ出来ないこともあったりするんで、合宿では朝から「付き合うから練習やろうよ」って言ってくれたりとか。とにかく「ベーシストとして負けたくない」っていう気持ちがすごく強まりましたね。

−−褒められて、叱られて、じゃあ、タナカさんは?

タナカ:僕はどっちかと言うと褒められる側でした。調子に乗ってなんぼの人なんで(笑)。前のアルバム『Mother ship』が小林武史さんプロデュースだったんですけど、小林さんは「俺の背中を見て育て」みたいなオトン的な感じなんですよ。それに対して前田さんは身近な兄ちゃんだったから、その差が面白かったですね。プロデューサーとひとえに言ってもいろんなタイプの人がいるんだなと。前田さんに関しては音楽だけじゃなく、俺ら4人とコミュニケーションを取りながら総合的に見てくれていて、その上で作業を進めていく。だから「こいつは褒めよう、こいつは叱ろう」って客観的な視点で対応できるんだろうなって。

Interviewer:平賀哲雄
Page Design:佐藤恵