奇跡の大抜擢!? 監督が求めたのはこの音だった
一昨年、鳴り物入りでシーンに舞い戻ってきたあの3人組が。昨年、妄想世界旅行ツアーという偉業を成し遂げたあのザ50回転ズが。550万部超えの人気コミックを映画化した「荒川アンダーザブリッジ THE MOVIE」で、まさかの主題歌に抜擢された! “な、何でヤツラが!?”とお思いの方も多いでしょうから、3人に事の真相を確かめてきました。
−−それにしても今回、強烈なタイアップを手にしましたね! ……一体誰を脅したんですか?
ダニー:そーです、監督をナイフで直々に脅し上げてやりましたよ! ……というのは冗談でございまして、監督から直々にお話頂いたんですよ、「俺の映画なんで、一番好きなバンドに歌って欲しい」とお話し頂きまして。
−−おぉ!
ダニー:ふたつ返事で、もちろんやりますと! ただ、それがツアー直前だったので、スケジュール的にはかなりギッチギチで(笑)。それでも嬉しさが上回ってしまって、全然忙しさも感じませんでしたね、良い曲があがったし。
監督からは、「グッとくる感じで! 元気な50回転ズで!」っていう抽象的なイメージを頂いて。俺らとしては、ザ50回転ズがやって意味があること、ザ50回転ズのロックンロールになっていなければ意味がないという気持ちで挑みました。
−−ただ、日頃ザ50回転ズを聴いてる層とは、お客さんが違う映画ともいえますよね。
ダニー:今回の映画には、こっちがイチ視聴者になるような方々がたくさん出演されていますし……。何より550万部突破の! ぶっとい読者が! ……なんて言っちゃあアレですけど(笑)、間違いなくこれまでザ50回転ズに触れなかった方々にも聴いてもらえるであろうから。まあ、例えば30秒のジングルであっても、4分超えのタイアップ曲であっても、僕らの心構えは全然変わらないんですけど、良い機会だなって思いますね。
−−監督の飯塚健さんは音楽好きで、過去作「彩恋 SAI-REN」では挿入歌として様々なロックナンバーを使用していたりもするんですよね。
ダニー:ね! それこそドラマティックやなって、ちょっと震えました。メディアが違えど、そんな人が大勢と創り上げる作品の中に、ザ50回転ズを選んでくれた。書き下ろしでのオファーだから、どんな曲があがるのかも分からないのに、俺らに白羽の矢を立ててくれたっていうのは、ブルッとくるモノがありました。
−−実際、初めて『涙のスターダスト・トレイン』を聴いた瞬間は号泣しましたよ。大人気コミック原作の映画のエンディングで、ザ50回転ズが一番最初に鳴らしたかったのが、あのオープンコードのCだった。これは感動的!

▲『涙のスターダスト・トレイン』MV
ダニー:そうなんです、バカデカいCなんです! 僕らも試写に呼んで頂いて、スクリーンで観た時はウルッときましたね。ストーリーが終わって大エンディングに向かう中、最後のセリフが終わった瞬間に“ジャカジャーン!”、「クゥ〜〜〜!!!!」みたいな(笑)。正にカタルシスでしたね。
ドリー:僕らは楽曲制作者ですから、どう展開してどんな音でっていうのは分かっている訳じゃないですか。とはいえ、それがスクリーンで大音量で鳴った時は、やっぱり感慨深いものがありましたね。映画とか普段観てても、エンディング曲が流れて「あー、良いな〜!」って瞬間があるじゃないですか。そこに自分たちがいる。
ボギー:僕らは映画館が大好きだし、エンドロールが終わるまで帰らない派の3人なので、あの大きい画面と大きい音で、最後に流れるのが自分たちの曲っていうのは、本当に良いな〜って。
ドリー:あの時間に、エンディングを聴きながら映画を反芻したりするのも良いよね。
−−そうやって色々考えていたら、これまでのザ50回転ズのストーリーが美しく甦ってきた所もあったんですよ。
ダニー:ちょっとノスタルジックな部分もあってね!
−−そうそう、「ココで3人が死んだら伝説になるなー」って。
ダニー:「正に完結篇!」ってバカ野郎!(笑) 三部作どころかザ50回転ズが完結するっていうね!(笑) でも、確かに完結してもおかしくないくらいのレコードができたっていう自負はありますよ!
ドリー:この曲を作るにあたって、映画がシュールながらもロマンチックな内容なので、キラキラした感じは絶対必要だねって話をしましたね。あとは勢いを失わずに……。
ボギー:キラキラ感とか胸キュンとかは意識したんですけど、僕らが得意な8ビートながらも、最速のBPMではなく、歌を殺さないテンポを意識しましたね。プレイしている側も陶酔するというか、気持ち良く没頭できるんですよ。
ダニー:これをきっかけにライブに来て頂けたりするとね、音楽に対してだけは真面目にやっているってことが分かってもらえると思うんですけどね。
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Interviewer:杉岡祐樹
Page Design:佐藤恵