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小室哲哉(TM NETWORK) 『I am』インタビュー

小室哲哉(TM NETWORK) シングル『I am』インタビュー
シングル
小室哲哉(TM NETWORK) シングル『I am』

シングル『I am』
2012.04.25 RELEASE
AVCD-48427
1,050円(tax in.)

小室哲哉(TM NETWORK) シングル『I am』を購入する
01.I am
02.君がいてよかった
03.I am(Instrumental)
04.君がいてよかった(Instrumental)
その他のリリース
小室哲哉(TM NETWORK) アルバム『Digitalian is remixing』

アルバム『Digitalian is remixing』
2012.03.21 RELEASE
AVCD-38466
3,059円(tax in.)

小室哲哉(TM NETWORK) アルバム『Digitalian is remixing』を購入する 小室哲哉(TM NETWORK) DVD『TETSUYA KOMURO Special Live @DOMMUNE(TK Presents BROADJ #332)』

DVD『TETSUYA KOMURO Special Live @DOMMUNE(TK Presents BROADJ #332)』
2012.03.21 RELEASE
[DVD+2CD]
AVBD-91883/B〜C
6,300円(tax in.)

小室哲哉(TM NETWORK) DVD『TETSUYA KOMURO Special Live @DOMMUNE(TK Presents BROADJ #332)』を購入する

[DVD]
AVBD-91884
3,150円(tax in.)

小室哲哉(TM NETWORK) DVD『TETSUYA KOMURO Special Live @DOMMUNE(TK Presents BROADJ #332)』を購入する 小室哲哉(TM NETWORK) DVD『TETSUYA KOMURO Special Live @DOMMUNE(TK Presents BROADJ #332)』

アルバム『Far Eastern Wind』
2012.03.28 RELEASE
[Complete]
AVCD-38478〜82
7,500円(tax in.)

小室哲哉(TM NETWORK) アルバム『Far Eastern Wind』を購入する

[Spring / Summer]
AVCD-38483〜84
3,000円(tax in.)

小室哲哉(TM NETWORK) アルバム『Far Eastern Wind』を購入する

[Autumn / Winter]
AVCD-38485〜86
3,000円(tax in.)

小室哲哉(TM NETWORK) アルバム『Far Eastern Wind』を購入する 小室哲哉(TM NETWORK) アルバム『小室哲哉 meets VOCALOID』

アルバム『小室哲哉 meets VOCALOID』
2012.03.28 RELEASE
AVCD-38487
2,625円(tax in.)

小室哲哉(TM NETWORK) アルバム『小室哲哉 meets VOCALOID』を購入する
Interviewer:平賀哲雄
Page Design&Photo:佐藤恵

−−宇都宮さんは?

小室哲哉(TM NETWORK) インタビューカット

小室哲哉:ウツと木根くんは中学からの幼なじみですし、木根くんの方がボーカリストというものを分かっている。それと比べて僕は「歌あってのものなんだよ」っていう認識がなく音楽を始めた人間なので、ウツにとっては一緒にいて落ち着いたり、優しい気持ちになるというのはないと思うんですよ。ただ、刺激は感じていると思う。「こいつ、またなんか凄いことを僕に言ってくるんだろうなぁ」「この年齢だよ。なのに、こんなことさせるのか」とか(笑)。でも「なかなかそれを俺にやらせる奴もいないな」っていう風に思ってくれているんじゃないかな。

−−そんなTM NETWORKの今を詰め込んだシングル『I am』は、小室さん的にはどんな世界やメッセージを表現しようとしたものなんでしょう?

小室哲哉:基本的には1stアルバム『RAINBOW RAINBOW』(1984年リリース)や2ndアルバム『CHILDHOOD'S END』(1985年リリース)から変わってないですね。僕らはタイアップとかメディアミックスみたいなものが出始めた頃に生まれたバンドなので、例えば『Get Wild』という曲がアニメ「シティーハンター」に使われてヒットしたりして。で、今回はそれ以前のTMの原型というか。星座の名前を散りばめたりとか、近未来の世界を描いたりして、本当は東京の郊外に住んでいる3人なんだけど、それとは関係なくフィクションを楽しんで下さいと。で、フィクションで秘密基地ごっこをやっていたんです。当然、ヒット曲が出始めると義務も出てくるので、それなりの責任感も必要になっちゃうんですけど、それ以前の自分たちがやりたかったことが、今回のシングル『I am』に近いんですよ。

−−おぉ〜!

小室哲哉(TM NETWORK) インタビューカット

小室哲哉:初期に『1974』という曲があったり、「電気じかけの予言者」という言葉があったり、『Timemachine』という曲もあるんですけれども、そういったフィクションの世界。SF、正にサイエンスフィクションをやりたかったんですよね。分かり易く言うと、それが『Get Wild』以前にやりたかったこと。

−−何故、今再びそこを表現したいと思ったんですかね?

小室哲哉:ここ1,2年で「21世紀が始まったなぁ」という感じがすごくするんですよ。ネット環境とかも含めて。当時『humansystem』という言葉を作ったりしましたが、当時の僕らが表現していた世界が今やっと現実になった感覚なんです。普通の女性がスマホをポンポンいじっていたり、あの頃に描きたかった世界とシンクロしている。それで『I am』は、2014年からタイムスリップして2012年の世界を見に来ている設定にしていて。だから音も2014年から見た2012年のポップスというのはこんな感じなんじゃないかという、上から目線というか、先から目線(笑)みたいな感じで作りたかったんです。

−−そのTM NETWORKの新作も気になるところなんですが、小室さんのソロワークスもここに来て更に精力的になっています。まず4アイテム同タイミングリリース

小室哲哉:こっちも感覚としては『I am』を作った経緯と似ています。ビジネスとしてヒット曲やヒットアイコンを生まなきゃいけない、そういった使命もどこかにはあると思うんですけど、今回に関しては今さっきの話とほとんど似ています。ずっとやりたかったことだったり、フィクション的なことであったり。例えば『Far Eastern Wind』は、アンビエントという言葉を知るきっかけになったブライアン・イーノに「ああいう人みたいに生きたいな、終わりたいな」と憧れて作ったもの。

−−なるほど。

小室哲哉(TM NETWORK) インタビューカット

小室哲哉:あと『TETSUYA KOMURO Special Live @DOMMUNE(TK Presents BROADJ #332)』に関しては、クラシックに近いのかもしれないですけど、指揮者みたいな人がいて。ひとつのグルーヴに則って、自分の周りにいる演奏者たち=シンセサイザーを操る。それが時代的に新しいものかどうかは分からないですけど、刺激的ではあると思って、DVDとして残しておきたかったんです。あと、テクノロジーの進歩の行ったり来たり。「こんなことできないの?こんなことできないの?」と言い続けて楽器メーカーさんを困らせてきたんですけど(笑)、今回の『小室哲哉 meets VOCALOID』でVOCALOIDと接触したことによって、僕からまた何かしらリクエストしていくことになると思うんです。70〜80%ぐらいの確率で。日本人の女性歌手で、一番最初に世界でヒットするのはもしかしたらVOCALOIDという気がしているので。

−−どれも画期的な作品だと思うんですが、DOMMUNEのライブは小室哲哉の人間性や音楽家としてのキャラクターを改めて世間に知らしめるものになりました。小室さんはあのライブで何を見せようとしていたのか、もう少し具体的に聞かせてもらえますか?

小室哲哉(TM NETWORK) インタビューカット

小室哲哉:目の前には数十人のお客さんと関係者しかいないし、ステージらしいステージもない。で、本当に編集も何もしてないし、ミスもすごくしてますし。ただ、ひとつ言えるのは、頭から終わりまで全部即興なんですね。とにかく2時間ひとりというオーダーがあって、MCもCMもなし。ここ20年でもしかしたら一番頭を使ったかもしれない。構築していく頭を。演奏しながら「次、何しようかな?」って1分後、2分後、5分後、10分後ぐらいまでのことをずっと考えながらやっていたので、あれほど頭が回転していたことってないんじゃないかな。だから何を見せようとしていたかと言えば、とにかくやり切る。走り切るところ。マラソンに似ていると思うんですけど、ゴールまで走り切れればいいなと思っていましたね。

−−その中で奇しくも指を流血。赤く染まっていく白い鍵盤が印象的でした。小室さんって、昔からショルキー破壊したり、オルガンの上に乗ったり、大雨の中でキーボードを投げ飛ばしたり。ロック的衝動に身を任せるのが、実は好きですよね?

小室哲哉:流血に関しては当然ながらパフォーマンスではないんですけど、ロック的衝動はありましたね。鍵盤ではあってはいけない弾き方とか、そういうものに走ってしまう。あれがネットであろうと、野外ライブであろうと、どこであろうときっと変わらなかったと思うんですよ。「今、出しているこの音が届いてくれ」という瞬間、伝えたい気持ちが度を超したときにああいう展開は起きるので。もはやコミュニケーションではないのかもしれない。それを更に突き抜けてしまったものでしたね。まぁでもあれに関しては二度と同じことはできないと思います。やろうと思ってもあんなに上手く血が出ないです(笑)。