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Dirty Old Men 『doors』インタビュー

アルバム
Dirty Old Men 『doors』

『doors』
2012.05.02 RELEASE
UMCK-1415
3,045円(tax in.)

Dirty Old Men 『doors』を購入する
01.doors
02.変えるのうた
03.スターチス
04.言葉探し病
05.ただ君を想う
06.探し物
07.ふたり
08.a heart of difference
09.コウモリ
10.何度も
11.I'm on your side
12.シアワセノカタチ

 2010年にメジャーデビューを果たした栃木県発の4人組バンド Dirty Old Men(ダーティオールドメン)が、5月2日に1年3か月ぶりとなるフルアルバム『doors』をリリースした。

 野瀧真一(dr)と山田真光(b)の脱退時に味わった挫折、新メンバー 岡田翔太朗(dr)と渡辺雄司(b)に出逢えた喜び。喜怒哀楽が詰まった本作についてはもちろん、現在のロックシーンについて、高津戸信幸(vo,g)と山下拓実(g)が語ってくれました。

 「アイドルは羨ましい」「EXILEとコラボしたい」etc...面白発言も飛び出してます。

−−2012年3月末を最後に野瀧さんと山田さんが脱退しましたけど、高津戸さんと山下さんは当時どんな想いでいたんでしょう?

高津戸信幸(vo,g):以前から「辞めたい」っていう話は出ていたけど、俺が繋ぎ止めていたんです。でも、震災が起きて自分自身、色々と考えるきっかけになって、もう仕方ないなってなった。ただ、やっぱり悔しかったです。高校時代から一緒にやっていたので、フラれた気分でしたね。昨年の9月頃から新メンバーを探し始めたんですけど、見つかるまでの期間は辛かったし。だけど、旧メンバーとのラストライブでは「やりきろう!」って気持ちでステージに立てました。

−−そして、4月に岡田さんと渡辺さんを新メンバーとして迎え入れ、5月2日にはアルバム『doors』をリリースするなど、止まることなく突き進むことを選んだわけですね。

高津戸信幸:凄く揺らぎましたけどね。音楽を続けていいのか悩みましたけど、拓実くんが「俺は辞めないよ。絶対にDirty Old Menを終わらせないからね」と言ってくれて。その言葉に救われたというか、背中を押された。微かでも希望があると人間は動くものですね。拓実くんが光になって僕を照らし、力になり、前へ進めました。

山下拓実(g):そんなに格好付けなくていいよ(笑)!

高津戸信幸:アハハハハ! でも、かなり助けられたよ。あの頃の拓実くんは本当にポジティブだったよね。僕ら最近東京に出てきたんですけど、ライブやイベント、新メンバーを探しながらの曲作り、引っ越しと、全てのことを同時進行で進めてしまったんですよ。まさに貧乏暇無し状態で。それに加えて新メンバー探しも上手くいかなくて、何度も心が折れそうになっていたんですけど、その度に拓実くんが「大丈夫! 大丈夫!」って。

−−何故そこまでポジティブになれたんですか?

山下拓実:分からないです。“ただやりたい”“ここまで来て勿体ない”っていう思いだけです。なんか、人がネガティブだとポジティブになる性格なんですよね。人と真逆の方に行きたがるんですよ。

高津戸信幸:負けず嫌いだよね。でも、実際に大丈夫でしたからね。何とかなっている今があるわけですから。一人暮らしは初めてなので生活になれるのが辛いですけど(笑)。

−−スケジュール的にも相当ハードですしね。

高津戸信幸:何度打ちのめされても這いつくばって、あの頃の俺らは周りから見たら格好悪かったと思うんですよ。「お前らまだやってんのかよ」「そんな本気になるなよ」みたいな。でも、今振り返ると自分たちでは凄く格好良かったと思えるんですよね。“大変”っていう字の如く、大きく変わる時期だったなって。あの頃のパワーは本当に凄かったし、スタッフさんたちも手を貸してくれた。必死でやれば人の心も動かせるのかなって思いましたね。

−−ただ、こうして突き進むことに対して批判的な意見も出てきますよね?

高津戸信幸:そうですね。でも、今は自信しかないんですよ。「いつか絶対に格好良いって言わせることができる」と思っているから、あまり気にしていない。だけど、新メンバーは気にしているかも。雄司は活動休止中だった前のバンド(RIDDLE)を辞めて来てくれたので、RIDDLEのファンからしたら俺らを許せないと思う人もいるじゃないですか。RIDDLEが好きだから、RIDDLEの雄司が好きだから、俺のブログにも皆からたくさん意見をもらったし。でも、引き抜きみたいな形ではなくて、ちゃんと話し合って決めたことなので、いつかは伝わるはずだと思っている。俺らが格好良い音楽をやっていれば、必ず届くと信じています。どのバンドにもそのような声はあるだろうし、むしろないとダメだと思うし。

山下拓実:俺も気にしてないかな。

高津戸信幸:だよね。楽しいですもん、音楽。

−−その自信はアルバム『doors』にも反映されていますよね。

高津戸信幸:俺は変わらないものをずっと探していて、過去ばかりを見ていたし、どこか悔いを残しながら進んできた部分があったんです。だから、同じような思いを抱いている人や、扉の前で勇気を出せずにいる人の背中を押せるような、一歩を踏み出すきっかけになれるようなアルバムにしたいと思ったんです。メンバーの脱退に対する想いを書いた曲もありますけど、新メンバー2人と出逢って書いた『doors』と『a heart of difference』はかなり前向きな曲に仕上がっているし。藻掻いたり苦しい想いを経験して生まれた曲なので、頑張っている人たちに聴いてほしいですね。


Interviewer:武川春奈
Page Design:佐藤恵