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家入レオ 『Shine』インタビュー

シングル
家入レオ 『Shine』

『Shine』
2012.05.16 RELEASE
[初回限定盤]
VIZL-471
1,700円(tax in.)

家入レオ 『Shine』[初回限定盤]を購入する

[通常盤]
VICL-36696
1,200円(tax in.)

家入レオ 『Shine』[通常盤]を購入する
01.Shine
02.Hello
03.カラフル
04.Shine(Instrumental)
05.Hello(Instrumental)

 大人を理解できず、学校ではまるで地獄のような日々を送る中で、彼女は尾崎豊の歌と出逢う。そして自らも歌うことに目覚める……といったエピソードは、今30代の自分からすると、なかなか衝撃的であった。今も昔も学校の不条理は変わらず、純粋な少年少女からすれば、多くの大人は汚い。そうした状況の中で音楽に希望を見出し、あらゆる人々と音楽で繋がろうとする家入レオのリアルトーク。ぜひご覧頂きたい。


−−家入レオという名前って映画「レオン」が由来なんですよね。なんで「レオン」から取ったんでしょう?

家入レオ:私が生まれた年に誕生した映画なんですけど、初めて観たときに涙が止まらなくて。不器用ながらにマチルダ(ナタリー・ポートマン)を真っ直ぐ愛しているのを見て、私もすごく不器用なんですけど、真っ直ぐに歌っていこうと思って「レオン」から“レオ”と付けたんです。あと、目がよくライオンに似ていると言われるので。

−−「ジャングル大帝」のレオ?

家入レオ:そうです。「レオン」は本当に大好きな映画なんですけど、お仕事が翌日ない日に観ないと目が凄いことになっちゃうんです。私、一回泣き出したら止まらなくなっちゃうんで。もう数え切れないぐらい観てるんですけど、毎回泣き腫らしますね。一度それでお仕事に行ったら凄い怒られちゃって。

−−「レオン」禁止令(笑)?

家入レオ:そうなんですよ〜。

−−今日は初対面インタビューということでいろいろ聞いていきたいんですが、シングル『サブリナ』でのデビューから3ヶ月経ちました。実際にこの世界に足を踏み入れてみてどんなことを感じていますか?

家入レオ:地元の福岡にいるときは、自分が自分として認められないところがあったんですけど、デビューしたときに「今まで悲しくても泣けなかったけど、曲を聴いて初めて涙が零れました」とか「その声に救われました」といった反応があって、私って本当は私のままでよかったのかもしれないなと思いました。それによって精神的に成長したかなって。あと、福岡にいたときは、大人に心を閉ざしていて。距離の取り方が分からなかったんですよね。

−−それは具体的にはどういう理由で?

家入レオ:怒ったかと思えばすぐにご機嫌伺ってくるし、子供というだけでちょっと意見言ったら潰されるし、その場その場で言うことは違うし、「なんなんだろう?」と思うことが本当にたくさんあって。でもこっちに来たら、小さい箱の中から「助けて!」って私が叫んだら、ちゃんと手を引っ張ってくれる大人がいてくれて、大人に対する猜疑心が無くなった。ハッキリ言って私なんて東京で1人だったらたくさんの人に音楽を発信できないし、そういった部分でも感謝できるようになりましたし、そこは大きく変わった部分です。

−−では、今は大人に囲まれて仕事をすることも苦ではない?

家入レオ:やっぱり良いことばかりでもなくて。皆さんが私をよくしてくれようとするから、左っていう人もいれば、右っていう人もいる。最初はそれを全部聞かなくちゃいけない、良い子にしていなくちゃいけないと思って、全部を「はい、はい」って受け止めていたら、どんどんどんどん自分が無くなっちゃって……ちょっと壊れかけたことがあったんですけど。理解しようとすると受け入れることもできて今はすごくバランスというのが大事なんだなって思えるようになりました。

−−壊れかけたところから、どうやって自分を取り戻したんでしょう?

家入レオ:『Shine』を書いたことが大きい。

−−なるほど。では、その曲についてはあとでじっくり聞かせてください。ちなみに、家入さんにとって故郷・福岡はあまり過ごしやすい場所ではなかったんでしょうか? それとも大人に対してだけ沸々としていたんでしょうか?

家入レオ:大人に対してだけです。友達と一緒に制服で海に飛び込んだりとか、すっごい素敵な思い出はたくさんありますし、福岡自体はすごく大切な場所。福岡時代の私がなかったら、今こっちで歌えていないから。13才のときから福岡の音楽スクール(音楽塾ヴォイス福岡校)に通うんですけど、そこでは自分で曲作りを習いたいって言っておきながら、今のプロデューサーさんでもある先生に「私に何を教えてくれる人なんですか?」とか言ってしまって。さすがに怒られると思ったんですけど、でもじーっと目を見られて「大丈夫。1年間通ってみよう」って言われたときは、初めて“信じられる大人がいる”と思って。

−−それにしても、福岡時代は相当尖ってたんですね?

家入レオ:凄かったと思いますよ。多分、当時の私に会ったらいろいろとダメだったと思う。いや、窓ガラス割ったりとかはしてないですけど!

−−(笑)

家入レオ:ちょっと暗い感じというか、内に秘めている感じだったんで。

−−では、今こうしてインタビューを受けたりしているのってどんな気分?

家入レオ:最初は怖くてたまらなかったです。もちろんこうやって取材して頂くことはすごく嬉しいんですけど、同時に怖さもあって。ちゃんと上手く私の想いが届くかどうか。私の言ったことがライターさんを通して外に出ていく訳ですけど、それは私の分身みたいなものじゃないですか。そう考えると、ちゃんと相手の人に伝わってるかなって怖くもなる。ちゃんと心の中の気持ちが伝えられていたらいいんですけど、私、感情が表情に出ないみたいで。心では悲しかったり嬉しかったりするのに、伝わらないんですよ。だから歌を始めたんですけどね。

−−家族など周囲の人たちは今の状況にどんな反応を?

家入レオ:東京に出てくるとき、親と勘当状態だったんですよ。音楽しか見えてなかったから「なんでこんなに反対して、私の夢を邪魔するんだろう?」としか思えなくて、振り切って出てきたんですけど。でも今になっては、愛情で止めてくれてたんだなと思うし、最近は「頑張って」って言ってくれるようになって。

−−振り切ったって凄いね。

家入レオ:いろんな人に止められて、その反対している人たちに「いつか私たちの言っていることが分かる日がくるよ」って言われたときは、すごく怖くなっちゃったんですけど。でももしそれが分かる日がやってきたとしても、音楽が側にいるなら笑えるなと思って。それで出てきました。


Interviewer:平賀哲雄
Page Design:佐藤恵