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−最近忙しそうですね?

AI:でも最近は反対に楽になったんですよね。9月いっぱいでラジオが終わったんで。

−6局とも終わったんですか?

AI:終わったんです。全部9月いっぱいで。

−遊んでます?

AI:全然。だってこの前終わったばっかりだから。それでも、なにかしらありますよねいつも。

−仕事が?

AI:リハとかもあるし、なにかしら入ってるんですよね。

−じゃあ、漫画喫茶も行ってないんだ。

AI:そう、漫画喫茶にも最近行ってないなぁ。

−漫画喫茶ってイメージないですよね。

AI:漫画喫茶大好きなんですよ。

−一人で?

AI:ハイ。時間つぶしにとか。

−体調を崩したりしてませんか?

AI:昨日とその前に、ずっと寝てましたね。

−風邪で?

AI:そうですね。なんかラジオが終わって久しぶりの休みだと思ったら、ちょうどリハが終わったその日に風ひいて。絶対にあのマイクにバイ菌が付いてたんだよ。ここに風邪のまんま来た奴がいけないんだよ。

−陰謀なんだ(笑)。

AI:そう、そういうのに絶対うつされた。流行ってるらしいから気を付けて下さい。

−ハイ。それじゃぁ早速今回のアルバムのことなんですけど、「my name is AI」ということなんですけど、コンセプトはそのまんま自分の全てという感じで?

AI:ハイ、そのままです。

−制作はいつ頃から?

AI:そうだなぁ、なんか2ndを作ってるときから作ってるのもあるし、だけどアルバムレコーディングの二日前に来た曲とかもある。

−アルバムレコーディングの二日前にいきなり?

AI:もうヤバイですよ。その時に詞とか書いたりして。だからもういきなりですよ。

−じゃあ2ndあたりから制作は始まっていたんですか?

AI:う〜ん、でもはじまったのは1stを出したぐらいかな。

−じゃあアルバムとしての製作期間としては短いわけですね。

AI:短いですよね。アルバムのための日にちとかは。二日やって空けて、二日やって空けてみたいに詰めながら。あと、ラジオも6局やってた時だから。それはもうハードでしたよね。東京に帰ってくる暇があったらアルバムの制作みたいな。

−「アルバムを作ろうか」みたいな話があって?

AI:いや、アルバムじゃなかったんですけど2ndのシングルを作るために曲をバンバン作ってて。だけど「U CAN DO」は全然関係のないところから作ってた曲で。

−じゃあ元々アルバムを作ろうと思って曲を作ったわけじゃないんだ。

AI:じゃなくて、2ndを作ろうと思って。

−それで何個か作っているうちに溜まっていたと。

AI:そうそう。だから曲はたくさんあったんですよ。

 1st「Cry,just Cry」、2nd「U CAN DO」、3rd「Shining Star」と全く色の違う作品をリリースし、常に新しい変化と更なる進化を求め続けながら自らを“声”で表現するアーティストAI。その精神はどんなときでもポジティブでバラエティに溢れ、自然と周囲の人々に心地よい温度を与える。それはスピーカーの中からも感じることができるし、普通に会話をしているときも感じることができる。もちろん、このテキストからも感じることはできる。そして今回、「my name is AI」と自らを解き放ち、AIの全てを振り絞り出した大作がここに生まれた。1stしか知らない人、2ndしか知らない人、3rdしか知らない人、はたまたラジオパーソナリティーしか知らない人・・・、ハッキリ言って相当驚くぞ。まあいきなり作品を聴くのも鼓膜と心臓に負担がかかることと思うので、まずこのテキストを読んでじっくりと心構えをして、大いに期待を膨らせくれ。

対談

AI
×
Shogo Tanii

DEBUT ALBUM
my name is AI

1.Born to Sing(Introduction)
2.INORI
3.TRIANGLE
4.U CAN DO
5.Shining Star(R&B Version)
6.PROTECT YOU
7.Memory
8.Depend On Me
9.Thank You Lord(Interlude)
10.SHUT OUT(feat.Diggy−Mo’)
11.Why U Trippin?
12.I WISH
13.HOLD ON
14.Cry,just Cry
15.SHOW OFF!!
16.LOVE(Interlude)
17.My Destiny

BVCR-11034
¥3,059(tax in)

2001.11.2 in STORES

<AI オフィシャルサイト>
http://www.aimusic.tv/

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または過去の作品を知りたい方は
こちらまで

−なるほど。それで今作を聴いて思ったんですけど、デビューから3作出ていて3作品とも曲の色が全く違くて、「AIというシンガーは何者なんだろう」と感じた人もいると思うんですよね。だけどこのアルバムで全てが一つになったっていうか、「これがAIなんだね」っていうのが明確に表現されてますよね。

AI:そう、1stと2ndを一緒にしたくなかったし、なんかこう人が驚くのが好きだったから、1stが出来てまた同じような曲じゃなくて、もう常に全然違うものをっていう。あとヴィジュアル的にもそういうのが好きだから、「これ同じヤツじゃないでしょ」みたいな。だからジャケットも全然違うし、1stはなんか本当にアンダーグラウンドみたいな感じで、2ndは脱いでカツラはピンクだし。

−だから1stしか知らない人がこのアルバム聴いたら相当驚きますよね?

AI:そうですね。でも全部そうだと思いますよ。「U CAN DO」聴いた人も「エッ」とか思うようなものだし。

−でも「エッ」って思われてもこれが「AI」ですもんね。

AI:そうですね。

−聴いていて思ったんですけど、歌がうまくなりましたよね?それとも引き出しとして隠しておいただけですか?

AI:いや、なんていうのかな。別に隠してたわけじゃなくて、やっぱシングルだと1曲しか出せないじゃないですか結局。だからやっぱり1曲、1曲全部違う感じのものを作るし。まあ歌がうまくなったっていうのはあると思いますよ。歌は絶対にうまくなってる。なんか前は歌えなかった曲とかも今は歌えたりするし。そう、だから成長もしてる。

−そうだよねぇ。だからそういう歌の部分も含めてAIという人間のライフスタイルであったり、クリエイティブな姿勢っていうのが凄くこの作品から伝わってきたんだけど、その辺は「全て放出してやる」みたいな事を意識して1曲、1曲取り組んでいった感じ?

AI:やっぱりねぇ、自分の全部を出さないとね。やっぱその1曲、1曲その時の私の持ってるものは全部出してるつもりだし。あとやっぱり人からなんか歌がうまいだけじゃなくて、なんかもっと別のものが伝わるように。例えば切ない感じの曲だったら涙を流して欲しいし、笑える曲だったら笑えるように、なんかやっぱり伝わってくれないと。聞こえてくるだけじゃなくて。

−今言った自分をそのまま表現することって結構簡単そうで実は難しいことだったりしない?

AI:難しいですね。難しいって言ったら難しいんだけど、なんかただ自分がそういう感情になればいいだけの話で。だから私の場合、今回のアルバムはやっぱりCDとしてっていうよりも、なんかライブって感じなんだよね。

−わかる、わかる。

AI:だからCDではもっと完璧に、例えば音のピッチとか。だけどピッチとかよりも感情を録ってるからこのアルバムは。だから別になんか「上手いとか下手」とかじゃなくて、もっと伝わるCDていうか。だから今ならもっと歌上手いし、「キレイに歌えるのになぁ」とか思ったりするけど、やっぱりその時の感情とか、その時の色々な出来事とかも含めて全部。生まれてからその時までの私だから、それはそれでアルバムにちゃんと出てると思います。

−今回Interrudeも含めて17曲収録。でも、意外にスマートにまとまっている印象を受けたんだけど、曲順を決めるにあたって意識したこととかある?

AI:う〜ん、特にないな。

−結構ノリで?

AI:ノリっていうか、「やっぱりこれの後はこれで」みたいな。「やっぱこの順番が良いなぁ」って思って。みんなで聴きながらやったから。自分一人じゃなくて。

−曲の事について聴きたいんですが、#8の「Depend On Me」って歌うの難しくなかったですか?

AI:いや、あれが一番簡単じゃないけど、なんていうのかな、他のはなんかこう歌になってないっていうか。なんか自分でもよくわかんないんですけど、一番よくあるパターンのものってありそうで少ないんだよね。「なんでAメロが終わったあとにそんなところにいくの?」みたいな。

そういう曲ばっか来るの、なぜか。だけど、私は結構普通な曲が好きなの。普通にそのままAがあってBメロがあってサビみたいなね。だから普通の曲が好きなの、A,B,C、A,B,Cみたいな。だからそういうのがその「Depend On Me」みたいな曲で。詞もやっぱり自分で本当に思ってることとか書いたり、だから一番感情がこもってるし。あと、やっぱり歌う時も余裕ができるし。でも正直言えばもっと楽曲が欲しかったと思うけど、でもそれは私がメロディーでうまく調節っていうか。

−いま言っていた通り、心の入れ方次第で曲の雰囲気ってすごい変わるじゃないですか。例えば込めすぎると歌として聞こえなくなったりするわけであって。そういう意味でも「Depend On Me」はその辺のバランスが難しくないですか?

AI:「Depend On Me」は最初から最後までちゃんとした歌だと思うし、なんていうのかな、基本なものはできてると思う曲なのね。私的には一番基本通りっていうか、一番好きなパターンなんですよね。他の曲もそれなりにそのスタイルがあって好きだけど、結構「Depend On Me」好きなんですよね。

−じゃあ難しいというよりも楽しんだと?

AI:そう。なんか行きそうな場所に行くから歌いやすい。だから感情も入れやすい。やっぱりねぇ、自分が行く場所をわかってて慣れてるような歌だったら感情もそれなりに入れやすいよ。だからみんな他の人の歌を歌うときは、こんなにいいのに。自分の曲は「こうしろ!」って、そんな「こうしなさいよ!」って言うなら「もっと良い曲ちょうだいよ」みたいな。正直なところを言うとね(笑)。

−(笑)

AI:みんなは「それは言わない」っていうけど、私は言うよ。だってさぁ、本当にそうなんだもん。別になんかこう私に向かって「こう歌え!」って言うんだったら、そう歌えるような曲が欲しいの、私は、正直言ってね。別に曲を作ってる人が悪いって言ってるわけじゃなくてね。その人達もそれなりに良いもの持ってるけど、だけどやっぱり慣れてないのかな。まあ色んな有名な曲を作る人達もいるけど、やっぱこう例えばバラードだったらバラードがすごい上手い人とかいるじゃない。例えばアップテンポだったらこの人がいいよとか、R&Bだったらこの人がいいとか。やっぱそういうので、聴いてて良く思うのが「この人に、この人のこれがあれば、例えばビートがあればな」とか、「この人に、この人のピアノのうまさがあればな」とか、色々あるんだけど、だけどなんていうのかなみんな良いものはあるのね。ただ、そういう成り行きが慣れてないのか。

−成り行きが慣れてない(笑)

AI:慣れてないのか(笑)。あとは私の理想っていうか、やっぱ小さな時から聴いてきた曲とか歌ってきた曲はバラードとかだったら特にホイットニー・ヒューストンばっか聴いてたし。ホイットニーのバラードって大体似てるし。R&Bだったらモニカもジョーだってアール・ケリーとかフェイス・エヴァンスとかみんなコードは一緒でずっと繰り返してるのよ。そんな簡単なものなのに、日本に来て思うのがみんな難しくしようとしてるの、わざと。

−そうそうそう(笑)。

AI:「なんでそんなさぁ」みたいな(笑)。っていうかメロディーを付けるのは私なんだから。別にアレンジとかしてもいいよ、だけどあまりにも邪魔なんだよね私には。私は早いのでもスローなのでもシンプルなコードとビートが今は本当に欲しいの!!

−そうかぁ、じゃあそういう意味では「Depend On Me」は・・・

AI:うん、近いですね。だけど、それをR&Bとは私は言わないよね。なんかR&Bって言うよりも、バラード・・良いバラードって感じ。あと「Shining Star」も良かった。まあ普通にはじまって、普通に終わってみたいな。

−でも本当に、HIP HOPとかもそうだけど日本製のトラックって複雑に出来てるよね。

AI:そうだよね、余計な音がいっぱい入ってるんだよね。向こうのプロデューサーなんか声でそういうのは作れるんだから。私も何回かウォーレン・Gとかスタイリング・Gとか色々いるんだけど、なんか音楽作って、やっぱみんなコードが全然ないのね。同じ事やってるだけで。だからさぁ、最初はじまってるときにこれTLCの「ノー・スクラブス」じゃないのみたいな、なんか違うメロディーが入ってたり。だからそういうなんて言うのかな、そういう色んなトラックで色んなメロディーだけでさぁ、やっぱ違うこともできるし。

−まあ、歌を引き立たせるためなのかも知れないけど、でも歌を前面に出すならそんなにトラックを複雑にしなくてもいいよね。

AI:いいでしょ、しなくても(笑)。だけどその複雑じゃないトラックをねぇ、難しいと思うから難しいのよ。確かにピアノの能力とかやってきたものはこっちで会った人達の方が全然すごいんだけど、それじゃないんだよね。必要なのはビートの音に加えて、すごい簡単なポーンとかいう音なんだけど、ピアノが上手い人はそういう一個一個の音を大切にしないっていうか。向こうの人はビートと3つのコードなんだけど、なんかキレイにハモッてるのね。そういう一個一個の音を大切にしない人のってR&Bじゃないんだよね(笑)。とにかくR&Bが欲しいの私は!!

−本音だ(笑)。

AI:(笑)はい、一個も来ない。

−(笑)。あと#10の「SHUT OUT」について聞きたいんですが、あの曲でフィーチャーしてるDiggy−MO’さんって「U CAN DO」で一緒にリリック書いた人ですよね。

AI:そうです。

−フィーチャーものってAIさんの作品の中で過去にあるのかなと思ったんですけど、あれがはじめてなんですね。

AI:はじめてですね。

−あれはすごいバラエティー性が溢れていて、歌詞とかもコミカルで。

AI:うん、あれも好き。こうなんていうかクラシックを使ってるところが。ああいう曲だったらいいんだ、別になんかメチャクチャじゃないし。クラシックって最近アメリカでも流行ってるし。

−クラシックのサンプリングってこと?

AI:うん、そういうのもあるし。色々あるのね。例えばデスティニーズ・チャイルドだって「Bills, Bills, Bills」っていう曲とか、あれとかもクラシックもの使ってるし。私がさっき言ってたバラードとかミドルアップとかとは違う新しいR&Bっていうか、最近出てきたものだよねそれは。違う意味で言ったらスウィート・ボックスがやってたよね“Everything gonna be all right”みたいな。

−それと#15の「SHOW OFF!!」、あれはセッション?

AI:そう、あれは生ですよ。

−ああいうビッグ・バンド・セッションの上でも劣ることなくAIさんの歌声が生きてるから改めて関心しちゃったんだけど、ああいうのも好き?

AI:好きですよ。トロンボーンっていうかホーンの音とか。やっぱりね、ライブとかでもR&BとかHIP HOPとか関係なく普通のライブをやったときに、あれを最後に持ってくると盛り上がるしね、すごい。

−ああいう曲はAIさんの引き出しの多さを感じさせるよね。

AI:そうですね、今までなかったものだしね。

−それで今回思ったのが、全体的に見てトラックだけ聴くとゴージャスというか華やかな印象を受けたんですが。

AI:うん、そうかもね。

−トラックを作るにあたってプロデューサーさんに注文したりするんですか?

AI:いや、トラックを作るときに私は何も言わないのね。出来たものを聴いて、「これをやるんだよ」って言われて。最初のうちはなんか色々あって、「あ、いいんじゃない」とか「いや〜」とか。それで「いや〜」って言ったものは、直させてまた持って来てもらって。でももう、そういうのは直させないでいいから、ダメなものはダメって言いたいよね、もう本当に(笑)。

−(笑)。

AI:そうやってねぇ、作る方も大変でしょ。だって私が歌ってみて、「なんかこの歌はダメだから」って言って、「じゃあはまるように練習してきて!」って言われても、まあ言われないけどね、でも、もしそうやって言われたら「別にこの歌が私は好きじゃないんだから、はまんないから。もう歌わないから他の曲ちょうだい!!」みたいに思うのね(笑)。

−なるほど(笑)。

AI:だから作ってる人もそんなに変わらないし。

−でもブッチャけた話、トラックは何個ぐらい提供されたの?

AI:何個だろう。別に直したのとか、全く変えちゃったのもあるし。

−全く変えたって事は180度近く変えたってこと?

AI:「え、これどの曲?」みたいな(笑)。「Shining Star」だって、なんか色んな曲の使える部分をくっつけて、全く違うものができたみたいな。

−じゃあ、やっぱりボツになったトラックも数多く存在すると?

AI:かわいそうにねぇ、ゴミ箱行きと(笑)。でもボツになった中でも「これいいのに!」って思った曲があったの(笑)。

−本当に(笑)?

AI:「Depend On Me」とかもそうで、あの曲は1stを作る際に作ったものでボツになったわけよ。

−てことはデビューシングル候補だったということ?

AI:そう、その頃はとにかくバンバン「曲作れ!」、「曲作れ!」みたいな勢いで作ってたもので。だけど、私的には好きだったの。それで「なんで、これがダメなの!!」みたいな(笑)。

−(笑)

AI:私的にはさぁ、「Cry,just Cry」の方が全然ボツ!!みたいな(笑)。「なんじゃあれ」みたいな(笑)。

−言っちゃってるよ(笑)

AI:最初に「Cry,just Cry」を入れるんだったら、「24/7」の方がいいんじゃないみたいなさぁ。でも、「Cry,just Cry」系が好きな人が日本にたくさんいるんだったらいいけど、私的には「どうかなぁ」って思うし。別に幅は出てるかもしれないけど、そんなねぇ一生に残るような曲じゃないしさ(笑)。だけど、はじめたばっかりだったから「ボツ」とか言われても何も言えなかったし。

−それはAIさん以外の人が判断したんだ?

AI:もちろん。私だったら「これでしょう」って言って、「嫌です、これは絶対ダメだって」とか言うし。でも私もはじめたばっかだったしさぁ、そんなねぇ、なんやかんや言うのもねぇ(笑)。しかもこんな小娘が言うことなんてみんな聞かないだろうしさぁ。でも最近はだんだん「じゃぁ、どれがいいかな」っていうのはあるけど。

−それじゃあ、今作の制作現場の雰囲気としてはAIさんも意見を言いながらワイワイやってたと。

AI:そうですね。

−「このトラックはちょっとヤバイでしょ」とか言いながら?

AI:でも言っても、「これだから」とか言われて(笑)。だけど、1st、2nd、3rdが出て、それでアルバム出すでしょ。それで3rdが出た時点で私は、「もうそろそろ言えるな」と思ったのね。「もう言うから」とか思って。だけど、アルバムに関しては私が言おうと思う前に言おうとしてたものがほとんど出来てたし、だからアルバムはアルバムで頑張ったと思うし。私が生まれてから今まで頑張ってきたものがずっしり詰まってるし。やっぱりその時の感情とか、今は出せないし、その時にはその時の良いものがあるから。例えば今、15歳の時のテープとか聞いてもその時なりの新鮮なものがあるし。だけど私も「Cry,just Cry」をボロクソに言ってたけど、たまに聞くと「これいいな」って思うのね(笑)。だから時期的なものもあるし、そういうのをリスペクトもするし。だから、このアルバムは今までの私がちゃんと入ってる、苦しいときも、嬉しいときも、悲しいときも全部入ってるから。それで、それを一回出して終わって、それはそれでいいけど。だけど、今の自分はまたここから新しい違う自分でいかないとね。

−そう、だから新しい自分を発見するには今の自分を全て放出しないとね。

AI:そうなんですよ。だから私もアルバムで全部出して、出し切って「よし、もうないなぁ」みたいな(笑)。

−出し忘れたものはない?

AI:ないですね。それとやっぱり、レコーディングも全部終わって、音楽を作らない今みたいな時期も必要だよね。

−それじゃ、今は全く制作はやってないんだ?

AI:制作は全然。そう、だからこの時期は良い時期だと思ってるんだよね。今までの作品とかたまにしか聴いてないし、あんまりそういうのに影響されないように、常に新しいものを作っていきたいからら、自分がすっごい好きになれる自分だけの曲とか、また違う感じのとか。だから人の曲とかも聴いたりして。でも、レコーディングとかでイヤホン付けて毎日毎日自分の曲ばっか聴いて、狭い所入って歌ってぇみたいな、そういうのだとなんか家に帰っても音楽はもういいっていう感じになったのね。小さい時から音楽がないと生きられないような自分だったのに、やっぱねぇ、レコーディングで自分が苦しいときに歌わないといけないっていう感じになってたから。でも、今はだんだん前の自分が取り戻せてきたと思うのね。「音楽が聴きたい」、「音楽がない!!」みたいな。だから寝ながら付けっぱなしで。その頃は寝てるとき聴かなかったし。やっぱ自分の曲に集中しなきゃいけないっていうのがあるし。

−家でも自分の曲聴くんだもんね。

AI:そう、次の日がレコーディングとかだったらその曲を覚えなきゃいけないから。だけど、そういうのが嫌で音楽とか聴かなかったけど、今はまた自分の好きな、自分の理想の声のものとか聴いて。やっぱり寝てるときって頭に住み着くんじゃないのかな、それで次の日とかさわやかに起きるみたいな。

−今作も含めてAIって結構難しいことやってると思うのね。例えばトラックにしても、表面的には今日本でR&Bと言われてるような馴染みやすいメロディーなんだけど、よく聴いてみると何気なくコアな音が入ってたりして、それってある意味挑戦的なものだったりするの?

AI:なんていうのかな、日本にも最近はR&Bトラックだと思うのはあるんだけど、やっぱり歌手があんま・・・。それでなぜかそういう人に限って、良い音楽を持ってるのよ(笑)。「なんで私にはくれないの?」みたいな(笑)。みんないいもの持ってるし、「誰とやってんだよ」とか思って、「私がそのまんまメロディーとトラック欲しいよ」って思うものとかあったりするんだけどね。

−プロデューサーの性質とかもあるしね。

AI:どうなのかな、私もよくわかんないけど「余計な事しなくていい」って言ってるんだけどねぇ、聞かないんだよねぇ(笑)。私がラジオで地方に行くじゃない、それで帰ってきたら「あれ、これなんでこんなになってんの?」みたいな(笑)。

−あるんだねぇ、そういうの。

AI:それでトラック作った人に直接言って、「いやー、これこれこーで」とか言って、「じゃあAIちゃん言ってよ」とか言ってるから、「いや、私が言ったって」って言って。だけどいつもそんな感じになっちゃう。

−でもプロデューサーさん的には「AIならできる」とかって思ってるのかもね。

AI:いや、ていうかねぇ音数は多くてもいいんだけど、その多いっていうのも”良い多い”だったら良いけど”余計な音”が入りすぎてるの。意味がないのよ。私が歌うのにも邪魔な音だったり、だってさぁ“声”でいきたいんだから。別にアイドルじゃないし。

−なるほど。それではこのアルバムの収録曲の中で気に入ってる曲は?

AI:バラードでは「Depend On Me」。自分が歌うんだったらね。アップテンポだったら「INORI」かな。でもあれはもっと歌い慣れたかったっていうか、あれもいきなりだったしね。音が来て、すぐ歌入れみたいな。だから詞ができたらすぐ入って。だから符割りとかも考えながら書いてたけど、自分のものになってなかった。歌うのとか関係なくて「Shining Star」とか好き。結構キレイなのとか好きだし。あと「U CAN DO」も好きなんだよね。

−「U CAN DO」ってこのアルバムに入ってるとすごく映えるよね。

AI:うん。良い出来だと思う。

−では、このアルバムをまとめて言うと、どんなアルバム?

AI:もう私そのものだから。その時までの私として最高。曲とかが最高とかじゃなくて、とにかく振り絞ったアルバムだから。自分の全部をキュッキュッって出し切った(笑)。その時の私はたぶんこのアルバムでしか聴けないと思う。ライブでもそんな歌い方しないっていうか、出来ないと思うし。

−それでは最後の質問です。アルバムの発売日である11/2は二十歳の誕生日ですが一番欲しいものはなんですか?

AI:一番欲しいもの!?グラミー賞(笑)。

−時期が違うよ(笑)

AI:グラミー賞下さい(笑)。

Interview&Photo:ショーゴタニー