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−「hotexpress」初登場ということで、簡単な自己紹介をお願いできますか?

天野月子(以下A):天野月子です。ロケンローラーです。座右の銘は天真爛漫。趣味はおもちゃ集めです。ライオンみたいな孤高な人が好きです。よろしくお願いします。(ぺこり)

−経歴を見ますと様々な楽器や歌、絵画、更には役者などもやっていたそうですが、そうした経験は今、こうして音楽をやる上でどういった影響を与えていますか?

A:物心つく前から絵を書いてきたので、頭に描いたビジュアルを形にしていく作業工程は、その頃に養ったかも。曲を書くとき、最初に風景が浮かびます。その風景にメロディーをつけて、風景を説明する歌詞を最後に音にはめていくので、自主映画のサントラを作っている感覚です。役者をやっていたというよりは、舞台の裏方(照明・衣装・大道具・小道具)を主にしてきました。その経験は、ライブの照明や、ジャケット・PVの衣装などに役立っているかなとは思います。

−天野さんはインディーズ時代、クラブのイベントやバー、ストリートなどもこなしてその腕を磨いていったようですが、そうした経験で得た技術や想いなどはありますか?

A:ストリートでは、かっこいいことをしようと思ったら、その時点で負け。流れる人の群れを、自分の歌で止める勝負みたいなものだから。自分を曝け出してなんぼです。その感覚は、今も変わりません。

−メジャーデビューシングル「菩提樹」から「蝶」までは、タイトルチューンとカップリングとが韻を踏んでいました。7月に発売される「月」ではカップリングが「太陽」、こういった遊び心のようなものは常に意識しているんでしょうか?

A:シングルが2曲セットという内容なら、2曲セット感をより感じさせるものの方がいいかと(笑)音楽は、文字通り、音を楽しむものなので、全曲楽しみながら作っています。わたしが楽しめないものじゃなければ意味がない。

−それではシングル「月」について伺いたいのですが、「月」は天野さんの今までのシングルと比べるとかなり静かで哀しげな曲となっています。この曲で天野さんの新しい一曲を見ることが出来たのですが、こういった曲も意識せずに自然と生まれるものなのでしょうか?

A:ひとりで明け方近くまで起きてしまった、という感じを歌いたかったので、この曲はこうなりました。明け方・ひとりという孤独感、がテーマでした。

−「月」は映画「ムーンライトジェリーフィッシュ」の主題歌であり、そのために書き下ろされた曲ですが、「ムーンライトジェリーフィッシュ」から感じたイメージはどのようなものでしたか?

A:「大人」になりかけの時期に感じる焦燥感や孤独感。都会の空気。真夜中のイメージ。

−映画の主題歌を書き下ろすということについて、普段の作詞作曲活動との違いなどはありましたか?

A:特にありません。強いて言えば、「頭で思い描く風景」と「脚本の風景」が合体する事ぐらいです。

−「月」の歌詞はどのようにして生まれたのですか?また、この詞に込めた想いを教えてもらえますか?

A:わたしには4年ほど連絡をとっていない親友がいます。その彼女は海外に住んでいて、わたしとはよく、ベランダで明け方まで天体観測をした仲です(笑)。

 映画「ムーンライトジェリーフィッシュ」主題歌として書き下ろされた、アルバム「天龍」収録曲の「月」をリカットする事が決定した天野月子。今回は『hotexpress』初登場という事で、シングル「月」を中心に、天野さんの生い立ちやマイブームなど様々な質問に答えてもらいました。天真爛漫なるロケンローラー:天野月子のスペシャルインタビュー、お楽しみ下さい!!

天野月子” INTERVIEW



8th SINGLE
「月」

01.月
02.太陽

2004.7.14 in STORES
PCCA-02058
\1,050(tax.in)

このCDを購入、
または過去の作品を知りたい方は
こちらまで

<天野月子 オフィシャルサイト>
http://www.otokura.com/amano/index.html

天野月子

わたしが月を見上げるように、離れて暮らす友人は今も変わらず月を見ているだろうか。わたしが月を見上げるこの瞬間に、世界中のどれくらいの人が、同じ月を眺めているんだろうという想いから書きました。

−「月」は今までのどの曲よりも優しいボーカルですが、歌う上で特に注意した点などはありますか?

A:独り言のようなボーカルになればいいと思い、録音時は「歌う」というよりは「呟く」感じにしました。また、独り言感をより高めるために、響きのあるブースにマイクを立て、椅子にもたれ、息を吐くように歌いました。

−今作はタイトルに天野さんの名前から一文字を使っています。「月」というタイトルに込められた想いをきかせてもらえますか?

A:アルバム「天龍」の収録曲がすべて漢字一文字であったということ、「天龍」は“これがわたし、これぞアタイさ”というテーマで製作していたので、「月」は書こうと、早くから決めていました。月は、眺める人の感情によって、いろんな表情を持つと思っています。幸せな時に眺める月と、かなしい時に眺める月は、見え方が違ってくるものだと。音楽もそれと似ています。だから人それぞれの解釈がある。わたしが「月子」であるのは、万人の心の鏡として存在する月へのリスペクトです。「月」は、月を見上げた主人公のその瞬間の気持ちが最重要ポイントでした。アルバム「天龍」は、全体的に「その瞬間の感情・その瞬間の風景を描く」ことを目指しました。そのため、「わたし」がより滲み出たのかなと思っています。

−カップリング曲の「太陽」はタイトルだけでなく、曲調なども「月」と対極的なロックナンバーとなっています。この曲に込めた想いを教えてもらえますか?

A:「太陽」はギラギラしているけどテンション低い楽曲になればいいなとは思いました。「月」が他のシングル曲に比べ静かすぎる、「天野月子」としてのバランスを取るべきだ!という全体会議の結果です(笑)。

−初回限定版では「月」のPVを収録したDVDが付いてきますが、今回のPVはどういった世界をイメージして作られた作品なんでしょうか?

A:楽曲「月」は、都会のイメージであったので、都会の乾いた世界観を表現すべく、あえて砂漠にしました。新宿が舞台となっている映画のワンシーンをインサートしているので、映画とのギャップも欲しかった。まあ「月の砂漠」ですね(笑)。

−全国公開が決定している映画の主題歌という事で、これから先、天野さんの注目度や認知度も更に上がると思いますが、そういった実感や予兆のようなものはありますか?

A:あるわきゃない(笑)。

−天野さんはマイブームが「漢字練習ドリル制覇」だそうですが(笑)、ご自身を漢字一文字で表すとしたら?

A:子(理由は想像におまかせします)。

−それでは最後に、このインタビューを読んでいる方にメッセージをお願いします!

A:読んでくれてありがとう!「月」は夜中や明け方 に聴くとじんわーりする感じの曲。交通渋滞中に、最終電車の中で、眠る前に、いろんな活用をしてくださいね。これからも、相変わらずマイウェイを爆走していきますわ。

Interviewer:杉岡祐樹