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安藤裕子 インタビュー

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ALBUM
『Merry Andrew』

2006.01.25 RELEASE
CTCR-14454
\2,800(tax in.)
カッティング・エッジ

01.ニラカイナリィリヒ
02.Green Bird Finger.
03.のうぜんかつら
04.煙はいつもの席で吐く
05.み空
06.あなたと私にできる事
07.さみしがり屋の言葉達
08.ポンキ
09.愛の日
10.Lost child,
11.夜と星の足跡 3つの提示
12.星とワルツ
13.彼05
14.のうぜんかつら(リプライズ)




安藤裕子 レビュー
『Merry Andrew』
安藤裕子 ライブレポート
【**do you like me** 2005】
 
Interviewer:杉岡祐樹
Photo:小山敦
−−確かに(笑)。次はM-05『み空』について伺いますが、金延幸子さん(※6)に同名の楽曲がありますよね?

安藤裕子 画像
 
安藤:ただ単に、歌詞に「みそ〜らなど〜♪」ってあったから、「“みそら”か・・・」と。金延さんの曲は覚えてないんだけど、“みそら”って言葉は綺麗だなって。しかも「み」を漢字じゃなくて平仮名にしている、“み空”って形態が凄い好きで、響きも見た目も凄い綺麗だなと。歌詞の中では漢字で“美空”って書いてるんだけど、タイトルにする時にこの形態が好きだったから・・・、はい、頂きました!(笑) この曲はデビュー前の私っぽいというか、歌い方も含めて『み空』が一番あんたっぽいねって母親が言ってましたね。そういう曲ってデビューしてからは、あんまり他人には見せてなかったんで。自分を何か律したくて悶々としてると、そういう曲が出来るんだけど、基本的に辛辣な事って自分にしか向けないんですけど、出来上がってみたら辛辣だったから「あたしが自分に歌ってる曲だ」って。

−−なるほど。また前回のインタビューの時、安藤さんは基本的にはガーリィなロックが好きだと言ってましたよね。M-13『彼05』は正にそうした雰囲気が前面に出た楽曲だと思うんですが、ライブ【**do you like me** 2005】の時も『slow tempo magic』をロック調にアレンジ(※7)した形で演奏していました。最近になってそうしたアプローチが出来るようになった理由は?

安藤:私も(こうしたアレンジも)やりたい時はやりたいんですけど、体力があまりある方ではないので・・・(笑)。たまにふざけてそういう事したくなったりするんですけど、以前は周りに「私、こういうのがやりたい」って言う程の関係じゃなかったし。

−−それではこのアルバム『Merry Andrew』は安藤さんにとってどういう一枚になりましたか?

安藤:この一年くらいでひとつの岐点を迎えたな、というか。「ああ、あたしってば大人になったかも」って感じたというか、境目が見えた。前は大人の理想像、「そこに辿り着かないと大人じゃ無い」みたいな想いがあって、人間としての弱さみたいなものを他人に許してなかったんですよ、「こういうの事が出来ない人は、人として拙い」って。そして自分はいずれそこを越えるんだと思ってた。だけど段々歳とってきて色んな事柄にぶつかって、自分の弱さや限りが色々見えてきて。以前は「ひとりでも生きられる」とか「自分は人に手を差し出す人間ではあるけど、差し出される人間では無い」って思ってたのかもしれないけど、本当は人の手を必要としているんだって事を身体で感じたっていうか。私は母親を「母親らしくない。本当に大丈夫なのか?」って思ってたんですけど、そういう風に考えていた自分はきっと凄く幼いって、藻掻いて必死に何かを守ろうとするって事が大人になるという事なんだなぁと。その逞しさ、自分はちゃんと手足で歩いて生きて来た逞しさみたいなものを見ると、凄く尊敬に値するというか。

−−自らの弱さを知る事で、しなやかな強さを手に入れた?

安藤:うん。弱さをさらけ出したりとか、弱さを感じた事で、前より逆にちょっと強くなったっていうのはあって。逆にもっとセンシティブに弱くなった部分もあって、ちょこっと人に甘える所も増えて。でも、そういう意味で人間らしくなって、子供が自分の殻に籠もってた世界から、人の社会に入る事が出来た部分で、ひとつ大人になったなって思ってて(笑)。うん。

−−では『Merry Andrew』には安藤裕子がかなり出てる?

安藤:現存する私、2005年を生きてた私っていうものは多分日記のように綴られていて、これ自体が私って訳じゃなくて、私の一部。2005年以前でも無いし、それ以降でも無い。2005年限定だな、うん。来年の私が何やってるか私も知らないし。

−−4月には東京と大阪でワンマンライブ【Merry Andrew】が決まりました。【** do you like me 2005 **】を経験して、ライブもかなり変わって行くんじゃないかと思うのですが、見せていきたい部分などありますか?

安藤裕子 画像
 
安藤:現時点ではまだ浮かんでないんですけど、『Merry Andrew』のツアーなんだけど『Merry Andrew』の中に終わりたく無い。4月には4月の私が居て、だからそういう意味ではその私が、その時伝えたいものをちゃんと織り交ぜて出来るように。それは新旧含めて、発表してないものもやりたいと思うし、このアルバムに入って無い過去のものでもやりたいと思ったらやるだろうし。もちろん『Merry Andrew』の匂いはちゃんと持った方がいいと思うんだけど、ライブとしていいものになるような曲のセレクトを私はしたいな。

−−では2006年の展望や目標などは?

安藤:さっきも言ったけど、もうちょっと色んな部分をちゃんと分けたい。安藤裕子って名前は個人だけれども、バンドのような状態で曲も作ってるし、総体的に言えば安藤裕子っていう商品を会社でもって販売してる訳だから。そういう人達にちゃんとその自分の作品としてそれをやっぱりこう何かやって貰いたい部分もあるから、色んな部分をパート分けしたいなっていうのがあって。私もそのひとつとして、それを売る為にもっと向上しなきゃいけない部分がある、歌い手なのに歌に馴れて無いとか(笑)。もっとやんなきゃいけない事でそれは。うん。



※6.金延幸子・・・72年にインタビューにもあった『み空』でデビュー。はっぴいえんどなどとの交流でも知られる伝説的なシンガー。オフィシャルサイトはこちら
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※7.『slow tempo magic』をロック調にアレンジ・・・詳しくは【**do you like me** 2005】ライブレポートを。
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