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−−また曲中に「名前を呼ぼう」という歌詞がありますが、『TEXAS』にも「僕の名前呼んでね」という歌詞がありますよね。
安藤:私ね、同じ言葉が凄く多いんですよ。自分が寝るの大好きだから「眠る」とか(笑)。私は広く世間に訴えかけるというよりも、目の前に居る人に対して語りかける、相談しているというか、対個人に対して歌ってる事が多いと思うんです。その中で、その個人を指し示すものが、名前であったりするのかもしれない。
−−なるほど。ではそうした繋がりの中で、人は分かり合えると思いますか?
安藤:分かり合うっていうのは難しいことだと思います。分かり合えないから、お互いにいたわり合おうと思うんじゃないかな。だって自分の感情ですら全てを把握出来ないわけじゃないですか。その中でどんなにその人のことを大事に思ってても、その人の全てを理解してあげられないし、かと言って自分の気持ちをどんなに分かって欲しいと思っても、形の無いものだし、形があったとしても視点が違えば判断も変わるだろうし。
・・・分かり合うことはね、無いと思うんですよ。それをいかに分かり合いたいって願うかっていうところが、多分、お互いを愛しく想うポイントだと思うんです。だから、「あなたのことを分かってあげたいよ」って口にすることくらいしか出来ない。相手に優しくしたいと思うし、凄くいたわってくれる人もいるんだって嬉しく思うし。
−−前回のインタビューの時にちょっと大人になって来たと言っていましたが、この2曲は大人になりつつある安藤さんの姿が出ていますよね。
安藤:もう三十路前ですしね(笑)。下手したら『ヘイディーズ』とかはいずれ息子が大きくなって来たら歌ってもいいくらいの感じで思ったりもするっていうか、・・・そうですね、じゃあ私大人ってことで(笑)。でも幼いのは幼いと思いますよ。なんかよく思うんですけど、大人っぽい方って大人っぽいですよね。対比して自分はなんで幼いままなんだろうって思ったりする中で、自分なりに少しずつ階段は登って来てるというか。
デビューする前の私って、人に意見を言おうと思うと泣いちゃってたんですよ。言葉より先に「ウエーン」ってなっちゃって、当時のアレンジャーとも「分からんねーよ、泣いてたら!」みたいな喧嘩が多くて(笑)。で、今も28歳にしては幼いんだけど私なりに泣かなくなったし、成長したかな(笑)。・・・でも、今ちょっと泣きそうになった!興奮するとすぐ涙が出るんです・・・(笑)。
−−な、なるほど(笑)。ではM-03『ゴーイン・バック・トゥ・チャイナ』はカバー曲ですが、この曲今回選んだ理由っていうのは?
安藤:以前『春咲小紅』のカバーをした時に味をしめたっていうのもあるんですけど、やっぱり自分で作る曲って、自分に埋もれてしまう。だけど、もっと遊びたいって思ってることも多いんですよ、音楽やる上で。人の言葉を借りて、なりきって、人が描いたストーリーを演じるというか、そういうのもやりたいなと常々思っていて。で、ディレクターとお好み焼き屋さん行ったら、『ゴーイン・バック・トゥ・チャイナ』が流れてて、「あっこれ可愛い。やりたいやりたい!」みたいな。
最近自分たちの中で歌謡曲への熱が凄く盛り上がってて。どの曲も原曲のクオリティが高いので、負けないように質が落ちないように、凄く丁寧にでも遊び心を忘れないようにサウンド作っています。
−−確かにクオリティの高いサウンドになっていますよね。
安藤:そういう意味でもカップリングとは思って欲しくないし、ある意味この3曲の中で1番大編成だし。カップリングだからっていうサウンド・プロダクションをしてないし、曲の並びとか、聴き手に対してどうかなって考えて配置してるから、その辺も楽しんで頂けたら。
−−インストを含めた6曲で聴いて欲しいと。ではシングル『TEXAS』は安藤さんにとってどんな1枚になりました?
安藤:ミニチュア・アルバム(笑)。楽しんで頂けるんじゃないかと思うんですが。
−−分かりました。それでは最後に一言、メッセージをお願いします。
安藤:え〜っと・・・(長い沈黙)・・・、お元気ですか?
(一同笑)
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