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アンジェラ・アキ インタビュー

Single

『愛の季節』
2009.09.16 RELEASE
ESCL-3270
\1,223(tax in.)

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01.愛の季節
02.エミリー
03.It's So Hard To Say Goodbye To Yesterday
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 出逢いの春、想い焦がれる夏、すれ違いの秋、別れの冬。ひとつの恋愛を季節に例えつつ、何度でも2人の春を、終わらない愛の季節を巡っていく―――。そんな決して離れる事なき、別れを覆す前代未聞のラブソングがここに誕生した。新作を発表する度、感動と共に驚愕を与えてくれるアンジーだが、果たしてこの力強い絆の歌はどのような想いから生み出されたのか? 本人に語ってもらった。

−−先日、ASIAN KUNG-FU GENERATION主催のイベント【NANO-MUGEN FES.2009】でベン・フォールズのライブを観たんですが『Still Fighting It』が披露されました。

アンジェラ:私もベンからのメールで歌ったことは教えてもらいました。本当は2人でやりたいって話していたんだけど、その日は沖縄でライブがあったので一緒にできなかったんです。でも「すごく楽しかった」って言ってましたよ。友達も「初めて観たんだけど、最高だった」って。

−−アンジェラがカバーしたことによってベンが「『Still Fighting It』が完成した」って言った話を思い出して。「あのエピソードがあったから歌ったんだろうな。すげぇな、アンジェラ」と改めて思ったんですが、すげぇなと言えば、現在、アンジェラはすげぇ長くて熱い全国ツアーを開催しました。

アンジェラ:私はデビューしてから1年以内で初ワンマンライブを、その6ヶ月後に夢の武道館で弾き語りライブを体験させてもらって、すごく短い期間で私にとっては高いハードルをいくつも乗り越えてきた。その状況を今になって客観的に見てみると「すごく背伸びしてたな」って感じて。自分の実力が追いついていない、というかね。でも今回の季節を3つ跨ぐ長いツアーを通してね、初めて自分の実力が公演数とか規模とかに追いついた感じがするんです。落ち着いてやれたというか、余裕とまでは言わないけど、少し楽しめる要素、余白みたいなモノが毎公演あって。それなりのアドリブとかも効いてて。やっと「長年ライブやってる人ってこんな感じなんだ!」っていうところに来られた感じがする。それが今回は大きかった。ひとつの節目かもしれない、プロフェッショナルの私としても、人生としても。

−−以前、最初の武道館は夢中すぎて記憶がないと言ってましたよね。

アンジェラ:頭の中、真っ白でしたもん。でも今は良い意味で緊張感とかも保ちつつ、その日その日のミラクルを感じることができる。前の全41公演のツアーのときにもそれを感じる余裕がなかったから。あれも日々練習、練習で臨んでいたので。

−−僕は今回のツアーは3公演ほど観させて頂いてるんですけど、まず『ANSWER』ってアルバムはすげぇ良いアルバムなんだなって改めて思いました。自分ではどう?

アンジェラ:先日、アルバム『ANSWER』の譜面をリリースすることになって、ピアノの解説とかいろいろやっていたんですよ。それで久しぶりに改めて『ANSWER』を振り返ったときに、私のキャリアの中でとても特別なアルバムになるんだろうなって。シングルが1枚しか入っていないってことで、結果的にすごく自由に作る事が出来た。だからひとつの作品としてのまとまりがすごく良い。きっと「このアルバムが一番好きだ」っていう人はすごく多いと思うし。で、それを引っ提げてあんなに長いツアーができて、1曲1曲がどういう風に響いているのか感じられたっていうのは、すごく幸せなことだなって思うし。シンガーソングライターとしての責任もそうだけど、喜びややり甲斐みたいなモノが、このアルバムのツアーだからこそ多分感じられたんだろうなって。

−−個人的には『ダリア』と『レクイエム』は3回観て3回とも泣きました。集中力が半端なかったし、正しく全身全霊だった。

アンジェラ:そうですね。8分台と10分台という、アルバムの中で最も長い2曲だから。そういう意味ではポップソングの域を軽く超えてる。この2曲だけで5曲分ぐらいあるっていう(笑)。なので間違いなく集中力は必要とするんだけど、そういう普通じゃないモノを、例えばポップスを聴き慣れている人とかがスッと受け入れてくれる感じがとっても嬉しいんですよね。しかも私のライブがライブ初体験って人が結構いるんですよね。「人生で初めてライブに来ました。62歳」とか。そういう方と一緒に心の冒険ができるって「凄いな」って私が逆に思うところなんです。プログレッシブなことをやって、それを音楽好きが楽しむのは分かるんですけど、そうじゃなくてその音楽の世界へ単純に自分を投影して入り込める人がたくさん居てくれることはすごく嬉しいですね。だから『ダリア』『レクイエム』はツアーの中で間違いなく一番集中力を注ぎ込むところであったし、アンケートで一番コメントされた曲だと思います。

−−あと今回ラストに『This Love』を選んだのは?

アンジェラ:いつも私のライブってバンドで廻るときも最後は弾き語りで締めてるんですよ。それは弾き語りの方がより、伝わるって思っていたから。でも今回のツアーの前にファンクラブツアーっていうのを廻ったんですけど、そのときに3人のアンサンブルがすごくしっかりして。ギターを抜いて逃げ場のない感じ、音程を出しているのが私とベースだけっていう感じがすごく息ピッタリとハマったんですよ。それで『This Love』を弾き語りじゃなくバンドでやってみたら、バンドが凄く良くて。そこには喜びがあって「この曲は3人でやろう」と。それで初めての試みとして、最後にバンドでの『This Love』をやったんです。あと『This Love』がたくさんの人にとって私を知るきっかけになった曲であるのを分かっていたから、最後にそういう思い出の曲をやってもいいかなって思って。

Interviewer:平賀哲雄
Page Design:梅原直也