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熊木杏里 インタビュー

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  シングル
『春隣』

2008.05.21 RELEASE
KICM-34 \1,200(tax in)


01.春隣
02.時の列車
03.時計(re-birth version)
 
   
   
   
   
Interviewer:平賀哲雄
Page Design:杉岡祐樹
   
 
 
   
  −−また、『春隣』のPVの仕上がりにはどんな印象や感想を?

熊木杏里:すごく好きですね。外にいる自分、部屋の中にいる自分、その両方の自分がいる感じがすごく今の自分に合ってて。あと何よりも気持ち良さそうだし。

−−雰囲気としては『今は昔』のPVを軽く思い出させました。

熊木杏里:あ〜、質感が似てるかも。線が濃い感じとか。あぁそうか。久しぶりに聞いた。

−−そのタイトル?

熊木杏里:うん(笑)。

−−シングルだから、あれ(笑)。

熊木杏里:なんでこんなに遠い昔のような感じがするんだろう(笑)?

−−で、なんで『今は昔』の話が出てきたのかは、この後の話に繋がっていくんですが、2曲目の『時の列車』。どんな心境や背景があって生まれた曲なんでしょうか?

熊木杏里:これはもう「旅に行こうよ」っていう気持ちで、自分が京都とか香川にひとりで行って神社とか参ってる感じを思い出しながら、「あの瞬間に流れてたら良いな」っていうのをぎゅって作ってみたんです。京王グループのCMソングということもあったので、そうした自分の中の引き出しをひとつ出してみようって。そういえば「旅に行こうよ」って感じはなかったなと思いながら。

旅っていうのは、自分の中で「新しいものを古いものを区別しに行く」みたいなイメージがあって。旅に行くと自分のことも考えるけど、バァ〜って家族のこととか誰かのことを思ったりして。よーく考えると、先のことを見てるんだけど過去のことを結構見てたりする。で、旅から帰ってきたときにちょっと違う自分が居たりする。そういう時間軸が違うところに生きてる感があるんです、旅って。正に日常から抜け出した感じがするというか。それで“時”っていう言葉が出てきて、そこを人は行ったり戻ったり、電車はそこを走る。みたいな。上手いこと言った(笑)。

−−上手いこと言いましたけど(笑)、その『時の列車』同様、『春隣』も過去・現在・未来と“時”を感じさせるし、今作の3曲目には、デビューシングル『窓絵』に収録されていた『時計』のリメイクが収録されています。

熊木杏里:本当だ。驚いた。

−−で、熊木さんは『今は昔』の頃、インタビューなどでよく“時”について語っていたんですよ。今その“時”を再びテーマにしているのはなぜなんだろうって。

熊木杏里:なぜなんだろう?

−−それは『長い話』の26才の話で歌っていた「過去の自分も許せるようになってきた」っていうところが強く関係しているのかなって。それだけ自由に自分の“時”を行き交うことのできる気持ちになれているというか。

熊木杏里:その通りかもしれない。行き交うことができる感じはすごくある。未来はもちろん、過去にも。『時計(re-birth version)』は「『時計』をリバースしよう」っていうのを聞いたときにすぐ納得できたんですよね。なんか、あの曲はずっといつも側にいた感覚もあって。オーディションに受かった曲っていうのもあるんだけど、これを今歌ったらどうなるのか知りたくなった。で、ちょっと愛の要素もあるし。今思うと、リバースするならこれしかなかったぐらいに感じますね。

−−『時計』を今の自分で歌うとどんな気分?

熊木杏里:客観的に物語の操り人形をやっている感じです。よく見えるし。あとはやっぱり懐かしい感じがしますね。「そこに愛はあったのかな?」なんて今言えないですからね。なので、自分の中で「過去に挑む」感じは確かにあったんですよ。

−−音にも声にも、こういう言い方をすると誤解が生じるかもしれませんが、明らかに年季の入った時計になってますよね(笑)。

熊木杏里:はい(笑)。デビューシングルに入れたときは、まだあの曲の中で歌われている恋の思い出がホヤホヤのときでしたから。あれはあれでかなりのパワーを秘めていたと思います。

−−故にここにリバースと。で、そんな時の流れの中で気付く大切なものがたくさん入った今作『春隣』なんですが、このシングルのリリース後はどんな展開を考えていたり、予定していたりするんでしょうか?

熊木杏里:この後はですね、シングルをもう一枚出して、今年中にアルバムが出せればいいなと思ってます。なので、今は蓄えの時期ですね。曲をいっぱい作りつつ、夏にまた違ったタイプの曲を出せればなと。

−−『誕生日』や昨年秋ツアーで披露した『はじまり』の音源化は考えてるんでしょうか?

熊木杏里:もちろん考えてます。アルバムには絶対入れたい。『夏の気まぐれ』も配信限定だし、『誕生日』や『はじまり』もライブで歌っただけなので、どれも最終的には何か形にしたいです。

−−では最後に、この締め方は久しぶりなんですが、読者の皆さんにメッセージをお願いします。

熊木杏里:いつも応援して頂いて本当にありがとうございます。この『春隣』を聴いて、辛いことがあっても「自分はひとりだなぁ」って思っても、この曲がいつも隣に感じられる存在になってくれたら嬉しいです。そういう優しい曲をこれからも書ける自分でいたいなと思うので、これからも私の行く先に・・・付いてきてください(笑)。

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