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−まずは『LOST IN THE AIR TOUR 2005』について伺いたいのですが、今回のツアーはどういった物になりましたか?

木下理樹(以下K):楽しかったですね。忙しかったんだけど、一緒に回ったドーパン(DOPING PANDA)とは元々友達だったから楽しかった。何かボーカルのYUTAKA君がいっつも(ライヴMCで)俺の事言うんで愛を感じましたよね(笑)。好きなバンドだしライヴ自体もドーパンとかは温かい感じとかオーディエンスを包み込む感じがあるんでいいなって。

−『スカーレット』『LOST IN THE AIR』と発売して、ライヴを行う上でオーディエンスの変化などを感じたりはしましたか?

K:別に何も感じなかったかな、いつも通りっていう感じですよ。

−新曲の反応がいいのが印象的だと感じたのですが?

K:そうっすか?いつも目閉じて歌ってるからわかんないんだよね(笑)。見ないからいいのかも分からない。

−今振り返ってみて、この2作というのは木下さんにとってどんな意味を持つ2枚になりましたか?

K:自分の変わらない部分はあるんだけど、自分をより曝け出すようになっていったっていうか、歌詞的にね。そういうのを試すっていうか、そういう意味ではいい経験になったなって。

−そこの部分というのは試す事である程度見えてきた物はありますか?

K:まあ完璧な物っていうのはないんだけど、その2枚があったから今回のヤツとか作れたし、次のアルバムにも活かされているとは思いますよね。

−ツアーファイナルであるAXでの初ワンマンは最後に『斜陽』を演奏されるなど、オーディエンスにとってもメンバーにとっても意味のあるライヴになったと思いますが?

K:結構何にも考えてないんですよね、いつも。でもなんかひとつの区切りみたいなものは感じたかな。意味のあるライヴだったと思いますけどね、次に行けるっていうか。『斜陽』は自分が作った中では凄く思い入れのあった曲だからね。でもあの曲とかは前のメンバーでずっとやってた曲だから、どうなんだろうって気持ちは凄くあったんだけど、それ以上にとらわれるのはもう嫌だっていうか、「何でもいいじゃん」って思うようにはなってたよね。

−そういう物からの脱却、という意味もありましたか?

K:あったと思うよ。

−またこのライヴでは『ワルツ』を演奏されましたが、この曲は丁度1年前のライヴでも演奏されてましたよね。あの時と比べると4人のアンサンブルが格段に良くなったと感じたのですが?

K:まあ地味にライヴをずっとやってましたからね(笑)。地味にやってたっていうか、地下でずっとやってたるようなさ、表舞台に出ないで。そういう時期も必要だったって思いますけどね。俺ももうすぐ27歳になる訳で、カート・コバーンが死んだ歳ですよね、ジム・モリスンとか。あんま関係ないけど、感慨深いものはある。だからこれから作品をいっぱい作りますよ。

−音楽的なモチベーションが年々上がってきてますか?

K:上がってる上がってる。むしろそこはどんどん上がってるね。今は幅広く何でも聴けるようになってるし、ジャズとかエレクトロニカとか凄い好きだね。

−この日のライヴでは『クロエ』や『刺青』、『BUTTERFLY KISS』など静かな曲に、光であったり包み込みたいという木下さんの気持ちを感じたのですが?

K:それは嬉しいですけど、両方あるとは思うんですけどね、光と影と。

−また弾き語りなどにも挑戦していました。やっぱり弾き語りは緊張しますか?

K:軽くね。特に理由とかはないんだけど、いつか弾き語りのライヴやツアーとかもやってみたいな。

−続いて新バンド、KAREN(ART-SCHOOLから木下と戸高、downyの仲俣和宏、秋山隆彦が集まって結成した新バンド)についても伺いたいのですが、結成の経緯というのは?

 2004年半ば辺りから現在に至るまで、ART-SCHOOLは本当に周囲がぶっとぶくらいもの凄いテンションだった。2枚のミニアルバムとそれに伴うツアーライヴ、『ROCK IN JAPAN』や『COUNTDOWN JAPAN』といった大型フェスに加えて様々なイベントライヴにも積極的に参加していた。木下はそれを“地下でやっていた”と表現しているが、ファンですら驚く程に激しく活動したこの1年は、一度砕け散ってしまった“バンド”って奴をもう一度イチから作り出すんだって意識をひしひしと感じる事が出来る1年だった。そして6月、彼らはメジャー復帰を果たすその第1弾の音源として、ミニアルバム『あと10秒で』をリリースする。より深く美しく進化していった音楽性と絶対に変わらない世界観。今作でも全作詞作曲を務めた木下理樹の、音楽に真摯だからこそ苦しむ事でしか綴れなかったこの6篇の詩、まだ見ぬ「いつか」を目指して苦しみながらも前に進み続ける彼の言葉に、是非触れてみて下さい。

対談

ART-SCHOOL
×
Yuki Sugioka


MINI ALBUM
「あと10秒で」

01.あと10秒で
02.汚されたい
03.イディオット
04.LITTLE HELL IN BOY
05.カノン
06.僕のビビの為に

PCCA-2140
¥1,800(tax in)

2005.6.22 in STORES

ART-SCHOOL オフィシャルサイト>
http://www.art-school.net/index.html

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ART-SCHOOL


K:ART-SCHOOL以外で女性ボーカルでちょっと優しげな歌物のエレクトロニカみたいのをやってみたいっていうのがあって。戸高君もロックは勿論としてエレクトロニカとか好きだし俺もその辺好きだったから。それでdownyのふたりとセッションとか始めて、組もうかって話になって。

−この時期に新しいバンドを始めるっていうのは珍しい事だと思うのですが、その理由というは音楽的な広がりをもっと見せていきたいから?

K:うん、理由はそれだけですね。今はKARENもやりたいし弾き語りもやりたいと思ってる。もう何でもいいもん(笑)。なんかさ、シーンとかどうでもいいじゃん(笑)。そういう枠の中にとらわれたりする人って多いと思うんだけど、俺はそういうのには絶対屈しないぞって思ってるから。だからやりたい事をやっていくだけだから、そこに制約とか何にも無いし。

−例えば逆にひとつの事を集中的にやり続ける事で生まれるパワーなどは木下さんはあると思いますか?

K:あると思うよ。ART-SCHOOLは自分の人生の全てを注ぎ込んでるしね。

−そこに対するパワーを変える事なく幅を広げていく?

K:そうだね。それが変わっていったらもうね。まあわかんないけど、KARENが無くなるかも分からないしART-SCHOOLが無くなるかも分からないし、それは分からないけど今はとにかくやりたい事がたくさんある、それをやっていくだけで。結局、人生って一回しかないし、20代なんてあっという間だから。しかも俺は職人的なタイプじゃないから、いつ曲が書けなくなるのか分からないからね。だから書ける内に、今いっぱい書ける時だからいい作品を残そうって思ってやってますね。

−それでは6月22日に発売となりますミニアルバム『あと10秒で』について伺いたいと思います。まず、完成した感想は?

K:今回は今までで一番音の響きに拘りましたね。

−タイトル曲の『あと10秒で』では打ち込みなども使用しましたが、そういった要素に対する抵抗などはありませんでしたか?

K:まあ前のアルバムとかでも(打ち込みは)試してたし、『LUCY』とかは100%打ち込みだし『BUTTERFLY KISS』も打ち込みがメインでそれにドラムを足した曲だしね。だから俺の中では延長線上なんだけど、こういう風にシングルとしてフィーチャーするのは初めてだから抵抗はあると思うけどね。でもまずは楽曲ありきで、楽曲に対してどうするかって事なんで、納得してもらうしかないんで。

−こういう形になったのはプロデューサーの高山徹さんの影響などもありますか?

K:録る前から元々打ち込みは入れてたんだけど、高山さんがよく使ってるような音でね。(高山徹がプロデュースを担当した事のある)くるりとかコーネリアスとかももちろん好きだったから。

−この曲は今回のミニアルバムの中でも一際ストレートでキャッチーな詞になりましたよね。

K:今までで一番アホっぽいっていうか(笑)。

−楽曲が完成したのは結構早い時期でしたよね?今回のアルバムの中では恐らくこの曲が一番早くから完成していた一曲だと思うのですが、この曲をタイトルチューンに選んだ理由は?

K:キャッチーだし、単純に普通に素直にいいなって思える楽曲だったから。そういうポップさって大事じゃないですか。全然知らずにラジオ聴いてさ、たまたま流れてていいなって思える曲って多分いいんだろうから。今までそういう所は意識的に避けてきた所が凄いあったんだけど、うん、そういうのっていいなって思ったのは確かですね。

−その意識の変化の理由は?

K:何だろうね。前から好きだったんだけど、単純に今音楽をもっともっと好きになっていってる。だから俺が思うのは、最近エルビス・コステロを聴き返してるんだけど、彼の音楽への愛情が透けて見えるんだよね、どの曲も。今までもあったと思うんだけど、なかなか変なイメージとかいっぱいあるからさ、ART-SCHOOLって。そういうのはもうどうでもいいっていうか。

−詞の部分でもそうなんですが、年々木下さんの中で虚飾であったり余分な物が剥ぎ取られていっているように思うのですが?




K:うん。そっちの方が飽きないんだよね。前の曲は思い入れはあるけどさ、そこに自分がいるかっていったら、自分はいるんだけど・・・。むしろ散文詩的な・・・、いや分かんない。今でも散文詩的な物も好きだし、両方好きなんだけど、今はそういう気分なんだよね。

−詞に関しては前回のインタビューで「次作ではもっとぶっちゃけた形になるんじゃないか」と言ってましたよね。そして実際に今作ではまたひとつレベルの上がった詞、かなり驚かされる詞になったと思うのですが?

K:それは嬉しいですね。取材受けてても言われますよ、「何でこんなセックスの事しか歌わないの?」って(笑)。それだけを書いたつもりもまったくないから何とも言い難いんだけどねぇ。

−(笑)。『汚されたい』や『イディオット』ではそういった意味でもかなりぶっちゃけた表現を使ってますよね。

K:セクシャルですよね。ロックってセクシャルなものだと思うし、感じる音楽っていうかね。そういうのに近づいていってるのかも分からないですね。

−こういう詞を綴って行く作業というのはかなり苦しい作業だと思うのですが?

K:詞は凄く苦しいよ。曲はアホみたいにいっぱいできるんだけど、詞とかは本当に苦しいね。

−そこの部分でのギャップは感じますか?

K:あるある、もの凄いあるよそれ。だけどこういう書き方しか出来ないから。どうでもいい詞とかはいっぱい書けるよ。書けるけどもそういうのって自分が一番嫌だから、だから苦しんでも俺はこういう詞の書き方しか出来ないんだよね。

−あるアイススケートの選手の話なんですけど、練習で限界まで走りこんで吐いてっていうのを繰り返す事でその限界が少しずつ伸びていくらしいんです。感覚としてはそれに近いんじゃないかって、木下さんはそういう強さを持っていると思うのですが?

K:身体はめちゃめちゃ弱いんだけどね(笑)。やっぱ曝け出してる人って素敵だなって思う、RADIOHEADのトム・ヨークとかBJORKとか。あの人たちってズルくやろうと思えばやれるじゃん。

−常に音楽性も進化していくし、同じ所に留まろうとしませんよね。

K:うん。でもね、基本は変わってないんだ。そこが凄く好き。やっぱり曝け出せる強さがある人っていうのは凄く魅力的ですよね。

−そういう部分でゴテゴテに虚飾された音楽には興味はない?

K:バカっぽいのとかは好きですけどね、そういうゴテゴテな感じでも。でも家で聴いたり、本当に好きだって思えるアーティストとかにはそういうのはいないですけどね。

−今作は本当に綺麗な楽曲が揃いましたが、特に気に入っている曲などありますか?

K:僕の中では『汚されたい』と『僕のビビの為に』が好きだけど。

−『僕のビビの為に』はインストですが、どうしてあの形に?

K:プリプロしてる時に適当に弾いてて、チープなリズムボックスがあったからそれを鳴らして弾いてて。それでプリプロのを聴き返してみたら意外にそれがよくてね。だからそれをそのまま使ってる。

−『汚されたい』を好きな理由というのは?

K:暗い・・・(笑)。暗い、エロい、みたいなね。何か分からないけど悲しげなのが好きだったんだよね。

−この曲では女性コーラスも入ってますよね?

K:友達のツガちゃんっていう人にやってもらいましたけど、彼女の声が好きだったから頼んでみたらやってくれました。

−この曲は今作の中でも一層光、包み込む雰囲気が強く出た一曲だと思うのですが?

K:全然意識してない。ホントに何も考えなくなったね。前から殆ど何にも考えてないんだけど、更に考えなくなった(笑)。でも聴く人がそう思ってくれたらいいな、とは思うよ。音楽ってやっぱり想像の世界だからさ、100%理解しあえる事なんて無いと思うし。でもそれがいいっていうかさ、一回作っちゃったら後は誰かの物になったりすると思うし。

−100%理解しあえないという意識は昔から変わらずにありますか?

K:だって100%理解しあえたら戦争とかないじゃん(笑)。

−理解したい、されたいという願望は?

K:あると思うんですけどね、あるから音楽やってるんだろうし。でも決してなれないっていうのも分かってるから悲しいは悲しいんだけど。

−その上で音楽を続けていくモチベーションというのは?

K:やっぱこれから先もずっといわゆるYOU & MEソングしか歌えないと思うんだよね。だから理解しあえないんだけども、それでいいっていうか、それが愛おしいっていうか。僕もEELSとかFiona Appleを聴いて勝手に「僕の歌なんじゃないか?」とか思ったりするんだけど、重ね合わせたりして。でもそれでいいじゃないって。コミュニケーションだよね、いわゆる。コミュニケーションしたいんだ、音楽を通じて。



−なるほど。それで先ほども今、木下さんは音楽的に広がっている時期、また日記などにも音楽的に幸福な時期だと言っていますが、それらと人生的に幸福な時期というのはイコールになりますか?

K:今、俺が人生的に幸福かと問われたら、全然幸福じゃない(笑)。むしろ闇が深い。誰しも持ってる所だと思うけど、何で反比例していくのかなって悩む。でも「いつかは・・・」って気持ちしかないかな。そういう気持ちはあるし、この先ずっと孤独なままなのかはわかんないし。でもそれを恐れたりはしない。結局逃げても待ってるのは自分しかいない訳だから、「めんどくせえな」って思いながらも自分と付き合っていくしかないよね。

−『スカーレット』からの木下さんを見ていても、(音楽的に)どんどん上がっていっていると感じます。だからこの先、もっと凄いART-SCHOOLを見たいって思う気持ちと、「これ以上行って大丈夫なのか?」って心配になってしまう気持ちの両方があります。

K:今はね、最も不幸な時期にいると思うんですよ(笑)。全然自分の時間無いし、好きな人もいないし、広がって行くのはダークネスみたいな。・・・ハハ、何ていったらいいのかわからないけどさ、「いつかは・・・」って思うしかないんじゃないの?

−そういうものとうまく付き合っていく、折り合いをつけてやっていくっていう考え方はないですか?

K:折り合いつけちゃうのもなんかなぁって、今まで折り合いつけないでやってきたんだからっていう気持ちはあるね。逆にうまく折り合いつけれたらこういう風になってないと思うんですけど(笑)。

−最近、NINE INCH NAILSがニューアルバム『WITH TEETH』を発売しましたよね。(ボーカルの)トレント・レズナーは今作ではアルコールやドラッグから解放されたクリーンな状態で作れたアルバムなんだと話してます。ただ、この『WITH TEETH』に対する世間の評価というのは賛否両論分かれている部分もあって、前作『THE FRAGILE』の先を見たかった、もっと入り込んだ音を聴きたかったって意見もありますが・・・。

K:NINE INCH NAILSの事に関して言えば、僕もNINE INCH NAILSが凄い好きでさ、今回のも買って聴いてるけど、俺はそんなに変わったってイメージを受けなくて。詞とか見ても別に明るい事何にも歌ってないし(笑)。

(一同笑)

−一曲目で「変わったのか?」って思うんだけどどんどんそこを否定してくっていう(笑)。

K:曲調優しげだけど、詞を見たら「毎日がいつも同じ」とかさ。地獄のような詞しか書いてないからさ、変わってねえだろ?ってね(笑)。そういう人って好きだけどね。

−やっぱり音楽を続ける上で何処か不器用な人間に惹かれますか?

K:何かね、プロになって思うのが「本当にくだらないな」って思うんだよね。プロのミュージシャンでもいわゆる普通に就職とかした方がいいんじゃないのっていう人たちばっかりだからさ。そういうのってくだらないじゃない?だから何だろう、「くだらないな」って思いながらもそこで格闘してる人が好きだけどね。SPARTA LOCALSの安部(コウセイ)君とかさ、Syrup16gの五十嵐(隆)君とかさ、凄く好きなアーティストですよね。

−そういう部分をくだらないと言えるのは強さですよね。

K:くだらないですよ。人生の大半はくだらない、8割以上がくだらないんですから(笑)。

−そうした意識は音楽を始める前と今とで変わりましたか?

K:ううん。でも昔の方が人生に希望を持ってたかな。今は・・・ない(笑)。年々希望の輪郭がぼやけて行くんだよね、「はて、希望とは?」って。音楽的には凄く幸せなんだと思うんだけどね。

−そのギャップがもどかしい?

K:ありますよそれは。ずっともがいてるようなもんですから。だからさっきの「いつかは・・・」って部分にART-SCHOOLを聴いてくれる人がリンクしてくれれば、と思うよ。

−なるほど。では『あと10秒で』で“光”を見せれたと思いますか?

K:分かんないね。自分で「“光”だな」とか感じた事はなかったんだよね、特に。だけど今まで影の部分ばっか出してきたからさ、作品で。そういう部分を見せれてよかったな、と思うけど。元々持ってた部分なんだけどあんまりクローズアップされなかったからさ。

−それをより前に出せた?

K:でも決して明るいだけじゃないっていうね。

−雨が降った後の光であったり。

K:そう。だから聴いて欲しいなって。

−分かりました。それでは今後についても伺いたいのですが、ART-SCHOOLは先日グラスゴーにレコーディングに行ったそうですが、この体験というのは刺激的な体験になりましたか?

K:よかったよホントに。MOGWAIの人とかThe Delgadosの人とかに参加してもらったりしてさ。後、向こうではトニー(ドゥーガン・・・次回作のプロデューサー)に「歌を録る時はこれしか飲んじゃダメだ!」ってハチミツ入りのお湯を飲まされてたんだけど、Belle and Sebastianの人が遊びに来た時にハチミツでベトベトの手で握手してもらったから、ちょっと嫌がってた(笑)。一瞬顔が曇ってたよ、「何だこの日本人・・・」みたいな。

−「日本人って手ぇベタベタしてんだな・・・」とか思われてたりして(笑)。トニー・ドゥーガンとの共同作業というのはどうでしたか?

K:めちゃめちゃ厳しいんだけど、音楽がちゃんと・・・。日本ってもう何でも「何時々々までに仕上げなきゃいけない」ってさあ、クオリティよりもむしろ「こういう宣伝しなきゃいけない」とかさ。外に対する見せ方、「今度何々のフェス出るんだって」とか「今度何々で流れるんだって」とかさ、音楽のクオリティじゃない所がむしろフィーチャーされてると思うんだよね。でもそうじゃなくて本当に良い物を作ってきた人だから、リンクする部分はあったと思う。そこは凄く勉強になったし楽しかった。

−次のアルバムというのはどういう作品になると思いますか?

K:そうっすね・・・、今(MIX、マスタリングを担当する予定だった)デイヴ・フリッドマンが倒れてるからね。The Flaming LipsとPhantom Planet、それにART-SCHOOLと入ってたみたいなんだけど3つともキャンセルって状況みたいで。だからもしかしたらそこもトニーとやるのかもしれない。でも凄く良い物になってると思う。泣ける、みたいな。愛おしい、みたいな物になるだろうね。

−曲の方は殆ど録り終えてる?

K:曲は12曲くらい録り終えてるから。幅広く色んな曲があるから。昨日ACOちゃんが参加してくれるって打ち合わせしたりもしたし。

−それは楽しみですね。ではこれからのライヴに向けての意気込みというのは?

K:特にないんだけどなぁ。来て欲しい・・・しか言えない(笑)。

−今年は夏フェスなども含めて例年通りに高いテンションでやっていくんですね?

K:うん、それは全力。っていうか自分が全てだからね。先の予定だと10月初頭にアルバムが出て、その先のライヴではアルバムの雰囲気がアップされてる物ができればいいかなって思ってます。

−それでは最後に読者の皆さんにメッセージをお願いします。

K:そうっすね、メッセージね。・・・逆にメッセージを下さい、みたいな。

(一同爆笑)

K:っていうものは伝えたいかな、励まして下さいって(笑)。

Interviewer:杉岡祐樹