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ART-SCHOOL インタビュー

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シングル
『フリージア』

2006.4.19 RELEASE
PCCA-02254
\1,050(tax in.)
ポニーキャニオン

01.フリージア
02.光と身体
03.キカ
04.LOVERS LOVER

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ART-SCHOOL レビュー
『フリージア』
ART-SCHOOL インタビュー
『PARADISE LOST』
 
Interviewer:杉岡祐樹
Photo:齋藤卓侑
 昨年10月に最高傑作となったアルバム『PARADISE LOST』を発売したART-SCHOOLは今、苦しんでいる。それは今回のインタビューを読んで頂ければご理解頂けると思うのだが、“生みの苦しみ”なんて紋切り型の言葉では片づけられない、Vo&G.木下理樹の意識の高さがその由縁だろう。
  音楽を愛するが故に生まれる自律に苦悩する日々。しかし皮肉にも、否、だからこそ、というべきか。ニューシングルのタイトルチューンとなった『フリージア』は、よりあどけなく透明で、そして切ない名曲となった。今回は彼に加え、シングルに収録された楽曲で作詞作曲、さらに歌まで(!)担当したG.戸高賢史も交えてのインタビューです。


−−シングル『フリージア』は素晴らしい4曲が揃ったシングルとなりましたが、やはり今回もレコーディングは大変でした?

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左:戸高賢史
右:木下理樹
木下:大変でした。『PARADISE LOST』以降の音をやりたいなって思ったんだけど、今回の曲はアプローチってところが凄く・・・、色々ミーティングしたり・・・、大変でしたね。

戸高:凄い試行錯誤をしたというか。その時間があまりにも長すぎて、メンバーも何が何だか分からなくなっちゃって(笑)。

木下:まあ前からあった問題ではあるんですけど、それがここ一年くらいずっと続いているって感じなんですかね。元々(メンバー間の)音楽の趣味がバラバラだしね。

戸高:そこで曲を作るとなると、彼が何かしらのネタを持ってきてスタジオで組み立てようとなった時に、彼が頭の中に描いているものと、プレイする音というものの中にブレがあったりして、そこでまた悩んでいく。その時間が今回は長かったですね。それはやっぱり前のアルバムを出したこともあるだろうし・・・。

木下:OKできる基準が高くなったんですよね。

−−作品に対する意識がより高まってきている?

木下:より根本を追求するというか、個人々々の好みやルーツ、そういうものを大事にした上でやろうよっていう感じなんですよね。

戸高:そうしないと出てくるアンサンブルとかも散漫なものになるし、そういう精神面のミーティングは何度もしましたよね。

−−でも得てしてそういう状況の時だからこそ、完成する音が素晴らしいってことが多いですよね。

木下:最近、THEE MICHELLE GUN ELEPHANT(※1)ROSSO(※2)のマネージメントをやっていた方と話す機会があったんだけど、やっぱりけっこう辛かったって。でもやっぱりピュアですからね、そういう気持ちは大事なんだなって。

−−タイトルチューンの『フリージア』はメタロフォンやコーラスが印象的な、前作収録の『ダニーボーイ』などの流れを組んでいる楽曲ですよね。また、メロディやソングライティングの部分に変化を感じたのですが?

木下:まあ構成は凝ってますよね。雪解けの感じっていうか、ちょっと溶けてきたけどまだ雪は残っている春・・・。柔らかい感じというか。

−−今作のレコーディングは山中湖だと伺いました。前作はグラスゴーでレコーディングを行い、プロデューサーも立てた中で制作(※3)されましたが、今作はセルフプロデュースです。

木下:そうですね。(『PARADISE LOST』は)凄く良い音で録れたし、良い方々とやれたと思う。その経験をフィードバックできればいいなって感じでやったんですけど、セルフの方が楽っちゃ楽ですね。まあたまたまそういう流れになったって感じかな。

−−また『フリージア』のブリッジ部分、ギターは印象的なフレーズになっていますよね。

戸高:楽曲が凄いポップじゃないですか、タイトルトラックだし。そこに対してあまり普通のアプローチをしても面白くないなって思ったんで。遊び心というか、逆に邪道な事をやってみようかなって。今聴き返してみると、あのブリッジの部分のギターは本当に凄くフリーキーで、よかったなって思います。

−−詞についてなのですが、最近の木下さんの詞はよりさらけ出していっていますよね。今回もまたひとつ先へ進んだと思うのですが?

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木下:最近はむしろ弱っているというか、弱々しいかなぁ。決して強い考えではないかな。

−−木下さんは詞にはその時の生活や状況、人生が反映されるものだと言っていましたよね。前回前々回のインタビューでも、状況的な話になると辛いと話していましたが、やはりまだ抜け出せていない?(笑)

木下:まあストレスのK点を超えたな、と(笑)。友達から最近、「海の底にいる人みたいだね」って言われちゃって。そういう状態だよね、K点を越えて海まで行っちゃった・・・。

−−抽象的な表現になってしまうんですが、『スカーレット』以前の木下さんの詞は、えぐれた傷口をじっと見つめているような印象がありました。ただ、最近は傷ついた自分を遠くから眺めているような印象があって、より人間が浮き彫りになってきたと思うんですよ。

木下:人間的に成長したからだと思いますけどね。書き方が巧みになったというか。

−−人間的な分、哀しさや寂しさもより溢れてきているんですよね。だから先ほどの辛い状況が続いていく中で、そうした詞が生まれるっていうのは、そういう事なのかな、と・・・。

木下:アハハ・・・救いがないね(笑)。K点越えてるからなあ・・・。



※1.THEE MICHELLE GUN ELEPHANT・・・言わずとしれた、90年代を、そして博多を代表するロックバンド。2003年に解散するが、現在もメンバー全員が新バンドやユニット、サポートなどで活躍する。オフィシャルサイトはこちら
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※2.ROSSO・・・前述THEE MICHELLE GUN ELEPHANTのボーカル・チバユウスケが元BLANKEY JET CITYのベーシスト・照井利幸らと共に結成。一時活動休止状態だったが、2004年より活動再開。以降音源発売やライブ、フェスへの出演など精力的に活動、2006年の活躍も期待される。オフィシャルサイト
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※3.プロデューサーも立てた中で制作・・・『PARADISE LOST』のプロデューサーはトニー・ドゥーガン。ベル・アンド・セバスチャンやモグワイのプロデュースでも知られる偉人。
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