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「人間って問いかける生き物だと思うんですよね、自分に対しても人に対しても、
結局何が一番正しいとかってないと思うんですよ。」

−今年に入って既にシングルを3枚リリース、精力的に動いてる感じががするんですけど、スケジュール的に結構ハード?

BONNIE PINK(以下B):はい、ハードです(笑)。

−特に今日とかは(この日は多くの取材が詰まっていたようだ)。

B:今日はそうですね、久々にハードですね(笑)。そろそろ脳がまわらなくなってきたので、最後の力を振り絞って(笑)。

−でも、BONNIE PINKって、それだけハードに仕事してても、マイペースなイメージとか持たれない?

B:持たれますね。

−何ででしょうね?

B:多分ね、ワーナーに移籍する前にちょっと休んだ時期があったので、そこでそんなイメージが付いちゃったのかもしれない。実際はまたペースが早くなってたりするんですけど(笑)。

−アルバム「Just a Girl」が10月24日に発売されましたが、今作はアメリカではなく、日本でレコーディングを行ったんですよね?

B:そうですね。作曲を5月ぐらいから始めて、レコーディングは6月ぐらいから。今年はシングルをずっと出してるので、それのプロモーションがあるから、ほとんどアメリカには行ってないですね。アルバムのミックスで行ったぐらいかな。

−4枚目のアルバムまで、海外の大物プロデューサーであるトーレ・ヨハンソンやミッチェル・フルームを迎えて制作してましたけど、今作はどうして日本人のクリエイターと作ろうと思ったんですか?

B:デビューアルバムは日本で作ったんですけど、それ以来やってないなぁと思って。「日本人なのに」とか思ったりして(笑)。いつかはちゃんと日本人で私の音楽に興味を持ってくださっている方と作るのも面白いだろうなって思ったし。あとは時間的にも、このタイトなスケジュールの中で飛んできてくれそうな人がいるところで作った方が早いだろってことで、今回は全部日本で。録りはこっちでミックスは向こうって感じですね。

−実際に日本人同士で作ったことによって、過去の作品との違いは出せましたか?

B:日本で録ったから違うっていう部分があるとしたら、音とか日本の音だなって感じるんですけどね。口で説明はできないですけどね、どこが違うって。説明はできないんだけど、日本の音。あとはやっぱりプロデューサーが変われば、日本人であろうが何人だろうが音の解釈とか変わるし。そこは自分でやるべきこと、指揮をとる感じでっていうか、そう言うと偉そうだけど、こだわりをなるべく多くリクエストして、作るようにしてますね。

今思えば“個性派女性シンガー”なんて言う言葉がメディアに溢れたのは彼女がデビューした頃かもしれない。そんな時代に無理矢理合わせようとしたアーティストが未だに増え続けているけど、BONNIE PINKはやはり一歩先を言っているというか・・・そんな時代の動きに左右されていないんだと思う。今まで世界に名を連ねるビッグネームと共に作品を作ってきた彼女が、ニューアルバム「Just a Girl」では、思ったことをストレートに伝えられる日本人アーティスト達とのコラボレーションを行った。いわゆる“仲間”と呼んでも大袈裟ではない人達と創り上げた今作は、BONNIE PINKの素直な気持ちがそのまま反映された良作と言えるのでは。この制作スタイルの変化だけでも興味あるところだけど、今や誰にも真似できない世界を創り上げている彼女の人間性そのものに興味が湧いている人も多いはず。そこで!新作「Just a Girl」についてはもちろんのこと、彼女の持つ世界観についても突っ込んできました。想像以上に人に対して壁のない方で驚きました!そんな素敵なBONNIE PINKへのインタビュー、是非ともご覧下さいませ。

対談

シンガー:Bonnie Pink
×
ライター:Tetsuo Hiraga

2001.10.24
[Just a Girl]
5th album
east west japan/AMCN−4565
\3,059(Tax in)

−プロデューサーの松岡モトキさんや、奥野心也さん(From−Soul Flower Union)とは過去の作品で関係してたりは?

B:ツアーのメンバーで何年もお世話になってるので、付き合いは古いです。

−昔から「いつかは一緒に作ろう」みたいな話はあったの?

B:そうですね。私が海外で作ってくるものを、ライブで演奏するときにライブ用にアレンジしたりすることもあるんですよ。そういう作業はずっと一緒にやっていたので、レコーディングとは別モノなんですけど、私の好みを分かってくれてるだろうから仕事は早いだろうなって。

−では、過去の作品と比べても今作は仕上がるのが早かった?

B:う〜ん、どうだろうなぁ。かなり短期間で作れたとは思いますよ。短期間のわりに一個、一個が生きてる。一人のプロデューサーと作る場合は、大体途中で疲れてきたり、飽きてきたりするので、良い意味で力が抜けたアレンジの曲を何曲か作ったりするんですよ、アルバムとして関わっている場合。でも今回は一曲、一曲違う人とやってるので、それぞれにみんな力を振り絞ってやってるんですよね。だからなんか力が抜ける曲っていうのは結構少ないですよね。「濃くて何が悪い?」って感じ(笑)。

−今作はそういった今までにない楽しみ方が出来たわけですね。

B:そうですね。毎回楽しみですけど、新しい人と作業するっていうのは、妙な驚きがあって、「この人はこういうのを作るんだぁ」っていうのも勉強になったし。収穫はたくさんありましたね。

−EL−MALO、FOEの會田さんとかも参加してますが、どういった繋がりで?

B:会ったことはあるぐらいの感じだったんですけど、色々資料を集めて試聴会してたら、なんか會ゴン(會田)とか鈴木さんとかの作る音が気になっちゃって。

−実際に仕事してみてどうでしたか?

B:會ゴンはなんか顔ネタで笑わしてくれる(笑)。別に音作りに関係ないかもしれないけど、なんか場の雰囲気が和らぐんで、そういうのが自然に出来る人というか。

−鈴木さんは?

B:鈴木さんはねぇ、とにかく作業が早くて、文句言わずにコツコツダビングしてるっていうか(笑)。やっぱり彼もすごく全体像から作る人なんだなぁと思ったんですけど、パッとインスピレーションがきたら凄い早いんだと思うんですよ。それで「Movin'On」なんかも凄い仕上がりが早かったし、マルチプレイヤーなのでなんでもできちゃうんで、私の出る幕なしって感じだったんですよ。素晴らしい意味で、キャーって言いながら(笑)。かなり助かりました。

−あと高野寛さんにも参加してもらってるんですよね?

B:そうですね、ギターとかテルミンとかで参加してくれて、テルミンは別に予定にはなかったんですけど、高野さんがテルミンに昔から興味があったようで、「テルミン」という映画の上映の時にトークイベントとか呼ばれてたりとかしちゃう人で。それがキッカケで、「ポータブルテルミンみたいなのをもらっちゃった」とか言ってて、持ってきてたんですよ、ギターを入れてもらいに来たとき。その時に「だったらちょっと弾いて下さいよ」って言ったら、「せっかくなんで入れて下さい」って話になって、突然その場でフレーズ考えて入れてもらったんですけど、なんかいい隠し味になってますよね。予期しないところで“ビョーン”って出てくるんで、変わってていいなぁと思いました。

−今作の「Just a Girl」はコンセプトみたいなものってあったりするんですか?

B:コンセプトはない。日本で録るっていう(笑)。

−タイトルに込めた意味とかは?

B:そのタイトル曲に関して言うならば、私はただのその辺にいる女の子と同じように普通に傷ついたり、喜んだり、別に何もみんなと変わらないみたいな。そんな気持ちで作った気がするんですけど。これをアルバムのタイトルにした理由っていうのは、そういう視点で書いてる詞が多かったから、女の子っていうか、女性の目で見て恋愛を書いていったらこうかもしれない。そういう詞の部分で、総合すると「Just a Girl」っていう気がして。

−そうですよね、最後まで通して聴くと納得みたいな。

B:タイトルはいつもアルバムを全部作ってから決めるんで、後付なんですけど(笑)。

−今回も気が付いたらどの曲も「Just a Girl」が当てはまる感じに?

B:そうですね。収録曲のタイトルから選ぼうと思った時に、どれをタイトルにしても印象が凄く変わるんですけど、「Just a Girl」だけ何となく総括する感じでしっくりいったんですよ。

−今作も日本語詞と英語詞とそれぞれ織り交ぜてやってますけど、どっちの方が書きやすいってありますか?

B:う〜ん、言葉を知っているっていう意味では、自分の母国語なので日本語はもちろん書きやすいですけど、あと中学生ぐらいから詞を日本語で書いていたんで、なんかスタイルが確立されているんです、日本語詞は。英語は逆に洋楽をいっぱい聴いてたから、譜割りでメロディーを作る時は、英語の方が簡単にハメていける傾向はありますね。まぁ、時間はどっちにしてもかかるんですよ(笑)。どっちも好きです。

−いつ頃から英語の曲とかを普通に歌えるようになったんですか?アメリカに暮らしていたとか、そういう履歴があったわけじゃないですよね?

B:いや、それはないんですけど、洋楽を聴きだしたのが11歳とか12歳とかそれぐらいで、それで意味が分からなくても歌ってたんですよね。歌詞カードとか見て、特に訳しもしないで、とりあえず発音を耳で覚えて、歌ったりとかはしてて。それで、中学の後半から高校までとかに詞にも興味を持つようになって、それぐらいから普通に歌えるようになったと思うんですけど。でも、英語自体は昔から好きだったんですよね。ちっちゃいときに英語の遊び塾みたいなところに通ってたんですよ。それで英語に抵抗はなかったんですけど、別に自分で勉強と思わないで接してたんですよ。洋画が好きでそういうのを見てたり、洋楽もよく聴いていたし、その辺で自然になんか発音とかは吸収してたと思うんですよ。実際に使うようになったのって仕事はじめてからなので、それまでは留学とかもしたことなかったから、使う場所ももちろんないし、外国人のなんかペンパルとかもいなかったし(笑)。本当最近っていうか、「.Do you crash ?」っていうマキシぐらいから海外で仕事するようになって、そこからですよね、実際に使うようになってきたのは。

−曲のイメージとかで詞を英語にするとか日本語にするとか決めてたりするんですか?それとも先に詞を上げてから?

B:先に詞が上がってることはまず無いんですよ。アイディアはあったとしても、先に詞を書いちゃうと後でメロディーをすごく付けにくいんですよ。譜割りによって、語尾とか色々いじんなくちゃいけなくなっちゃうので、なるべくメロディーと同時に詞は付けてるんですけど。メロディーによって英語が合う、日本語が合うっていうのは感覚で振り分けてる感じ。なので、これは日本語なんだろうとかっていうのは分析すると色々言えるんだけど、日本語じゃないとダメとかっていう風には書いてはいない。パッて最初に出てきた言葉が英語だったらそのまま英語で書くだろうし。

−英語の曲の日本語の訳もBONNIEさんが書いてるんですか?

B:はい。

−面白いですよね。良い日本語訳って言ったら偉そうですけど。

B:自分の本当の意味って自分にしか分からないじゃないですか、あと、本当に直訳だけでは意味が伝わらないんですよね。裏に込めた意味だったり、あと単語によってはダブルミーニングの単語もあるから、そういうのはやっぱり自分で両方の意味を込めながら訳す。なるべくそういう風にしてるんですけど難しいですね。

−逆に日本語の詞が出てきて、英語の詞にしてしまう時とかもあったりするんですか?

B:ないですね。

−英語の詞が出来たらそれから日本語訳を付けていくと。

B:だからいつも後回しなんで、なんか憂鬱なんですよ(笑)。「誰かに頼もうかな、日本語訳」とか、時々思いますね(笑)。

−それでは収録曲について聞いていきたいんですけど、まず、1曲目の「SWEET」と2曲目の「Communication」っていう曲を聴いて、男からすると「ごめんなさい!」って言いたくなるような・・・詞の内容になってますよね。

B:ちょっと怒ってますからね(笑)。

−「なんとかしてよ!!」的なパワーを感じたんですけど、オープニングからそういう感じにするっていうのは結構狙って?

B:いや、狙ってはなかったんですけど。ただ、あんまり後半に怒っちゃうと救われないかなって(笑)。最初にドカンって言っておいて、だんだん甘くなっていく方が良いんじゃないかなと思ったりして。

−なるほど。曲順は悩みましたか?

B:曲順はメチャメチャ悩んで、もっと良い曲順も探したらあったかも知れないんですけど、なんか一曲、一曲がすごく濃くてどっから聴いてもいいような感じの曲順しか考えられなくて。一応すんなり終われるようにしたくて、「Just a Girl」で終わるのはしっくりいってたんですけど、その前の組立方っていうのは、自分で作っておきながら自分で手に負えないっていう感じになっちゃって(笑)。逆に買って下さった方が自分の好きな曲順で作り直して、テープに落とすなりしてもらっても。

−個人的には1曲、2曲目で怒られて、それで「Building a Castle」で切ない世界に落っこっちゃう感じは凄い好きですけど。

B:ありがとうございます。

−あの曲のフレーズで”だから私は歌う わかってもらう為に”って、あれもBONNIE PINKさんの主観というか想いが入ってたりするんですか?

B:そうですね。音楽やってるものとして、自分で作詞作曲して、それってなんか一見楽しいようで、辛いっていう。でも結局そうやっていくしかない。結局歌うしかないんだっていうね。

−そういった想いを、あそこまでストレートにバシッて歌う人って今までいなかったというか。

B:そうですね。

−「わかって」っていう想いが伝わります。

B:ちょっと痛いですけどね(笑)。

−(笑)

B:最初3曲は痛いんですよね(笑)。

−そう、前半は結構ビックリしますよね。あと、6曲目に「Interlude」とか入れてますが、あれは意味を持たせてたりするんですか?

B:意味は特にないけど、あそこにしか入んない。もっと時間があったら長い1曲になったかもしれないんだけど、なんかイントロ作ってる気分でやってたらすぐ作り終わっちゃって、えらい短かったみたいな(笑)。でもなんかどっかに入れたいなっていうことで。

−なんでそんな質問をしたかと言うと、その後「再生」っていう曲に入るじゃないですか、それであれのインパクトが結構”大”で、「え、これBONNIE PINK?」っていうような。

B:“テケテケテケテケ♪”

−そう、そう、そう(笑)

B:なんかディスコっぽいですよね。あれはねぇ、普通に最初、生ドラムを入れて、なんか良いフレーズないかって考えてたんですけど、なんか落ち着かなくて、それであそこに行き着いたのは奥野さんのアイディアかな。“ドッチー ドッチー♪”ってディスコっぽいのをハメたら意外にしっくりいったっていうか。結構今までにない感じ。

−今作って全然タイプが違う曲の集合体じゃないですか、9曲目の「Are You Sure?」とかも、アンビエントな感じがしたりとかして、そういったバラエティー性っていうのは結構大事にして作った作品なのかなっていう風に思ったんですが。

B:そうですねぇ、かなりバラエティーに富んでますね。本当はどっかでまとめたいんだけど、まとまんない(笑)。なんか色んなものが好きで四方八方いっちゃうんですよ。それで自分で1個のことやってると飽きちゃうんで、作曲の段階で、色々やってないと落ち着かないっていうか。特にアルバムは。なので、なるべく違う方へ、違う方へって心がけて作曲してたら本当にすごい幅になったんですけど、またミュージシャンも変えたり、ミックスエンジニアも曲毎に変えたりして、どんどんどんどん広がっていって。すごい広がりのあるアルバムになったと思いますね。

−また、詞の話になりますけど、“本当にあなたは一番大切な人と一緒にいる?”ってありますけど、あの言葉は今作でグサッと刺さったランキング1位ぐらいの感じなんですけど。自分自身が誰かに対してそう思ったからやっぱり書いたんですか?

B:やっぱり思ったからじゃないですかねぇ。でも、世の人みんな思ってるんじゃないかな。あと、自分の周りでカップルだったら別れる人とか、離婚する人とか結構いて、それですごいそれに関して考えた時期があって、その辺も下敷きになってる。

−「Just a Girl」ということで、そういった女の子の思いが詰まった作品だと思うんですけど、実は男の俺からしても共感できる部分だらけというか、「Just a Boy」でもいいじゃんって思うぐらい・・・(笑)。

B:あ、本当に?

−感じたんですよ。それでなんでかな?って考えたんですけど、そういう感覚とかって、男と女と全然違うみたいなこと言ってるけど、結構根本的なものっていうのはそんなに変わらないからそう感じるのかなぁって思って。それともオレが女の子っぽいのかなぁ(笑)?

B:それもあるかもしれない(笑)。

−それもあるかもしれないですけどね(笑)。まあそういう部分を考えさせられて。

B:あと、普通になんかこういう子と付き合ってたら、自分はどう思うだろう、自分はどう対処するだろうっていう風に男性は聴くと思うんですよ。だから、誰かこうアンサーソングが欲しいですよね、誰がカップルか分からないっていう(笑)。

−「Just a Boy」が(笑)。

B:うん、なんかそういうのを聴いてみたいなっていう。ファンの人でもいいんだけど。

−おもしろそうですね!

B:この曲に関しては、僕は反論させてもらうみたいな感じで、なんかそういう手紙とか欲しいですね。

−じゃあ今度、誰か男性のアーティストに歌詞書いてもらって、それでBONNIE PINKさんが歌って。

B:あ、また私が歌うんですか(笑)

−男になりきって「Just a Boy」。

B:2枚組にすれば良かったですね(笑)。

−企画的には結構面白いかも知れないけどね。

B:誰かと組んで、なんかそういうの小説であったよね。なんか同じストーリーを男性と女性が書く。でも、音楽でやる人はいないですよね。誰と組むかが問題だけど(笑)。

−ここでの話をキッカケに、本当にやったらビックリしますけどね(笑)。

B:ねぇ、出してくれないかな(笑)。スガ シカオとか。

−スガ シカオさん好きなんですか?

B:なんか知り合いなんで。

−そうなんですか。あと、今日会って一番お訊きしたかったことがあるんですけど、BONNIEさんの持つ詞の世界って当然あるじゃないですか、それって、基本的に常に“なぜ?”っていうのがあった上で広がっているというか、何も疑問を感じなかったら書かないというか、まず疑問があって、その答えを追いかけてるっていうスタイルだと感じるんですが。

B:そうですね、最後まで答えが出ないのが一番多いかもしれないですけど。人間って問いかける生き物だと思うんですよね、自分に対しても人に対しても、結局何が一番正しいとかってないと思うんですよ。今の自分に一番しっくりいく答えを探すだけで。人も変わるから、同じ問題があって10年前だったら違う結論を出してたかもしれないし、だからなんか“?”からはじまって“?”で終わって、なんか結局答え出てない!みたいなのが多いですね。

−常に人ってなんかその時一番悩んでるテーマみたいのなのがあるじゃないですか。それで色々あって自分なりの答えを出して行くわけですけど、必死に考えて出した答えの二個ぐらい先の答えが、BONNIEさんの曲を聴くと、そこにあるんですとね。自分が今悩んでるものが解決した後に、多分来るであろう次の悩みの答えみたいな、ちょっと説明しづらいんですけど。

B:え、私が一歩先を行ってるんですか?すごいじゃないですかそれ(笑)。

−いつになったら追いつけるんだろうって(笑)。そういうのを感じますね。

B:ありがとうございます。

−それでは最後にこのインタビューを読んでる方にメッセージを。

B:アルバムがかなり濃い作品で、今回特にクレジットを見ながら1曲、1曲聴き方を変えて聴いていくと面白いと思うので、その辺も気にしてもらえると、なぜここでこのミキサーとやったかとか、その辺が面白いと思うんですよね。でも、サラッと聴いてもらっても全然いいんですけど。面白い深いアルバムなので、じっくり聴いて下さい。歌えるぐらいまで聴いてもらえると嬉しいです。

−本日はありがとうございました。

◆『BONNIE PINK』 SPECIAL INTERVIEW 特別篇 「BONNIE PINK ライブについて語る!」◆


−冬からニューアルバム「Just a Girl」のツアーが始まりますけど、そのツアーで今から考えてることとかありますか?

BONNIE PINK(以下B):去年のツアーとその前のツアーをたして2で割ったような、盛り上がりつつしっとりする場面もあるような。そういうライブをしたいと思ってます。曲順とかもそういう風に考えようかなって思って。去年はもっと走り抜けるような勢い重視なライブだったんですよ。それですっごい汗かいちゃったんで、なんか汗拭く瞬間も作ろうかなって(笑)。そんな感じですかね。あと、今回のアルバムの曲を中心に構成して。

−ライブは好きな方ですか?

B:最近好きになってきましたね。

−昔はそんなに?

B:昔は、あんまり経験が無いせいもあったと思うんですけど、なんかどこ見ていいか分からないとか、突き抜けてなかったんですよねぇ。あと楽器もほとんど弾かない時が多かったんで、バンドとの一体感っていう意味でも、まだバンドを引っ張っていくほど、大きくなかったんですよ、自分が。なんかバンドに守られながらっていう感じで、どこかビクビクしながらやってたような気がして。でも。最近はちょっと全体を見ながらできるようになってきたんで、楽しめるようになりました。

−MCは?

B:MCは苦手。

−なんか苦手なイメージはあったんですけど。

B:なんか「何をしゃべろう」、「何をしゃべろう」って言ってたらそのまま時間が流れていく。

−「じゃあ曲いこう」みたいな(笑)

B:そうそうそうそう!

−なるほど。

B:たまに突発的に面白いことも出てくるんですけど(笑)。あんまりしゃべることを決めていくの嫌なんですよ。なんかそれってバレちゃうし、だからその場の思いつきでしゃべるのかな。

−面白いですねぇ。

B:正直でいいかなぁと思って。

−冬のツアーに来るファンに「こんなのして」とかってあります?こんな格好で来いとか。

B:みんな毛皮着てって。それは嘘で(笑)。

−ジャージで来てとか(笑)

B:なんだろうなぁ、去年のツアーのTシャツを着てきて下さい(笑)。冬のツアーってあれですよね、なんか上着の持ってき所がつらいですよね。私いつも夏のツアーが多くて、みんな薄着で来て汗かいて、Tシャツ着替えて帰るみたいな人が多いんだけど、冬はどうなんですかねぇ。面倒だよなぁとか思って来る方も。ハナから薄着で走ってくるとかね(笑)。

−それで寒くなったらその場でTシャツ買って、二重三重に着るようにして(笑)。

B:あ、じゃあ長袖Tシャツ作るようにします。

−あ、なるほど。

B:とか宣言しちゃったなぁ。まずいなぁ(笑)。

果たして冬のツアーの各会場に長袖Tシャツは売られているのでしょうか?

Interview&Photo:Tetsuo Hiraga

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