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GRAPEVINE インタビュー

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  アルバム
『From a smalltown』


2007.03.07 RELEASE
[初回限定盤(CD+DVD)]
PCCA-02396
\3,465(tax in.)
[通常盤(CD)]
PCCA-02397
\3,150(tax in.)


01.FLY
02.ランチェロ'58
03.スレドニ・ヴァシュター
04.smalltown, superhero
05.I must be high
06.ママ
07.COME ON
08.インダストリアル
09.指先
10.FORGEMASTER
11.棘に毒
12.Juxtaposed

DVD(初回盤のみ)
01.FLY(PV)
02.指先(PV)



 
   
   
   
   
Interviewer:平賀哲雄
Page Design:杉岡祐樹
   
   
 
 
  −−なるほど。あと、今作『From a smalltown』を聴いて確信したんですけど、キャリアを積む毎にGRAPEVINEっていうバンドが奏でる音楽がおもいっきり洋楽的というか、初期の頃はいわゆるオリコンチャート上位に入ってもおかしくないような、日本人受けしそうな曲もあったんですけど、だんだん研ぎ澄まされていくうちにJ-POPのコーナーにあること自体に違和感を感じるようになって。自分ではどう思いますか?

田中和将:まぁそうですね。ファーストアルバム『退屈の花』とか作っている頃は、まだまだ売れようと思ってましたからね(笑)。若干ながらそういう計算をしてた。その頃と比べると好きな感じがどんどん出せるようになってきたんだと思います。初期は頭が堅かったんでNGが多かった。今でもそういうのはたくさんあるけど、どんどん取れてきて何でもありになっている。それに伴って、それぞれ自分の力をより発揮できるようになってきた。自由度が増していく旅というか。

−−最近はよく「海外デビューします」みたいな音楽ニュースを目にするようになってきましたけど、GRAPEVINEもそこを目指していいだけのアルバムをここ数年は作っていると思うんですが。

田中和将:なるほどね。まぁメンバーがどう思ってるか知らないですけど、俺は全く興味ないですね。

−−好きな音楽やれてれば、ここでいいじゃんと?

田中和将:うん(笑)。旅行として海外は行きたいですけど、仕事で行くのは面倒くさい。

−−(笑)。

田中和将:行くなら家族連れて行くようだし。だから全然俺、海外デビューとか興味ないですね。

−−じゃあ、海外はともかく、ライブをしていく中で「もっとデカいハコでやりたい」とか、そういう意欲や野望みたいなモノはありますか?

田中和将:いや、野望はないです。ただ経験として、すごい広いところとか、全席椅子ありとかもやってみたい。そういう意味では、海外のライブも経験してみたい。ただ変わらず小さいライブハウスでもやりたいし、AXとかLIQUID ROOMでライブも続けたいです。

−−もし田中さんに野望や野心があるとしたら、どんな部分なんですかね?

田中和将:楽して金儲けたいです(笑)。

−−(笑)。究極ですね、それは。

田中和将:他にないですからね!正直な話、食えたらいいですし。野心があるとするなら、使っても使っても無くならないお金とか、それぐらいバカげた想像。他にはないです。

−−じゃあ、例えば、表現者としての目標があるとしたら?

田中和将:それはもう細かい話になりますね。突き詰めていきたいことっていうのは、すごくたくさんあって。より説明しにくくなっていくかもしれないですね。

−−あの、さっき「洋楽的」みたいな話をさせてもらったんですけど、田中さんの歌詞にしても、ほとんど日本語ですけど、「甲州街道」とか「元ヤンキー」とか出てくるけど、聴き手からすると洋楽の歌詞カード見て「どんなこと歌ってるんだろう?」「多分これはこんなこと歌ってるんだな」って、自分の解釈で聴く感覚と変わらないんですよね。そこは意識的にそうしているんですか?

田中和将:そうですね。そういう風に聴いてもらえれば良いと思いますね。ストーリー立てしたような詞は書かないので。意味が分かるとか、分からんとか、そういう次元じゃないと思うんです。あくまで、自分のシチュエーションに置き換えてくれたらそれだけで良いです。たったワン・ワードでもいい。

−−ただそこは徐々にそうなっていったっていう感じですよね?

田中和将:そうですね。読んできている本とかの影響で、あんまり歌詞を書こうと思ってない。せっかく音楽である以上、行間はすべて音が説明してくれているわけですから、歌詞で説明する必要はないと思うし。なので、歌詞というよりは感覚で捉えてくれっていう感じになってきてます。

−−今作は曲も詞もそういう意味では、GRAPEVINEが進むべくして進んだ方向に振り切れた感じがするんですが、どうでしょう?

田中和将:振り切れているかどうかは分からないですけど、かなりやれてきている気はしますね。でも、答えのない作業というか、終わりのない作業じゃないですか。今度のツアーでも、このアルバムの曲たちはどんどん変わっていきますしね。だからそれなりの達成感はあるけど、あんまり出し尽くした感はないです。

−−あともう少し今作の歌詞についてお話を伺いたいんですけど、さっきメッセージ性の話をさせていただきましたが、今作を聴いて分かりやすいかどうかはともかく言いたいことには満ち溢れてるなって感じたんです。実際のところはどうですか?

田中和将:上手く説明できないけど、すごく大きなテーマがあるんですよ。ただ時間が掛かりますね。別に聴いてもらえなくてもいいんですよ、歌詞なんかなくても伝わるもんだと思ってますし。さっきから言うように、一言でも自分に置き換えて引っ掛かってくれれば、それで良い。書きたいことは自分のディテールで仕上げていきたいなとは思いますね。

−−例えば『FLY』なんてこれまでにないぐらい言い切りソングじゃないですか。「もういいから飛ばしてくれ!」っていうある意味迷いのない内容になってるなと感じたんですが、こういう詞が書けたのは曲によるところが大きいんですかね?

田中和将:そうですね。曲がそういう気分にさせてくれるし、言葉を引っ張り出してくれる。実際、詞のストックはないだけに、音に引っ張り出される感じですね、この曲に限らず。

−−あの、これまでは、「どこにも行ききれない」「そうでもない」っていうぐらいの温度の歌詞が田中さんの得意なところという印象だったんですけど、このアルバムの序盤に関しては、すごく空をイメージさせたり、『FORGE MASTER』も「風の行方がわかれば そこを目指そう」と歌って終わりますし、「あらゆる燻りから何とか抜け出したい、それがポジティブな行為でもネガティブな行為でもいいから」っていう様を各収録曲から感じたりしたんですが、自身ではどう思われますか?

田中和将:なるほどね。僕のイメージの中では毎回同じようなシチュエーションですけどね。昔からあんまり書きたいことは変わっていないような気がしていて。書き方とかはいろいろ考えてるから、誰でも言えそうな言い回しは避けるけど(笑)。予想が付かない感じというか、行間が読めない人にはつらい書き方をしてるとは思います。でも書きたいテーマはあんまり変わっていない気がしている。

−−ただそこに打ち出されるのは、今の田中さんの心情だったりするんですか?

田中和将:音楽である以上、ただの感傷になっちゃいかんなと思うわけですよ。ポンと自分の心情を落としてみて、そこにひとり主人公ができて、で、そいつに歩かせたり、語らせたりする感じですね。だから結果、仕上がりはフィクションでありたい。そういう感じですね。


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