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伊藤一朗 インタビュー

Album

『DIVERSITY』
2009.08.05 RELEASE
[初回限定盤(CD+DVD)]
AVCD-23926/B
\2,500(tax in.)

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[通常盤(CD)]
AVCD-23927
\2,000(tax in.)

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01.Welcome Aboard!/伊藤一朗 & AYUSE KOZUE
02.Eternal Shine/伊藤一朗 & 上原歩
03.Re:待つ夜/伊藤一朗 & 河口恭吾
04.少女不安定/伊藤一朗 & アイドリング!!!
05.part of me/伊藤一朗 & ハイジ
06.Pictures Of You(Instrumental)/伊藤一朗


過去のインタビューはこちら

 Every Little Thingの伊藤一朗(g)が自分自身でもイメージしていなかったソロ活動を始動。「ニコニコ動画×ELT伊藤一朗 ソロプロジェクトボーカルオーディション」の実施でも話題を集めた彼が、初のソロミニアルバム『DIVERSITY』について、またそのオーディションでのグランプリを獲得し『part of me』を歌唱したハイジが現在の心境について、それぞれ語ってくれた。

−−今日は初のソロアルバムについてはもちろん、あとハイジさんにも後ほどガッツリ語って頂こうと思っているんですが、まずですね、伊藤一朗の意外と世に知られていない“何がきっかけで音楽に目覚めて、ギタリストとなり、ELTでデビューを果たしたのか?”というストーリーについて伺ってもいいですか?

伊藤一朗:ギタリストだったら憧れのギターヒーローみたいな存在がいて、その人の曲をコピーして……みたいな流れがあると思うんだけど、僕はちょっと違って。中学の音楽の先生が元プロのミュージシャンで、義務教育なのにドラムの8ビートが叩けたら及第くれるっていうめちゃくちゃな先生だったんですよ。それで僕もドラムをやりたいと思っていたんですけど、友達に先にドラムを買われちゃって。野球に例えるなら、ピッチャーとかキャッチャーをやれないからファーストを選ぶ感じで(笑)たまたまギターを選んだんです。

それからギターを弾くにあたって、教材を探すんです。今と違ってお手本になる素材がレコードとかラジオぐらいしかなかったから。それで姉貴の部屋のレコードを漁って、自分の部屋に持って帰って聴いていたのが、AORとかヴァン・ヘイレンとか。これがあたりまえなんだと思って勘違いしてコピーしちゃって、こんな感じになっちゃった(笑)。でもそれがただただ楽しくて、部活も辞めちゃって、楽器に没頭して。それが15才ぐらいだったかな。で、18才ぐらいにバンドをやってて「プロになりたいな」って言い出すんですけど、20才ぐらいになると考え出すじゃないですか。友達がみんなプロになっていくのを見て「あ、俺はダメなのかな?」とか、いろいろと。それからは完璧に趣味として捉えるようにして、普通に働いたり。音楽はやりたいときにやって。

−−そこからどのような経緯でELTのメンバーとしてデビューすることになるんでしょう?

伊藤一朗:普通に働いて、食っていくには困らないぐらいの収入は稼いで。たまにアルバイトでデモテープのレコーディングとかやっていたんです。で、そこで偶然、五十嵐(充)のデモとか弾いてたら「こいつを連れてこい」みたいな感じになったみたいなんですけど。それが95,6年のときで、例えば六大学出ている人が第一希望の仕事に就けないみたいな、就職難だったんですよ。それで「稼げないんだったら、好きなことまだやってようかな〜」って思い始めていた時期。だから若いときほどの「自分の力を証明しよう」とかじゃなく、もうちょっとクールな感じだったんです。だからELTに入ってなかったら、どうなっていたか分からない(笑)。

−−ちなみにELTで活動しながら、いつかソロで自分の作品が出せたらいいな的な想いはあったんですか?

伊藤一朗:よく聞かれるんですけど、全くないんですよ。もちろんELTも長く続けているので、その中で音楽的なフラストレーションが溜まることはあるんですけど、基本的にギタリストとしては好きなようにやっているので、全くソロを考えたことはない。だってヴァン・ヘイレンのエディもソロアルバムは出さないじゃないですか。

−−では、伊藤一朗が音楽をやっていて幸福みたいなモノを感じるのって、どんなとき?

伊藤一朗:制作して、レコーディングして、紆余曲折ある中で良い曲が出来た瞬間ももちろん好きなんだけど、僕は基本がバンドマンなので、ライブやってるときが一番幸せかな。なかなかプレイをしながらエクスタシーを感じたりすることはないんですけど、アンコールってあるじゃないですか。あれって100年ぐらいの音楽の伝統の中で何故か生き残っているモノで。そのアンコールの声を聞きながらステージ袖でスタンバイしてる瞬間とかは「あ〜今日も生きてた」みたいに感じますね。

−−なるほど。そんな一朗さんが今回ソロ活動をスタートさせることになった経緯は?

伊藤一朗:まず持田(香織)がソロをやると伝えられて「ひょっとして、俺はバケーション?」みたいな!「パスポートあったかな?」とか本気で考えちゃって。そしたら「そうはさせない、働いて」と(笑)。それで「好きなアルバム作っていいから」「じゃあ、ミニアルバムぐらいならやってみようかな」みたいなやり取りがあって。で、ELTは有名だけど、僕の名前をみんな知ってるか?って言ったら、よく字も間違えられますし(笑)。だから名刺代わりじゃないですけど、僕が聴いてたバックボーンとか、ELTに反映されていないモノとかを紹介したいと思って。なので、いくらソロアルバムでも極端にリラックスした「裏庭で作りました」みたいな感じじゃなくて、ELTのときと同じぐらいのボルテージとクオリティでやってしまえ!みたいな気持ちで作り始めましたね。

Interviewer:平賀哲雄
Page Design:梅原直也