音楽情報サイト:HOT EXPRESSthere is music by side ホットエキスプレス・ミュージックマガジン
音楽情報サイト:HOT EXPRESSニュースインタビューライブレポート
レビューチャートメールマガジンスペシャルページ
SEARCH
アーティスト検索

−今回『hotexpress』初登場ということで、まずは皆さんの簡単な自己紹介をお願いします。

けん(以下K):KEY GOT CREW、デッカイ方のボーカル、けんです!よろしくお願いします。

みね(以下M):ベースのみねです。よろしくお願いします。

よし(以下Y):ギターのよしです。よろしくお願いします。

−今回『hotexpress』初登場、しかもメジャーデビュー直前ということなので、基本的なことから聞いていきたいんですけれども、まずバンド名の由来を教えてもらえますか?

K:一番最初に「バンド名どうしようか?」って言った時に、うちのキャプテンのみね大先輩が「“CREW”という言葉を付けたい」と。で、ただ普通に“何とかCREW”じゃ面白くないなってことで、鍵を掴む仲間たちみたいな、これから先の難関というか扉を開けていく鍵を持っている仲間たちみたいな意味で“KEY GOT CREW”にしました。

−じゃあ結構早い段階から“KEY GOT CREW”という名前で活動されていたんですか?

M:そうですね、3〜4年前くらい。

−元々皆さん同じ専門学校に通っていたということですが、何の専門学校だったんですか?

K:ずばりそのまま音楽の専門学校です。もう1人のボーカル(けんじ)は鳥取から上京してきてて。

−ボーカルのお二人は高校の時から同じ学校だったということで、けんさんは生徒会長もやられていたとか。

K:ハハハッ!どこから仕入れてきた情報ですか(笑)。

−その頃から結構前に出るタイプだったんですか?

K:うーん・・・生徒会長って言っても結構名ばかりで、実質何もやってなかったんですけど(笑)。でも高校時代から学祭とかで、THE BLUE HEARTSとかTHEE MICHELLE GUN ELEPHANTとかのコピーバンドでボーカルやってました。

−みねさんとよしさんも高校の頃からバンドとかやっていたんですか?

M:はい。

Y:僕はボーカルやってました。

K:マジか!知らなかった(笑)。

−衝撃の新事実(笑)。

Y:最初はボーカルいたんですけど抜けちゃって歌うハメになって、それからボーカルやってました。で、専門学校に入る時にはギターやりたいなと思って。

M:俺はベースボーカルやってましたね。

−その後ドラムが脱退してしばらく活動を休止していたということなんですも、その間っていうのは皆さん何をなさっていたんですか?

K:ちょうどその頃ワールドカップがあったので(笑)。夜な夜なサッカーを観つつ、曲を作って。あとはドラムも変わるんでアレンジとかも変わってって。

−それで新たにドラマーが加入して活動を再開させますが、2003年の12月に「BOOWY Respect」に「NO N.Y」で参加されましたよね。その参加の経緯は?

K:参加の経緯は、CD自体をフォーライフミュージックさんが作っていて、よしちゃんが元々BOOWYが結構好きで、元BOOWYの高橋(まこと)さんとも共演したよね。

Y:そもそも初めてコピーしたのがBOOWYだったんですよ。しかも初めてコピーした楽曲が「NO.N.Y.」でした(笑)。ただ世代的にBOOWY全盛時からはちょっとズレてて、ほとんどテレビとかでも観たことなかったです。伝説のバンドって感じで。だから本当に観たこととかもなくて、だけど「すげぇな!」みたいなのがずっとあって。

M:アレンジして何か言われるんじゃねぇかみたいな(笑)。
 
−スロウな感じのアレンジになってましたよね。

K:そうっすね。やっぱりオムニバスっていうか、色んなバンドさんと一緒にやるんで、目立ちたかったっていうかちょっと他の方とは違う感じで。「みんなロックで来るんだろうから逆に違うことを」って。ちょっと怖かったっすけどね。

−(笑)。で、話は飛ぶんですがインディーズのラストシングル「なりきLEE」を経て、今年の8月25日にアルバム「ニヤリスト」でいよいよメジャーデビューしますけども、今の率直な心境は?

 7月に発売したインディーズラストシングル「なりきLEE」を経て、8月25日にアルバム「ニヤリスト」で多くの人が待ちに待ったメジャーデビューを遂に果たすKEY GOT CREW。マシンガンのようなflowとボーカルグループのような絶妙のハーモニーを自在に使い分ける2MC:けんじとけん、そして二人を時にヘヴィに時にオシャレに楽曲を形作るギター:よしとベース:みね。今回は待望のデビューを控えた4人にKEY GOT CREWの世界観や魅力は勿論、や生誕の歴史から見据える未来までたっぷりと語ってもらいました。・・・という予定だったのですが、ちっちゃいVo:けんじがまさかの大遅刻!そんな「ニヤリ」も含めつつ、結局3人でスタートしてしまった今回のロングインタビュー・・・果たしてどんな内容になったのか?是非読んでみて下さい!

対談

KEY GOT CREW
×
Yuki Sugioka

MAJOR DEBUT ALBUM
ニヤリスト

01.intro
02.なりきLEE
03.陽炎
04.As a bird
05.マナーモード〜山手線編〜
06.Rulepunc
07.暑休み
08.吉井信義
09.掴我降光
10.あるぺじを
11.峰尾真人
12.Traveler
13.コモレビ
14.outro

FLCF-4014
¥2,500(tax in)

2004.8.25 in STORES

(C) FOR LIFE MUSIC ENTERTAINMENT
http://www.keygotcrew.com/pc/index.html

このCDを購入、
または過去の作品を知りたい方は
こちらまで

KEY GOT CREW

K:今の率直な心境は・・・ホッとしてます(笑)。とりあえずレコーディングとかも全部終わって、後はCDが出るのを待つばかりというか。まぁライブではもう「なりきLEE」とかやったりしてるんですけど、あとそのアルバムの曲とか。とりあえず今は全部終わってホッとしてるところです。さらにちょっとの恐れと不安(笑)。

M:そうっすね。不安と期待が両方あります。基本的には自分らは変わらないっていうか、心境的にはそこまで変わってないですけど、やっぱり出るにあたっては緊張感とかそういうのもやっぱり多少あるので。

Y:僕はまだ信じられないっていうか。ずっとそれをを目指してやってきたから、メジャーデビューさせてもらえるんですごい嬉しいことです。で、普通に考えて、やっぱりメジャーデビューとなるとこれからも頑張らないとなぁって。気合いは入ってます!

−それでは8月25日に発売されるアルバム「ニヤリスト」について聞きたいと思うんですけども、アルバムが完成した感想は?

K:まぁやっぱりまだまだ俺等も足りないところがあるんで、録り終わった時に「あ!ココもうちょっとこう出来たかも」とか、そういうのもあるんですけど。まあ満足することって一生ないかもしれないくらいですよね。やっぱりそういう想いもあるんですけど、それを作ってた時点でのKEY GOT CREWを出し切れたかなっていう。そういうのもあっての「ホッとしてる」、ですね(笑)。

M:今回のアルバムは作るにあたってやっぱり色々苦労した面がたくさんあったんで、そういうのが終わってホッとしてるっていうのもありますね。あとはもう本当に聴いてくれる皆さんに託したいっていうか、そんな感じっすね。

Y:まだ発売してないですけど、アルバムを録ってみたら次の課題がたくさん見えてワクワクしてます。「次はこういう風にしたいな」とかっていうのがどんどん生まれてくるって感じで。

−「ニヤリスト」というタイトルに対する意味はありますか?

K:自分で言うのもなんですけどバンド自体がライブをおもしろ可笑しくやってるんで、みんなで楽しめるようなそういう意味で「ニヤリ」っていう言葉がまずあって。インディーズで一番最初に出したミニアルバムが「ニヤリズム」ってタイトルだったんで、その「ニヤリ」っていうキーワード。もう一つは「KEY GOT CREWと言えば?」みたいな分かりやすい感じ。続き物じゃないですけど見た目も名前も似てて、「あ!これがKEY GOT CREWだ。じゃあこれもKEY GOT CREWか」みたいな分かりやすさ。その2つですね。

M:まぁとりあえず「ニヤリ」としていただければ。どんな意味でも良いんですよ。面白くて「ニヤリ」としてもらったり、音楽好きな方に細かく楽曲を聞いて「ニヤリ」としてもらったり、そういう色んな意味での「ニヤリ」ですね。

−「ニヤリスト」はAOR風っていうか軽いライトな曲から、すごいヘヴィな楽曲、ミクスチャーっぽい楽曲まで音楽の幅の広さを感じたんですけども、それはやっぱり皆さん色んな音楽に精通してるからこそ出来ることですよね。

M:そうっすね、やっぱり単純に音楽が好きなんで。やっぱり色んな音楽聴きたいし、まぁそういうのもちょっと含まれてるのかなとは思います。

−最近の音楽でおすすめとかありますか?

K:インディーズとかまだCD出してないバンドの方とか結構今対バンさせてもらってるんで、俺はそういう好きなバンドさんのCDとかよく聴いてますね。後は玲葉奈さんとか綾戸智絵さんとか。

−洋楽と邦楽だったら、どちらをよく聴く方ですか?

M:俺は洋楽ですね。最初はハードロックだったんですけど、今はそっちの方はあんまり聴かないですね。今はやっぱりHIP HOPとか。後、一番好きな音楽はエモなんですけど、エモは洋楽よりも日本的なのが好きですね。まあ特定の人とかっていうのがなかなかいなくて色々聴く感じですね。

Y:僕はミーハーなんでチャートトップ系はなるべく聴くようにしてます。だから雑誌見てスゴイこと書いてあると買っちゃったり、基本的にジャケ買いですね。

K:この間機材車に乗ったらダンディ坂野のCDがあったね(笑)。

全員:ハハハッ!

K:「ゲッツ!」って(笑)。

−じゃあ本当に流行りモノを(笑)。それではアルバム収録曲を1曲ずつ聞いていきたいんですけども、最初コカ・コーラのCMみたいな「アァー!」っていう吐息から始まる「intro」なんですけども、アルバムの最後には「outro」も入ってますよね。これを入れた経緯は?

M:ひとつは憧れ(笑)。イントロとアウトロが付いてるっていう。

あとは「intro」はちょっとライブを意識して。ライブのS.E.みたいで。

K:「outro」はメンバーの和やかな雰囲気っていうか、最後にそのKEY GOT CREWの素の部分も見せたいなっていう。

−なるほど。次は「intro」のオシャレな流れから一転してハードなリフでスタートする「なりきLEE」です。この曲はどのようにして作っていったんですか?

K:元々そのリフが何年も前からあったんですよ、ネタとして。で、そのリフを思いついた当時、バンドメンバーでどうアレンジして良いのか迷ったんで保留にしてたんですよ。で、今回のアルバムを作るにあたって「ちょっとやってみようか?」っていうことでやったら、思いの外カッコ良く出来まして。で、完成した演奏のイメージと、リフだけの頃から考えてたそのイメージで歌詞を作りました。俺とよしちゃんがブルース・リーとかジャッキー・チェンとか好きだったんで。

−『死亡遊戯』とかの世界(笑)。

K:俺は『燃えよドラゴン』でした(笑)。昔からブルース・リーの映画観た後はなりきってたりしてたんで、俺が(笑)。

−学校とかにいましたよね、 「コイツ、ぜってぇ深夜映画観てたな。ぜってぇ寝てねぇな」みたいな感じでなりきってた人とか(笑)。バックですごいヘヴィなフレーズを弾いてても、ボーカルグループみたいなすごい美しいハモリだったりとかラップっていうのをキレイに乗せてくれるっていうのは、演奏する側にとってもすごい有り難いことっていうか、魅力的な事だと思うんですけど。

M:そうっすね。やっぱりそのバックが出来た時に、「ボーカルが入ったらどんな感じになるのかな?」っていうのがすごい楽しみで、そういうのはありますね。「どういう風に持っていくのかな?」とか。ボーカルが乗った時にイメージが全然変わったりすることとかもあるし。

−いちおう「なりきLEE」というタイトルにあやかって、まぁ先ほどけんさんが言われたんですが、当初なりきっていたヒーローとかミュージシャンとかっていましたか?

K:俺はもうさっき言ったみたいに、THE BLUE HEARTSの(甲本)ヒロトさんが大好きで、それで「この人みたいにステージの上でみんなに歌を歌えたらなぁ」と思って、それで学園祭でコピーバンドやりましたし、もう本当に音楽、バンドをやり始めたきっかけがなりきりからだったんですよ。色んな学生がコピーバンドやって、優秀者みたいなのが最後に野外でキャンプファイヤーやる時に出来るんですよ。で、高2の時に出て、高3に混じって俺のバンドだけ出られて。

M:俺は憧れるベーシストさんっていうのがあまりいなくて。好きなベーシストさんはたくさんいるんですけど、「この人みたいになりたいな」っていう人はあまりいないですね。

Y:僕はナルシストかもしれないですけど、成長していった自分をイメージしてずっとやってた感じなんですよね。「どんどん成長していく自分になりきる」じゃないですけど、それをイメージしてそれに向かっていく感じですね。

−続いて「陽炎」なんですが、この曲はすごいKEY GOT CREWらしい楽曲ですよね。この曲はどういったイメージで作っていったんですか?

K:イメージはまさに歌詞は曲作り中の出来事です。この曲も昔からあったネタだったんですよ。で、完成したそのトラックというか演奏がすごくカッコ良くて好きで、絶対カッコイイ曲にしたいと思って。それでちょっと力みすぎてたのかもしれないですけど、歌詞が全然浮かんでこなかったんですよ。

−そういう焦燥感はすごい歌詞に出てますよね。なんかこう焦ってるんだけど、どうにも出来ないんだけど、「とにかく前に進め!」って。

K:そうそう。そういうのも合わせながら、そういう自分との葛藤とか。絶対カッコ良いモノが乗っけられるはずだけど、それが見えないみたいな。そういう焦りじゃないですけど、そういうのとかをそのまま「じゃあそれを歌詞にしちゃえ!」って。そしたら結構上手く乗って。

−リリックっていうのは、けんじさんとお2人で考えられるんですか?

K:基本的にはそういうのが多いですけど色々ですね。みね君がネタから歌詞から作って持ってくる場合とか、3人で曲のネタを考えて、それにみね君が歌詞を書いてきて、それを2人なりにアレンジして書き直すとか。よしちゃんが全部作ってきた曲もあるし。

M:その辺は基本的には本当に自由でニュートラルな感じにやれてますね。良いモノが出来れば良いんで。

−それでは次の曲「As a bird」は、それまでの流れとは一転して優しいメロディとコーラスが気持ちいい、いわゆる歌モノの楽曲です。こうした曲も出来るというのはKEY GOT CREWならではの魅力ですよね。

K:俺ともう1人のボーカルのけんじは元々HIP HOPとかあまり聴いてなくて。さっき言ったTHE BLUE HEARTSだったり、けんじも長渕剛さんなどメロウな曲が好きなんでそういうところが出たんじゃないかなと思うんですけど。

−KEY GOT CREWを結成した当初は歌モノをやってたとか?

K:両方っすね。歌モノみたいなのと結構「なりきLEE」みたいな激しめの。

M:結成当初から今のサウンドとあまり変わらないですね。

−メロディとラップの一番の違いは?

K:やっぱり伝わり方とかが違うと思うんですよ。なのでメロディは感情を込めつつみたいな。やっぱりメロディの方が気持ちを乗せやすいですけど、やっぱり言葉が乗ってることに違いはないのでそんなに大きくは違わないですね。

−歌唱力の高さは専門学校の技術の賜物だったりしますか?

K:専門学校の授業・・・、俺ほとんど行ってないです(笑)。2年制の学校だったんですけど、2年生になって授業3回くらいしか行ってない(笑)。けどこれがまたなかなか変な学校で、とりあえず先生にお願いして「すいません!」ってレポート提出したら、「じゃあこれで許してやるよ」って。音楽の学校だったし俺らその時にはもうバンドをやってて、ライブとかもやってたんで。「そっちの方で頑張ってるみたいだから」って感じで。だから毎日授業に出ないでみんなでスタジオ行ってバンドの練習とかやってました。

−じゃあお2人もあまり授業は?

Y:みんな出てないです(笑)。

−問題児集団だったんですね(笑)。では次の曲「マナーモード〜山手線編〜」なんですけども、この楽曲はそもそもどうやって生まれたんですか?

K:やっぱりそのまま電車に乗ってですね(笑)。俺の中でこの曲は、KEY GOT CREWのパンクの曲なんですよ、社会に対しての怒りじゃないですけど。電車に乗っててウルサイ人とかいますよね。メールとかならまだ良いんですけど、通話してる人にすごい腹立つんですよ。じゃあそれを曲で言おうかな、言っちゃえ!って。

−言葉っていうのはサビっていうか、あの部分が一番初めだったんですか?

K:そうです。

−この曲はまぁサビがあってトークの部分があるじゃないですか。トークというか電話の部分というか。そこのバックがあってそこに乗せていったんですか?

K:乗せていくというか、まず俺が最初に考えついた歌詞のイメージをそのまま伝えながら作っていきました。メロディとかも全然ないんで、「こういうベースラインでとかドラムパターンでやって。ギターをそのリズムに乗せてみて」って感じで作っていきましたね。

−次の曲「Rulepunc」はギターフレーズの絡みがメチャメチャ凝っててカッコイイなと思ったんですが?

Y:この曲はまずベースが先にあったんで、ギターに関してはベースのチョッパーが前に出るように考えて作っていきました。

−誰が前に出るとかっていうのは作る上で考えたりする方ですか?

M:基本はやっぱりボーカルだと思うんですね。それでボーカルが一番生きるアレンジというかフレーズだったり、ギターフレーズ、ベースフレーズ、ドラムもそうなんですけど、そういうのはもう本当にドラムと3人ですごい話して。そういうのが一番多いですね。

−次の曲「暑休み」はちょっと懐かしい感じの響きがする、今年の猛暑をちょっと爽やかにさせてくれるような楽曲ですが、この曲に込めた想いは?

K:休みたいなぁ、と(笑)。暑かったら休みたいじゃないですか!涼しいところにいたいじゃないですか!(笑) ただそれだけっすよね。あとはもう元々俺が田舎から都会に出てきた人間なんですけど、都会にいると田舎の良さみたいなのがより良く分かるんですよ。あと田舎じゃなくても夕暮れ時の哀愁みたいなのとか、そういうのが好きだったりして。

M:それは多分曲に出てると思う。こういう楽曲ってKEY GOT CREWにあまりなかったんですよ。だから少し新しいタイプの楽曲に挑戦って感じで。まぁ今となってはそんなに新しい感覚はないですけどね。ただこれも結構前からあった曲なんで、その時に「なんかこういう曲がないよね」みたいな話になって。それで「ちょっとミディアムな感じの曲を作りたいな」と思って作りました。

−次の曲「吉井信義」なんですけども、これは吉井信義(よし)さんの叫びというか・・・。この曲を入れた理由みたいなのはありますか?

K:「こういうのをしよう」って言ったのが俺なんですよ。メジャーで初めて出すアルバムだから自己紹介の意味も込めて。さらにあと「何か面白いことしたいな」って思いまして。面白い事とか人とちょっと違うことをやりつつ、バンドメンバーの紹介みたいなのも出来たら良いなと思って。地方とか行っても、俺とけんじの名前は覚えてもらえるんですけど、この2人の名前は結構覚えてもらえないんですよね。

−まぁバンドって結構そういうところってありますよね。ボーカルがまず最初に覚えられてっていう。

K:まぁそんな感じで「ちょっとやってみん?」って言ったら「良いよ」って言ってくれたから、それで。

−この2曲は是非ライブでやって欲しいですね。

全員:ハハハッ!

K:次の曲(掴我降光)が読めないんですよね。

−自分もKEY GOT CREWのホームページの掲示板見た時にこの曲のタイトルを誰かが書き込んでたんですけど、「読み方分かんねぇな」って。「つかむ?われ?何か難しいなぁ」とか思ってたら、アルバムでは「吉井信義」でよしさんが「掴我降光!」って叫んでくれるわけじゃないですか。それで曲名を読めるようになったんで、「吉井信義」は是非これは本当にライブでやって下さい!

全員:ハハハッ!

−ではその次の曲「掴我降光」なんですけども、このタイトルの意味っていうのは?

K:もうそのまま読んで字の如く。降ってくる光を自分で掴む。漢字持ってきてレ点とか付く感じで。こんな四文字熟語無いんで、勝手に作っちゃいました(笑)。

−この曲はダンスミュージックのような四つ打ちのキックと、ちょっと全盛時の米米CLUB的な(笑)メロディがすごく懐かしい感じで気持ちいい楽曲だと思うんですけども、この曲を作っていった課程は?

Y:この曲は俺のギターからですね。なんか「ファンキーなのやりたいね」ってセッションしてて。頭は最初なかったんですよ。クリーンギターのカッティングのところがまず出来てて、これみんなでやって「どう?」って聴かせたら、「イイね!じゃあこれ曲にしよう」って言ってくれて。

M:最初はあのギターがすごいロックみたいな感じなんですけど、本題に入ったらファンクみたいな。そういうの二面性っぽいところがあっても面白いなって。ただ作ってる時はあまりそういうの考えてないっていうか、自然だとは思うんですよ。「こういう狙いがある」とかそういう漠然としたモノはあるんですけど、やっぱり細かいところまでは最初は浮かばないんですよね。「大体こういう感じにしよう」って作っていくんで。

−それで次の曲「あるぺじを」なんですけども、もうこのタイトルはそのままって感じなんですか?

K:そうですね。初めは結構無難な歌詞から取ってきたりとか色々候補を考えて、みんなで「うーん・・・」って悩んでたらよしちゃんが「アルペジオで良いじゃん!」って。そしたらみんな「あ!それイイ」ってパッと決まっちゃったんですよね。俺、ものすごい悩んで考えたのに(笑)。でもまあ俺も納得出来たんで。

M:曲名はほとんど仮タイトルなんですよ。曲名って最終的に決まるまで、作ってる段階で仮タイトルとか付けるんですよ。その時にこの曲は「アルペジオ」っていう曲だったんですよ。で、「別にアルペで良いんじゃない?」って感じで。

−この曲はハモリながらメロディを歌うボーカルパートがほとんどの楽曲なんですけど、この歌に込められた想いはあるんですか?

K:やっぱりただ単に歌が好きなんで。俺も歌うしみんなにも歌って欲しいですね。「俺も歌うから一緒に歌おうよ!」みたいな。

−次は峰尾真人(みね)さんの叫び、「峰尾真人」です。勿論この曲もライヴであと3曲になったら是非やって欲しいなと思う曲なんですが、この曲に対する熱い想いをお願いします(笑)。

M:やっぱり他のバンドさんは絶対やってないじゃないですか。タイトルが個人名なんですけど、そんな曲って絶対ないじゃないですか(笑)。やっぱりある意味「ニヤリ」としてもらえところだなとは思うんですよ。こっちは本当遊びなんでココで「ニヤリ」としてもらえれば、こっちはやった甲斐がありますね。

−本当この2曲は是非ライブでやって下さい!絶対観に行きますんで。

K:分かりました!約束で。(笑)

−そして、次の「Traveler」ですけども、こういうヘヴィな曲っていうのはライブでやった時のノリっていうかお客さんの反応みたいなのも考えたりっていうのはしますか?

M:そこまでラウド的なミクスチャーがあまり自分は好きじゃないんですけど、まぁロックとして考えていただければ。ライブでやった時の反応もやっぱり盛り上がってもらえれば良いなっていうのは、やっぱりありますね。

K:この曲もスタジオ行ったらもう出来てたんですよ。で、聴いた時に盛り上がれそうな曲だなと思って、それを意識して歌詞とかもちょっと考えて作ったんで、みんなで盛り上がれるような感じになってると思います。

−最後の曲「コモレビ」、この詞に込められた想いは?

K:現時点での親に対する感謝の気持ちっていうのを書こうって思って。この曲は俺とけんじの2人でギター持って弾きながら作った曲なんですよ。でもまだその想いをストレートに「ありがとう」って言うのはちょっと恥ずかしいんですよ。なのでちょっと情景とかも入れながら。照れ隠しじゃないですけど、微妙な角度から「ありがとう」っていう。

−なんかそういう想いっていうのは、聴いててもすごい伝わってくると思うんですよ。この曲はエンドナンバーに相応しい良い楽曲だなって。今回の曲順っていうのはどうやって選んでいったんですか?

K:曲順はすごい悩んだんですよ。こうやってちっちゃい紙に1枚ずつ曲名書いてってパズルみたいに組み合わせたりしながら(笑)。

M:「こういう感じのミディアムな曲の次は何が良いかな?」「こういう激しい曲の次の曲は何が良いかな?」ってそういう話し合いをして、一気に聴けてしまうっていうかそういう一体感を重視しました。曲の流れと、あとはメロウな曲ばっかり固まったり激しいのばっかり固まったりしないように。

−そういうバランスっていうのはすごい良く取れてるアルバムですよね。

M:飽きが来ないっていうか。

K:あと最初から最後まで聴いて欲しいしね。

−なるほど。という事でアルバム全曲について解説というか質問に答えてもらったわけですけども、この「ニヤリスト」はどんな時に聴いてもらいたい1枚ですか?

K:どんな時でも聴いて欲しいです!楽しくなりたい時には激しい曲とか、そうじゃない曲でも楽しめると思うし。ちょっと落ち込んでる時とかでも「As a bird」とか。色んな場面に合う曲がたくさん入ってると思うので、いつ聴いても楽しんでもらえるかなと思うんですけどね、俺は。

M:色んな曲が入ってて色んな感じの風景が見えてくると思うんで、その時に合った曲を聴いていただければ有り難いです。

Y:以下同文で。

全員:ハハハッ!

−続いてライヴの話を伺いたいと思うんですけども、自分は5月の初めにKEY GOT CREWのライヴを拝見させていただきまして、マジメに楽しいライヴだなっていう印象を受けました。やっぱりKEY GOT CREWのライヴを語る上では、笑顔っていうのが欠かせないキーワードなんですけども、笑顔に対するこだわりは?

K:こだわりはないです(笑)。「この笑顔!」っていうか、そのまま出てくる笑顔が一番イイと思うんですよ。なので別にそれを意識はしてないですけど、やっぱり楽しくなって欲しいし、俺も楽しいライブしたいし、実際楽しいし。それで出てくるものだと思うんですね。

−てっきり俺は、みんなで楽屋で笑顔の練習してるのかと。

全員:ハハハッ!

−激しい楽曲で盛り上がるのももちろん楽しいんですけども、「掴我降光」や「冬来たりなば春遠からじ」でオーディエンスも含めてみんなで振り付けをやったりとか、そういうみんなで一体になって楽しむというのも、やっぱりKEY GOT CREWのライブの魅力ですよね。

K:そうですね。ステージの上で歌ってるんですけど、そんな俺等偉い人間じゃないんでみんなと同じ目線で、俺等と一緒にみんなが楽しめたらっていつも思ってるんですよ。

−そういう気持ちはすごい表れてるますよね。やっぱり観に行く方もただ観るだけじゃなくて、ああやって自分たちも一緒になって盛り上がれることで、より身近な感じがしますし。それはすごい良いことだなと思って。しかもあのパフォーマンスもそうなんですけど、実際に演奏もすごいレベルが高いじゃないですか。

M:とんでもないです・・・。

全員:(笑)

−安定してるっていうか聴いててすごい安心できるからこそ、やっぱり前の2人が生きてくるんだと思います。そういうライブでの演奏面に関して、気を付けていることとか意識してることはありますか?

M:もう本当に楽しむことですね。自分らが好きで始めたことなんで、やっぱりライブはいつになっても楽しくて好きなものなんですよ。やっぱりそういう初心を忘れちゃいけないなと思って、そういうのは気を付けてるんですけど。あとは始まってしまえば、もう本当に楽しくて全然ミスとか関係ないですね。いかに楽しく出来るかとか、いかに楽しんでもらえるかが一番大事ですね。

−10月から全国ツアー『Tour'04 “世界の中心でニヤリスト”』が予定されてますけども、全国ツアーは初めての経験ではないですよね。過去の全国ツアーで回ったところで良かった所とか印象に残った所はありますか?

M:もうほとんど良かったですよ。やっぱり地元のお客さんがすごい温かくて、やっぱり演ってて本当に楽しかったですね。

K:俺は広島っすね。広島のお好み焼きが旨かった・・・ん?

けんじ(KJ):すいません・・・。

(ここで遅刻していたけんじが登場。雨の中バイクを飛ばしてきたようで、全身びしょ濡れ(笑))

全員:ハハハッ!

K:おつかれ!ドンマイ!(笑)

KJ:すいません。

−いえいえ。ではそのまま質問を続けますね(笑)。

Y:(笑) 僕は北海道が良かったです。海鮮モノが・・・

−食い物ばっかりじゃないですか(笑)。

K:(笑) でもまぁ企画が良かったっていうのもあるんですけど、広島のお客さんも温かくて。あと九州の方々もすっげぇ温かかったですね。お客さんもそうだし、対バンの人とかとも、本番前のリハーサルとかで仲良くなって。で、「次のバンドすげぇカッコイイから観てってよ!」って自分のお客さんに言ってくれたおかげでたくさんお客さんも残ってくれて。

−飯とかも含めて地域の交流みたいなのもあるし、そこのバンドの交流とかもあって楽かったんですね。じゃあ結構次の全国ツアーも楽しみですよね。

K:そうっすね。

M:すごい楽しみですね。去年以上に期待と楽しみが。

−これから全国ツアーがあったりアルバムも発売して、メジャーデビューということですごい忙しくなってると思います。せっかくけんじさんが到着したばかりなんですが(笑)、それらの意気込みを最後にお願いします。

K:やっぱり一番最初に言ったみたいに、キーワードは「ニヤリ」なんで、「ニヤリズム」「ニヤリスト」なんで、曲に関してもライブに関してもCDに関しても、楽しいものをこれからもっとどんどん提案していけたらなと思います。それに向けて頑張っていきたいと思うんで、皆さんよろしくお願いします!

M:このアルバムはまだ通過点ですから。これからもどんどん良い曲をみんなで書いていって、それでこのツアーを終えた後にまた新たな一歩を踏み出せるように頑張っていきます。

Y:1人でも多くの人に自分の音を伝えたいので、それに向けて良いライブ等目指して頑張りますので、皆さんチェックの方をよろしくお願いします。絶対聴いた方が良いと思います。

KJ:KEY GOT CREWがもっと身近な存在になれればなと、国民的に。「目指せ!サザン」の勢いでいきたいと思います!

−本日はどうもありがとうございました。

全員:ありがとうございました。

Interviewer:杉岡祐樹