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清春 レビュー
『VINNYBEACH
〜架空の海岸〜』 |
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| Interviewer:杉岡祐樹 |
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ソロアーティストとしてもコンスタントな活動を続け、既に3年弱。黒夢、Sadsとシーンのど真ん中を歩き続けてきた清春のソロ作第4弾『VINNYBEACH〜架空の海岸〜』が7月12日、発売された。何年も暖め続けてきたという同タイトルを冠し、自ら最高傑作と語る本作は、それまでの彼、それこそバンド時代の彼を知る人間には、驚くほどにリアルで生々しい言葉で綴られた、儚くも美しい13曲の詩が収められていた。
hotexpress初登場の今回は、清春が今作を生み出した背景、経緯を過去、果ては現在のシーンに対する想いも交えて語ってもらいました。
−−ソロデビュー以来3年弱経ちました。作品を作って行く上でソロとバンドではかなり作り方が違ってくると思うんですけれど、ソロでやる最大の利点、「ソロだから出来るもの」は何だと思いますか?
清春:バンドの時の方が、逆に自分で全部見てなくちゃいけない。心配なんですよね、「イメージ通りなプレイなのか?」「はたして作った曲をイメージ通りレコーディング出来たのか?」って。
ソロも最初はもちろん全部自分でプロデュースしなきゃいけないって思ってたんですけど、何枚か作って行くうちにアレンジャーと息が合ってきて。今の方が手放しで歌に集中できて、意外とみんなでやってるような感じがする。アレンジとかも当時からほとんど自分で口出してやる感じだったので、今のほうが楽ですよね。レコーディングの時間も短いし。
−−想像したものを、より納得した形で音に出来ると。
清春:聴いてくれてる人が好きだって思ってくれる部分があると思うんですけど、黒夢(※1)なりSads(※2)なりを好きだって言ってくれる人っていうのは、中心に僕が居ても100%僕じゃなかったわけですよ。例えばアルバムの選曲でも、バンドの時は自分がどうしてもやりたい曲があっても、「この曲入れた方がライブでギターが栄える」とか「ライブのノリが良い」曲を選びがちだし、そうするとブレるんだよね。でもそういう曲の方がライブでは人気あったりするし、そういうのが自分でちょっと・・・歯痒いんだよね、自分でやっときながら。
ソロの場合は作品重視、楽曲重視でいってるので、どっちかって言うと絵を描いてる感じ。イベント用のメニューを作るっていう事よりは自分で絵描いたり、ファンと対話したりって感じで、僕のこと好きだって言ってくれる人の感覚っていうのは、多分バンド時代より強いんだと思いますね。100%同士で・・・それが良いところですよね。もちろんバンドでも良いところは沢山あるんだけれど。
−−では早速、7月12日に発売されましたアルバム『VINNYBEACH〜架空の海岸〜』について伺いたいと思いますが、このタイトルに深い思い入れがあるとのことですが?
清春:今、Charm Cultってブランドもやってるんですけど、また新しいバンドかブランドやる時はVINNYBEACHって名前にしようと思ってたのね。で、一応ソロで代表作っぽいものができたので。
−−今回のアルバムが代表作と呼べる理由は?
清春:2ndアルバムの『MELLOW』を出してからの流れっていうのがあって、―――1枚イレギュラーなアルバム『官能ブギー』(※3)を出しましたけど―――、自分の中では3ndっていう意識が強くて。『VINNYBEACH〜架空の海岸』の収録曲は『官能ブギー』を出す前から作ってたし、制作期間も長かったんですよ。
良い曲を沢山作りたい、その中から選びたいと思って作ったので、“らしいもの”がいっぱいあるし、選りすぐりな感じなのかもしれない。ソロで思ってるテーマというか、絵が観れる感じが集約されてるし、その景色も見えそうだっていうので。・・・まあ何となくだけどね。
−−『VINNYBEACH〜架空の海岸〜』には今年発売された2枚のシングル曲が収録されていますが、中でもM-13『君の事が』はアルバムを作る上で中心となる楽曲だったと思うのですが?
清春:そうですね、『君の事が』は『官能ブギー』を作る前からあったので、この曲を中心に作って行くっていう感じはあって。何か自分にとって丁度良い曲なんですよね、らしいなって思えるメロの感じもそうだし、歌詞も上手く書けてるし。今の自分にフィットしてる楽曲っていうのが、一番やってて恥ずかしく無いっていうか。
−−この曲の詞や曲の柔かい雰囲気っていうのは、所謂バンド時代の清春さんしか知らない方が聴くと驚くと思うんですが、どうしてここまで素直に心情を吐露する詞を書けたのでしょうか?
清春:バンドを代表して書く詞ではなくなってる。ライブだったりCDなりで結局4対何千とか何万とかいう数字だったのが、今1対1という感覚に近いので、メッセージっていうよりは、聴いてる人に話してるっていうのがより強くなってはきてる。
※1.黒夢・・・1994年デビュー。当時は3人組だったが、後にベースの人時と2人での活動に。清春の圧倒的なカリスマ性、キャラクターを軸に様々な音楽性を貪欲に吸収し、ひとつに留まらない活動で人気を博した。代表曲に『BEAMS』『Like a Angel』『少年』など。1999年に事実上の解散。
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※2.Sads・・・前述黒夢を解散した清春が、時を置かずに坂下たけともらと結成したバンド。根底にロックがありながら、常に新しいサウンドを追求し続け、デビュー曲である『TOKYO』をはじめ、『忘却の空』『NIGHTMARE』などのヒット曲を生み出した。
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※3.イレギュラーなアルバム『官能ブギー』・・・2005年に発売した3rdアルバム。イレギュラーの理由は、「長髪のメイクしたロックンロールと、ジュリーとかの融合って感じがあって、気持ち的に若い頃に戻れた、カバーやオマージュに近い」作品だからとのこと。
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