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−例年に比べて、2004年は倖田來未の音楽活動に一番勢いをつけた1年だと僕は感じたんですが、自分ではどう思われますか?

倖田來未(以下K):毎年1年グラフみたいなものを作るんですけど、やっとそれに沿った理想通りの動きが去年は取れたという感じなんですよね。私の理想的なリリースサイクルは短い期間で次々とリリースしていって、ファンに忘れられないようにしたいんです。それが去年はしっかり出来たし、あと、プロモーションビデオにすごく力を入れていたので、プロモーションビデオだけのシングルをリリースさせてもらったりとか。そのDVDシングルの提案自体はね、スタッフから持ってきてもらったんだけど、それも私自身が本当にやりたかったことなので、嬉しくて。環境の変化というか、スタッフたちが短期間で「倖田來未とやりたかったことはこうなんだ」というものをすごく考えてくれたから、イチイチ説明しなくても事がスルスル動いたっていう感じでしたね。

−説明はなくとも、倖田さんの方からオーラ的にそういうものを発信していたのでは?

K:いや、こういうところ(取材など)でね、「私もこういうことがしたいんで」ってズバッと言っちゃって(笑)。周りはそこで「なるほど」みたいな。遠回しなんですけどね。やっぱり「関西人だし」っていうのもあるし、改めて「私はね・・・」っていう話をするのもアレなので、逆に初めて会う方たちに「自分はこういう風なスタイルを持ってやってるんだよ」っていうのを言葉で伝えていくと、聞いてくれてるスタッフが「あ、そうなんだ」っていう風に再認識してくれるような感じだったんですよね。

−それがひとつずつ形になったのが2004年だったというか?

K:あとは、ファッションだったりとか、やっと「これがやりたかったんだ!」みたいなことを見つけたし。でも、親とかは勘違いして「大変なのね、新人は。露出度の高い服を着させられて」みたいな(笑)。「いやいやいや。自分で“着たい”って言ってるから」みたいな感じで。

−(笑)。そういったキャラも含めて、今まで倖田さんに対してのイメージがぼんやりしていた人に「“倖田來未”はこういう人なんだ」と明確にさせたのは、やっぱり「キューティーハニー」だったと思うんですが、あの曲を歌う話が来た時はどんな感じだったんですか?

K:やっぱりアニメ主題歌だったし、原曲は声優さんが歌ってるんで、自分のイメージとは違う感じがしたんですよ。でも、「映画に出演もして欲しい」という庵野秀明さん(『キューティーハニー』監督)の意向があって、その映画出演の話を最初に聞いたとき、私がキューティーハニーの役だと思ったんですよ(笑)。だったら「やるやるーっ!」って。実際には全然違う役だったんですけど(笑)。で、「キューティーハニー」を歌うことになった時にやっぱり“自分らしさ”は出したいし、カラオケにしたくないから、倖田來未のオリジナリティみたいなものをちゃんと出したいなということで、「とりあえずトラック自体は“倖田來未らしく”格好良く作り直したい」って言って。で、それの了承が出て。ただ庵野さん的に“イヤよ イヤよ 見つめちゃイヤ〜ハニーフラッシュ!♪”の部分は原曲の要素を残してほしいという意向などはあったんですけど、話し合ってむちゃくちゃ格好良く出来たなって。

−あのアレンジは聴いてる側からするとぶったまげましたね。

K:ヤラれましたねー!作ってるこっちもやられましたもん。「生音にして」ということは言ってたんですけど、それにしても曲のイメージが可愛い曲からすごく格好良い楽曲に変わったと思うから、私は、カバーにおける革命を起こしたかなと思ってるんですけどね(笑)。

−スガ シカオさんもそうですけど、倖田さんの「キューティーハニー」を評価してる人はアーティストでも多いですよね。

K:自分が聴いてきたアーティストさんにそういうこと言われると、めちゃくちゃやり甲斐もあるし、嬉しいですよね。自信にもなりましたね。

−その「キューティーハニー」を改めて年末の『ミュージックステーションSP』でね。

K:観て頂けました?

−観ました!

K:ありがとうございます!

−予想以上に過激な衣装で登場したので、ちょっとぶったまげましたが、衣装も自身のアイデアなんですか?

K:そうなんですよ。最近ね、“パンツ(ズボン)”じゃなくて“パンツ(下着)”でみたいな話になりつつありまして(笑)。最近アニマル柄がちょっと自分の中で流行ってて、中でもゼブラが流行ってるんですよ。で、「ゼブラ柄のパンツ履きたい」とか、そういう注文出して、「ヒップ出すんだったら、バストは隠して」とか、色々言ってたんですけど、結局セクシーになり過ぎちゃって(笑)。

 アルバム「secret」は名作。で、今まで“倖田來未”へのイメージがぼんやりとしていた皆さん。今年は“倖田來未”のイメージはもちろん、魅力を「これでもか!」っていうぐらい感じることになると思います。まずは2月9日リリースのアルバム「secret」でそれを感じてもらいたいのですが、何故に「secret」がこんなにも彼女の魅力を感じ取れる作品になっているのかは、このインタビューをご覧いただければと思います。読んだらかなりの確率で彼女のことを好きになりますよ。“倖田來未”はダテじゃありませんから。

対談

倖田來未
×
Tetsuo Hiraga

4th ALBUM
secret

01.Intro〜Get down〜
02.キューティーハニー
03.Hot Stuff feat.KM-MARKIT
04.Selfish
05.hands
06.Hearty・・・
07.SHAKE IT
08.奇跡
09.Trust you
10.Chase
11.LOVE HOLIC
12.24
13.Let's Party
14.Believe
15.Through the sky
16.It's a small world
(初回盤のみBONUS TRACK)

DVD
01.キューティーハニー
02.Chase
03.奇跡
04.Selfish
05.SHAKE IT
06.24
07.hands 〜album edition〜
08.Trust you

RZCD-45181/B(CD+DVD)
¥3,990(tax in)

RZCD-45182(CDのみ)
¥3,059(tax in)

2005.2.9 in STORES

<倖田來未 オフィシャルサイト>
http://www.avexnet.or.jp/koda/

このCDを購入、
または過去の作品を知りたい方は
こちらまで

−(笑)。

K:でも、自分のやりたかったことを「ここではやって良いよ」ってスタッフが言ってくれたんですよ。だからやってみたんです。そしたらすごい反響が良くて。だから「間違ってなかったな」っていう感覚はあります。歌を重視したアーティストでいたいと思ってるのは大前提で、ファッションでも魅せられるアーティストでいたいんですよね。

−「キューティーハニー」のみならず、今までもそうでしたが、去年はよりアートワークやビジュアル面にも凝った1年だったのかなと感じました。

K:そうですね。ジャケットとプロモーションビデオはかなりアート作品らしくなりましたよね。やっぱり自分が「格好良い」と思うものを作りたいなっていうのがあって、家でも飾っておきたいような写真や映像を作りたいなって心掛けてるんですよ。デザイナーさん、スタイリストさん、メイクさん、そういう色んな人々が今の私を作ってくれてるんで。

−また、2004年7月には12枚目のシングルとなる「Chase」がリリースされましたが、この曲もかなり完成度が高くて格好良い曲でしたよね。

K:ありがとうございます。「Chase」は、とても私の中でトライというか。実はあの曲を押したスタッフが34〜5歳なんですよ。あの年代のテイストの曲なんでね、私の中で今までなかったタイプの曲だったんですよ。倖田來未の楽曲って聴き入る曲はあっても、みんなで「Clap your hands!」みたいなものがある曲っていうのがなかなか無かったりするんですよね。だからライヴをいくらしても、ひとつになれる感覚っていうのがちょっと足りなくて。やっぱり“観る”ライヴなんで倖田來未のライヴっていうのは。でも、「Chase」がそういった一体感を生んでくれる曲になって嬉しいですね。

−実際にライヴで歌ったりはした?

K:『a-nation』で歌ったんですよ、東京はちょっと出られなかったんですけど。みんなひとつになってくれて、むちゃくちゃキレイでね、私もう感動してライヴ中ちょっと泣いちゃったんですけど。本当にその1年間でこんなにも周りの人たちがついてきてくれたっていうのが嬉しくてね。「あの楽曲出したのは絶対間違いじゃなかった」って思いました。

−今後のライヴでも大事な曲になってくるというか?

K:そうですね。やっぱりエンディングに向かえば向かうほど、「Chase」のような曲を持ってくると思うんですよね。初めは魅せて、バラードで癒して。初夏にライヴを予定してるんですけど、起承転結がしっかり出来たライヴにしたいと思ってるんで、最後の方に「みんなで一緒に歌おう!」っていう感覚で、歌うような楽曲になってくるんじゃないかなと。

−楽しみですね。

K:もう早くワンマンライヴしたーい!

−そう言えばワンマンのライヴって今まで無かったんですよね?

K:無いんですよ!だから、私もすごいものをイメージしてるんですよね。やっぱりエンターテイナーになりたいな。「もう“キダム”ですから、倖田來未は!」っていう気持ちで。

−1人キダム(笑)。

K:そうそう1人キダムなんで(笑)、そこにダンサーさんだったり、スタイリストさん、ヘアメイクさんがいて、それですごく大きなものになるっていうライヴにしたいと思ってるから、「次どうなるんだろ?」「何が来るんだろ?」っていうライヴにしたいな。なんか先が見えるような、例えば映画でもそうじゃないですか。「エンディングどうせくっつくんでしょ」みたいなのは面白くないじゃないですか。やっぱり良い意味での裏切りっていうものを作りたいなと思ってますね。

−ワンマンライヴが出来なかった期間が長かった分、やりたいことがたくさん?

K:やりたいこと山ほどですよ!やっぱり今まで自分の出した結果を見せたいですね。早くライヴしたい!

−最近のライヴというと、去年韓国でライヴをされたそうですが?

K:行きましたよー、今流行りの済州島に!

−どういう経緯で行くことになったんですか?

K:親善大使になって、日本代表で行ったんですよ。「日本の代表で、歌の上手なアーティストは誰ですか?」と言われた時に、倖田來未の名前が上がったらしいんですよ。それで、韓国のアーティストはシンファ(神話)が出たんですけど、意外にシンファのライヴでは立たなかったお客さんが、倖田來未のライヴでは総立ちしたっていう。こりゃあ歴史に残るライヴだなと、倖田來未からすると。

−予想外の雰囲気というか、空気が流れたという?

K:そう。やっぱりシンファのお客さんがほとんどだったんで、やっぱり女の子が多くて。でも私は女の子にも「セクシーでカワイイね。歌上手だね」って言われたいと思ってるんで、逆にやり甲斐があるなと。あと、言葉の壁もあるし、そこをどう乗り越えていくかなっていうのが勝負どころだなと思ってライヴしたんですよ。そしたら、韓国のスタッフがライヴ前はシンファに「シンファさんどうも!」、自分には「あ・・・どうも」って感じだったんですけど、パフォーマンスを観た後にその対応が変わったんですよ(笑)。そういう部分でも初めは伝わりきらなかったところもあったんですけど、パフォーマンスを見せて納得させる力はそこにはあったのかなという。あとは、長いライヴだったんでね、クラブとかだったら15分だけど1時間近く、衣装チェンジも3回したりとかしたので、やっぱり自分の見せたいことが出来たのがすごい良かった。勉強になった。だからツアーへの第一歩っていう感じでね。やっぱり1時間の中で衣装チェンジ3回するっていったらね、早替え早替えで大変でしたけど。泣いてましたから、「うーっ!間に合わない」とか言いながらやってたので(笑)。

−あと、去年の大きな動きとしては、映画『80デイズ』のエンディングテーマとしてディズニーの「It's a small world」をカバーされましたが、実際に歌ってみてどうでしたか?

K:実は私、ディズニーランドに行ったんですよ。その頃にちょうど『アラジン』の“プリンセス・ジャスミン”に選んでいただいたのと、アトラクションの“イッツ・ア・スモール・ワールド”に乗ってから「It's a small world」は歌いたかったので。それで、レコーディングの前々日くらいにディズニーリゾートに行って、1日目はディズニーランドで、2日目はディズニーシーっていう感じでディズニーを勉強してきたんですけど、やっぱり自分が小さい頃から見てきたディズニーとお仕事が出来るということで、レコーディングは楽しかったというよりはすごく緊張したし、元々バハ・メンが大人数で歌ってるんで、そのパーティー感覚を出すのはすごく大変でしたね。でも、ディズニーリゾートに行って楽しかった時の気持ちをイメージしながら歌ったんで、まぁ伝わったかな?と思います。

−その曲もボーナストラックに収録(初回盤のみ)されている4枚目のアルバム「secret」ですが、「secret」が完成した今の率直な感想は?

K:「これは勝負作!」っていう感じ(笑)。今回は3割くらいは自分のライヴパフォーマンスでやりたい楽曲だったり、自分の好きなR&B、HIP HOPっていう趣味どころをやって、あとの7割はカラオケで歌ってもらえたり、「キャッチーだね」、「良い曲だね」って、J-POPのCDを買う人たちにも「OK」って言われるような楽曲を揃えられたなと。

−それは自然とそういう曲が揃ったっていう感じだったんですか?

K:そうですね。メロディ重視で選んだんですけど、楽曲は選ぶのに時間が掛かったんですよね。良い曲ばっかりすぎて「どれにしよう?」っていう感じで。で、結局選ばれたのは、『冬ソナ』じゃないですけど、癒し系ブームということで、私はちょっとバラード系を多く組み込んでみた感じなんですけどね。

−そのバラードの中のひとつ、シングルにもなった「hands」ですが、この曲に込めた想いを聞かせてもらえますか。

K:強い女性が多くなってきてるじゃないですか。そういう中で、でもやっぱり「本当は弱くて、女性らしいところっていっぱいあるんだよ」っていうところで、普段言えない彼への想いとかを詞にしてみたんですけどね。

−「奇跡」はどうですか?

K:「奇跡」は初めてメンズの気持ちになって歌詞を書いた曲なんですよね。NHKのJリーグのテーマソングっていうのもあって、大人になって汚い世界を見てきた人間たちが、例えばごますりを覚えたりとか、嫌なものを「嫌です」って言えないまま仕事をしちゃってて、逃してきたチャンスだったり諦めた夢っていうものを、1人の女性に出会ったおかげで「もう一度チャレンジしてみよう」っていう気持ちになったっていう、そういう歌詞なんです。だからやっぱり今の時代を意識して書いてみたし、あと情熱的な人たち聴いてほしいなって。例えばサッカーを観てて、自分はプロになりたかったけど諦めてたんだっていう時に、「奇跡」を聴いた時に「もう1回プロテスト受けてみようかな」っていう気持ちになれるような歌詞にしたかったんですね。だから夢を与える楽曲になれば嬉しいです。

−「hands」、「奇跡」もそうですし、「Through the sky」とかもそうですけど、今作に収録されているバラード曲を聴いたときに、どの曲も倖田さんの想いや感情がギュッと濃縮された時に出る声が胸にグッとくるんですよね。

14th SINGLE
「hands」

01.hands
02.Through the sky
03.hands(instrumental)
04.Through the sky(instrumental)

DVD
01.hands VIDEO CLIP
02.hands MAKING

RZCD-45168/B(CD+DVD)
¥1,890(tax in)

RZCD-45169
¥1,050(tax in)

2005.1.19 in STORES

<倖田來未 オフィシャルサイト>
http://www.avexnet.or.jp/koda/

このCDを購入、
または過去の作品を知りたい方は
こちらまで

倖田來未

個人的には、倖田さんの歌声の一番の魅力と言ってもいい部分なんですけど。

K:ありがとうございます。

−なので、今回「hands」がシングルとして選ばれた時に、僕は結構意味深く捉えたんですけど。

K:本当ですか。私ね、本当に昔からバラードが好きで、高橋真梨子さん、山口百恵さん、鈴木聖美さんが大好きなんですよ。本当に感情重視のバラードっていうものを、私はもっと世の中に自分の声で浸透させたいなっていうのがあるんですけど、やっぱりバラードで売れてしまうとバラードしか必要とされなくなってくるアーティストになってしまうから、今後10年、20年歌うつもりでやってるんでね、まずはアップテンポの今の流行の楽曲を取り入れたものを提供しようと。

−なるほど。

K:で、実は「hands」は四つ打ちだったんですよ。それで、歌詞も出来上がって、アレンジが上がってきた時に、やっぱりスタッフ側的には「キューティーハニー」「real Emotion」みたいに「踊ってほしい」と。でも私はやっぱり「この楽曲に合ったトラックで歌いたい」、この歌詞を読んでもそうだけど「絶対バラードだと思う」っていう風に言ったんですよ。それで実は3回アレンジをやり直して、3回レコーディングをやり直したんですよ。やっぱり声に出るんですよね。「あぁ良くないな・・・」と思ってたら良くない歌い方になってきて。で、「hands」は「これだー!」と思ったからこういう良い声になったんですけど。やっぱり「hands」をシングル化させるまでに色んな人を納得させなきゃいけなかったし、「ここでバラード出しちゃうの!?」っていうのもあったし、そこですごくスタッフとは話し合いましたね。で、そこで話し合った時に私の誠意みたいなものが伝わったみたいで、「じゃあ今回これでいきましょう」と。

−どんな話し合いをしたんですか?

K:踊れる曲は別に嫌いじゃない、格好良いと思う、「real Emotion」「キューティーハニー」を求めてる人たちにもう1回“踊って歌う倖田來未”を見せてあげたいっていうスタッフの気持ちと、私も「見せたい」、でもバラードがこの楽曲には一番合ってるっていう私の考えがあったんですけど、「じゃあバラードで踊ります、私」っていうことになったんですよね。で、バラードで踊ってるアーティストさんって1人もいないって私は思ってて、海外のアーティストさんはよく踊ってるけど、日本人でそこまでやれる人いないから、そこでちょっと初めての試みというか、「バラードで踊ってます」っていうところを見せたいなって思って。

−そんな裏話があったわけですね。

K:そうなんですよ。

−バラード以外の曲にも触れたいんですけども、3曲目の「Hot Stuff feat.KM-MARKIT」は、かなりディープなコラボレーション作品になってますね。

K:これ!ライヴでコール&レスポンスがしたかったんですよ。“Cause I got a hot staff♪”って歌ってもらって、“信じるものは後に続け〜ah ah♪”ってみんなでやりたかったんですよね。そういう楽曲が無くて、可愛い感じのものはあるんだけど、「いくぞー!女について来い!この世の中も女のものなんだ!」みたいなノリを伝えたかったんですよね。この歌詞に合ってて、この歌に、方向性に、振りに合っている曲っていう作り方だったので、トラックも本当にゴリゴリHIP HOPでやらせていただきました。

−「Hot Stuff feat.KM-MARKIT」もそうなんですけど、今作は全体的に「アレンジがすごいな!」っていう曲がいっぱいありますよね。

K:ありがとうございます。例えば?

−例えば、今井大介さんと倖田さんの相性は、かなり抜群だなと僕は思いましたね。

K:そう思います?私もね、今井大介さんとはばっちりです!

−やっぱり自分でも歌っていて感じますか?

K:色んなR&B、HIP HOPを手掛けてるアーティストさんとやらせていただいているものの、やっぱり私のイメージ通りの作品を作ってくれるのは今井大介さんだなと思うし、あとは時代に沿ってるんですよ。今井大介さんって急にアラブになったり、急にゴリゴリになったり、本当に柔軟な人だなって。応用が利くというか、振り幅がむちゃくちゃ広いんでね、私も驚かされるっていうか。で、イメージ通りの作品が上がってくる、イメージ以上の作品が上がってくる。だからレコーディングも彼のイメージのままで歌いたいから、ディレクションもやってほしいって感じでやってもらってるんですよね。

−今後も彼とは?

K:もうずーっと・・・あ、向こうがどう思ってるか知らないけど(笑)、そのくらいの気持ちでやりたいですね。プライベートでもむちゃくちゃ仲良いんですよね。あと、今井大介の曲っていうのは、やっぱりコアな方向のトラックだと思うので、アルバムならではのトラックにしていきたいなっていうのもあるんですよね。だからやるんだったらやりきっちゃった方が、中途半端なままだと格好悪いからやりきっちゃおうかなっていう感じで、いつも手掛けてもらってますけどね。

−アルバムの最後を飾る曲についても聞きたいのですが、「Through the sky」にはどんな思いを込めて?

K:これね、1年半温めました。1年半前からこの楽曲が上がってて、私は「これはシングルカットしたいんです!」ってずーっと言い続けてきたんですけど、されなかったんですよ。それで今回「hands」のタイミングでタイアップが決まって。で、元々四つ打ちだったからB面はやっぱりバラードにしたかったんですよね。そしたら最終的には両方バラードになったんですけど(笑)。私、このメロディを聴いた時に「すごくキレイな曲だな」と思ったし、“倖田來未”っていうよりは、大人になった“倖田來未”みたいなところを出したかったんですよね。恋愛にも落ち着いてきて、「あなたが好き!」っていうちょっと押し押しの女性じゃなくて、「好きだよ。見守っててね」っていう、そのくらい落ち着いた女性の歌詞にしたくて。それでちょうど1年半くらい前かな、しし座流星群の日に書いたんですよ。そんな思い出もあったりとかして。だから“星”が出てきたりっていうのがあるし、すごく倖田來未にリアルな歌詞。

−なるほど。詞は実生活から出てくることが多いんですか?

K:歌詞って言うのはすごくリアルに自分の生活環境が出るなと思って。例えば「24」は“イッツ・ア・スモール・ワールド”行って帰ってきてから、歌詞を書いたんですよ。だからそこで“ティンカーベル”っていう言葉が出てきたり、やっぱりその時に感じたものはすべて歌詞にするようにしてるので、「日々違うことをしよう」っていうのを心掛けてるんですよね。家に帰って犬と遊んで寝るっていうだけじゃなくて、たまにはクラブに行く、たまには夜中遊びに行って朝まで遊ぶし、たまにはちゃんと9時に寝るとか。そういう色んなライフスタイルを送りながら、色んなものを見てみるっていう感じなんですよね。

−今日のインタビューでは、倖田來未のスタイルが分かって良かったです。

K:ありがとうございます。

−それでは、最後になりますが、2005年が始まったばかりというところで、今年の意気込みをひとつお願いします。

K:今回「secret」というアルバムに“初回限定袋とじ”っていうのもありまして、普通の写真は可愛い系なんですけど、袋とじの方は結構セクシーな感じで、女の子にも男の子にも認められるような写真を選んでるんですよ。あと今年は、ライヴの予定もあるし、私の中ではライヴが一番楽しみですね!カップルとかで観に来てくれたら良いな。やっぱり愛の曲が多いんでね。思い出ソングを心に焼き付けて帰ってほしいなっていう感じですね。

Interviewer&Photo:平賀哲雄