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−今はアルバムのレコーディング真っ只中って感じ?

熊木杏里(以下K):終わりました!先週。内容も納得のいくものになりましたね、自信作です!

−2002年8月以来のインタビューになりますが、去年は初めてのライヴも経験して、実際やってみてどうでした?

K:初めてということもあったんですけど、思ったより出来なかったですね。まだライヴに関しては「あ、こういう感じなんだ〜」って気付いたり探ったりしている段階ですね。

−やっぱり緊張します?

K:しますね!ライヴだと歌の世界にまだうまく没頭出来ないんですよ。ただ、人に目の前で聴いてもらえる状況で歌うのはとても気持ちが良かったです。

−スタジオのライヴで、「やすり」っていう未発表曲を披露しましたよね?

K:はい、そうですね。あの曲は3月に出るアルバムに収録されますよ。17才、18才ぐらいの時に書いたんですけど、確か杏里が恋愛をしていて、それがダメになってしまった後に書いた曲ですね。

−今後ライヴでやってみたいことってあります?

K:まだアコースティック形式のライヴしか経験していないので、バンドで一度やってみたいです。ちょっと杏里も楽器に挑戦してみたりなんかして。

−今ギターの弾き語りを練習中なんですよね?

K:井上陽水さんの曲を弾き語りで歌ったんですよ、自分のレギュラーラジオ番組の中で。まだまだライヴで披露するまでは時間が必要だとは思うんですけど。

−作曲はピアノでやってるんだもんね。ギターを持ち始めたのって最近?

K:最近ですね。まだ押さえられないコードとかあって(笑)。

−Fのコードが押さえられないとか?

K:あ、もうギリギリ!手が小さいので。指が無理しないと届かない(笑)。

−「咲かずとて」のプロモーション活動終了後は、曲を作ったり、詞を書いたりしてたの?

K:はい、そうです。アルバム用に新たに書き下ろしましたね。近いうちに自分のレギュラーラジオ番組でもオンエアしますので。

−HMVのイベントでサイン会やりましたけど、ファンとコミュニケーションをとることによって、ファンの存在が自分の中で大きくなったりはしてる?

K:まだそんなにファンを意識して何かを書いたりとかはないですね。まだ自分が感動できるものというか、自分が良いと思う曲を書きたいって言うのが素直なところで。もう少しファンを意識した方がいいのかな〜とか、色々考えたりはしてて。とても有り難い存在だとはもちろん思ってますけど。

−さて、本題に入りますが、サードシングル「今は昔」。2月21日・・・デビュー曲と同じ日に出るんですね。

K:そうなんです。スタッフに聞いたら偶然って言ってましたけど。

−セカンドシングル「咲かずとて」は8月21日だったし、今のところ全シングル21日発売(笑)。

K:でも、そう考えると、私は夏か冬かの極端な女ですよね(笑)。プロモーションビデオの撮影もすごく寒いか、すごく暑いという。

−「今は昔」のプロモーションビデオの撮影はどんな感じだったの?

K:山梨県のロッジみたいな家とか湖がある場所で、雪の中でしたね。今回の撮影は課題がたくさんあったんですけど自己陶酔して頑張りました。

 デビュー曲「窓絵」で彼女の歌声を初めて耳にしてから早一年。あの時期は元旦にデビューした元ちとせが新人としては異例の注目の浴び方をしていた頃で、自分もその注目している多くの人間の中の一人であった。しかし、その約1ヶ月後、1年前の今日、自分の注目の矛先はいとも簡単に熊木杏里の歌声に向いてしまったのを憶えている。
 「“心のよりどころ”と言っても大袈裟じゃないかもしれない。」・・・これは「窓絵」のCDを紹介する際に書いた一文だ。「・・・と言っても大袈裟じゃないかもしれない」という部分に若干の自信のなさが感じられるが、あれから一年、その自信のない部分は自分にとって、そしてきっとファンにとっても必要なくなっている。
 偶然にもデビュー曲「窓絵」と同じ発売日、2月21日に彼女のサードシングル「今は昔」がリリースされた。ファーストシングル「窓絵」、セカンドシングル「咲かずとて」とはまた違った新たな一面が窺える内容となっている今作について、「hotexpress」3度目のインタビューを敢行。昨年行われた初めてのライヴ、彼女の心の友であるウィルソン、21才の抱負などについても聞いてきたので、ファンならずとも、彼女について詳しく知りたい人に読んでいただければと思う。“心のよりどころ”を探しているあなたも是非。

対談

熊木杏里
×
Tetsuo Hiraga

3rd MAXI SINGLE
「今は昔」

1.今は昔
2.冬の道
3.ちょうちょ
4.今は昔〜Instrumental〜
5.冬の道〜Instrumental〜

2003.2.21 in STORES
VPCC-82170
\1,200(tax.in)

(C) VAP
http://www.vap.co.jp/anrico/

このCDを購入、
または過去の作品を知りたい方は
こちらまで


−今までの中で一番自己陶酔出来てる?

K:そうなんですよ。見てビックリ!みたいな(笑)。

−その「今は昔」の発売日でちょうどデビュー一周年になるわけですけど、この一年っていうのは濃い一年だったんじゃないですか?

K:濃い一年でした!長かったような気がしますね。「窓絵」の頃の自分がとっても遠いように感じます。随分自分が変わったような気がするから、すごく時間が経ったような気がするんですよね。

−どこが一番変化したと思います?

K:やっぱ人と接する時ですね。人との接触を嫌がらなくなったっていうか。

−つい先日21才になりましたけど、この歳はどういった部分を変化させたいですか?

K:ナルシストになる!

−鏡にいつも見とれてるみたいな(笑)?

K:(笑)。もうちょっと自分に自信を持とうということですね。外見がどうこうじゃなくて、歌とか、自分がレコーディングの時に思ったこととか、もっと積極的に言っていこうと。

−なるほど、わかりました!じゃあ一年後に「ナルシストになれました?」って確認とりますんで。

K:わかりました(笑)。胸を張って言えるようになります。

−今作のリードトラック「今は昔」は、新たに書き下ろした曲なんですか?

K:そうです。去年の10月ぐらいに。

−この曲は最初からシングル曲として作りだしたの?

K:「今は昔」を作る前にシングル用の曲を作ってたんですけど、なかなか出来なかったんですよね。スローな感じでストリングスが入ってくるイメージで作ることになったんですけど、結局シングル向きではなかったので、そのイメージで作った曲はアルバムに入れることにして。で、その時にあんまり自分に自信を持てていなかったのか、周りの意見に合わせ過ぎたのか・・・煮詰まってしまったので、一回仕切り直したんです。それで気分を変えて出来たのが「今は昔」ですね。

−この曲にはどんな想いを込めたの?

K:「自分が変わらなきゃいけないなー」ってすごく思って・・・で、最後まで「止めて 止めて」って、自分で歌いきってるんですけど、歌ったあとに「時は止まらないんだよ」って自分で思いたくて。過ぎちゃったことをもうちょっと近くに寄せて、ちゃんと変わっていく自分を見たい気持ちがすごいあって。それで書いた詞ですね。

−セカンドは救われない感のある作品でしたけど、今作は時間が経つのをポジティブに捉えた作品だったりしますよね。ただ、歌い出しはかなり絶望的なフレーズというか・・・。

K:そうですね。「今は昔」の恋に関しては、もう終わってることなんですけど、ふと振り返るときに一番印象的な自分がそこにいたというか、戻りたくないけどすごい良い思い出になってる恋愛というか。なので、最初は絶望的ですごい後ろ向きなんですけど、歌い終わると前向きになってるんです。

−あと、曲調的にも、特にサビの部分とかっていうのは、今までになくテンポの良いタイプの曲ですけど。

K:そうですね、私の作る曲ではあんまりないタイプ。ただ、どんな曲調でも自然と懐かしい感じのテイストになりますね。

−続いて2曲目の「冬の道」ですけど、これはいつ頃書いた曲なんですか?

K:これはすごい前に作った曲、デビュー前ぐらい。いつか入れようと思っていた曲で。その時は自分のイメージする冬の道を書いたんですけど、意外と誰が聴いてもその人にとっての冬の道を想像できる歌なのかなー?って後から思いましたね。

−この曲も“時”が、1曲目と同様キーポイントになってますけど。

K:はい、“時”ですね。3曲目も含めて全部“時”です。でも意図的じゃないんです。周りに言われて「なるほど〜!」って(笑)。気が付いたら関連付けが出来てる。毎回そういうのあるんですけど(笑)。「冬の道」に関しては単純に「今は昔」と相性が良いかなーって思って入れただけなんですけどね。

−「冬の道」は後悔している気持ちが強い内容だと思うんですけど、熊木さん自身も後悔はどっぷりするタイプ?

K:後悔は一瞬でしちゃう。もうサクッと(笑)。恋に関してはそうですね。やっぱ子孫を残さねばっていうのがあるんですかね、女性には(笑)。いつまでも引きずってはいられないというか。まぁ、人に聞いた話ですけど。

−続いて、3曲目「ちょうちょ」。この曲にはどんな想いを込めて?

K:今回は恋愛がベースになっている曲ばかりなんですけど、“ちょうちょ”って飛べる季節も短いし、あんまり長い時間飛べないじゃないですか。そんな“ちょうちょ”のように長くなかった恋について歌った曲。時期的には「咲かずとて」の頃に作った曲ですね。

−“ちょうちょ”に自分自身を投影してたりするんですか?

K:詞を書いてるときはしてなかったですね。詞が完成して読み返してみたら、なんか“ちょうちょ”みたいだなって思ったので。どこにでも行けそうな感じとか。

−「ちょうちょ」も含め、サードシングルはまた新たなイメージを与えてくれる作品になったと思うんですが、自分自身ではどんな作品だと思います?

K:シングルも出す毎にテーマがそれぞれ違うんですけど、前作よりすごく身近に感じられる作品になってると思います。今作も基本は自分のことだけを詞にしたり曲にしてるんですけど、前よりは親しみやすい作品にはなってますね。周りや他人のことを意識して曲が作れないので、その辺は少し課題かな?とか思ってるんですけど。

−じゃあそこが今一番葛藤のポイントだったりします?

K:そうなんですよね!すごく客観的じゃなくて、主観的な見え方しか出来てないのかな?と思って。

−でも、自分の主観的なモノで書いた方が、自分らしいって感じますよね?

K:そうなんですよ。でもやっぱり私が尊敬している井上陽水さんとかは、その辺が上手くできてるなって感じたりするんですよ!今の課題はそこですね。

−あと、このサードシングルの後にはファーストアルバム「殺風景」が発表されるんですよね?アルバムまで長かったと感じません?

K:はい、感じます。でも、やっと杏里のことをいっぱい知ってもらえるから嬉しいですね。

−そのアルバムについては次回また詳しく聞かせて下さい!それでは、最後に読者の皆さんへメッセージを。

K:「今は昔」は自分でも新しい感じがしてるんですよ。なので、前の2作を知っている人も知らない人も、「ハッ」としてもらえる作品になってるかなと(笑)。あとは来月、ファーストアルバムとなる「殺風景」がリリースされますので、そちらのほうも楽しみにしててください。



−FM-YOKOHAMAの「あんりこのWiLSON to ISSHO(ウィルソンと一緒)」毎週楽しみにして聴いてますよ。ラジオ小説「鏡のない町」の第一話は聞き逃しちゃったんですけど!

K:えーっ(笑)!「鏡のない町」知ってるんですか?恥ずかしいっ!

−「鏡のない町」はいつ頃書いた小説なんですか?

K:あれはですね、短大2年生の時です。初めて書いた小説だったんですけど。デビューする前から詞以外にもマンガとか小説とか書いてたんですよ、バカにされてたんですが(笑)。

−以前ネット上の「東京お散歩日記」というページで、写真や絵やコラムを載せてましたけど、あんな感じでネット上でも今まで書いた小説を公開してみたらどうです?

K:短編とかでやったら面白いかもしれないですね!

−あと、「WiLSON to ISSHO(ウィルソンと一緒)」の番組タイトルにもなってるウィルソンって何者なんですか?イラストは見たことあるんですけど。

K:ウィルソンは私が考え出した心の友です。自分で書いて。ちょっと映画から刺激を受けて書いてみたんですけどね。

−ウィルソンはいつ頃誕生したの?

K:結構昔ですね。デビュー曲の「窓絵」の頃にはもういましたね。アルバムに「心の友〜WiLSON〜」という曲が入るんで、出たら聴いてみて下さい。

−楽しみにしてます!この「WiLSON to ISSHO(ウィルソンと一緒)」以外にも番組やってましたから、ラジオ歴は一年ぐらい経つんじゃないですか?

K:そうですね、一年やっても慣れないですけど。

−喋るのっていうのは難しいですか、歌うより?

K:難しいですね!

−前にラジオとかでおちゃらけるのがちょっと抵抗あるって言ってましたけど、今はどう?結構開き直った感は少しあるよね(笑)。

K:それはちょっとありますね(笑)。そういうことも含めて楽しくやればいいかなーって思うようにはなってますね。

−いくつかの番組を経験して感じたラジオの魅力ってあります?

K:姿が見えないんだけど、ちゃんと聴いてくれる人がいて。で、自分もその手紙を読んで、応えたりとかして、相手のことを想像したり、「こういう人なんだ〜」とかやってるのが、なんか楽しいですね。直接会わないんだけどお互いを想像しながら喋ってる感じが面白いです。

Interviewer:Tetsuo Hiraga

◇FM yokohamaの「THE RANKING」
(19:30〜23:00)内のアーティストレギュラー枠
“ARTIST DJ SESSION” (20:30〜21:00)の水曜日を担当。コーナータイトル:は“WiLSON to ISSHO”(ウィルソンと一緒)。

メールはanri@fmyokohama.co.jpまで。