−−最近は【コスモ アースコンシャスアクト アースデー・コンサート】で地球への愛をテーマにライブを行ったり、“MOTTAINAI(もったいない)”を提唱しているノーベル平和賞受賞者、ワンガリ・マータイ氏との対談を行ったりと、実に社会的な動きを見せていますが、その背景には倉木さんのどんな想いがあったりするんでしょう?
倉木麻衣:私自身、自然に触れる事が大好きで、青い空や新鮮な空気、緑を目にした時の光景や心地良さを歌詞の中で表現したいという想いが以前からあって、これまでも自然をモチーフに歌詞を書いたりしていたんですが、今年に入ってケニアの副環境大臣のマータイさんとの対談や【アースデー・コンサート】に出演させて頂くという素敵な機会に恵まれて、本当に貴重な経験をさせていただきました。この経験を経て、また改めて自然に対する思いや感謝の気持ちを今まで以上に感じて、ひとりひとりが地球に対して優しい思いを持っている事によって、それが大きな波となって広がって自然を守ることにつながるという想いを歌を通して伝え広げていけたらと思っています。
−−【コスモ アースコンシャスアクト アースデー・コンサート】でのライブは実際に行ってみて、いかがでした?
倉木麻衣:「地球を愛し、感じるこころ」をテーマに私自身参加して歌っていくにあたって、いつものライブとはまた違った雰囲気と緊張感がありました。今回コンサートのテーマにある思いをきちんと伝えられるかという気持ちや今年に入ってからは初回のライブになるのでとっても緊張しましたね。だけど、会場の皆さんが温かく最後まで歌を受け止めて下さって、また一体となる事が出来た時、嬉しさと感謝の気持ちでいっぱいになりました。【アースデー・コンサート】に参加できてとっても光栄に思いました。歌を通しても、そして身近で出来ることを心がけて伝えていけたらと強く思いました。
−−また、ワンガリ・マータイ氏との対談はどのような内容になりましたか?
倉木麻衣:マータイさんは、寛大でとてもパワフルな方でした。そして、笑顔の素敵な温かな人柄で同じ女性としてとても憧れます。マータイさんは環境問題に対して精力的に活動されている中で“MOTTAINAI”という言葉を広めていて、今まで何気なく使っていた言葉だけれどマータイさんとお話させていただいたことによってこの“MOTTAINAI”という言葉の大切さやこの言葉が持つ意味を改めて考えることができました。そして、以前、ケニアで植林活動を行っていた時に歌をうたいながら行っていたという話を聞き、その歌をうたって下さいました。私自身もアーティストとして歌を通して環境や自然を守る想いを伝えていけたらという気持ちや1人の女性として身近で出来る事を心がけていきます!と伝えました。
−−ちなみに今回のアルバム『DIAMOND WAVE』は、「一人一人の力が一体となった時に生まれるパワーの素晴らしさを感じるように、曲それぞれの輝きが集まって大きな光を放つアルバムにしたい」という想いを込めて制作されたそうですが、こうした発想はやはりファンや日頃自分を支えてくれているみんなが持たせてくれたモノだったりするんでしょうか?
倉木麻衣:そうですね。様々な個性、そしてまた優しい気持ちなど一人一人の力が集まって一体となった時に生まれるパワーの素晴らしさは、やはりライブツアーを通して感じることが出来ますね。
−−また今作は、これまで倉木さんがリリースしてきた作品に比べても、よりポジティブで、聴いていて心が晴れやかになるアルバムだと感じました。自身ではどう思われますか?
倉木麻衣:今回アルバムは、“思う”という事をテーマに制作していきました。相手を思う、優しい気持ちで自然を思ってみるなど、何かを思うことの大切さを感じてもたえたら嬉しいです。また、今年に入ってから様々な事を経験したことによって、自然に対する想いなど今まで以上にストレートに歌詞を表現できたのではと感じています。初めて挑戦したことも色々あって、試行錯誤しながらも楽しんで制作していきましたが、ボーカルやコーラスワークはもちろん、ドラムの音やギターの音などオケにも色々とこだわりながら追求していったので、リスナーの皆さんがこのアルバムを聴いてどう感じていただけるのか、すごく楽しみです。
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