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−はじめまして!早速なんですが、MAKOTOって本名なんですか?

MAKOTO(以下M):芸妓になる際に真箏っていう芸名にしたんですけど、インディーズでライヴをやっているときにジャズとかを歌っていたので、シンガーの時は“MAKOTO”にして活動してましたね。本名ではありまへん。

−メジャーデビューすることになった経緯を教えてもらえます?

M:ある席でアマチュア活動していたときの音を、ミュージシャンの方に渡したら今の会社の社長の手に渡って、レコーディングを本格的な場所でやらせてもらえるようになったんです。

−それっていつ頃?

M:4年前ぐらいだと思うんですけど。

−その音を渡したミュージシャンっていうのは、以前からのお付き合いがあったの?

M:いえ、その少し前ぐらいですね、知り合ったのは。FENCE OF DEFENCEの山田亘さんなんですけど、あの方に渡したデモテープにはジャズのスタンダードのカバーなどが入ってて。それを気に入ってくれはってから、ライヴにまで足を運んでいただけるようになりました。

−なるほど。そんな経緯でメジャーデビューすることになったわけですが、決まったときの心境はどんな感じだった?

M:Lucky!

−もう大騒ぎって感じ?友達に電話で教えっちゃたりして(笑)。

M:いや、まずは芸妓のお師匠さんの了解を得なくてはいけなかったので。それで、勇気を振り絞ってお師匠さんに相談したら、お稽古がおろそかになったりするのは困るけど、今まで通り芸子をしっかりとやり続けるなら問題ないと言ってくれはりまして。その後は、どんどん自分の記念を作っていけるなんて素晴らしい!と喜びました。

−そのメジャーデビューが決まる前は、16歳で舞妓、21歳で芸妓といった道を一途に歩んできていたわけですが、舞妓さんになろうと思ったのはなぜ?

M:華やかな“かんざし”を身につけたいと思いました。

−勉強不足で申し訳ないんですけど、舞妓ってどうやってなるの?

M:まずは置屋さんに入門するんですけど、人の紹介やツテがないと難しいんです。私は人の紹介で入ったんですけど。

−なるほど。やっぱり厳しい世界だったりするの?

M:そうですね。最初は住み込みでお姐さんのお手伝いをしながらお稽古をして、月に二回ぐらいしか休みもないのでほとんど家娘になるようなもの。ただ、どんな仕事をしてても同じぐらい厳しいことはあるでしょうし、芸妓さんのお仕事はお稽古が好きなので。あと、普段なかなか会えそうにない人達も含め、たくさんの人とお知り合いになれるのは嬉しいです。

−その道を歩んでいて、シンガーとしての道にも興味を持ちだしたのはいつ頃?

M:舞妓さんになるずーっと前から歌が好きで、生バンドがいるところでも歌ってましたし、とにかく好きでしたね。

−どんな音楽を好んで聴いていたの?

M:まずはルーツになっているのは英語の歌なんですけど、歌謡曲を聴いて、ロックに行って、ソウルやR&Bを聴きだしたって感じですかね。

 “世界初の現役祇園芸妓ヴォーカリスト MAKOTO”、このコピーを見て色んな事を想像したのだが、やっぱり最近世界中で流行りの“和”を打ちだしていくとばかり思っていた。しかし、楽曲を聴くと、そことは全く違う位置にある音楽が存在していた。

 一体どんな人なんだろう?などと思いながらクレジットを見れば作詞作曲は藤井フミヤ・尚之の藤井兄弟!「何物?」という疑問から始まった妄想は徐々に大きなものになり、とうとう京都に住む彼女へ電話インタビューするところまで至ったわけだ。緊張をしながら彼女へと電話をすると、そこにはお囃子のお稽古を終えたばかりの女性の声・・・。

対談

女性シンガー兼
現役祇園芸妓:MAKOTO
×
ライター兼
現役芸妓好き:Tetsuo Hiraga

1st SINGLE
「MINE」

1.MINE
2.Who's
3.Share my world

2002.1.23 in STORES
1st SINGLE/MECA-1002/
\1,200(税込み)

(C)2002 Copyright FAN GROUP All rights reserved
http://www.fan-g.co.jp/makoto/index.html

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MAKOTO

−めちゃくちゃリスペクトしているアーティストはいる?

M:なんでもアリなんですけど、今好きなのはブランディ。日本では桑田さんとかスガ シカオさんとか、ハスキーな声は好きですね。

−メジャーデビューが決まって、芸妓は引退しようとか思ったりしなかったの?

M:全く思わなかったですね。

−それは何でだろう?

M:好きだというのもありますけど、長くやっている職業なので簡単には辞められない。それに、まだまだ習いたいことがありますし、舞でも太鼓でもまだまだ習いたいものはたくさんあります。

−芸妓の自分と、MAKOTOの自分を切り替えるために何か特別なこととかしてる?

M:特にしてないです。その時の音に反応するので、あと、何を着ているかで自然と切り替えが出来ちゃったりします。

−何かの写真で見たらドレッドだったんですけど、芸妓の時はどうしてるの?

M:あれは付け毛です(笑)。でも、芸妓さんの頭はカツラなので、休みの日はあんな感じの付け毛を付けてクラブ行ったりしても大丈夫。

−いつかは芸妓のスタイルで作品を出したいと思う?伝統芸能を取り入れた作品とか。

M:いつになるか分からないけど、外国ではやってみたいですね。

−噂によると、MAKOTOさんはヨーロッパでもデビューしていると聞いたんですが本当?

M:本当に売っているのか?自分の目で確かめたい。

−え?ヨーロッパでリリースされているのを聞いているだけなの?

M:ヨーロッパ盤のサンプルは見たんですけど、なかなか買った方は見かけないですよね(笑)。でも、ドイツ人のお客さんには「見かけたら買ってね」と言っておきました(笑)。

−日本でのファーストシングル「MINE」、こちらは藤井兄弟とのコラボレーション作品ですけど、一緒にやることになった経緯は?

M:元々知り合いでした。

−え!?どういった感じのお知り合い?

M:音楽業界の方々が集まる飲み会か何かの打ち上げでお会いしたんです。その時に音楽をやっている話をしたら、快くその場で自分の書いた歌詞を手直ししてくれはったんです。その歌詞が今回の「MINE」です。

−「MINE」っていう作品はいつ頃出来たの?

M:詞は2年くらい前にあったんですけど、曲が出来上がったのは数ヶ月前ですね。

−「MINE」の詞の世界は、自分の世界そのものって感じ?

M:まるで私が全て書いたかのような私らしい詞だと思います。

−この「MINE」の歌詞のコンセプトみたいなものってあるの?

M:R&Bなイメージで書いてたんですよ。気取った感じの女の人のイメージで書いてたら、フミヤさんに「だめだよ」と言われて、手直しされたのを見たら、私の中のモテる女性像じゃなくて、自分自身に(笑)。でも大好きな詞になりましたね。

『MAKOTO』 SPECIAL INTERVIEW 「2つも顔を持っていると言われていますが、本当に一人の女としてやりたいことをやっています。」

−続いて曲のことなんですけど、尚之さんが曲を上げてきたのを聴いてどう思いました?

M:ポップで歌いやすくて、口ずさみやすい曲だなぁと。

−MAKOTOさん的にも問題なしって感じだった?

M:問題なし!さすがって感じでしたね。

−「MINE」という楽曲全体を振り返って、個人的にはどう思う?

M:ファーストシングルだったので、今となっては「あーやれば良かった・・・。」など思う部分もあるので、次回はそういうところは直そうと思ったりしています。でも、これはとても良い記念作品だし、大切に歌っていきたい曲ですね。

−その直そうと思っている部分って、具体的にどんな部分だったりします?

M:自分の意志をもっとぶつけていきたいなぁと。それが良いか悪いかは別として。ただ、「MINE」自体は良い曲なのでお気に入りです。

−自分自身、作曲はしたりするの?

M:前のアルバムでセッションみたいなスタイルで作った曲はあります。作曲は本格的にしてみたい。ブランディみたいなのを英語で歌いたいですね。

−今後どんな曲を歌ってみたい?

M:バラードを歌うのを楽しみにしてます。

−それと、今作「MINE」のビデオクリップなんですけど、撮影はどんな感じでした?

M:自ら京都の街をビデオカメラで映したので楽しかったです!危うくビデオカメラを買いそうになるくらい映す方も楽しいと感じました。

−完成の出来映えは?

M:思ったより歌っている姿のカットが多かったのでミュージックビデオっぽくなって良かったかな。それと、私が若く映ってて良かったかなと(笑)。



MAKOTO

−このクリップで注目して欲しい部分とかある?

M:1人の女性だというところ。

−なぜに?その部分を注目して欲しいと思うの?

M:芸妓さんとか、シンガーとかではなく、1人の女性としての姿が良く出ているビデオなので、そこに注目していただきたいです。

−さて、そろそろ時間なので、シンガー“MAKOTO”としての今後の目標を。

M:とにかくライヴですね、ライヴがやりたい。そして作曲もしたいしアレンジも口うるさく言ってみたい(笑)。ジャズのセッションライヴやダンスミュージックのイベントは昔から良くやっていたんですが、最近はやっていないので、無性にライヴはやりたいですね。京都だけじゃなく、もちろん東京などでも。

−じゃあ、1人の女性としての目標は?

M:このままの感じも良いんですけど、敢えて目標を掲げるなら、ジャネット・ジャクソンのようなカッコイイ体をしている女性に憧れているので、そうなりたいです(笑)。

−分かりました。それでは最後に、このインタビューを読んでいる方々へメッセージをお願いします。

M:2つも顔を持っていると言われていますが、本当に一人の女としてやりたいことをやっています。和も洋もどちらも楽しんでいるので、是非どちらとも見ていただきたいですね。

−本日はありがとうございました。

M:こちらこそ、おおきに。

Interviewer:Tetsuo Hiraga