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−まず経歴を元にいくつか聞いていきたいと思うんですが、もともと百々さんが藤田さんと共に行ったイベントで武井さんと知り合って、それで誘ったということなんですけども、それはどういうイベントだったんですか?

藤田(以下F):まぁイベントだったのか何だったのかよく覚えてないんだけど武井君のバンドのイベントで、僕等みんな別のバンドとしてバラバラに出演してたんですよ。で、ステージ上での武井君はありえないような動きをしとったんで。

−それはどういった動き?

武井(以下T):寝そべってましたね。

百々(以下M):暴れとったね。すごい暗い曲をやるバンドだったのに1人だけずっと垂直跳び。なんかいい意味で浮いてたんですよね。で、まぁ勇と俺で「遊びでスタジオ入ろうか?」って話をしとったんで、「ベースはこいつだ」って思って誘いました。

−その頃からすでに“MO'SOME TONEBENDER”っていうバンド名は付いていたんですか?

M:その時はまだ付いて無くて、その後スタジオ入って「楽しいなぁ!」ってやりよったら、地元の後輩から「学園祭に出てくれんか?」っていう話が来て、「出るなら名前決めなイカンな」って。とりあえず「何でもイイや」って決めたのが未だに続いてる。

−由来とかあったんですか?

M:無いんですけど、その頃スタジオ入るのにヘルプのメンバーが1,2人いたんですよ。で、「俺等、3人でやるわ」っていう話になった時に、その頃ドラムを叩いとったヘルパーの人間が、「じゃあ」っていってバンド名を付けて出ていったんですよ。

−じゃあ皆さんが付けたわけではなくて、他の人が付けた名前なんですね。その方に名前の由来を聞いたりしなかったんですか?

M:意味はあるんですけど、内緒です(笑)。ただ最初は“MO'SOME”だけで、その後俺が“TONEBENDER”をくっつけました。“TONEBENDER”っていうのは音を歪ませる古いギターのエフェクターの名前から取りました。トーンをベンドする、ギャリーン!ってなるエフェクターがあるんですけど。

−3人でバンド始めた頃っていうのは、当初どういった音楽をやってたんですか?

F:とりあえず3人で色々な曲を出してたんですけど、もっとプリミティブな感じでしたね。ポップなやつとかバラードとか、ハードコアもあったりとか、結成当初から変なバンドでしたね。その頃から幅広いなと思ってたんだけど、それがどんどん幅が広がってってます。

−その頃からすでに「最初の1音で周りの景色、雰囲気を変えられる音を出そう」という理念の元に曲を作っていたということなんですが?

F:やっぱりライブハウスとかでライブをやったり観に行ったりしてて、格好良いバンドってもう1音出しただけで分かるっていうか。自分が客として行ってもバンドが出てきた時から「何か違うな!」って思わせるような、それが何かっていうのは分からないんですけど、オーラとかありますよね。で、やっぱりずっとライブをガンガンやってきたバンドなんで、そういうバンドにしたいなと思いますね。

−その当時よく聴いていた音楽とかありますか?

T:でも3人が3人、そういうのはバラバラやけん。みんなでそれを一緒になって聴きよったっちゅーのはないし。それぞれ趣味があって「これ格好良かったよ!」とか言ったりしよったけど、「いや・・・どうかな」っちゅーのもあるし(笑)。「それは格好良いな」っちゅーのもあるし。三者三様というか。

M:「こういうジャンルやろうぜ!」とかって始めたバンドじゃない。とりあえずライブ観に来た人を「ギャフン!」と言わせたいなって、最初はもうそればっかり考えてましたね。

−その頃から対バンを中心にライブ活動を精力的に行ったということなんですけども、その頃に対バンしたバンドの方々で今でも印象に残ってる方とかいますか?

T:わりとその、対バンというか一緒にツアー回ったりっていうのはあるけど、FOEだったり、54-71だったり。その辺はなんとなく関係は続いとるというか。お互いのライブを観に行ったりして。まぁでもそれよりもね、やっぱりいっぱいバンドを観て「へぇ!こんなバンドもいるのか」っちゅー(笑)。

−さらにその後、閉店後の練習スタジオに忍び込んで、一発録音でCDを作ったっていう事ですが、この時は本当に忍び込んで?

F:いやいや、当時俺がバイトで店番やっとるスタジオで自分たちの練習とかしとって、「お金掛からないように」って考えて閉店した後にみんなで機材入れて自主制作って感じで。

 9月8日にトライアド移籍第1弾シングル『アンハッピー・ニューエイジ』、そして9月22日にアルバム『The Stories of Adventure』を発売も決定し、新たな一歩を踏み出したMO'SOME TONEBENDER(Vo&G.百々和宏、B.武井靖典、Dr.藤田勇)。バンドとしての新しい進化を感じさせる『アンハッピー・ニューエイジ』と、最高傑作と言われる『The Stories of Adventure』はどうやって生まれたのか。今回初登場という事でバンドの生い立ちからライヴの魅力、そして『アンハッピー・ニューエイジ』のジャケットの熊さんの秘密までまでじっくり応えてもらいました!『hotexpress』初のMO'SOME TONEBENDERロングインタビュー、是非読んでみて下さい!

対談

MO'SOME TONEBENDER
×
Yuki Sugioka

NEW ALBUM
The Stories of Adventure

01.Emperor Sun & Sister Moon
02.GREEN & GOLD
03.片っぽメモリーズ
04.NO WAY CITY
05.アンハッピー・ニューエイジ
06.crying pierrot song
07.RED HEAD
08.夜を放つ
09.KNOW
10.heavy hurted song
11.ラジカル・ポエジスト
12.レノンレノン
13.足跡とショートホープ
14.it's me

COCP-50819
¥3,000(tax in)

2004.9.22 in STORES

<MO'SOME TONEBENDER オフィシャルサイト>
http://www.mosome.com/

このCDを購入、
または過去の作品を知りたい方は
こちらまで

MO'SOME TONEBENDER

−こっそり入って勝手に録って出たっていうわけではないんですね。

M:いや、こっそり入ってこっそり出てった(笑)。その店のオーナーが隣の家に住んでたんだけど、スタジオのドアに「チリンチリン」って鳴る鈴みたいのがあったんですよ。だからその呼び鈴が鳴らんようにちゃんと押さえながら入って(笑)。で、またそのオーナーがものすごい早起きなんで、「そろそろ起きる!ヤバイ!」とか言いながら(笑)。

−あんまりゆっくり録ってられてないっていう(笑)。その後、大阪・名古屋・東京とツアーするようになって、機材車が1年で50,000km走ったそうですが、その時の生活って相当壮絶なもんだったんじゃないかなって思うんですが?

F:それは東京に出てくる前の1年間だったんですけど、その時はもう本当に。。。まぁそれぞれ福岡で1人暮らししとったんやけど、家賃払うのがもったいないくらい(笑)。月の半分くらいは出ててたから家に全然いられない状態。バイトも入れんし。

−その頃は皆さんどんなバイトをやってたんですか?

T:配送とかパチンコ屋とか。

F:俺はスタジオ。

−もう本当1週間に1日2日帰って来るか帰って来ないか、みたいな生活ですよね。

M:まぁその中に2ヶ月くらいズボンズの前座で一緒に回った長いツアーがあったりしたので。その時はもう本当2ヶ月出ずっぱりで。

−ずっと皆さん一緒にいたわけですよね。それでケンカになったりとかは?

T:ケンカは無いっていうか、なんかもう「シーン・・・」としとる(笑)。

M:疲れてたし、おまけにその頃は金無かったからホテルは全部1人部屋を1室借りて。その中に3人で寝袋持ってって、ローテーションで3回に1回はベッドで寝れる状況で。でも「今日はベッドで寝れる!」とか言いながら、みんな酔っぱらって、気がついたらみんなベッドの上で寝てたり(笑)。

−(笑)。かなり壮絶な生活を1年間続けたわけですね。その後、フルアルバム「DAWNROCK」をリリースして、初めてのヘッドライナーツアーなども行いながら、2001年の9月にアルバム「HELLO」でメジャーデビューしました。当時の心境とか想いは覚えていますか?

F:まぁ色んなレコード屋さんに置いてもらえるようになったとか(笑)。別になんか音楽を作っていく課程では特に変化はなく。

M:まぁなるべくその自分らのスタンスを変えずにどこまでメジャーで出来るのか? みたいなのはやっぱりあって。「上手くやれるんかなぁ?」っていうこともあったけど、人間増えても、結局音楽作ることに関しては何も変わらない。スタンスが変わるんじゃなくて、状況が変わったっていう感じ。

−次は9月8日に発売されるコロムビア移籍第1弾シングル『アンハッピー・ニューエイジ』の話を伺いたいのですが、発売を控えた今の心境は?

M:録ってからだいぶ日が経ってるんで、早く発売されないかなぁと(笑)。元はもう3月くらいに出来てて、それからレーベルがトライアドに変わったりしたんで。早いところ聴いてもらえると良いなって思ってますけど。

−この『アンハッピー・ニューエイジ』っていうタイトルは、どういうところから?

M:なんかシャレたタイトルにしたいと思ったんですけど、「ハッピー」って良いなと思ったんだけど「アンハッピー」の方がもっと良いなって。言葉の響きもあるし、なんかね、近頃の周りの人とか見とったらアンハッピーじゃないですか、ニューエイジたちは(笑)。なんかまぁ軽くそういう子達への応援歌になってると思うんですけどね。まぁそうは聴こえんと思うけど(笑)。

−移籍後1発目のシングルとしては、かなり完璧に近い曲なんじゃないかって思いますが?

M:「すごい完璧を目指す」って言ったら可笑しいけど、どうせシングルで出すっていうことでアルバムバージョンとは別にもう一度録り直したんで、聴いた人の反応が楽しみな曲になったなと。

−優しさや激しさ、キャッチーさなどのバランスがどれもギリギリのところで保たれていて、ロックとしてすごい正統な楽曲だと思うのですが?

M:だからパッと聴き、抜けは良いけど、よく聴くとアレンジが凝った感じで、ノリ一発な感じじゃないよね。

−そのパッと聴きの勢いも良いんですけど、それだけじゃない何か魅力っていうのがありますよね。

歌詞に“ジャック・ニコルソン”とありますが、皆さん映画とかってよく観る方なんですか?

T:映画はまぁ観ますね。けどそれも趣味はバラバラ(笑)。

−藤田さんはホームページの方に『マグノリア』がすごい好きだって書いてましたが?

F:エイミー・マン、来ないですかね。行きたいなぁ。

−楽曲を作る上で影響されたりすることはありますか?

F:まぁ多少はね、やっぱりあるかもしれないですね。でもエイミー・マン以外にも、普通に色んな音楽も聴いてるから。彼女に絶大なるリスペクトしてるわけではないですね。純粋にファンなんです、顔怖いけどね(笑)。

−もともとパンクバンドか何かをやってたんでしたっけ?

F:いや、ティル・チューズデイだっけ?バンドをやってましたね。ちょっと淡泊っぽいっちゅーか。今ってどっちかって言ったら、ちょっとスタンダードだけど。

−今度探して聴いてみます。あと百々さんの歌詞っていうのは、聴き終えた後に映像とか情景がすごい頭の中に残る歌詞だなと思うんですが?

M:まぁ自然とこうなるというか、考え出すと例えば「頭来たな!」と思って歌詞を書き出すんだけどその内、「あ・・・なんで頭来とるんやろ?」って(笑)。「悪いの俺かもしれん」とか、そんな感じでグルグル回りだして。どうしてもね、ひとつの感情に収まらなくなってきて、なんか問答とか始めて。それがそのまま詞になるっていう。

−音源の話に戻りますが、『アンハッピー・ニューエイジ』自分の頭の中に残ったイメージっていうのは、『時計じかけのオレンジ』のようなというか、最初のパッと聴きのイメージが・・・。

M:狂っとるやろ。

(一同笑)

−ちょっと暗いイメージだったんですよね。で、その後ビデオクリップを観たら「うわっ!全然違うな」って(笑)。相当過激なビデオクリップになってるなっていう感じもしたんですけど。

M:まぁ抜けが良ければイイかな(笑)。ああいうのこそやっぱり、俺等、3人だけの意見で作ってもああいう風にはならないから、ちょっと若い子が、中学生とかが観たら面白いかもしれない。

−なるほど。では次はカップリングの『Green & Gold On The Moon』について伺いたいのですが、この曲はタワーレコード限定3000枚で発売されたシングル『Green & Gold』の別バージョンという形ですよね。この曲を収録した理由とかありますか?

F:装飾無しで、ピアノと歌だけっていうのを試しにやってみたら、すごい良かったっていうことなんですけど。まぁやる前から出来たらスゴイなと思ってて、やったら凄かった。今度出るアルバムのハイライト的な曲かなと思ってて。前の3000枚限定の方を聴いてない人でもこっちを先に聴いて、アルバムでまた新バージョンを聴いてもらうっていうのも、きっと面白いやろうし。まぁそういう風なことかな。2度美味しい(笑)。

−結構サービス的な部分もあったりして?

F:もちろん!

−また、CDのジャケットもビデオクリップと一緒でインパクトありますよね?

M:これはね、棚ぼた的ジャケなんですけど。なんか長野の安曇村の山の方へ風景を撮りに行った時に、ちょうどコイツがいたんですよ。ドカーン!とおって、「あ!コレだ」って(笑)。

−実際こんなにデカイんですか?

M:デカイデカイ。合成っぽいけど合成じゃないんですよ、コレ。だから武井がコレ、手で頭を本当に支えてるんですよ。

T:すっごい汗だくになって「早く撮ってくれ」っていう感じで両手で支えとった(笑)。

M:で、すごいイレギュラーで撮ったんですけど、出来上がり見たら「これは相当異様やな」と思って。まぁ今までの俺等のやってきたのを知っとる人が見ても・・・。

−ちょっとビックリしますよね。ではファンの人は是非長野に行って、これを見て同じ写真を撮ってくると。自分のジャケに参加できる的なね。

(一同笑)

F:冬ソナツアーみたい(笑)。「なんか最近、オーバーオール着た奴が多いな」。

−じゃあ皆さんのコスプレをして、是非3人で(笑)。続いて、9月22日に発売となるニュー・アルバム『The Stories of Adventure』について聞きたいんですけども、移籍後に、短いスパンでシングル、アルバムって出しますよね。その間は忙しくなかったですか?

M:いや、リリースの間隔っていうのはあまり変わってないですね。去年も11月に『TRIGGER HAPPY』っていうアルバムをインディーズみたいな形で出してからもずっと曲作りしたり、ツアー出たりもしてたんですけど。で、去年の年末くらいから「曲が5〜6曲たまったら」ってレコーディングには入ってたんですよ。それが最終的にまとまってきたのが3月のセッションで。どこから出すとかも特にないまま、良い曲出来たら作って、貯めてきた結晶です。

−このアルバムの楽曲は基本的に一発録りではないですよね?

F:曲による。

−一発録りとそうじゃない形の一番の違いは何ですか?

F:やっぱり一発ってなると、いかにその場の空気を閉じこめられるかっていうのが重要になってくると思うんですよ。昔は結構それにこだわって、いかにライブの勢いとかライブのテンションを音に閉じこめて、CDになって聴かせるかっていうところをテーマとしてあった時期もあって。その時はね、レコーディングスタジオのブースの中でも3人で顔を見合わせて「せーの!」「ジャン!」ってやってましたね。

−一発録りは緊張しないですか?

T:緊張しますよ(笑)。

F:まぁ手っ取り早いっていうのもありますけどね。で、昔はそれが自分らとしては一番しっくり来るなっていうのがあったんでそうしてたんですけど、「重ねのギターもいらんわ」って。とりあえずライブで出来ないようなアレンジとかやってなかったんですけど。去年あたりからCDとして作品の精度も考慮しながら。

−『TRIGGER HAPPY』もそうですよね。

F:うん。あの辺りから試行錯誤しだして。分けて録ったりとか、ギター、ベース、ドラム以外の色んな音をたくさん入れたりとか、長く聴いても飽きないアルバムにしようということだったんで。今回はそれの総ざらいというか、曲によって振り幅がすごい広くてマイク1本で録ったやつもあれば、すごい凝って重ねに重ねたやつも。

−『TRIGGER HAPPY』で色々試したこととかってあるじゃないですか。あのアルバムで新しく取り入れたものを『The Stories of Adventure』では消化して自然な形で出せてるアルバムだなと思うのですが?

F:そういう部分は間違いなくあると思います。

−それですごいキャッチーでポップになったかって言われると、そういうわけでもなくて、微妙な感じっていうか、ちょっと聴いてるともどかしくなる感じのするアルバムだなって印象を持ちました。で、そういう変化の過程の中に、変名パンクバンド「THE DEADS」を始めたことに対しての影響とかってありますか?

F:どうぞ(笑)。

T:(笑)。ああいうのを消化してね、さっきのライブとか音源とかが出来上がった感じですかね。あれって同時期に作ってたんですけど、この振り幅は何なんだ!?って(笑)。『TRIGGER HAPPY』の時、録り終わった後もスタジオ入ったりして。毎回作業が終わってみんなで飲みよったら、「歌ってみろ!歌ってみろ!」つって、「オォー!」って酔っ払いながら、いっつもレコーディングが終わる度に歌いよるのは俺で(笑)。

−今回は『アンハッピー・ニューエイジ』も含めて、すべての作曲に藤田さんがクレジットされているんですけど、曲は普段どうやって作ってるんですか?

F:普通にギター弾いて「♪ンンン〜」って作る時もあれば、レコーディングでひとつひとつ重ねていって考えながら作る時もあるし。大体その2通りですね。作りながらまた書いていったりとか、それかもうほとんど弾き語りでこんな感じって。

−『The Stories of Adventure』はシークレットトラックや、ピアノやオルガン、ストリングスなどが前面に出てる曲など、やっぱりその「TRIGGER HAPPY」とはまた違った新しい試みも多いアルバムだと思うのですが?

M:それはやっぱりライブでどうやるかっていうのがあって、とりあえずライブは置いて、その面白い作品作ろうっていうのが前提にあったっていうのがあるから、結構気にせず曲の表情が豊かになるようなものだったら、入れてみたり。

−「Red Head」はそういう意味では実験的な楽曲だったんじゃないかなと思うんですけど。

F:でもまぁ実験的って言ったら、そうっすね。すべての曲、毎回毎回そんな感じですかね。

M:まぁでもあれとかは、去年くらいから何度もライブでやって、「ライブで出来る!コレ」っていうところとか。まぁアレンジはすごいひねくれてますけどね(笑)。

−色んな音が重なってますよね。前作の『TRIGGER HAPPY』の時もそうだったんですけども、インストの曲が今回も『Crying Pierrot Song』と『Heavy Herted Song』の2曲が収録されてますが?

F:アルバムの流れですかね。うちらって色んな種類の楽曲があるんで、繋ぎとしても良いかなと、あとインストとしても普通に良い曲だなと思ったんで入れました。

−『レノンレノン』や『it's me』『夜を放つ』など、アコースティックな雰囲気の楽曲も今回はいつもより多い割合で収録されていますよね。

F:そうですね。結構優しいナンバーを、今回は。まぁライブではいつもガツガツしてると思うんで、優しく優しく行こうと思って。

でも何曲かはおっかない曲が入ってますけど(笑)。

−『No Way City』とか『ラジカルポエジスト』などがそうですよね(笑)。そしてシングル『Green & Gold』と『アンハッピー・ニューエイジ』が収録された『The Stories of Adventure』はロックの名盤って言って良いくらいに良いアルバムだと思います。皆さんもそういう充実感とかありますか?

F:そうですね。毎回そういうこと言ってますけど、かなり良い仕上がりのアルバムになったと思いますね。

T:今までそのMO'SOME TONEBENDERをよう知らんような人に対しても、わりと間口の広いという感じにはなったと思います。聴いてもらいやすいのかなっていう。でも俺等は俺等でやっとるっていうバランス、すごい聴き取れるじゃないかなっていう気はするんですけどね。

M:MO'SOME TONEBENDERっていうバンドとしての不変性みたいなのがすごいあると思う。だから激しい曲に耳がいったり優しい曲に耳がいったり聴く度に色々発見がある、ビートルズのホワイトアルバムとかああいう感じで色んな要素が入ってるんだけど1枚通して面白い、っていうものになったと思うんですよね。

−なんか振り幅はデカイんですけど、やっぱりその中心に3人のしっかりとした芯があるからこそ、こういう振り幅が出せるっていう感じがしたんですけれども、やっぱり自分がこうしっかりあるからこそできることとかってありますか?

F:ありますね。長いことやってきとるっていうのもあるかもしれないけど、わりとどんなジャンルの音楽でも、自分の好きな良い物が作れれば結局自分ららしくなってしまうっていうか。「そういうものにしよう」っていうのもそんなにないし。あまりそういうことに関しては心配してないっていうのもありますね。

−それではライブの話について、ちょっと伺いたいと思うんですけども、先週末の『FUJI ROCK FESTIVAL '04』に出演しましたが、百々さんと武井さんの姿が凄かったですね(笑)。

M:まぁちょっと・・・そうっすね。

T:ああいうのは大体毎年やっとるので(笑)。よそ行きや。ああいうお祭りの時はやっぱりね。フェスは何回か出て、「自分らも楽しまな!」っていうのが出ますね、まぁ行ったらメチャメチャ楽しいんですけど。ちょっとお祭り騒ぎっていう感じの、いつもとちょっと違うものもあるし、気分的にも。観に来てくれる客もすごい良いしやり甲斐ありますね。気持ちいいですね。

−あと10月から全国ツアーがスタートしますが、何か意気込みなどはありますか?

F:『アンハッピー・ニューエイジ』や『The Stories of Adventure』、『TRIGGER HAPPY』とかもそうだけど、その集大成みたいなものが出せたら良いかなと思いますね。

T:『アンハッピー・ニューエイジ』や『The Stories of Adventure』が軸になってくるとは思うんだけど、今までのMO'SOME TONEBENDERっちゅーのもあるし。それをこう上手い具合にミックスして、ガーッ!とやって、お客さんが楽しんでくれたら良いかな。俺等も、やる側も楽しく。

M:まぁ今回のアルバムはタイトルに「ADVENTURE」とか付けたくらいだし色々チャレンジしとるんで、それがライヴでどういうアレンジになるのかっていうのも楽しみに、まあ自分らも楽しみなんですけど。色んな冒険をすると思うんですよ、音の。

−それでは最後になりますが、あと『アンハッピー・ニューエイジ』『The Stories of Adventure』をこれから聴く方、そしてこれからライブに足を運ぶ読者の皆さんに、お1人ずつメッセージをお願いします。

F:こういうシチュエーションで結構聴けるものになったかなと思うので楽しく聴いて下さい。ライブはガッツリやりますよ。

T:わりとそのレコーディングも、こういうシングル、アルバムもそれはMO'SOME TONEBENDERの顔の一つであって、ライブはライブでまた違う顔があったりするのでCDを聴いて是非ライブに遊びに来てくれたらなと強く感じます。

M:本当に俺等は曲作ってライブやってっていうのしか出来ないんで。でもそれしか言えないんですよね、「聴いてくれ」「観てくれ」としか。まぁ「おもろいな!」と思ってくれたら良いなと思います。頑張ります!

Interviewer:杉岡祐樹