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−4月27日に高田馬場CLUB PHASEで行ったライヴ見させていただきましたよ!

myu:(以下M):マジですか!?あの日のライヴイベントは学園祭みたいなノリやったんですよ、女性アーティストだけを4人集めて。それで、ライヴ前に雑談してたんですけど、「myu:って若くないねんな」って思いましたね。付いていけないんですよ(笑)。

−myu:が一番若かったんじゃないの(笑)?

M:myu:が20歳で最年少だったんですけど、みんなノリが私より若かったんですよ、ノリが!いっぱいいっぱいでしたもん(笑)。

−でもライヴ自体は気持ち良く歌えたんじゃないですか?トップバッターでしたけど緊張してる感じもなかったですし。

M:そうですね。楽しくやりました!

−初めて生で「そばにいるから 〜Don't Worry Now〜」を聴いたんですけど、どっぷり歌の世界に浸かれましたよ!

M:ありがとうございます。私もどっぷり浸って歌えましたね。あの日の「そばにいるから 〜Don't Worry Now〜」はオケで歌ったんですけど、最近はアコースティックで歌ってて。それがまた良いんですよ!「ウワ〜ッ!」て曲の世界に入り込めて。やっぱ生やと全然違いますね。

−それは是非聴きたいですね!あと、MCも結構自然な感じで出来てましたけど、本番前から話す内容とかは決めてるの?

M:myu:は、あんまり考えないですよ。行き当たりばったりって感じで。あの日は駅に着いた時にアトムの曲が流れてたので、自然とアトムネタを話して始めてて。

−MCは好き?嫌い?正直なところ。

M:(笑)。別に嫌いではないですね。その場所にもよって反応も違うので、お客さんのノリが良い感じやったらもうどんどん喋ります。

−2、3人でも話に乗ってくれるとやりやすいですよね。

M:そうそう(笑)!でも、あの日はそれがなかったんでね。「あー今日はちょっと狙わん方がいいんかなー」みたいな感じで、大人しくやってましたけど(笑)。

−あの日のライヴの後にも、京都のHMVでインストアライヴを行ったそうですけど、どんな感じのライヴだったの?

M:あのね、myu:が歌を歌い始めたのが京都で、初めてプロの歌手として歌ったのも京都なんですよ。だから、myu:にとって記念すべきライヴで、京都にいる時にお世話になった色んな人が見に来てくれたし、すごい仲の良い幼なじみも見に来てくれたんですよ。で、その幼なじみの親友の子がヒントになって、「そばにいるから 〜Don't Worry Now〜」の詞が生まれたんですけど、その親友の子とは色々あって。

−どんなことがあったの?

M:myu:が一番辛い時にその子は傍にいてくれたんですけど、その子がホンマに一番辛い時にmyu:は、自分がやりたいことの為に東京に出てきていたので傍におれんかったんですよ。それで、その子が初めて電話でね、「何でこんな時に傍にいてくれへんの?」って、初めてそういうことを、myu:がこっちに出てきて3年半ぐらい経った頃に言ったんですよ。これは、もう「相当辛いねんな」と思って。でも、側におられへんのがすごい悔しくて・・・。そういった出来事があって書けた詞が「そばにいるから 〜Don't Worry Now〜」だったので、その曲を本人が見てる前で歌ったときは、すごいリアルで、高ぶってしまってね、もう泣きそうになりましたもん、歌ってて。

−その親友とはライヴが終わってから話したりしたの?

M:話しましたね、終わってから。「もうホンマ涙ちょちょ切れそうになったわ」みたいなことを話したりして。でも、そんなには歌のことには触れず、あとは雑談っていう感じですね。「最近どないよ?」みたいな(笑)。

 デビューしてからまだ一年も経っていない段階で早くも発表されたmyu:(ミュー)のセカンドアルバム「SEVEN SEEDS」。前作「as you are」では、高い歌唱力の中に込められた温度を感じさせる歌声を存分に披露してくれた彼女ですが、今作では早くも様々な“成長”を感じさせています(驚愕)!7つの種(曲)それぞれに、様々な表情をした彼女の歌声が収められているのですが、全ての曲の中の主人公に化している彼女は正に女優。プロデューサーであり、彼女の師匠でもある尾崎亜美の知人である奥田民生が参加した(myu:は民生さんに“ファルコン”と呼ばれているそうです(笑))ロックテイストの強いナンバーから、大人の恋愛について妥協せずに考え続けて歌い上げたバラードナンバーまで、“自分が今伝えたいことを伝えていきたい”という真っ直ぐな想いにもと、全ての曲を自分の物語として表現しています。そんな大きく成長した彼女の“今”の想いが語られている、「hotexpress」としては3度目になるこのインタビュー、お楽しみ下さい。

対談

myu:
×
Tetsuo Hiraga



2nd ALBUM
「SEVEN SEEDS」

01.そばにいるから 〜Don't Worry Now〜
02 風を渡る
03.Angel Eyes
04.On Your Mind
05.ガールファイト
06.I'm Singing A Wrong Song
07.たいせつなもの

2003.6.25 in STORES
BVCS-27024
\2,100(tax.in)

(C) HIT VIBE&BMG FUNHOUSE
http://www.hitvibe.co.jp/myu/

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または過去の作品を知りたい方は
こちらまで

myu:

−やっぱり地元でのライヴは他のライヴとは違いますか?

M:「あー京都やー!」みたいな(笑)。気持ちの弾み具合は違いますね。

−最近は次々とライヴの経験を踏んでる最中みたいですが、自分でも“成長”を感じ始めていたりするんじゃないですか?

M:一回一回ライヴをする度に勉強することが色々違って、MCの部分でもそうやし、歌ってる時の気持ちもそうやし、「あ、今日はこんなこと勉強できたな」っていうのがあるんですよ。場所によって全然違うじゃないですか、状況が。音の返り方も場所によって全然違ったりするので、リハーサルの段階で何をリクエストしておかないと気持ち良く歌えないか?っていうことも考えるようになりましたし、あと、会場に来てくれた人がどういう角度で見てくれてるかによっても違うんですよ。座って遠くから見てくれるのか、立って近くで見てくれるのか、それぞれの状況の違いにも合わせていくことを勉強してたりしますね。

−じゃあ最近は内容の濃い経験をしてるんだ。

M:ですね。「やっぱライヴ好きやねんなー」って改めて思いました。もうずっと「ライヴしたーい!」って思ってたんで、こうやって色んな場所でライヴできるようになったのは「贅沢やなー」と思いますね。

−ライヴをやり始めると、myu:目的でチケット買って見に来てる人を目のあたりにするわけじゃないですか。やっぱり嬉しかったりします?

M:なんかね、変な気分ですね。「わざわざ、何で?」みたいな(笑)。

−(笑)。

M:でも、嬉しいですよ、めちゃめちゃ!有り難いですよね。

−分かりました。それでは、本題に入っていきたいんですが、6月25日にニューアルバム「SEVEN SEEDS」が!

M:出ます!イェイ!イェイ!

−(笑)。ニューアルバムを完成した今の心境を聞かせて下さい!

M:デビューアルバムの「as you are」は、「ただ歌が好きです!」っていうので東京に出てきたので、「この曲を録っていくにはどんなことがしたい?」って聴かれても何も答えられない状態から、色んなアイデアをいただいて、ゆっくりゆっくり色んなことを勉強させてもらって完成したアルバムだったんですけど、「SEVEN SEEDS」は、「感じたことを不器用でもいいから言葉にしたいな」っていう想いがあって、色んなことをリクエストしていきながら作ったアルバムなんですよ。「こんなことにチャレンジしたい」とか、「コーラスもこんな感じにしたい」とか、アレンジに関しても「音はこんな感じがいい」とか。ほんま全然分かってなかったかもしれないんですけど、自分の想いを伝えながら一曲一曲録っていったんで、完成したときはデビューアルバムとは違った感動がありましたね。

−より自分の想いが投影された作品が出来たと。

M:そうですね。一曲一曲色んなチャレンジが出来たので、めちゃめちゃ面白かったですよ!あと、デビューアルバムは2年間という月日を掛けた作品なんですけど、今回はレコーディング期間は1ヶ月だったんですよ。その1ヶ月間で「自分がどこまでついて行けるのかな」とか、「どこまで自分の力を出し切れんのかな」っていうことを考えながらも、そういうのが逆に楽しみであったりとかして。完成した時は一枚目とはまた違う達成感や充実感みたいなのがすごいあって、聴いてたら鼻の下伸びるみたいな(笑)。

−ニヤついてた(笑)?

M:そうそうそう(笑)。ですね。

−かなりバラエティに富んだ作品になってますけど、今作は作る前から7曲とも違うタイプの曲にしようと思ってたの?

M:特にそういう風には思ってなかったんですけど、今チャレンジしたいことを伝えていったら、7曲とも違うタイプの曲になった感じで。シンプルな曲もやってみたかったし、それこそ打ち込み系のリズムでも歌ってみたかったし、ロックっぽい曲もやりたかったし、漂う系の妖しい曲もやってみたかったし。そういったものを素直にチャレンジさせてもらって、ああいうバランスになったって感じですね。

−レコーディングのムードはどうだったの?楽しくできました?

M:面白かったですよ!今作は奥田民生さんにもギターとサックスで参加してもらったんですけど、サックスはやり始めてから期間経ってないらしいんですよ。ライヴで何度か披露してるみたいなんですけど。それでもすごくて。でも、レコーディングではちょっと煮詰まって、どんどん疲れてきて、すっごい変な音が出たりとかしてね、ホンマ面白かったですね(笑)。もう爆笑でした。

−元々民生さんとは何がキッカケで知り合ったんですか?

M:尾崎亜美さん(myu:のプロデューサーを務めている)の家でよくご飯を食べさせてもらってるんですけど、そこで民生さんとも何度かご飯食べたことがあって。それから仲良くしてもらってて。それで、亜美さんがお仕事で民生さんと会った時に、myu:のアルバムでロックっぽい曲をやるって話したら、その曲でギターとサックスで参加してくれることになったんですよ。あと、myu:ね、ファルコンって呼ばれてるんですよ、民生さんに。あの「ネバー・エンディング・ストーリー」の犬と竜を足して2で割ったような。

−空飛ぶやつね。

M:あれの顔マネをmyu:がやったんですよ。そしたら「モノマネせん方がリアルに似てる」って言われて。

−それはヘコみますね(笑)。

M:ねー、なんか複雑でしょ?それからね、亜美さんに会うと「ファルコン元気?」みたいな感じで、「myu:っていう名前知ってはるんかな?」っていうぐらい、ファルコンって呼び続けて・・・可愛がってもらってて(笑)。

−民生さんには今作のどの曲で参加してもらったんですか?

M:「Angel Eyes」のギターとサックスと、「ガールファイト」のギターを弾いてもらってます。その「ガールファイト」では、ベーシストの小原礼さんもギターを弾いてくれてて、間奏の部分で2人がね、ギターバトルみたいなことをするんですよ。それがめっちゃカッコ良くて!

−前作のレコーディングの時は、バラードでのリズムの取り方を学んだりと言ってましたけど、今作のレコーディングの中でも色々学んだ部分ってありました?

M:ありましたね!今回、ロックの「Angel Eyes」が「myu:の中では一番難しいやろうな」と思ってたんですよ。myu:の中にロックのリズム感っていうモノがほとんどなかったっていうのもあったので。でも、意外に「Angel Eyes」は、ほんまに楽しんで歌えたんですよ!それで、昔から大好きなタイプのバラードの「I'm Singing A Wrong Song」は、自信があったんですけど、それが一番難しかったりして。「あ、やっぱまだまだだな!勉強することは山ほどあるな!」ってつくづく思いましたね。でも、一番自分の中で変わったのは、今までは「リズムを気をつけな」って思って歌ってたことが多かったんですよ、レコーディングの時に。「それでも感情もちゃんとマイクにぶつけて・・・」っていう感じだったので、頭の中がいっぱいいっぱいだったんですけど、今回のレコーディングでは、前よりもっと自分の体の中で自然にリズムを感じて歌えたので、それはビックリしましたね。

−前作にも増して豪華なメンバーで作り上げた今作「SEVEN SEEDS」ですが、このタイトルにはどんな意味を込めてるの?

M:“七つの種”という意味なんですけど、myu:も20歳になったし、自分でちゃんと責任を持って七つの種を自分で蒔いて、アルバムが出来たから終わりじゃなくて、myu:がライヴで歌い込んでいったり、聴き込んでいって、色んな方法で、太陽みたいに照らしてその曲(種)を育てていきたいっていう想いを込めてますね。それで、聴いてくれる人が「この曲は落ち込んだ時に聴きたいな」とか、「この曲はドライブする時に聴きたいな」とか、「眠る前に子守歌みたいな感じで聴きたいな」とか、お水を注ぐみたいに、色んな愛情を注いでもらったらなと。で、その種が花になっていったら・・・それは素晴らしいじゃないか!「SEVEN SEEDS」決定!みたいな。

−じゃあ、やがては“SEVEN FLOWERS”に?

M:ですねー(笑)!そのうち出るかもしれないですよ、「SEVEN FLOWERS」。

−では、収録曲について一曲ずつ触れていきたいんですが、「そばにいるから 〜Don't Worry Now〜」はオープニングに収録したんですね。

M:やっぱりさっき話した友達のことが一番大きくて、曲に対する思い入れもあって、特別な思い入れがある曲なので一曲目に持ってきました。

−アルバムの中の一曲として改めて聴くと存在感ある曲ですよね。

M:ですね。だからまずこの曲を聴いてもらって、「元気になってね。あなたは一人じゃないから」っていうので始まり、後はあなたなりの聴き方をして下さいって感じで。

−続いて、2曲目「風を渡る」。オリエンタルな雰囲気を持った曲になっていますが。

M:これも初挑戦ですね。この曲が一番歌入れも早く終わりましたね。「前世はなんかそっち系の人やったんかなー」って思うぐらい(笑)。

−(笑)。

M:フニャ〜って感じで歌って、ほんま気持ち良かったですよ。もうなんかスーッて出てきたって感じでしたね。自然と歌えた。

−どんな想いを込めて歌ってたりするんですか?

M:「風を渡る」は自分で詞を書いてるんですけど、異国の全然知らない場所に自分は今いて、砂漠のど真ん中とか。そこで自分が異国の風を感じて、その風から色んなことを勉強して、「そこから飛び立って行こう」!「勇気を持って欲しい!」みたいな。myu:ってね、詞を書く時ね、落ち込んで終わる詞ってあんまり書けないんですよ。書きたくないっていうか、前向きな気持ちになって欲しい!っていうような詞をよく書きがちなんですけど、この曲もそういうメッセージソングみたいな感じになってますね。あと、実際に自分が経験した事とも重ねられる曲で。

−どういうこと?

M:3年前に東京に出てきて、初めて渋谷に一人で行ったら、スクランブル交差点とかすごいじゃないですか!当時は・・・ヤマンバギャル!?

−あー全盛期(笑)。

M:すごくて!汚かった(笑)。もう真っ黒で、目とかブワーッ!ってなってて、髪の毛もバシバシで、厚底で、パンツ見えるんかちゃうか?っていうぐらいのスカート履いとって・・・「なんやコレー!?」と思って(笑)。そういう人がたくさんおって、ほんま怖くて。キャッチのお兄さんは寄って来るし、無視したら、「何で無視すんねーん!」みたいなこと言われて、めっちゃビビッて。「あ、これはすごいところに来てしまった・・・」と。そんなところで一人歩きながら、「ここから自分は色んなことを乗り越えていかなアカン!」って、覚悟を決めたことがあって、そういう経験で思ったことを歌詞に重ねて歌いました。

−砂漠がヤマンバギャルみたいな(笑)。

M:そうそうそう(笑)。

−あと、「風を渡る」はコーラスワークが気持ち良いですよね!

M:この曲のコーラスはmyu:も亜美さんもやってるんですけど、「Brand New Sky」とか、「手に」とか、「Let me feel you more」を書いてくれてる“ごとうゆうこ”さんもコーラスをやってくれてて。“ごとうゆうこ”さんの声がね、すごい特徴あるんですよ。myu:でも、亜美さんでも表現できんぐらいの息の量で。すごいんですよ!「これはキレイやなー」っと思って、サビのところで異国っぽい感じのコーラスを入れてもらって。

−じゃあ、“ごとうゆうこ”さんのコーラスデビュー作でもあるわけですね!

M:ですねー(笑)!

−続いて、先程も話に出た「Angel Eyes」ですが、こういったロック的要素の濃い曲も昔から聴いてはいたの?

M:全然なかったです。でも、最近ロックにときめかせてくれたアーティストがいて。“CORE OF SOUL”なんですけど、彼女たちのサウンドを聴いたときに、「あ、こういうのもやってみたいな」と思ってて。それで、今回楽しく歌わせていただいた感じですね。

−この曲は生バンド引き連れてライヴでガツン!と歌ってほしいです。

M:やりたいですね。曲自体がライヴ感覚で聴けるので、「Angel Eyes」は。

−続いて、“ごとうゆうこ”さんが作詞作曲を手掛けた「On Your Mind」ですが、この曲は歌ってみてどうでした?

M:この曲はね、歌詞の内容が、大好きな男の子がいるんだけど、その人は「周りに女の子がいっぱいおるんちゃうか?」って思わせるようなことをしたりするっていう内容なんですよ。その歌詞にリアルに入り込めない部分があったんで、“ごとうゆうこ”さんに大人の恋愛について深く話を聞いて。「こういう時の想いってどういうもんなんですか?」って聞いたら、myu:の中にあるそれに近いモノを掘り出してくれて、一緒に。なので、歌を歌う上でも勉強になったし、恋愛における考え方や感じ方の部分でも勉強になりましたね。「大人の恋愛はこういうモノかなー?」みたいな(笑)。

−こういった色んなタイプの曲を歌ったことによって、歌い方の振り幅が広がったんじゃないですか?

M:そうですね。初めて歌ってみて自分でもビックリした曲もあったし、「表現しよう!」とか思わないで歌ってみたら新しい歌い方をしてたり、「風を渡る」とかはそうなんですけど。なので、わざと歌い方を変えたと言うよりは、自然と色んな歌い方が出来てて、完成したのを聴いた時に自分でビックリしたりしましたね。

−そうやって歌の振り幅が広がっていくのを感じると嬉しいんじゃないですか?

M:面白いですねー!「もっと色んなことやってみたい!」とか思いますね。もうどんどん行きますよ(笑)。

−(笑)。続いて、5曲目の「ガールファイト」。この曲も歌ってみて面白かったんじゃないですか?

M:この曲は“ジェニファー・ロペス”ぐらいに腰をガンガンに振って歌うイメージがあって(笑)。だから初めにこの曲を聴いた時「どんだけついて行けるんだろう?」って思ったんですけど、歌詞の中に出てくる主人公の女の人がメチャメチャ強いんですよ。それで、その主人公の気持ちになってみたら、凄まじいリズムにも負けないように歌うことができて。時間はかかりましたけど、最終的には気持ち良く歌えましたね。

−続いて、尾崎亜美さんらしいバラードナンバー「I'm Singing A Wrong Song」が収録されていますが、この曲はさっきも言ってましたけど苦労したんですよね?

M:この曲の歌詞は「すごく大人の恋愛をイメージして書いた」って亜美さんも言っていたので、「そこにmyu:はまだ辿り着けんのちゃうか?」みたいなことも思ったんですけど、すごく表現してみたくて。それで、「こういう複雑な気持ちってどんなんやろ?」って、また深く話させてもらって。それで歌ったんですよ。でも、ほんまにこの曲は難しかったですね。「あーこれはどう乗り越えたらいいんやろ」って詰まってしまったりして。それでも何回も何回もレコーディングの時に歌わせてもらって。録り終えた時は「やったー!」って感じで、ほんまに嬉しかったですね。

−myu:さんの歌のスタンスって役者さんに近いですよね?歌詞の中の主人公になるためにはどうすればいいか妥協せずに考える部分が。

M:マジですか?でも、歌詞が伝えたいことを分かってなくて歌ってたら、絶対聴いてる人にも伝わらないとは思ってますね。自分の中にあるモノを伝えるために歌いたいなっていうのがある。だから歌う時はとことんその主人公になりきって、自分が今伝えたいことを伝えていきたいっていうのがあるんで。そのためには時間もかけますね。

−そして、アルバムの最後に収録されている「たいせつなもの」ですが、この曲はmyu:自身が作詞を手掛けてるんですよね?

M:はい。この曲は「ただシンプルなのがやりたい!」っていう、不器用な言葉から始まって。チェレスタっていうピアノのミニバージョンみたいな楽器があって、オルゴールみたいな可愛い音を出すんですけど、その音だけで曲を作るってなった時に、「優しい気持ちで歌える歌がいいなー」と思って、テクニックとかそういうのじゃなくて、ほんまに優しい、眠る前に聴くみたいな、そういうのがいいなーと思って。だから歌詞も、昔大事にしていた物事が、例えば仕事が忙しくて大事にできなかったりするじゃないですか。そういう「大事にしよう」と思っていた気持ちを忘れてる人とか多いんだろうなと思って。そういう人達に「たいせつなもの」を思い出してほしいみたいな内容にしたくて。

−なるほど。

M:myu:もね、歌うことに慣れてきてしまったのか、亜美さんに「myu:がずっと持ってた何かがなくなってる」って言われたことがあったんですよ。「誰かに何かを伝えたい!」って思って歌っていたのが、「テクニックで聴かせてやろう」っていう風になってた時があるって、亜美さんが一回教えてくれて。何かを覚えていくと、何かを無くしていくっていうのは、どうしてもあることなんやなと思って。でも、一番大事なモノは絶対忘れたくないなと思って。myu:はそれを亜美さんに気づかせてもらったので、今度は自分が誰かにそれを伝えたくて。「誰かの為に!」っていう気持ちが、myu:にとっては歌う時の一番大事な気持ちなんですよ。

−最後に一番「たいせつなもの」を思い出すことのできる作品になってるわけですね。

M:この一枚を聴いた時に、元気がなくても「そばにいるから 〜Don't Worry Now〜」を聴いて温かい気持ちになってもらって、「風を渡る」で飛び出して、「Angel Eyes」とかで盛り上がっていただいて、最後にこの「たいせつなもの」を聴いて、優しい気持ちになって一日を終えてほしいみたいな。そういう気持ちでこの作品は作りました。

−それにしても、「myu:がずっと持ってた何かがなくなってる」っていうのに気付いてくれる亜美さんの存在って大きいですよね?

M:そういうことを教えてもらえない人もいると思うと、「言ってもらえる人がいるのは幸せやな」って思いますね。気付いてもらえなかったら、これから歌っていけなかったぐらい大きいことやと思うし。そういうこと教えてくれる人が、myu:の周りにはすごいたくさんいるんで、ほんま幸せもんですね。

−今作「SEVEN SEEDS」が発表されると、2枚のアルバムと2枚のシングルを出したことになるんですけど、まだデビューから一年経ってないんですね!?すごい濃密度ですよね?

M:そうですね(笑)。満喫してますよ!ほんまに色んなことが楽しいなって思えるし、キャンペーンとかで会う人達も、話を真剣に聞いてくれて、仲良くしてくれて、そういう人の繋がりとかもすごいなって思うし。全国にmyu:のことを知ってくれてる人がいて、その人が会ったら「久しぶり!」って言ってくれて。それってほんまに「音楽の力なんやろなー」って思うし、自分が今そういうことをしてるっていうのもすごいって思うし。皆さんのおかげで充実してますね!

−なるほど。あと、今回「SEVEN SEEDS」で歌の振り幅も広がって、人間的な成長もあって、これからどんな音楽活動をしていきたいですか?

M:ライヴ。

−やっぱり!

M:(笑)。デカいライヴ!持ち曲全部歌えるぐらいの。とにかくデカいライヴしたいですね。今お世話になってる人とか、京都にいる時にお世話になった人とか、そういう人みんなに見てもらえるような。「あれ?myu:ちゃんが見えない・・・」ぐらいデカい会場で(笑)。色んな人にmyu:の歌を届けられるような、良いライヴをやりたいですね、どんどん。「ライヴが好きやねんな〜」って今思ってるところなので、やりたいです。「あの人のライヴは良い!」って言われるライヴをやります!

−期待してます!それでは、最後に読者の皆さんへメッセージをお願いします。

M:セカンドアルバム「SEVEN SEEDS」がリリースされますが、myu:が色んなことにチャレンジをさせてもらって、自分の表現したいことをさせてもらって、色んなmyu:が詰まってる一枚なんで、皆さんにも色んな気分に合わせてそれぞれの曲を聴いてもらえたら嬉しいですね。色んな感じで、その人なりに楽しんでもらえたらなと思います。

Interviewer:平賀哲雄