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−「hotexpress」初登場ということで、簡単に歴史を最初振り返らせて頂きたいんですけど、デビューしてからもう6年ぐらい経つんですよね。デビューのキッカケは何だったの?

小谷美紗子(以下O):私の姉の知り合いがライヴハウスを大阪で経営していて、そこに自分が作ったデモテープを聴いてもらったら、「すごく良い」と思ってくれて。それで、たまたまその人が今の事務所の大阪支社の方を知ってて。

−そういう繋がりがキッカケだったんですね。詞や曲はいつ頃から書き出してたんですか?

O:詞も曲も13歳ぐらいですね。ピアノをずっと習っていたので、その流れで普通に詞も曲も書きためていて。

−その頃から将来音楽で生きていきたい!っていう目標意識はあったの?

O:歌手になるかどうかは別としても、音楽家になりたいっていうのはかなり幼い頃から思ってましたね。

−それで、96年10月23日に「嘆きの雪」でデビューするわけですが、その当時の心境って覚えてます?

O:デモテープを今の事務所の方に聴いてもらうキッカケがなかったとしても、レコード会社のオーディションとかは絶対受けるつもりでいて、「プロになりたい!」とかじゃなくて、「プロになる!」って決めてたんですよ(笑)。なので、「夢が叶った!」とかっていう感じじゃ全然なくて、普通に就職したみたいな感じで。

−京都の実家から東京に出てくるようになって、葛藤や悩みとかってなかったの?

O:東京は外国だったんですよ、私の中では。テレビの中だけの世界って感じで。なので、デビューの話も全然ない頃に、とりあえず音大には行こうと思ってたんですけど、先生に「東京の芸大を受けたら?」って言われて、「東京!?無い!無い!」って(笑)。そのぐらい東京に自分が行くのはあり得ないことだったんですよ。でも、メジャーデビューするということは東京に住んだほうがいいわけで。実際に来てみたらやっぱり最初は東京に慣れなかったですね。

−僕のイメージなんですけど、デビューからしばらくの間に世に出した小谷さんの曲を聴いていた頃、絶対に暗い人なんだろうなーって思ってて(笑)。

O:はい(笑)。

−でも、最近の曲に関しては優しい雰囲気の作品が増えてきましたよね?それって小谷さん自身の意識や性格が変わったからなんですかね?

O:そんなに変わってるわけではないんですよ。私の音楽的な好みが本当に色々なので、それらを少しずつやってきて、今はそういう作風の曲が多いだけで。ただ、確かにファーストアルバムからサードアルバムまでは、私の中のすごい尖ってる部分が前に出てたんですよ。で、4枚目のアルバム「宇宙のママ」の時に小倉博和さんっていう、私がものすごく憧れてたギタリストの方にアレンジを全部やって頂いたんですけど、すごく大きい存在の前では私もちっちゃくなって、借りてきた猫みたいな(笑)。その出会いがかなり大きかったですね。尖ってるだけでは、その場を上手く乗り切れないっていうのもあるし、そういうところで自分の持ってる丸いところも前に出すようになってきたと思います。

−去年の3月のAXのライヴを見て、「こんな明るい人だったんだ!」っていうのを感じたんですよ。元々性格は明るい人?

O:はい。すごい明るいですね。すごいですよ(笑)。

−それでも詞を書くと、重かったり、痛かったりするのはなぜなんですかね?

O:歌ってる時、ステージの上に立っている時っていうのは、真面目でいても恥ずかしくないっていうか。

  “同情まじりの優しさはダイヤモンドをも切り刻むナイフのよう”と歌ったデビュー曲「嘆きの雪」。この曲を初めてラジオで耳にした衝撃は今でも憶えている。世間は、“私は孤独”といったテーマをクローズアップしていた時代であり、彼女もまたそんな時代だからこそクローズアップされたアーティストだったかもしれない。続くセカンドシングルでは“自分よりバカな人を見て安心した”と歌い出し、“もっと自分を見つめ直そう”と自分と僕らへ彼女は告げている。このような社会をそのまま投影した彼女の“言葉”はやがて多くの人々の“共感”を呼んでいった。あれから6年、彼女はいくつも人々の心に深く刻まれる作品を世に出し続けてきた。そして、2003年3月26日、日常の自分を完全にさらけ出したマキシシングル「Off you go」(移籍第一弾マキシシングル)を発表。このタイミングで、デビュー時から注目し続けてきた彼女への「hotexpress」初のインタビューが実現した。今まで彼女を知らなかった!という人も楽しめる内容となっているので、これを機会に希少な才能の持ち主の世界観にどっぷりハマってほしい。

対談

小谷美紗子
×
Tetsuo Hiraga

12th SINGLE
「Off you go」

1.Off you go
2.暁の星
3.60 seconds(弾き語りversion)

2003.3.26 in STORES
TOCT-4464
\1,200(tax.in)

(C) HIP LAND MUSIC CORPORATION
http://www.hipland.co.jp/misako/

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小谷美紗子

例えば、好きな人に「好き」って言うのは恥ずかしかったりするし、親の前で好きな人の話をするのも恥ずかしかったりするけど、ステージの上では自分の思ってる通りに、例えそれがキザな言葉であっても歌える。だから、ステージの上と私が一人で曲を書いてる時っていうのは、本当に同じ状況なんですよね、精神的にも。本当に何も恥ずかしくないという意味で。すごく真面目であることを自分で良いと思えるし。で、真面目に考えれば考えるほど、やっぱりああいう歌詞になったりするんだと思うんですね。

−先程、憧れていた小倉さんの話が出ましたが、何がキッカケで憧れるようになったの?

O:サザンの『稲村ジェーン』の一曲目のギターを聴いて、その時まだ小学校ぐらいだったんですけど、「すごいギターだな!多分外国の人が弾いてるんだろうな」って思ってたんですよ。で、桑田さんのソロアルバムがその後に出たので買ってみたら、『稲村ジェーン』の一曲目と同じぐらい勢いのあるギターが聞こえて、「同じ人じゃないかな?」と思って調べたら、「小倉博和」って書いてあって、「日本人だー!すげー!」とか思って、そこからずーっと憧れの存在に。

−どんなキャラクターなんですか?小倉さんは。

O:世界で一番面白い(笑)。言葉ではこう説明出来ないぐらい。

−なるほど(笑)。それで、今回も小倉さんのバックアップがありつつ、移籍第一弾マキシシングル「Off you go」がリリースされましたが、この曲を今回のシングルに選んだ理由とかってあるんですか?

O:書けた段階で私がすっごく気に入って。で、スタッフの方からも「これをシングルに」って言ってくれたので、「あー良かった」って。

−今回アレンジを河野圭さんにお願いしてますが、河野さんとはこうどういった経緯で?

O:これは私のディレクターからの紹介。今回初めてお願いしたんですけど、年齢が離れてないアレンジャーさんなんですよ。小倉っちみたいな、見てるだけで幸せみたいな人とやるのもすごい楽しいし、幸せなんですけど、河野さんの場合は歳が近いから、一緒に作っていける感があるので、それはそれですごく勉強になるし、楽しいし。

−「Off you go」にはどんな想いを込めて歌ってるの?

O:言いたいことはサビに集約されてますね。「声が聞きたい、会いたい会いたい それしか言えなくなりました」っていう。あとは、これはもう実話ですから、私の日常の一部が詞になっている感じですね。

−やっぱり詞を書き出す時って、そういった感情や想いが爆発しそうになるときが多い?

O:そういう時が一番多いですね。

−あと、この曲は夏の始めに書き出して、夏の終わりに完成したそうですが、そういったひとつの季節を通す書き方ってよくあるの?

O:そうですね。季節にヒントをもらって書くのがすごく多いので、うん。冬だったらもう本当に雪が降ってる時に曲を書いたりとか。それぞれの季節の曲はありますね。

−やっぱり基本的には、恋愛の曲が多くなってしまう感じですか?

O:そうですね。自分の恋愛に余裕がないと、なかなか世の中に目を向けることが出来ないので。今度出るアルバムでは一曲メッセージソングが入ってるんですけど、それも恋愛が全て終わって空っぽになってから、自分に余裕が出来て、みんなの為にって言うと気持ち悪いけど、一緒に考えたり、一緒に気持ちを分かちあったりするような曲を書けたという。

−あと、この「Off you go」というタイトルにはどんな意味を込めてるの?

O:私がオーストラリアに勉強しに行ってる時に、学校にすごい怖い先生がいて、私すごいおてんばなんでいつも呼びつけられてたんですよ。説教いっぱいされて、説教が終わると「もう行ってよし!」みたいな感じの時に「Off you go!」って言われてて(笑)。で、「もう行ってよし!」って言われないと、「私はいつまで経ってもあなたのこと待ってしまうから、一言でいいからそれだけ言ってくれれば諦められるのに」みたいな、そういう歌なので。

−それで「Off you go」と。あと、続いて2曲目の「暁の星」、この曲にはどんな思いを込めてるの?

O:この曲は丸々自分のこと。社会人だったらみんなこういう思いは一度くらいあると思うんですけど。「見えない努力をしていても 結果が出なければ 僕の居場所は陰の中 それがプロというものだった」みたいな。本当にみんなと共感したいっていうところと、自分へと、みんなへと、両方への励ましもしつつ、この曲の主人公「僕」っていう風にしてるんですけど、男の気持ちを歌ったというか。男の人って、その場その場ですぐ「愛してる」だの、「好き」だの、「結婚しよう」だの言うけど、次の日になったら変わってることってよくあるじゃないですか。

−人によりますけどね(笑)。

O:人によると思うんですけどね。まぁ私が知る限りでは・・・(笑)。それで、そういう男の人の気持ちを「女としては・・・」って思うんだけど、分かるような気もするんですよね。今すごい好きって思ってても、明日になったら違うかもしれない。でも。今思うから「今言ってもいいよね?」っていう、そういう男の気持ちを。

−あと、この曲を「暁の星」っていうタイトルにしようと思ったのはなぜ?

O:私が通ってた高校が「暁星女子高等学校」っていう学校で、「暁の星」って書くんですけど。そこはクリスチャンで、賛美歌に「暁の星」っていう曲があるんですよ。で、その曲がすごい私好きで、なんか私が書く「暁の星」っていうのも一曲作りたいと思って。タイトルが先っていう感じ。

−なるほど。あと、この曲のストリングスアレンジをしたデビッド・キャンベルさん。彼はどういう経緯で仕事をすることに?

O:彼はデビューアルバムから7年ぐらいのつき合いで。相性が良いと言うとちょっとおこがましいけど、私がロスにレコーディング行く度に、「孫がまたロスに来た」みたいな感じですごく温かく毎回迎えてくれて。で、そのストリングスアレンジに関しては絶対的な信頼があって、彼に任せておけば必ず私が思ってるモノが返ってくるので。

−続いて「60 seconds」の弾き語りバージョン。これは一発録り?

O:はい。この曲の弾き語りバージョンを収録したのは、ディレクターが「この曲は弾き語りでも録っておきたい」って言って。

−この曲にはどんな思いを込めてるの?

O:「Off you go」の日本語バージョンですね。内容はそんなに一緒ではないんですけど、同じ人なので、恋愛対象の相手が(笑)。しかもリアルタイムに思ったことを書いてます(笑)。

−なるほど、分かりました。今触れた3曲も収録されるアルバムが5月14日にリリースされるそうですが・・・

※5月14日リリースのアルバムについてのインタビュー内容は、リリース日に公開する予定ですのでお楽しみに!!※

Interviewer&Photo:Tetsuo Hiraga