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−今作「歌う理由/はばたいて鳥は消える」の作詞も務めている柳美里さんですが、彼女の作詞作品を歌うことになった経緯を教えていただけますか?

奥田美和子(以下O):「命」の映画化をきっかけに興味を持ち、柳美里の本を読んで、『柳さんならきっと近いトコロで私を感じてくれて、その思いを言葉にしてくれる』と思ったので、最初はスタッフにその思いを伝えてしまおうとしたんですが、「小説以外のお仕事の依頼は全てお断りしています」と断られたんです。でも、私はあきらめきれず、私がそれまで生きてきた軌跡や歌に対しての思いを書いた手紙を渡した事がきっかけで詞を書いていただく事になりました。

−.昨年の11月にリリースされた「青空の果て」で念願叶って柳美里さんの作詞作品を初めて歌ったわけですが、彼女の詞を初めて読んだときの印象を教えて下さい。

O:この詞を始めて読んだ時『学校』と言うキーワードと、詞の中にある「わたしの居場所 どこにもなかった」と言うトコロに共感しました。学校に通っていた頃の私は、いつもどこか冷めている自分が居て、保健室に行っては何かしら理由をつけて早退したり、学校に行かない事もほとんどでした。そんな自分の学校生活と重なった部分がまさに詞に含まれていて、読み返しては学校で耳にしていた音や声を思い出しました。

−今作「歌う理由/はばたいて鳥は消える」の歌詞に対してはどんな印象を持ちましたか?まずは「歌う理由」から教えて下さい。

O:この詞はとっても分かりやすく、私の恋愛ともリンクする出来事があり、幸せだった頃の絵と、「あなた」を失った時の感情を鮮明に思い出しました。

−「はばたいて鳥は消える」の歌詞にはどんな印象を持ちましたか?

O:分かりやすい詞の「歌う理由」とは対照的に、とても文学的で小説のような印象をうけました。でも、柳さんに書いた手紙が柳さんの言葉で生まれ変わって出来た詞だと思います。素直に嬉しいと言う気持ちと、その分『歌えるかな』と言う不安を感じました。

−「歌う理由/はばたいて鳥は消える」共に歌ってみてどうでしたか?歌詞の世界には比較的スムーズに入っていけましたか?

O:私の思いを知ってくれていての柳さんの詞なので、共感できるトコロもたくさんあり、詞の世界には比較的スムーズに入っていけました。でも、歌うとなると大変でした。特に「歌う理由」の盛り上がるトコロは、歌うと言うより叫んでいて、ほとんど泣いていました。結果的には詞の世界観をより伝えられる事が出来たと思っています。

−「歌う理由」は、シンガーソングライターでもあるイズミカワソラさんが作曲を手掛けていますね。彼女の手掛けた曲を歌うことになった経緯を教えてもらえますか?

 3月3日に新作「歌う理由/はばたいて鳥は消える」をリリースする奥田美和子。小説家・柳美里とのコラボレーションによって、よりリアルに自分の伝えたい想いを歌で表現できるようになった彼女の今作は、そのタイトルにもなっている通り、奥田美和子の“歌う理由”そのものを感じ取れる一枚となっている。柳美里との出逢いが彼女にもたらしたものは?彼女の歌に対する並ならぬ決意とは?こちらの質問に対して彼女は真剣に答えてくれた。

“奥田美和子” INTERVIEW



MAXI SINGLE
「歌う理由/はばたいて鳥は消える」

01.歌う理由
02.はばたいて鳥は消える

2004.3.3 in STORES
BVCR-19619
\1,050(tax.in)

(C) BMG FUNHOUSE
http://www.bmgjapan.com/_artist/info.php?id=1462

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O:毎回一つの詞に候補曲が何曲かあり、その中で今回はイズミカワソラさんの曲の世界観が、柳美里さんの書いた「歌う理由」の世界観と奥田美和子のイメージと合ったので決まりました。

−「歌う理由」の歌詞が提示している"歌う理由"と、奥田美和子自身が"歌う理由"というのは近いものがありますか?

O:私的にこの詞は、東京に出てきてから歌う理由として追加された恋愛が鮮明に書かれているので、とても近いものを感じます。

−「はばたいて鳥は消える」にはどんな想いを込めて歌いましたか?

O:この歌は、今まで生きてきた苦悩と、これから死ぬまでの決意を込めて歌いました。詞の中にある「ぼくはうたう ぼくがぼくであるために ぼくはうたう ぼくがきみにまぎれないために」は、特に伝えたい言葉です。私は歌う事でしか自分を表現出来なくて、歌う事でしか私は生きていけないと言う気持ちを歌に込めました。

−それでは、最後に読者の皆さんにメッセージをお願いします!

O:柳美里さんに手紙を送った事から始まり、手紙の返事に柳さんから詞が届き、詞の返事に私が歌っています。3月3日に「歌う理由/はばたいて鳥は消える」と言う、2曲で1曲と感じさせる両A面シングルをリリースする事になりました。私と柳さんの、歌と詞の「会話」を楽しみにしていて下さい。

Interviewer:平賀哲雄