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奥田民生 インタビュー

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シングル
『MANY』

2006.07.19 RELEASE
SECL-423
\1,020(tax in.)

01.MANY
02.KYAISUIYOKUMASTER





奥田民生 レビュー
『MANY』
 
Interviewer:杉岡祐樹
Photo:齋藤卓侑
 
シングルとしては『トリッパー』以来となる『MANY』を7月19日に発売する奥田民生。hotexpress初登場となる今回は、シングルの話はもちろんのこと、フェスや近年の作風などについてまで、面白おかしく、時に真剣に答えてもらいました!
40代に差し掛かり、作品の純度をますます上げている彼の、衰えることを知らない、否、ちょっと知ってる。そんなゆったりとした雰囲気で、現場を楽しませてくれるその人柄。しかし音楽を語る時に見せる瞬間の鋭い眼光と、根底にある揺るぎない精神。つまりは奥田民生ならではの魅力に溢れるインタビューになりました。




−−5月12日で41歳の誕生日を迎えました。おめでとうございます!一年過ごしてみて、40代は如何ですか?

奥田民生 画像
 
奥田民生:30代とあんまり変わらないですけど、そんなに意識する瞬間もないですし、必要もないですね。まあサッカー選手じゃなくて良かったなってくらい(笑)。走れなくてもできるんで、音楽の場合。

−−2004年には10周年も迎えましたが、10年前と今ではシーンの状況も変わり、若いミュージシャンやクリエイターの中で、ユニコーン(※1)や民生さんをリスペクトしている方が活躍するようにもなりました。そうした影響を自身で感じるところはありますか?

民生:逢って言われたりすると「そうなの?」って思うけど、時代的にバンドブーム(※2)とかもありましたから、身近なものになったんでしょうし、当時小中学生だった人たちは影響を受けたとは思いますけどね、バンドもいっぱいいましたから。色んなのがあったと思うんですけど、その全体の感じに影響を受けているっていうのも大きいと思うんですけどね。

−−今、中堅〜ベテランに差し掛かってる時期ですよね、年齢的にも(笑)。

民生:中途半端だよね(笑)。

−−いわゆる20代〜30代前半の頃に比べ、民生さんのリスナー層も変わってきていると思いますか?

民生:いや、歳取っていってるよね!

(一同笑)

−−例えば20代の頃は、女の子から黄色い歓声を浴びる立ち位置から少し脱したいという気持ちも民生さんは持ってましたよね?

奥田民生 画像
 
民生:ああ、最初はそういう風に持て囃されるというか、ワーってなる・・・、韓流的な(笑)。ワーってなると、何にもできないっていうか、メリハリもないし。コンサートやるときにワーっだけじゃつまんない、みたいに思う訳で。・・・でも今はワーってなった方がいいですね!(笑) なる時はならないと。ならなすぎる。うちのコンサートのお客さんは妙に動じないね!動じてくれないんだよ。落ち着き払ってるもんね。

−−『30』くらいの時に民生さんのライブを観た時、ある意味歯がゆいと感じたところもあったんですよ。もっと音楽的に観てもいいんじゃないか?みたいな。おせっかいな話なんですけど(苦笑)、民生さんの中にそうした気持ちはありましたか?

民生:若い時っていうか、それも無くはないんですが、それよりまず「自分がちゃんとしなくては」っていう方が強いんでね。日々修行というか、そういう心持ちでいると、あんまり気にする余裕はなかったですね。それで段々自分に自信がついてきたりすると、気付いたら状況も変わっているっつーかね。

−−また、個人的に民生さんのソロ活動はアルバム『GOLDBLEND』を境で分けられると思います。それまでは『さすらい』『イージュー★ライダー』といった、いわゆるキャッチーなメロディの楽曲を発表していましたが、『GOLDBLEND』は民生さんが以前、別の取材で言われていた、「作品よりもライブや演奏に重点を置く」という意識が表れ始めたアルバムだったと思うんですよ。

奥田民生 画像
 
民生:最初はビートルズ的なスタジオワークや、そういう作品を残すのにも憧れて色々やったんですが、でも元々細かい性格じゃないし・・・。やっぱり実際、旅しながら何度も曲を演奏する方が楽しいですよね。そうすると徐々に曲も「ライブであんまりめんどくさいのは嫌だな」とか「コードが多いのもめんどくさい」と思うようになる訳で(笑)、それは演奏力が自分についてきたっていうのがないとできないんですが。
で、やっぱり良い曲を、とか良い音でっていうことに・・・、限界があったね、性格的に!(笑)「それを死ぬまで追求するんじゃないだろう、俺は」っていう感じですかね。良い音で録るっていのは、全然才能ないですし、自分に何ができるかっていうのが哀しいかな段々分かってきて、何となくこうなってるって感じはあると思うんですけど。でもそれは自分の中での流行でもありますし、作品志向みたいのがまた沸き起こるかもしれない。



※1.ユニコーン・・・言わずと知れた、奥田民生がボーカルを務めていた人気ロックバンド。93年に解散するも、いまだに復活を望む声の絶えないある種伝説的なバンド。
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※2.バンドブーム・・・80年代後期〜90年代初頭にかけて沸き起こった、「三宅裕司のいかすバンド天国」(通称:イカ天)とセットで語られることも多いムーブメント。兎にも角にも本当に沢山のバンドがデビューのチャンスを得た。
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