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ソウル・フラワー・ユニオン インタビュー

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  アルバム
『カンテ・ディアスポラ』

2008.09.17 RELEASE
XBCD-1026 \3,150(tax in.)


01.月光ファンファーレ
02.愛の総動員
03.海へゆく
04.ラヴィエベル〜人生は素晴らしい!
05.道草節
06.閃光花火
07.スイミング・プール
08.パレスチナ
09.国境線上のカルナパル
10.非公式な夜
11.名もなき惑星
12.辺野古節
13.朝ぼらけ
14.もっとおっぱい
15.寝顔を見せて
 
   
   
   
   
Interviewer:杉岡祐樹
   
 
 
   
  “離散した、離散させられた唄の逆襲” ソウル・フラワー最高傑作が遂に完成!

前作『ロロサエ・モナムール』より3年。ソウル・フラワー・ユニオンが最新オリジナルフルアルバム『カンテ・ディアスポラ』を完成させた。
ジャンル、言語、国境、全ての垣根を越えて魂を踊らせるダンスナンバーから、深み、厚みを増したサウンドに抱かれるミドルチューン。そして子守唄のように優しく温かいバラードまで。固定概念を取り除いた時、彼らの音像は無限の広がりを見せる。

今回ももちろん、その全作詞作曲を手がけた中川敬(vo,g,三線)を招き、本作誕生の背景をじっくりと語ってもらいました!
 
−−そんなわけで、今回は3年ぶりのオリジナル・アルバムになります。

中川敬:最高傑作。今現在のソウル・フラワーのフル・アルバムという意味では、思い残すところがまったくない。気持ち良く“次”へ行けるね。大概どのアルバムも、少しは思い残すところがあるもんやねんけどね。

−−そこまでやり切れた一番の理由は?

中川敬:まず、じっくりと作れたことがデカイかな。ここ2年、レコーディングを年2、3回に散りばめて、3枚のシングルとして途中経過を見せながら、アルバム制作を落ち着いてやれた。このスタイルに切り替えたから、作業を、やりたい時にじっくりとやれたね。いわば今作『カンテ・ディアスポラ』は、この2年間の集大成。実際、M-06<閃光花火>やM-09<国境線上のカルナパル>辺りは去年の2月にベーシックを録り終えてたし。

−−しかし15曲全曲のクオリティをここまで高められるバンドはなかなかいないですよ。

中川敬:そういうやり方を選んだからね。気分じゃない日は仕事しないに限る!(笑) 根本的なところは、逆境をプラスに変えるという発想。メジャーの頃のように、1日2〜30万もするスタジオを1〜2ヶ月も押さえる、ということは出来ない。まあ、もはやそんなことをしたいとも思わないけど。関西郊外の“魂花神社”(ソウル・フラワーのプライベート・スタジオ)と東京のスタジオを行き来しながら、我々にとって一番ベストな作法で進めてる。

−−技術の進歩の中で、メジャー・レーベルの在り方みたいなのはどんどん変わってきている?

中川敬:俺も既に8年間、メジャーから離れてるから詳しくはわからんけど、聞く話によると、ひどい状況になってるね。かなり絞られた制作費で作らされて、1〜2作で当たらなかったら、ゴミのように捨てられていく。レコード会社はバンドをじっくりと育てる気は無いね。

バンドってライヴ活動を経て成長していくもんやけど、見極めをせずに適当にデビューさせて、売れなかったらポイ。メディアも潮が引いたようにそのアーティストから離れてゆく。で、気がついたら、疲れ果てて、内情ゴチャゴチャ、バンドは解散。そんなパターンが多いね。

−−そうした中で、ソウル・フラワーはまったく別の形でやってきてますよね。

中川敬:結局、メジャーであろうが、自分ら中心でやってきてるからね、常に。我々中心でやれる体制なのであれば契約しまっせ、って、実に偉そうな態度(笑)。間違いなく、この約80年の日本のレコード産業史で、十年間もメジャーでここまでやりたいようにわがままにやったアーティストは、他にないよ。中川敬と伊丹英子の根拠の無い自信が“売り上げ”を霞ませた(笑)。

−−なるほど(笑)。では『カンテ・ディアスポラ』というタイトルを選んだ理由は?

中川敬:アルバム・タイトルって、いつも最後の最後まで決まらない。“ディアスポラ”は、政治的学術用語としてよく使われる古代ギリシャ語で“離散した(させられた)民”という意味。“カンテ”は、スペイン語で“唄”やね。
離散した(させられた)唄の逆襲、復権って感じかな。

−−中川さんは、これまでにもそうした唄を歌ってきましたよね。

中川敬モノノケ・サミット(※1)に関しては、必要に駆られてってところがあったから。震災被災地で歌う。しかも、伊丹英子のコンセプト、年寄りを相手に歌う。そこで日本中に埋もれてある、底辺で、地べたで歌われてきた唄を演ろうやないか、と。業界が無理矢理流行らせた“流行らせ唄”じゃない、本物の“流行り唄”。口承されてきた唄にはきっと強い何かがあるはず、という漠然とした確信みたいなものを持ちながら、ね。
勿論、そういう流れの行き着く先としてこの『カンテ・ディアスポラ』はある。唄とは何か。何で人々は歌うんや? 世界中、何処へ行っても、みんな唄を歌う。リズムがあったら踊る。それは何なんや?

あと、俺の個人的なコンセプトに、「長く聴ける、耐久性のあるものを作ろう」っていうこともあった。所謂、強靭なポピュラー・ミュージックとして。変な言い方やけどね。ずっと聴き続けられるものを作ろうって意識が、いつもより強くあったかな。
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