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−先日、渋谷 CLUB QUATTROで1年ぶりにストレイテナーのライヴを拝見しました。かなり魅せるライヴができるバンドに成長しているなと感じました。

ホリエアツシ(以下H):あの日のライヴからちょうど一年前に下北沢のシェルターでワンマンライヴをしたんですけど、あの日から比べると相当成長してるとは自分たちでも思います。長く感じる1年間だった分、良い変化が出来てるかと。

−そんな成長を遂げているストレイテナーについて、今日はバンド結成時ぐらいの話から聞いていきたいんですけど、ストレイテナー結成のキッカケを教えてもらえますか?

H:高校の時からバンドはやってたんですよ。何となく僕もナカヤマ君もロックミュージシャンになりたいとは思っていて。それで、高校卒業して僕が大学に入って、ナカヤマ君はそれと同じタイミングで東京に出てきて。その頃にベースも入れて1年間ぐらい今とは違うバンドで活動してたんですけど、解散しちゃって、その翌年の冬ぐらいからですね、ストレイテナーとしてライヴを始めたのは。

−2人だけという部分で不安じゃありませんでした?

H:もちろんありましたね。でも、僕はジョン・スペンサーとかを励みに、ベースレスでも良いライヴは出きると信じてやってましたね。ただ、二人だと、ライヴハウスのノルマが半端ないんですよ。

ナカヤマシンペイ(以下N):お金払ってライヴやるじゃないですか。

H:最初お客さんってあんまりいないから、1回のライヴに付きひとり1万円ぐらいは掛かるんですよ。バンドの人数が少ない分、ひとりが背負う負担が大きくて。でも、その反面スタジオ代は安いっていう(笑)。

−なるほど(笑)。その当時はバイトをしながらの音楽活動だったの?

N:バイトもあんまりやってなかったですね。

H:結構、堕落した感じ(笑)。

−どうやって生活していたんですか(笑)?

N:もう親のスネかじって(笑)。

−“ストレイテナー”っていう名前自体は誰が考えたんですか?

H:僕が考えました。“まっすぐにする人”っていう意味です。

−その“ストレイテナー”として今の二人でやっていけると確信できたのはいつ頃ですか?

H:曲に対する「他のバンドとは違うぞ!」っていう想いは常にあったんですよ、全然パッとしない頃から。最初から自信はあったといえばあったんですけどね。

N:自信あったって言えばあったし、「どうなるんだろう?」みたいな部分もありましたけどね。

−それでもホリエさんと今まで共に活動してきたのは、ホリエさんの作る楽曲に惹かれるものがあるからですか?

N:そうですね。音楽遍歴もほぼ一緒ですから、作ってくる曲も同じツボだし。

−変な話ですけど、二人は音楽を作る上で凄い喧嘩とかあったりします?

H:そういうのは、中学時代に乗り越えてきてるかなっていうのはありますね。

−これだけ長く二人でやっていると、お互いどんな感じなんですかね?友達って呼ぶのも不思議な感じですよね(笑)。

H:かと言って、仕事の付き合いという訳でもないし。その辺はよく分からないですね。

−夫婦に近いものとかあったりします(笑)?

 結成当初からジョンスペじゃないけどベースレスでも良い音楽は奏でられると信じ、数え切れないほどのライヴをたった二人で重ねて、どんなバンドにも負けないインパクトをオーディエンスに与えてきた“ストレイテナー”。良質なイギリスの音楽を体中に染み込ませて、日本のインディーズシーンで自分たちが惚れることの出来たバンドに出逢い、磨き上げられた彼らの音楽は、メジャーシーンへとステージを変え、大衆に届くよう、今懸命に突き抜けようとしている。
 2004年1月21日にリリースされるファーストフルアルバム「LOST WORLD'S ANTHOLOGY」は、そんな彼らの希望を現実にする可能性を大いに持った作品である。魅力的なロックバンドが数多く解散した2003年を経て、今新たに生まれ変わろうとしている日本のロックシーンの代表にストレイテナーが名乗りを挙げても全く不思議ではない。そこまで思わせる“力”が「LOST WORLD'S ANTHOLOGY」には込められている。ホリエアツシ(ボーカル&ギター)、ナカヤマシンペイ(ドラムス)、この二人へのインタビューをこのタイミングでできたことを、僕は大変嬉しく思う。

対談

ストレイテナー
×
Tetsuo Hiraga

NEW ALBUM
LOST WORLD'S ANTHOLOGY

1.A SONG RUNS THROUGH WORLD
2.TRAVELING GARGOYLE
3.TOWER
4.DON’T FOLLOW THE LIGHT
5.MAD PIANIST
6.奇跡の街(RADIO FREAK EDIT)
7.STAINED ANDROID
8.FREEZING
9.DJ ROLL(VIDEO ADDICT EDIT)
10.MAGIC WORDS
※〈CDエクストラ〉内容:A SONG RUNS THROUGH WORLD(PV)

2004.1.21 in STORES
TOCT-25271
\2,500(tax.in)

(C) TOSHIBA EMI
http://www.straightener.net/

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または過去の作品を知りたい方は
こちらまで

ストレイテナー

H:それはないですね(笑)。

−あと、ベタな質問ですけど、ストレイテナーがどんな音楽の影響を受けてきたのか興味があるので教えてもらえますか?

H:聴いてきたもの全てが混ざり合っているとは思いますけどね。1番影響が大きかったのは、東京に出てきた97年当時に聴いていたUKロック。今でも肝になってますね。あれがなかったら今の自分たちはないかもしれない。

−先日のライヴのMCで“マンサン”のライヴを見てすごい良かったと言っていましたが、マンサンもよく聴いていたんですか?

H:マンサンは高校3年の時にずっと聴いていて、高校3年の終わりに彼らのアルバムが出たんですよ。そのアルバムを引っ提げたツアーが4月にあって。ナカヤマ君はそのために東京に出てきたぐらいなんですよ(笑)。東京の家に住めるのが5月からなのに。

−ライヴ終わった後、ナカヤマさんはどこに寝泊まりしてたんですか?

H:ライヴ終わった後は、僕の家で何日か泊まってました(笑)。

−その時ふたりが見たマンサンのライヴ自体はどうだったんですか?

N:「ちゃんとしたライヴを初めて見た」ぐらいの衝撃はありましたね。

H:外タレのライヴを見るのが初めてだったんですよ。その前にグリーン・デイがすごい好きでライヴに行こうと思ったら、チケットがとれなかったので。それで、マンサンはグリーン・デイみたいにはならないと思ってたんですけど、フタを開けてみたらもの凄いモッシュの嵐で!初めて肺が潰される感じを体感しましたね。ファーストアルバム「アタック・オブ・ザ・グレイ・ランターン」の時のライヴでした。

−そういったUKバンドの影響を多大に受けたストレイテナーですが、プロフィールによると、2000年に「STRAIGHTEN IT UP」という作品を出して、“迷走を始めた”そうですね?

N:CDを出せば状況が変わると思ってたんですけど、実際そうでもなくて、迷走を(笑)。

−(笑)。

N:曲調とかも最初はガレージぽかったり、次出したのは、メロコアに傾倒してみたりだとか。迷走してましたね。

H:ライヴの誘いもたくさんくるかなと思ってたら、全然それまでと変わらなくて。もう自分で色々な人にCD配ったりするしかなくて。変わらないもんなんだなっていうのは感じました。

−その頃は、結構悩んだりしました?

H:悩むというか、斜に構えるというか(笑)。

−(笑)。ライヴ活動自体は、いつ頃から始めたんですか?

H:1998年ですね。最初は下北沢の屋根裏とかで。そこを抜け出すのに1年くらいかかってるんじゃないかな?他のライヴハウスにも呼ばれるようになるまで。

−でも、その数年後、2001年には、“the PeteBest”と全国7ヶ所をまわった初のツアーを行うわけですよね。最初のツアーはテンション上がりました?

H:そうですね。地方回っても誰も自分たちのことなんか知らないんですけど、逆にそれがすごく良くて。次に地方行ったときに、自分たちのライヴを目的で来てくれるお客がいるのが嬉しかったりして。

−この年は、the PeteBestとスプリットミニアルバムも出してますけど、何がキッカケで彼らと色々やることになったんですか?

H:the PeteBestがインディーズで活きの良いアーティストを探してて、そこで選んで頂いたって感じですね。

−その翌年の2002年には、“ART-SCHOOL”とスプリットカセットを出したり、ツアーを回ったりしてますが、彼らとは何がキッカケだったんですか?

H:シーンの中でのリスペクトできるバンドを見つけたっていう。お互い意気投合じゃないですけど。

−ART-SCHOOLのライヴを初めて見たときにどんな印象を受けました?

H:バンドって良いなって感じですよね。2本のギターの絡み具合とか、自分たちの中には無かったものが見れたというか。それまでは、あんまりギターのアンサンブルとか考えてなかったんですよね。なので、自分に無いものをやられた衝撃はありました。

−そういうものをストレイテナーの中にも取り込んだり?

H:そうですね。影響はすごく受けてますね。未だに1番仲の良いバンドだし。

−今年は“BAZRA”とも一緒にツアーを回りましたよね。

H:そうですね。他のバンドとツアーまわるっていうのは楽しいですよ。地方ではワンマンが出来ないっていうのが大前提にはあるんですけど(笑)。それぞれ各地でバンドを探すよりは、一緒に全国回ろうよみたいな。あと、BAZRAは、何回か対バンして知ってはいたんですけど、会ったらちょっと喋るぐらいの仲だったんですよ。なんだけど、同時期にリリースがあったので、思い切って同じ車で(笑)。

−どうなんですか?そういう状況の車中というのは?

N:最初は探り合いから始まって、打ち上げ終わったあたりからはもう(笑)。

H:宴な感じがあったよね。

−心開きあってみたいな。

H:結構、面白い人たちというか、良い意味で変わってるというか、アーティスティックな感じがするんですよ。

−そんな感じで色々とツアーを回っていますが、ツアー中ってどんな精神状態だったりするんですか?

N:全然変わらないですね。肉体的に非常に怠いです(笑)。

−(笑)。

H:車の中で足伸ばせないし。

N:まだ、ホームシックになるくらいの本数はやっていないので、ちょっと小旅行みたいな感じなんですよ。旨いものを食うのに飽きてきたらちょっとやばいかな(笑)。

H:何食おうかっていうのが、意外と大事ですね(笑)。

−ツアーが終わって放心状態になったりもしない?

H:自分はないかな。

N:僕は軽く“燃え尽き症候群”的な状況になりますね。次のライヴが始まるまでポケーッとしてますね。

H:自分も肉体的には相当やられますけどね。しばらく足とかの筋肉の疲労が抜けないですよね。

−なるほど。通常時が50%くらいだとしたら、ライヴの時というのは100%以上のテンションでやっている実感はあります?

H:通常は50%以下ですね。

−20%くらいですか(笑)。

H:20%とか10%とか(笑)。

−今まで相当な数のライヴを重ねてきてますけど、その中で自分たちが良いと思えるライヴの在り方は?

H:もう自分が楽しむってことが。

−大前提?

H:そうですね。良いプレイをしていないと、自分は楽しくならないので。自分が楽しんでいて、初めてお客さんが楽しめればっていう。

−この間のQUATTROのライヴ、自分たちの中ではどんな感じでした?

H:僕は前半は余裕がなかったですけど、後半は上がってきましたけどね。

−1曲くらい曲間違えましたよね?

H:(笑)。そうですね。ガチガチでしたね。

−そう言えば、アンコールでアンダーワールドの「ボーン・スリッピー」のカバーを披露しましたけど、初の試み?

H:あれは初の試みで。ワンマンでカバーやると面白いんですよ。去年の11月には、ミッシェルをカヴァーしましたけどね。「ボーン・スリッピー」は、ギターのエフェクターでディレイを買ったんですけど、あんまり使うところがなくて使ってあげないとなっていうところで(笑)。

−話は変わりますが、ストレイテナーは今年メジャーデビューしましたよね。それまではメジャーに対する抵抗とかってあったりしました?

H:抵抗はそんなにないですけど、メジャーに進出して売れなくなるバンドも多いので、そういう怖さはありましたね。後は無いなっていう。「これぐらいで良いだろう」っていう感じじゃダメかなって。

−メジャーデビューのタイミングで“ASIAN KUNG-FU GENERATION(以下アジカン)”とツアーを回りましたよね?彼らとは何がキッカケで一緒に回ることになったんですか?

H:何回か対バンしたことはあったんですけどね。その前からアジカンがストレイテナーを知っていて、認めてくれていたというか。それで、アジカンにとって初めての全国ツアーだったんで、お互いにこのバンドと回れるなら心強いからという理由で、一緒にツアーを回ることになったんですけど、その時点では、ここまでアジカンが売れるとは思わなかったんですよ(笑)。おいしかったですね(笑)。ただ、そうなると、どう考えてもお客さんの盛り上がりでは負けるから、プレイで負けないようにっていう。

−思った以上に気合いを入れなくてはいけないライヴになったと。

H:はい(笑)。

−それでは、2004年1月21日にリリースされるファーストフルアルバム「LOST WORLD'S ANTHOLOGY」について触れていきたいと思います。まずは、この作品を作り終えた今の心境を聞かせて下さい。

H:実は完成してから結構経つんですよ。10月くらいに完成したんですけど、その時は本当にすごい作品を作ったと思いましたね。ここまでの作品は初めてだなっていう。

−ナカヤマさん的にはどうですか?

N:素晴らしい作品を作ったと思いました。これが作れたから、今まで長い道のりを歩いてきた甲斐があったなという感じですね。もうちょっと前の段階で、まったく別の感じでメジャーデビューして、ファーストアルバムを作ったとしても、これ以上のものは出来ていないと思うし、良いタイミングで作ることができたと思います。

−今回の収録曲の中でナカヤマさん的にプレイしてて気持ち良かった曲は?

N:プレイして気持ち良いっていうのは・・・まだライヴでやってないんですよ。レコーディングは「気持ち良い」というよりは「叩くぞ」って意識のほうが高いんですよ。なので、叩いてて気持ち良くなるのは、今後かな。

−今回のアルバムは二人っきりで全ての楽器を担当した感じなんですか?

N:いや、ベースはサポートを入れました。この前のワンマンにも出てた人ですね。

−なるほど。息はピッタリ?

H:プライベートとかも仲良くして、完全に良い感じですね。

−今までは、ベーシストを探すようなことってしてませんでしたよね?

N:ないんですよ。

H:ここにきて始めて、ベーシストを入れることに対する執着が無くなってきたんですよ。アレンジ面だったり、音源だったり、野外のライヴでやるときは薄くなったりするんで、常に考えたりはしつつも、「2人でもやれる」っていう感じでやってきたので。ただ、人間的に知り合って、この人とならやれるなっていうような人が・・・それでいてベースのプレイに惚れるっていう、かなりガッチリはまった人が現れたわけですよ。最初っから取材とかでは、「2人で拘ってやってるのではなくて、良い出会いがあれば入れようと思ってます」とは言ってたんですけど、良いタイミングで良い出逢いがあったので、今作にも参加してもらうことにしました。

−今作に関しては、コンセプトはあったりするんですか?

H:なかったですね。ただ作っている途中から、ひとつの世界観が確立されてはいきましたね。

−このアルバムタイトル「LOST WORLD'S ANTHOLOGY」にはどういう意味が込められているんですか?

H:“LOST WORLD”っていう世界があり、その中で起こった出来事って意味ですね。あと、“ANTHOLOGY”っていうのは、ビートルズとか、ビースティーボーイズとかがベストアルバムに付けてるじゃないですか、僕らにとってはそれぐらい自身のある作品ということで。

−それでは収録曲について触れていきたいんですが、まずは1曲目「A SONG RUNS THROUGH WORLD」。この曲はどんなイメージを固めて作っていったの?

H:「A SONG RUNS THROUGH WORLD」は、イカツいエモソングを作ろうと思って、作ったんですよ。ライヴで盛り上がるような。ベースの日向君と良く遊ぶようになって、色んなエモバンドを教えてもらって。それで受けた影響をストレイテナーぽくした感じですね。あとは“歌うってこと”について歌った曲ですね、この曲は。

−歌詞を書く上で心掛けていることとかってあります?

H:特にないんですけど、一時期は本当に物語調の詞を意識して書いてましたね、今は書きながら自然とイメージしていく感じですね。

−続いて、2曲目「TRAVELING GARGOYLE」。この曲にはどんな思いを込めてるんですか?

H:怒りとか痛みとかですね。なぜか“ガーゴイル”っていうキャラクターが出てきて、音源になっていない曲の中に出てきたんですけど。そこからイメージが膨らんで、それについての曲を書いてみようかなと思って。僕の中でガーゴイルのイメージが「孤独だけど純粋な存在」だったんですよね。そんな存在故に感じる怒りとか痛みが込められた曲です。あと、この曲はライヴでやると気持ち良いです。ライヴフロアが飛んでいく感じがしますね。

−続いて、3曲目の「TOWER」。

H:「TOWER」は、実は3年ぐらい前に作った古い曲なんですよ。かと言って別にお蔵入りしていた訳ではなくて、作品全体の雰囲気と合わなかったり、時期じゃなかったりで、作品に入れてなかったんですけど、これも“LOST WORLD”的な空気があったから上手いことハマったというか。このアルバムの中で1番手応えがあったんじゃないかなと思った曲ですね。3年前に作ったものとは結構変えてて、ベースが活きるアレンジになってたりとかします。

−続いて、4曲目の「DON'T FOLLOW THE LIGHT」。ダウナーだけど気持ち良くなれる感じが上手く出来てる曲ですが。

H:イギリスロック的なものをイメージして作った曲ですね。あと、“DON'T FOLLOW THE LIGHT”っていうのは、映画「ロード・オブ・ザ・リング 〜二つの塔〜」で、ゴラムが主人公・フロドに言っていた言葉で、そこからきたんですけどね(笑)。なぜか“DON'T FOLLOW THE LIGHT(光のほうへ行くな!)”って出た瞬間にメモってたんですよね。そこから歌詞は膨らましていった曲です。

−5曲目の「MAD PIANIST」は、どんなフレーズから膨らましていったんですか?

H:“下手くそなピアノ〜”っていうフレーズから入って、そこから広げて言った感じです。この曲は、ずっと自分の中で大作の匂いがしていて、詞を書くときも大作にしようと思って書きましたね。なので、この曲は多くのキーワードが詰まってますね。地味に高揚していく感じなんですけどね。歌もドラムも辛い曲だとは思うんですけど、早くライヴでやりたい曲でもありますね。

−続いて、6曲目「奇跡の街」。この曲はどんなイメージを膨らませていったんですか?

H:“コールドプレイ”のようなバンドの世界観をイメージして作った曲ですね。元々シングルに入っていた曲なんですけど、“RADIO FREAK EDIT”ってことで、ギターをリテイクして、ちょっと音を変えましたね。「奇跡の街」というタイトルは、敢えてベタな感じを狙いました。

−続いて、7曲目「STAINED ANDROID」。

H:「STAINED ANDROID」は、錆びたアンドロイドと石のガーゴイルが会話している歌ですね。さっきの「TRAVELING GARGOYLE」と繋がっているんですけどね。その辺りを踏まえた上で聴いてみて下さい。

−続いて、8曲目「FREEZING」。この曲はどういった流れで作っていったんですか?

H:これはすごく時間がかかって。色々試しながら作りましたね。まず、コード自体が実験的だったりするんですよ、ストレイテナーの中でも。オシャレなコードと長い曲ということで他の曲とは全く違いますね。なので、レコーディングに入るまで収集がつかなかったんですよ。ここまで良くできるとは、レコーディングが終わるまで思っていなかったですね。すごく良い感じなりました。なんで良いものが出来たかというと、良い歌詞が書けたからだと思うんですけどね。ストーリー的に面白いものが。

−その「FREEZING」の後が「DJ ROLL」。これは「SILVER RECORD」にも収録されていた曲ですね。

“VIDEO ADDICT EDIT”になっていますけど、どの辺をいじったんですか?

H:これは全くのリテイクですね。あと、半音下がってます。それはチューニングの都合上、半音下がってるんですけどね。この曲は、歌詞も音も全部が好きな曲で、「LOST WORLD'S ANTHOLOGY」の世界観の中にあっても良い感じだったので入れました。

−歌詞にはどんなことを書いているんですか?

H:“DJ ROLL”っていう主人公がいて・・・自分の生活観が多少入りつつ。完全に自分より“DJ ROLL”はダメな人だとは思いますが(笑)。線路が下を走ってるっていうシチュエーションは、映画「セブン」からきてますね。

−そして、最後「MAGIC WORDS」ですが、これはどんな意味を込めて作った曲なんですか?

H:これは抜けの良さですよね。ライヴチューンといった感じで、あんまり深い意味も持たせずに(笑)。1番ファンタジックな詞ですね、僕の中では。あと、この曲をラストに持ってきたのは、単純にジメッとして終わりたくなかったんですけよ。突き抜けて爽快に終わりたいというのがあったので、「MAGIC WORDS」を選びました。

−全曲紹介ありがとうございます。あと、このファーストフルアルバムを引っ提げてのツアーは予定してるんですか?

H:予定してます。2月、3月、4月に。

−ライヴでプレイするのが特別楽しみな曲は?

H:「STAINED ANDROID」とか。すごくなりそなうな予感が・・・こけるかも(笑)。あんまりにも詰め込み過ぎた「TOWER」とかは、どうしたら良いか分からない(笑)。

N:僕は軒並み早くやりたいですね。全編、気持ちよく動けるアルバムなんで。

−分かりました。それでは、年末のタイミングなんで、年末らしい質問をしたいんですが、2003年はストレイテナーにとってどんな一年でした?

H:長かった。

N:飛躍ってことでもないけど、1段上ったかなくらいの、そんな年でしたね。決して、飛躍ではない感じ。前進くらいな。

−来年のストレイテナーは、どうなっていくと思いますか?

H:ライヴバンドとしてガッツリ行きたいなと思います。このアルバムが、なんとか日の目を見ますようにって感じで。

−では、最後に読者の皆さんにメッセージをお願いします。

N:名作が出来たんで、一聴(いっちょう)して下さい。

H:忘年会、新年会で事故らないように気を付けて下さい。

−(笑)。

H:俺も気を付けます(笑)。

Interviewer&Photo:平賀哲雄