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−昨年発売したセカンドシングル『奏(かなで)』は、2004年のスキマスイッチを語る上でも重要な一枚となりました。発売から約1年が経った訳ですが、『奏(かなで)』という楽曲がお二人にもたらせた一番の変化はなんですか?

O:やっぱり、たくさんの人に「スキマスイッチ」というやつらを知ってもらった事でしょうね。そして僕たちの中でも、「奏」を越える作品をどんどん作っていきたいという創作意欲がわいてきます。

T:まずはやはり知名度というか認知度だと思います。例えばレコーディングでミュージシャンの方に演奏を依頼するにしてもスキマスイッチの曲を知ると知らないとじゃ大違いだと思いますし。あとは詞曲、アレンジ全てにおいての楽曲クオリティの度合いを推し量るレベルとしてこの感じなら大丈夫で、やっていること、やろうとしてることは間違いなかったという自信にもつながりました。もちろんまだまだ自分では満足いくレベルでは到底ありませんが…。


−更に去年は7月にサードシングル『ふれて未来を』、そしてファーストフルアルバム『夏雲ノイズ』を発売しこちらはアルバムチャートで2位を記録するという快挙でした。デビューから一年という短いスパンの中でここまで注目度が変わるというのはお二人にとっても様々な想いがあったと思うのですが?

O:もちろん、2位という事は、たくさんの人に聴いてもらえているという事ですから、単純にうれしいです。でも、きっとシンタ君もそうだと思いますが僕らの温度はあまり変わらなくて、そもそも僕たちのスタイルとしては、僕たちの作品をおしつける気もまったくなく、「この曲よくない?一回聴いてみてよ!」ってくらいのライトな感じなので、それは今までと変わらないですね。

T:まだまだ自分の思い描く"注目されてる段階"には程遠いと思いますので、プレッシャーとかそういうのはまったくなくて、そんなに何かが変わるとかは特にありませんでした。デビューから一年半で行ってしまう人は行ってしまいますし、行かない人は行かないですし、それは人それぞれだとも思ってます。スキマスイッチはスキマスイッチのスピードでやっていけたらと常に思ってます。


−夏から秋〜冬にかけてはファースト・ツアー『夏雲ノタビ〜日本公演〜』も開催されました。ここまで本格的なツアーというのは初めての事だったと思うのですが、このツアーで最も印象的だった思い出や経験を教えてもらえますか?

O:初日は地元、名古屋にしてもらったのですが、とにかく楽しくてテンションが上がりすぎてしまって最初の2曲くらいで僕はもう完全燃焼してましたね。ステージの上での事をあまりはっきりとは覚えていないんです。たくさんのみんなの顔があって、いっしょにうたってくれていて、すごく楽しかった事しか覚えてないんです(笑)。

T:やはり初めてのツアーということで何もかもが印象的でした。本番や行った先のお客さんの盛り上がり具合はもちろん、移動日までもがすべて印象的でした。中でもバンドの結束力がぐんぐん上がっていって、毎回の打ち上げでバンド全体でその日のプレイを褒めあうというのが通例になってて面白かったです。


−11月末に発売された『冬の口笛』はシングルで初のTOP10入りを果たし、2004年は最高の形で締め括れた一年だったと思うのですが、昨年を総括するとお二人にとってはどんな一年でしたか?

O:ほんとにただガムシャラにかけぬけた一年でした。全部はじめての事ばっかりだったので、色んな人に迷惑もかけたんだろうなあ・・・と。でも凄く充実していました!!

T:アルバム録音で始まり、ツアーで終わった一年でしたが、そういうアーティストのひとつの流れというのを実際にやっと体感できた一年でした。もちろん全てが始めてだったので、がむしゃらにやるしかなくて満足いくものも満足いかないものもいろいろありましたが…

 昨年は若手注目株から『奏(かなで)』のスマッシュヒットで一躍ブレイクアーティストとして名を馳せたスキマスイッチ。続くアルバム『夏雲ノイズ』では二人の秀でたポップセンスを存分に発揮し、今では最も注目を集めるアーティストに仲間入りをした彼らの2005年第一弾シングルとして発売された『全力少年』。アッパーな曲調とポジティヴなメッセージで聴く者を勇気付けてくれるこの楽曲について、お二人に答えてもらいました!今年も止まる事なく突き進んでくれる事間違いなし、ガムシャラをキーワードに走り続ける彼らの音楽に対する想いを、大橋卓弥(以下O)はストレートにアツいメッセージで、常田真太郎(以下T)は冷静で的確な言葉で語ってくれました。是非読んでみて下さい!

INTERVIEW


NEW SINGLE
「全力少年」

01.全力少年
02.さみしくとも明日を待つ
03.花曇りの午後<instrumental>
04.全力少年<backing track>

AUCK-19007
¥1,260(tax in)

2005.4.20 in STORES

スキマスイッチ オフィシャルサイト>
http://www.office-augusta.com/sukimaswitch/

このCDを購入、
または過去の作品を知りたい方は
こちらまで

スキマスイッチ

ただその一つ一つが回を重ねるごとに成長していくのがなんとなくでも感じ取れたので本当に充実した一年だったんだなぁと今は思っています。

−2005年はお二人が楽曲提供したソニンさんの『あすなろ銀河』が発売されました。楽曲提供は以前にも行っていましたが、自分達の楽曲を他のアーティストの方が歌うのを聴いた感想などはありますか?

O:おもしろいですね。やっぱり歌い手さんがかわると、曲の印象がぜんぜん変わりますから。僕がうたったものよりよくなってたりして・・・(笑)。でも一番おもうのは、自分の楽曲ってなかなか客観的に聴けないんですが、人に歌ってもらうとすごく自分の曲を「あー、いい曲だなあ」とおもえたりして、これからも機会があればいろんな人に歌ってもらいたいですね!

T:やはりタクヤが歌うのとは違うので、すごい楽しみでもあり、逆に恐かったりします。アレンジも本職のアレンジャーさんがやられるので…。でも楽曲提供によって、自分たちではなかなかわからなかった、みんなのいうスキマスイッチっぽさというのがなんとなくわかった気がします。


−2005年の前半はあまり表立った活動はあまりしていなかったと思うのですが、どのようにして過ごしていましたか?

O:いやいや、影では相変わらずガムシャラにやってますよ!!でもやっぱり、しばらくライヴもやってないので、最近はウズウズしてますね!

T:ばっちりガッチリシングルとアルバムの制作活動にいそしんでおりました。夏雲ノイズを出すと決めたあたりから次のアルバムの構想は練っていたので、とりあえず出揃った曲をブラッシュアップしていったり、曲が出来た順にアレンジに入ったり歌詞を詰めたりしてました。


−それでは4月20日に発売されますニューシングル『全力少年』について伺いたいと思います。このタイトルは造語ながらも一目でその雰囲気が伝わってくる、スキマスイッチらしいタイトルだと思います。このタイトルはどうやって生まれたんですか?

O:いつも僕らは歌詞を書くと、タイトルを仮でつけておいたりするんですが、今回もとりあえず「全力で少年だった」というフレーズから「全力少年(仮)」にしていたのですが、2人とも響きとか雰囲気が凄く気に入ってしまって「(仮)」をとりました。

T:タクヤが持ってきたメロを聴いて歌詞を二人で書き始めた時にすごい疾走感のある曲だったので、内容がかなりポジティブな感じになり、そのままサビを書いてたら「全力で少年なんだ」という言葉が出てきたので、もともと造語が好きなこともあってそのままくっつけて全力少年というタイトルにしました。


−この曲の詞やタイトルにある“少年”という言葉には、幼児性やアダルトチルドレンなどとは違う、またノスタルジックな心象を綴った言葉でもなく、忘れたのではなく捨てようとしていた感情を取り戻そうという想いが込められた言葉だと感じました。お二人の“少年”のイメージを教えてもらえますか?

O:例えば「探検ごっこ」をしたりしたでしょ?そのときにいろいろ○○担当みたいなのを決めたりするんですよ。おまえは力があるから障害物をどける担当、おまえは頭いいから地図を作る担当、みたいに。だから得意な分野を最大限に生かして、みんなで一つのものに向かってつっ走っていく感じ、ですかね?

T:恐さや強さや弱さ、興味などそういった全ての感受性というかアンテナが全開な感じ。猜疑心などない、純粋な感じ。疑う時も純粋に疑うし。もちろんその全てにおいて力を抜かない。


−また、この曲のひとつのキーワードとなっている“セカイ”が歌詞カードでは片仮名で表記されています。この“セカイ”にはどのような意味が込められているのですか?




O:世間一般でいう「世界」っていう意味ではなく、自分の中で思い描く世界という意味を込めて「セカイ」。

−スキマスイッチの詞には一貫して“○○だけれども、頑張ろう”という背伸びも卑屈さもない、等身大の世界観があると思うのですが、そうした詞を歌にする理由や意味などがあったら教えてもらえますか?

O:スキマスイッチは、詞も曲も2人で共同作業なのですが、等身大じゃない詞はあまり書かないですね。きっと等身大じゃなく大きすぎる詞を僕らが作っても聴いてくれる方達に届きづらかったりするんじゃないかと思うから。

−楽曲ではオフィシャルサイトにある「全力テレビ」を拝見しました。『全力少年』では桜井秀俊さんをゲストミュージシャンに迎えています。桜井さんとの共演で印象的だった事や学んだ事などありますか?

O:すごく勉強になりました。桜井さんは歌い手でもあるから、ギターのフレーズもすごくメロディックで、そして何より歌を大事にしてくれる人だなあと。

T:まずはやっぱり楽曲に対する理解度の速さは本当に勉強になりました。こうやってアプローチするとこうなるということや、また歌をいかす上での音のサポートの仕方などもホントにすごいと思いました。もちろん人的にもホントに素晴らしくてかなり楽しいセッションになりました。


−『全力少年』は今まで以上に様々な音色が豪華に取り入れられたバックトラックです。その中でも大橋さんのメロディやポップ性を失う事ない絶妙のバランスで構成されていますが、この曲を作り上げていく上で注意した点や意識した事などあったら教えてもらえますか?

T:二人でブラッシュアップして完成させたメロにすごい疾走感があったので、それを殺さないというかむしろさらに加速させるようなオケが合うと思ってこういう音を選んでみました。ストリングスとピアノと管をふんだんに散りばめて、そしてカップリングにエレキギターを入れることは想定してたのでいつも通りのエレキレスサウンドには気をつけつつ、さらにエモーショナルなサウンドになるようにハープを入れたり弦の人数を増やしたり、音のつみ方を今まで以上に慎重に組み立てたりしてみました。それはもちろん前作「冬の口笛」でのアレンジが一つの目標には到達したかもという思いもあって、さらにもう一つ上のレベルに行ってみようという狙いもあってのことですが。そしてもちろん歌やメロディを殺さないような心地良いアレンジやサウンド作りを目指すというのは言うまでもありません。

−この曲は終奏が華やかな雰囲気を保ちつつフェードアウトしていく事で楽曲が持つ前向きでポジティブなイメージがこれからも続いていくような聴き心地がありました。この曲は2005年のスキマスイッチを宣言するような楽曲だと思うのですが、そうした意識などはありましたか?

O:特にそういう意識はありませんが、前作の「冬の口笛」がミディアムだったので、今回は底抜けに明るいアップテンポの曲が書きたかった。

T:特にそういった狙いはなくて、単純にこの曲のよさを引き出すためにはどういう後奏がいいのか、今までの作品ではどういう終わり方をしてたか、などの楽曲に対する意識しかなかったです。


−カップリングの『さみしくとも明日を待つ』ではゲストミュージシャンにGRAPEVINEの皆さんを迎えています。常田さんの熱望により実現した共演だと伺ったのですが、GRAPEVINEの皆さんを迎えた理由や、皆さんに求めたサウンドなど教えてもらえますか?

O:GRAPEVINEさんはすごくロックで、音楽に対する思いをひしひしと感じる人達でした。だからそのロックセンスと僕らのポップセンスみたいなものをうまくおりまぜられたらなあと思っていて、いろいろ話し合った結果すごく求めていたものと同じ作品に仕上がりました。聴いてもらった通りあんな世界観を形にしたかった。

T:「さみしくとも明日を待つ」の世界観を十二分に具現化するサウンドを作るにはやっぱりバンドのにおいが必要だと常々思ってて、さらにそれにはグレイプバインみたいなサウンドがいいなぁと思ってたので、じゃあバンドごとサポートミュージシャンとして呼んでしまおうと思い立って参加を依頼しました。求めたのはクールかつ乾いた土臭いにおいのする手練れのバンドマンの音です。実際の作業ではいつも通りにやってくださいと頼みました。


−『さみしくとも明日を待つ』では一転して、その理由や原因は明確ではないけれども孤独で切ない雰囲気に溢れたミディアムバラードとなっています。この詞に込められた想いを教えてもらえますか?

O:この曲は僕らがデビューする前からライヴでよくやっていた曲で、シンタ君がもってきた曲です。それを二人でブラッシュアップしていって今の形になりました。詞の世界観はシンタ君がいろいろ言いたい事があると思います。

T:やりきれない中でも、なにもすることが出来ない中でも「待つ」ことくらいは出来るだろうという「為すがまま」的な感じと、宇宙というマキシマムと人一人という固体のミニマムな存在という対比を描いてみたかったのもあります。


−この曲はスキマスイッチの中では珍しく、エレキギターのサウンドをフィーチャーした楽曲となりました。制作していく上で今までと違った事などありましたか?

O:エレキの上に歌をのせるという事がスキマスイッチとしてははじめてだったので、どんな風になるのかなあとワクワクしていました。

T:珍しいというか初めてのエレキ使用曲なのですが、制作上においては特に問題はなかったです。もちろんタクヤの声と初めて合わす音なので若干心配はしてましたが、音を聴いた瞬間にそんな心配も吹っ飛ぶくらい馴染んでしまいました。


−『花曇りの午後』はスキマスイッチのシングルでは定番となりましたGONTITIタイム(笑)です。こうした楽曲はこれからもシングルでは収録されていくんでしょうか?

O:僕らとしては定番にするつもりはないのですが、リスナーの方は喜んでくれているみたいなので、しばらくはやっていきたいなあと思ってはいるのですが、それが変わったら普通にやめるかも・・・。

T:もともとこういったインストは二人で面白いからやってみようかという雰囲気で始めたものなので、ひょっとしたら次のシングルではやらないかもしれませんし、もしくはもうしばらく続けたあといきなりやめたりとかもあるかもしれません。もちろんインストをやること自体は好きですけど。


−以上3曲にバックトラックのみの『全力少年』を含めたシングル『全力少年』は先ほども伺いましたが、2005年のスキマスイッチを宣言するような、そして2005年を占う意味でも重要な一枚だと思います。スキマスイッチにとって2005年はどんな年にしたいですか?

O:やっぱり何をやるにしても充実した一年にしたいですね。後悔はしたくないじゃないですか。でも新しい事にはどんどん挑戦したい!とにかく今年もキーワードはガムシャラです!

T:特に今年は!ということはこれと言って思ってはいないのですが、去年経験した様々なことが初めてで手探り状態だったので、今年はそれを活かしてもう少し地に足つけて着実にものにしていければなぁと思ってます。そしてまだやれてない様々なこともひとつひとつ形にしていければとも思ってます。


−続いてライヴについても伺いたいのですが、現在は詳しいライヴの情報などはまだ発表されていませんが、今後やってみたいライヴや出演してみたいイベントなどありますか?

O:歌い手の僕個人としては、いろんな人とコラボレーションはしてみたいですね。きっとすごく勉強になると思うし、自分の力量も再確認できるハズだし。

T:ライジングサンは本当に評判がいいらしいので、ぜひ一度出てみたいですね。あと去年出演させていただいた夏のフェスはほとんどがサブステージだったので、今年はメインに出れるよう頑張りたいです。


−前にライヴを拝見させて頂いた時、一緒に笑ったり泣いたりできる、オーディエンスの皆さんとお二人との距離がもの凄く近いライヴだと感じました。お二人がライヴで心掛けている事や感じる事など教えてもらえますか?

O:そうですね。僕もすごく近い感じに思います。お客さんがすごく寄り添ってくれるので、友達というと言い過ぎかもしれませんが、でも僕らの家に遊びに来てくれてるというか、そこで「こんな曲よくない?一緒に歌おうよ!」みたいな・・・。これからもこのアットホームな感じは続けていきたいです。

T:自分個人としては、聴きに来ていただいてるみなさんに届くように心がけると同時に、やはり個人対個人として一人ひとりの方にも届くようなライブになればといつも思ってます。スキマスイッチとしてはやはりどの場面でもどの場所でも変わらず演奏者とお客さんとスタッフの方全てが楽しかったと言えるようなライブに出来ればと思ってます。


−今までもそうでしたし、これからもスキマスイッチは全開で活動していくと思います。その中でスキマスイッチが絶対に変わらないものを一つ挙げるとしたら、それは何ですか?

O:作品をおしつけるのではなく、自分の好きなものを人に教える感じにしたい。

T:メロディ至上主義ですね。メロディを無視し始めたらそれはスキマスイッチじゃない気がします。


−それでは最後になりますが、読者の皆さんにメッセージをお願いします。

O:今年も全力疾走するスキマスイッチをあたたかい目で見守って下さい!「全力少年」よろしくお願いします!そしてみなさん僕等の家(ライヴ)にも是非遊びに来て下さい。

T:新曲「全力少年」は耳にしていただけましたか?今回も現時点でスキマスイッチが出来る限りのことは全て詰め込んだ、納得の行く音に仕上がったと思ってますので、ぜひとも聴きまくって、五月病のはびこるこの季節を乗り切ってください!!そして今年もツアーをやると思いますので、みなさんの近くに行った際はぜひぜひライブに足を運んでください!よろしくお願いします。

Interviewer:杉岡祐樹