−−今年4月に桜の名所である三井寺 観月堂で夜桜ライブを行ったそうですね。どんなライブになりましたか?
竹井詩織里:観月舞台が一年に一度しか入れないらしい(実は下見の時に入っちゃいましたが)と聞いていたし、桜が咲き、月も出て、その上篝火も焚いてあって、と幻想的な雰囲気満点で、かなりテンションが上がりました。舞台が重要文化財らしく、ステージ上の人数に制限があったんですよ。それもあってバックはギターとピアノのアコースティックな編成で、大人も楽しんでもらえるような、ムーディー(笑)なライブだったかと…。この日も結構肌寒かったのですが、最後まで夜桜を眺めながら、甘酒片手にリラックスしてライブを聴いてくれてる様子で、ほっとしました(甘酒とお団子が売ってました。ちなみに団子はおいしかった!)。
−−美しい夜桜に包まれて歌う『桜色』、どんな気分になりました?
竹井詩織里:お寺でライブっていうのは、空気がいつもより澄んでいるような気がして、素直に気持ちよかったですね。夜桜、月、篝火に照らし出されたお寺というシチュエーションは『桜色』にぴったりでこの日のために作った?と思えるくらいしっくりきてました。
−−今作『きっともう恋にはならない』は、その『桜色』に次ぐニューシングルになるわけですが、この楽曲に竹井さんが込めた想いを教えてもらえますか?
竹井詩織里:まず、「桜色」で季節を意識したものを作ったせいもあって、今作も季節感のあるものにしたかったんです。とにかくこの時期聞いて涼しげな音を作りたいっていうのもあって。季節の情景っていうのは不思議と記憶とリンクしていると思うので、聴いてくれた人の夏の記憶を刺激したり、思い出と一緒に残ってくれたら嬉しいですね。
−−最初にこの曲のトラックを大野愛果さんから受け取って聴いたときには、どんな印象や感想を持たれましたか?
竹井詩織里:デモは今よりもテンポも早くもっとテンションの高い感じで、夏というより南国のイメージだったので、自分のものにできるかしらと一瞬思いましたけど、メロディーに動きがあってキラキラした感じが夏には合うだろうなぁと思いました。
−−またGARNET CROWのAZUKI七さんが手掛けた歌詞には、どんな印象や感想を持たれましたか?
竹井詩織里:ひと夏の恋、っていうイメージになるのはイヤで、自分より大人なイメージで、恋よりも深いものを描いてほしいです、と伝えていたので、ストライクど真ん中に投げ返してもらえたなという感じでした。私が書く歌詞にはない表現方法もあったりして(例えば、「するのです」と断定する口調だったり)おもしろいなと思いましたね。
−−恋が終わり、次の段階へ二人が進んでいく様をこんなにも爽やかに聴かせる曲に僕は初めて出会いました。竹井さん自身もこの曲のように大切な人との時間を進めていきたい気持ちは強かったりしますか?
竹井詩織里:どちらかと言えば強い方だと思います。安心し合える関係というのはとても憧れます。落ち着きたいというより、尊重し合う関係は素敵だなぁと。
−−そんな世界観を絶妙に描く上で一番のポイントになっているのが、やはり竹井さんの歌声だと思うんですが、こういった曲を歌う上で心掛けたり、意識したりしたことってあったりしましたか?
竹井詩織里:ライブで何度も歌って育ててからレコーディングに入ったので、録る時は既にかなり体に馴染んでいて比較的スムーズでしたね。恋のウキウキしている感じではなく、安定感のある関係が感じられるよう声に深みもたせるという部分は意識しました。コーラスも内容を意識して男性コーラスを入れてみたり、フェイクっぽいフレーズを入れてみたり、聴いていて耳を楽しく刺激してくれるようなものを目指しました。
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