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YOSHIKA インタビュー

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  アルバム
『World』

2008.12.24 RELEASE
GTCA-21 \2,400(tax in.)


01.はじめに
02.World
03.Swim in the Stars
04.In My hand
05.ただそれだけのこと
06.きみのなかで
07.Trampoline
08.don't let me be free
09.Can't Be Your Friend
10.Touch(Album Version)
11.Beautiful Woman
12.I Will Always
 
   
   
   
   
Interviewer:平賀哲雄
Page Design:梅原直也
   
 
 
   
  −−久々のそういう作業はどんな感じだったの?キャッキャしながら作っていったのか、それとも覚悟みたいなものがあって挑んだ感じなのか。

YOSHIKA:結構、覚悟はあったかもしれない。というのは、今まではずっと会社のスタジオでプリプロやったりしてたんですけど、今回のアルバムは全部家でデモ作りをしてるんですよ。1人でずっと。それをプロデューサーに聴かせてっていう。だから、子供を保育園に送って、10時ぐらいからずっと1人でデモを作ってる感じだったんです。コーラスを重ねたりとか「プロトゥールズって何?」とか言いながら(笑)。そういう意味では、凄く自分と向き合いながら、でも自由に作らせてもらったアルバムですね。

−−自身では仕上がりにどんな印象や感想を?

YOSHIKA:「良い!」と思いました。「私、こういうことしたかったな」ってすごく思った。こういう歌をうたいたかったし、こういうメッセージを伝えたかったし。でもそれは今の私じゃなきゃ絶対できなかったんだろうなって。

−−完成したときは感動した?

YOSHIKA:そうですね。一番最初はすべて生バンドでやるっていうコンセプトはまだなくて。『In My Hand』のデモが出来上がった次ぐらいにタイトルトラックである『World』のデモを作ったんですけど、そのときにプロデューサーが「バンドでやるのはどうか?」って言ったんですよ。で、私は生バンドのアルバムとか好きだけど、自分に当てはめたことはなかったから、その発想に「え!?」って思って。でもすっごい良いと思ったんですよ。絶対格好良いなって。それでデモを家で作って、そこに楽器が入って、歌が入ってっていうプロセスをずっと見ていたんで、完成したときは感動しましたよ。ミュージシャンのレコーディングに立ち会うのもすごく楽しかったし。こんなに携わった作品っていうのはこれまでにない。イチから曲を作ること自体、今回初めてだったし。それがプロのミュージシャンの解釈と音でどんどん形になっていって。もうそれが私には奇跡にしか思えなかった。「なんじゃこりゃぁ!?」って。すごく刺激を受けましたね。

−−そのアルバムをなぜ『World』というタイトルに?

YOSHIKA:まず『World』っていう曲のデモが出来上がって「この曲のタイトルって何?」って聞かれたんですよ。で、この曲の中に「世界で一番」とか「新しい世界で」っていうフレーズがあったので「『World』がいい」ってポロッと言ったら「デカイねぇ!」って(笑)。それが好反応で。そしたら自然とこのアルバム全体のイメージが『World』になっていったんですよね。

−−では、その『World』の収録曲についても触れていきたいんですが、まず1曲目の『はじめに』がですね、まるで我が子を想って歌っているかのように聞こえてですね。あ〜この感じは前にはなかったなぁって。これは母性だなと。

YOSHIKA:その通りですね。子供が見て分かる詞が良かったんですよ。平仮名で、短くて。歌い方もストレートで。もうこの曲自体が我が子のような存在に感じて歌いました。今回は時代感のないアルバムにしたかったので、そういう気持ちを込めたかったんです。

−−で、それに続く、タイトルトラックの「みんな泣きながら生きてる」「不器用な君しか感じられない空気がそこにはあるから」っていう心強いメッセージですよ。しかもあの高揚感あるトラックに乗せて。確実に歌う内容が強くなりましたよね。

YOSHIKA:なったと思いますね。それは確かに。怖いものが無くなっちゃったんですよ。でも娘が生まれるまでは、人を受け入れられない、包み込めないところがあって。「この人はダメだ」と思ったらもうとにかくダメだったんですよ。今でもそういうところはあるけれども、でも「別に大丈夫」って思ってる自分がいて。その要因は子供なんだろうなって。妊娠しているときに、人の流れとか、気持ちの流れとか、寄ってくる人、去っていく人、そういうものを全部見て。自分はそれに対して誠意をもって逃げないようにしていたんですけど、そしたらいつの間にか怖いものが無くなっていた。そうしたときに自然に出てくる言葉たちがここには入ってるんだと思うんですよね。だから今だからこそ歌える歌詞が多い。

−−他の収録曲を聴いても感じましたけど、いろいろ経験して知った上で出てきた怖さとか弱さとか、そういうものを手に入れた者の強さがこのアルバムにはありますよね。だから昔はとても言えなかったネガティブなことも言えちゃう。なぜならそのネガティブは永遠じゃないことを知ってるからっていう。

YOSHIKA:そうなんですよね。私はこの数年で「運命はあるな」って思ったし「奇跡もあるな」って思ったし。それは実際に自分が感じて目でも見たものだから。運命とか奇跡とかって言葉としてちょっと恥ずかしいものだけど、実際にあるんですよ。それを体験したり知れたことは大きく影響してると思いますね。

−−で、そんな今のYOSHIKAだからこそ。という意味での最たる曲が『きみのなかで』だと僕は感じていて。菅野よう子さんが手掛けた楽曲ですが。

YOSHIKA:これ、本当に良い曲ですよね。本当に泣きそうになる。菅野さんのこのメロディとかコード感は最初に聴いたときから好きで。元々はWOWOWのドラマの挿入歌として男性の方が歌っていた曲で、私は歌詞だけを書いたんです。で、その曲をカバーという形で歌わせて頂けないでしょうか?って菅野さんに交渉して、元々はワンコーラスで終わっていたところをもっと広げて、こちらでアレンジもさせて頂いて。歌とコーラスとストリングスというシンプルな構成の中でYOSHIKAがどう表現していくか?っていうテーマで歌わせてもらいました。そしたら菅野さんにもすごく気に入ってもらえて、誉めてもらえて、嬉しかったです。

−−で、これだけの変化を見せてる今作において『timeless』と変わらないものがあるなと思って。それは日だまりのようなあったかさ、木漏れ日のようなキラキラした音を積極的に使われてるところで。

YOSHIKA:継続して在り続けるYOSHIKAのイメージ、そういうものがあるのはすごく嬉しい。でも気持ち的には全く違うんですよ。今回と前作では全然違って。インディーズの頃のアルバムも全然違うし。で、改めて考えたんですけど、1番最初のインディーズのアルバムは、若さとか、何も知らない10代の強さがある。すごく真っ直ぐではっちゃけてる。で、前作『timeless』は、泣きそうになりながらコーラスの重ねのタイミングとか、リズムの取り方とか、声のニュアンスとか、そういうのを細かく詰めていったんですよ。それによっていろいろ発掘してもらったアルバム。で、今回はほとんど流れで歌えている。その流れを大事にしているというか。だから「大丈夫?」って思えるテイクも直さずにそのまま使う。傷もそのまま。それがすごく新鮮で。だから『Beautiful Woman』とか、気を抜いて歌ってて、ピッチとかも外れてるテイクなんですけど「これでいい。むしろこれじゃないと、このメッセージは届かない」っていう。そういう気持ちで作れたアルバムなんですよね。

−−ということは、『timeless』ではすごく緻密に生み出していたあったかさが、今回はありのままでも出せるようになったってことですよね。だから例えば『Swim In The Stars』で「寒い夜には」とか歌われても、切なさじゃなく優しさが勝っちゃう。ほっぺた真っ赤にして満面の笑みを浮かべるYOSHIKAがすぐ浮かんじゃうっていう(笑)。

YOSHIKA:アハハハ!

−−実際、ライブで歌ったらそういう顔するんだろうし。

YOSHIKA:絶対そうです。絶対、顔まんまるですよ(笑)。
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