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鈴木亜美 ライブレポート

suzukiami ライブレポート
【Ami Suzuki Anniversary Live】
2010.02.08(MON)
at 新木場STUDIO COAST
01.KISS KISS KISS
02.FREE FREE
03.Reincarnation
04.love the island
05.alone in my room
06.white key
07.can't get you out to my head
08.Dub-I-Dub
09.can't stop the DISCO
10.SUPER MUSIC MAKER
11.ONE
12.Living in the castle(Phoenix 2:00AM feat.Ami Suzuki)
13.all night long
14.BE TOGETHER
15.aishiteru…
 
En1.Hopeful
En2.AROUND THE WORLD
En3.Fantastic
En4.Eventful
En5.Delightful
 
WEn1.ねがいごと

 新木場STUDIO COASTのシンボルでもある巨大なミラーボールが、手を伸ばせば届く低位置で回転している。その光を浴びながら思い思いに叫ぶオーディエンス。やがてキュイーーーーーーーーン!と云う近未来的サウンドと共にミラーボールが上昇していくと、その背後にはマイクを手にした今夜の主役 鈴木亜美の姿。LEDスクリーンを駆使した鮮やかな映像に負けじと目映いスマイルを浮かべながら彼女は、最新シングル『KISS KISS KISS』をお届けし、みんなの体を軽く揺らしたところで間髪入れずに中田ヤスタカと共作した『FREE FREE』を惜しみなく畳み掛け、開演5分で汗が噴き出すほどの熱気をここに生んでみせる。更に、本人曰く、そのキラーチューンのライバルとして生まれた、☆Taku Takahashi(m-flo)プロデュースの『Reincarnation』へと曲はノンストップで繋がっていき、鈴木亜美の今のリアルを反映させたリリックがエモーショナルなボーカルによって1人1人の耳と胸に叩きつけられた。

 「こんばんは〜、鈴木亜美で〜す。1年が過ぎるのは早いもので、今日で4回目のバースデイライブ。もうすぐ私も28才になります」と語り、27才最後の夜を思い存分楽しんでいってほしいと、彼女はなんと『love the island』『alone in my room』『white key』といった往年の名曲を連発。アレンジは今現在の鈴木亜美に見合ったクラブ仕様に生まれ変わっていたが、彼女も僕らも今より若かったあの頃のグルーヴや匂いは十分に感じられ、ステージに向かって懸命に手を振るファンの姿や「ラララ」の大合唱など、かつてと変わることのない光景が目の前に広がっていく。

 マドンナさながら、ゴールドのスパンコールを散りばめたセクシーなミニドレス姿で登場した彼女は、なんと『Can't get you out of my head』(カイリー・ミノーグのカバー)を本家に勝るとも劣らないエロティックさとクールさを同居させた、見ていて胸が切なくなるほどのステージングでもって披露。曲の世界観に寄せたとは言え、さすが女優としても活躍する鈴木亜美である。そのフェロモンの凄まじさは、まるで別人であった……なんて思っていたら、次の瞬間にミー&マイの『Dub-I-Dub』を子供みたいに無邪気に歌い踊っているのだから、この人は面白い。そんな日本人でもよく知る海外のダンスミュージックを畳み掛けた後に彼女は『can't stop the DISCO』『SUPER MUSIC MAKER』と、今のシチュエーションをそのまま音源化したようなナンバーをキュートに歌い踊り"もうどこへでも好きなところへと連れて行ってくれ"的な気分にまでオーディエンスを高揚させ、古い表現を使えば"骨抜き状態"にするのである。で、誰もが改めて彼女への恋に落ちたところで『ONE』の披露。今ここにいる誰もが“貴女こそがナンバーワン”と思っている状況で響き渡るそれは、嘘みたいに心地良いグルーヴをこの空間に生んでいた。

  MOTSU(m.o.v.e)による高速ラップの援護射撃もあり、すっかりバースデイパーティーらしい盛り上がりを見せた会場だが「もっともっとみんながテンション上がるような曲を」という声と共に、原曲の何倍もグルーヴィーに進化を遂げた『all night long』が満を持して解き放たれると、鈴木亜美もダンサーもオーディエンスも完全スパーク!「I need your love!I need your love!」の大合唱もどんどんボリュームを上げていき、クラブとライブのテンションを見事クロスオーバーさせた新次元の音楽空間を創造。トドメの『BE TOGETHER』で「今夜は 朝まで 踊るよ」そのフレーズ通りの想いを1人1人に巡らせるだけの、ラブでピースでエモーショナルなステージを展開し、時代も世代も性別も超えて狂喜乱舞させるパーティータイムを思い存分に楽しませてくれた。  しかし今日の主役は僕らじゃなく鈴木亜美である。バースデイケーキ&シャンパンの登場と共にみんなはたっくさんの愛情を込めて『Happy Birthday to you』を熱唱。そして満面の笑みを浮かべ、みんなとの記念撮影も堪能した彼女は「私からこの想いをみんなに届けたいと思います」と本編のラストに『aishiteru…』を、27才の鈴木亜美も愛してくれたみんなへのラブレターとして熱く歌い上げた。

 なお、今夜は深い時間から渋谷Legatoでクラブイベントを開催することが決まっていて、ここで終わっても誰も文句は言わなかったと思うのだが、このライブに対しての気持ちの入り方が尋常じゃなかった彼女は、エイベックス移籍直後に発表した“ful”3部作や『AROUND THE WORLD』『Fantastic』といったトランスナンバーをガンガン畳み掛けていく。オーディエンスも“これでもか!”と言わんばかりに誰もが飛び跳ねて叫びまくっているのだが「もっと」「もっと!」「もっとぅおっ!!!!」と煽り続ける鈴木亜美には思わず顔がニヤけたし、同時に胸にグッと来るモノがあった。そして「(28才は)たくさんみんなに会える機会を増やせるように頑張っていきます」「今後もみんなと仲良くやっていけることが私の“ねがいごと”」と本日最初で最後のバラードナンバーを彼女は歌い始めた。何処かへ 疲れ果てるまで歩き そこで 静かに二人でいたいね―――、そんな穏やかな夢が叶う瞬間まで、鈴木亜美は愛すべき仲間たちと、28才も、そしてこれからもずっと笑顔で走り続けるのだろう。

suzukiami

Live Report:平賀哲雄
Page Design:唐沢友里江