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暗転したステージから、ストリングスの柔らかく壮大な響きが『スター』のメロディを優しくなぞる。期待に胸を膨らませていたオーディエンスから大歓声が上がると、『キスする前に』のポップでカラフルなイントロと共に、ステージがパッと光に包まれた。エクステでちょっとロンゲになったaikoは、観客の完璧な手拍子に嬉しくなったのか、ぴょんぴょんと飛び跳ねて歓声を上げるオーディエンスをさらに煽った。そして私は、今日が最高の一日になる事を確信した。
昨年から年をまたいで全国を巡って参りました、aikoの全国ツアー【LOVE LIKE POP VOL.10】追加公演【LOVE
LIKE POP VOL.10 add.】。自身も「今までのライブの中でも、1番の曲数を用意してきました!」と豪語した通り、メドレーもあわせれば実に34曲(!)というフルボリュームの公演となったこの日は、初の横浜アリーナワンマンという事もあり「若干緊張してます」。
しかし『キラキラ』での大合唱に背中を押されたのか、久し振りの『マント』やライブでは初のフルコーラス演奏となった『どろぼう』など、見所満載のステージで緊張も何のその、らしさ全開のハッピーなグルーヴで会場に一足早い春の訪れをプレゼントする。
また、中でも間違いなくこの日のハイライトだと言えるのが………、ステージ上部に登場した、20人を越える落合徹也ストリングス(※1)の壮大な響きが世界観のより隆起させ、視覚+聴覚に訴えかけることで聴き手にとんでもないカタルシスをもたらす『気付かれないように』。ざっと見渡しただけでも相当数のオーディエンス(筆者含む)が涙していたこの曲から、ステージを縦横無尽に、さらには70mもある花道を全速力で駆け抜け、最っ高の笑顔でオーディエンスを楽しませてくれたヒット曲てんこもりの『10th
Anniversary メドレー』、というプレミアムな流れ!
会場中が共に歌い、踊り、涙して、最後は手を叩いて笑い合う。“みんなと楽しい時間を、魔法のかかった素敵な時間をすごせる”、aikoのライブの真骨頂が花火のように弾けた瞬間が、そこにはあった。
そしてアンコールの、スクリーンに映し出されたひまわりの園をバックに、バンド+落合徹也ストリングスによる伴奏で披露された『瞳』を聴いていた時、もうひとつ確信した事がある。それは「ああ、やっぱりaikoは自分の歌が、聴き手ひとりひとりに届くと本気で信じている人なんだ」って事。
「みんなと目と目を合わせて歌った事で曲が完成する」と話し、「この会場全ての人に、頭の先からつま先まで、全身に届くように歌います」と笑顔を見せる。アーティストなら当然の発言、と思う方もいるかもしれない。ただこのキャリアを経ても変わる事なく、自分の歌が持つ力を信じ、幾千のオーディエンスを前にしても1対1の関係を築けると、迷いもなく信じる。MC中に声をかけられる度に「はいよ!」と元気に応えるのも、そうした想いがあるからこそ、だ。
もうそこにかけては盲信、と言ってしまってもいいのかもしれない。その想いが時に痛い程、伝わってくるからこそ、聴き手はaikoの歌に自分を完全に投影させ、彼女と共に涙し、笑いあえるのだ、何の迷いも無く。
………とまあ、言葉で説明しても、って所は御座います。しかし安心して下さい、奇遇にもこの追加公演の模様を収録したDVD『LOVE
LIKE POP add. 10th anniversary』が3月21日に発売されるのですよ!私の駄文じゃ理解不能って方も、アイテムをご覧になればその素晴らしさ、もう凄まじさと言っても過言ではないその“信じるパワー、伝えるエネルギー”に触れて頂けますよ!!
と、最後はaikoばりの商魂(※2)でもって、この駄文を締め括らせて頂きたいと思います。
※リリース情報!!
DVD『LOVE
LIKE POP add. 10th anniversary』

2007.03.21 RELEASE
PCBP-51898 \4,095(tax in.)
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