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SET LIST

01.winter mute
02.spring phase
03.summer fade
04.autumn choir
05.call name “future”
06.SQUALL −2002 mix−
07.dope light −2002 mix−
08.鏡の中の迷路 −2002 mix−
09.november nocturne
10.Neo Age
11.techno beethoven
12.beautiful symphony 〜only for your life〜
13.fairy make a lie?
14.ride on free
15.Mercy Snow
16.ICE BREAKER −2002 mix−
17.autumn trance −2002 mix− 〜
robots −2002 mix− 〜
SIREN'S MELODY −2002 mix− 〜
AGAINST THE RULES −2002 mix− 〜
LOVE&JOY −2002 mix− 〜
18.THE ELECTROMANCER II

EC-1 Re−communicate


『21st Fortune〜beautiful symphony〜』
2002.11.22(FRI) 東京国際フォーラム ホールCにて。


 昨年は、春・夏・秋・冬と、1クールごとに異なった選曲と演出のライヴで会場に集まった人々の五感を刺激しまくった浅倉大介。今年は意外にもソロ・コンサートを
今日まで行っていなかったのだが、それもそのはず。今年の浅倉は、伝説化していたaccessというユニットを再始動させ、彼らがもう一度動き出した意味を作品とツアーでファンとシーンに打ち出すため走り続けていたのである。それに加えて、T.M.Revolutionなどの楽曲提供もしていたのだから、ソロ・コンサートを行うのはほとんど無理に近かった。しかし、どんなタイトなスケジュールでも、やりたいものはやるのがこの浅倉大介なのである。

 今夜のソロ・コンサートも開演前から3人のピエロが客席を歩き回り、会場の空気を暖めている。そのピエロ以上に派手なファッションに身を包んでいるファンが多くいたことは今更言うまでもない。ピエロ達の心温まるパフォーマンスが終わり、oasisの「ヒンドゥ・タイムス」が流れ終わると、浅倉のステージらしくライトが激しく点滅し、凄まじいスピードのピアノの旋律が聞こえ始める。今夜も派手なオープニングである。やがて巨大な幕が上がると、そこには何台ものシンセサイザーに囲まれた浅倉が鍵盤を激しく叩きながら体を揺らしている。最初に披露された音と光のパレードは「winter mute」。羽毛が暖かそうな、正に“王子”と言った感じの白いコートを身にまとった浅倉。彼と全く同じ動きをしながらテンションを上げていくオーディエンス。今夜の浅倉も手首をくるくるとよく回す!やっぱり彼のライヴを見るからにはこのド派手なパフォーマンスは必須である。

 「大ちゃ〜ん!」と、黄色い声援に包まれる浅倉を取り囲むように設置された8つのライトボックスが色を変えながら、続く「spring phase」の世界を盛り立てる。この壮大なサウンド・・・そこには言葉が無くても僕らの心を突き動かす力がある。winter、springと来れば、次はやはり「summer fade」である。そのサウンド自体から熱気を感じさせているような錯覚にすら陥るこの曲、魂だけが肉体から離れ夏へと誘われていく。左手でリズムを取りながら舞い上がっていく浅倉のテンション。彼は四季を音楽によって操る神と言ったところだろうか。四季組曲ラストの「autumn choir」、紅葉を彷彿させる幻想的な紅色の照明が会場を埋め尽くす。爆発的なサウンドの中に“和”を感じ取ることの出来るこの一曲で、僕らは僅かなこの時間で行われた一年旅行に幕を閉じる。一年間ソロ・コンサートを出来なかった分、オープニングで四季を一気に感じさせてしまうこの浅倉の嗜好には皆大満足。

 唸るギターサウンド、このイントロは「call name “future”」。組曲という大きな仕事をやり遂げた後は、もう浅倉の為にある楽器と言っても全く問題のないショルダーキーボードの登場!ステージ前方まで飛び出して、オーディエンスと共に左手の中指と人差し指をこめかみの所で揃えるお約束のポーズ。皆満面の笑顔を浮かべている。続く「SQUALL−2002 mix−」では歌声も披露!もちろん皆飛び上がりながら共に口ずさんでいる。「dope light−2002 mix−」では数え切れない程のレーザービームが僕らを突き刺し、更に会場のテンションを上げていく。歌入り3部作で一緒に騒いだ後は、ちょっと大人っぽい雰囲気を。黒いスーツと帽子をまとった2人の男、英語で何かを話す男の声、様々な不思議な音が混じり合ったこの曲は「鏡の中の迷路−2002 mix−」。2人の黒ずくめの男が持った鏡から放たれる光、何とも言えないトリッキーな世界がそこには存在していた。

 この曲の演奏を終えると、暗闇の中でしばらく沈黙が続いた・・・やがて光がステージを浮かび上がらせる。先程までステージ上になかったはずの金色のピアノで
浅倉が物憂げな切ない音色を響かせている。その彼の奏でる音色に僕らはただただ聴き入っていた。そして、なんと!globeの「DEPERTURES」をピアノソロで披露!遠くを見て深く頭を下げる浅倉、きっと今日披露宴を行っているあの人に対して頭を下げていたのでしょう(笑)。そんな余興の後、優しく浅倉が奏でだしたのは「Neo Age」。やはり浅倉の魅力は打ち込みだけではない、このピアノが感動を与えてくれるのである。続く「techno beethoven」ではスーパーテクニックを披露!鮮やかなピアノの音色は幾つものサウンドと重なり合い、一瞬にして会場中の人々をトランス状態にしてしまった。
手の動きなど早すぎて見えやしない!ここにミュージシャンとしての才能を大いに爆発させた浅倉に皆大きな拍手を送る。
 ここでソロコンサートの前半は幕を閉じ、再びピエロが会場を和ます。大ちゃんのかぶりものがここで登場!ピエロから良いところを全部持っていてしまった(笑)。

 第2部の幕が開くと、浅倉が両手を広げてオーディエンスを再び自分の世界へと迎え入れた。そして聞こえてきたのは「beautiful symphony 〜only for your life〜」。ショルダーキーボードを抱え、オーディエンスと共に歌い、共に手を広げ、共に微笑むこの光景はなかなか見られるものではない。続く「fairy make a lie
?」では、輪っか状となっていた煙が会場に飛び交う・・・彼のライヴはこういった演出には本当に抜け目がない。この曲も皆で歌って、皆で手を広げ、しっかりと“一体化”を見せる。もちろん振り付けは皆完璧。続いて披露された「ride on free」も
コミュニケーション重視の演出で、会場は“一体化”を見せていた。
 新曲「Mercy Snow」では、スモークと様々な色の照明が浅倉の後方で幻想的な世界を作り上げ、再びオーディエンスをトランス状態にしていく。しばしの沈黙の後、ドラムンベースが会場に鳴り響き、やがて幾つもの音が混じり合い、ある種の非現実世界が僕らを包み込んでいく。正に音のアーティスト!どんな音でも彼の手に掛かれば自由自在のようだ。そのままの勢いで第2部の見せ場、「autumn trance−2002 mix−」〜「robots−2002 mix−」〜「SIREN'S MELODY−2002 mix−」〜「AGAINST THE RULES−2002 mix−」〜「LOVE&JOY −2002 mix−」のメドレーへ。
 ここではもう彼の凄まじい速度で創り上げられていく世界に逆らわず流れて行くしかない。幾度となく僕らに突き刺さる音と光のシャワーは僕らに快楽を与え、それを繰り返し体感しているうちに、この空間でしか味わうことの出来ない“幸福”を手にする。それにしても凄まじい盛り上がりようである(「AGAINST THE RULES−2002mix−」のアレンジにジュリアナ東京のテーマを取り入れるとは・・・(笑))。

 本編ラストの「THE ELECTROMANCER II」に至るまで全く疲れを感じさせない浅倉のライヴパフォーマンス。それは彼の体力や気力がどうこうの話ではない。きっと彼は自分が奏でる音の数々に支配されているのであり、同時に浅倉が全てのサウンドを支配しているのである。言うならば浅倉大介という人間の頭脳と肉体は自らが奏でる音楽と一体なのだ。
 
ステージ上に大量に浮かび上がる白い羽・・・そんな幻想的な光景の中で浅倉と音楽は完全に一つとなった。現実のものとは思えない人間ばなれした世界観を具現化してみせた浅倉がステージを去ると、「大ちゃ〜ん!」という叫び声と手拍子が響き渡る。巨大なステージにぼんやりと浮かぶ無数の光。ステージ中央に設置されたシンセサイザー達も再び命が吹き込まれることを待ち侘びている(魂の宿わないものに対してこんな風に普段感じることはないのだが)。

 ステージに光が灯る。黒い和風の衣装の浅倉が再登場してまず言った言葉が「どう?」(笑)。「こうやって去年からツアーを、冬・春・夏・秋と、通してやって来たんですが、こうして『21st Fortune』を作り上げることが出来たのもみんなのおかげです。どうもありがとう!」と、感謝の言葉をファンに送ると、ついついハリーポッターのマフラーを買おうと思った話、「はねるのとびら」にハマっている話、今日11月22日は“良い夫婦”の日と言うことで小室哲哉&KEIKOの披露宴の話、実は結婚願望が強い話などをして、ファンと笑顔でコミュニケーションをとる浅倉。
 そして、今夜のサポートメンバーを務めてくれたドラマー、ベーシスト、ギタリストの紹介をすると、今夜のオールラストソング「Re-Commnicate」に“まだまだみんなと沢山コミュニケーションしたいな”という想いを込めて披露。様々な形をした色鮮やかな風船が客席に舞い降りる。それを片手に持ち、思い存分動き回るオーディエンス!見ていて気持ちの良い光景だ。

 幾度も彼のライヴを見ているが、最後に伝えておきたい魅力は、やはりファンとのコミュニケーションを大切にしている部分だろう。オーラスにこの曲を披露するあたり、彼のファンへの想いはとても強いものだと感じる事が出来る。『21st Fortune』は今回の公演で終了してしまうが、このお互いのコミュニケーションが崩れない限り、いくらでも楽しい企画は生まれるはずだし、素晴らしい楽曲も生み出せるはずだ。ひとまずは『21st Fortune』無事終了!お疲れさま!そしてこれからも僕らを楽
しませてね、大ちゃん(笑)♪

Live Report:Tetsuo Hiraga

■浅倉大介
1967年11月4日生まれ、東京都出身、A型。TM NETWORKのマニピュレーション、サポートキーボードなどを経て、91年アルバム『LANDING TIMEMACHINE』でソロデビュー。92年には貴水博之とのユニットaccessを結成。その後accessは"沈黙"に入り、96年にはIcemanを結成。T.M.Revolutionや藤井隆など、プロデューサーとしても活躍。2002年accessとしての活動を再びスタートさせ2枚のシングル、1枚のアルバムをリリース。11月20日、5.1サラウンドシステムのソロアルバムをDVDでリリース。2003年2月5日、accessとしてのニューアルバムのリリースが決定。

■浅倉大介OFFICIAL WEB SITE
http://www.DAnet.ne.jp/

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