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capsule ライブレポート

   
   
capsule
capsule club tour
MORE! MORE! MORE!
〜special〜

2009.04.02(thu)
LIQUIDROOM
   
   
   
SETLIST:
01.construction
02.FLASH BACK
03.Welcome to my world
04.Starry Sky
05.the Time is Now
06.Sugarless GiRL
07.Get down
08.I'm Feeling You
09.Eternity
10.JUMPER
11.I RAVE U
12.more more more
13.jelly
14.グライダー

15.Pleasure ground
16.Electric light Moon light
17.Sugarless GiRL
   
   
   
   
Live Report:杉岡祐樹
Page Design:梅原直也
Photo:Y.Kanamaru
   
   
 オープニングDJのYATTがスピンさせるエレクトロチューンに、ゆったり身を委ねている観衆の多くは、まだあどけなさすら感じさせる若年層が目立つ。それもそのはず、昨年末より各地で開催してきた【capsule club tour MORE! MORE! MORE!】は、大半が20歳未満は入場不可のクラブ公演となっていた。しかしツアーファイナルにして追加公演となるこの日は、18時からオープンする年齢制限のない形式であり、これまで悔しい想いをしてきた未成年のファンにとってまたとない機会なのだ。

 やがて暗転していく会場。始まりを予感させる『construction』から、眩いフラッシュバックに全てが包み込まれていくと、ステージに設置された3台のスクリーンにcapsuleの映像が映し出される。極限まで歪んだエレクトロビートに、脳髄の奥の辺りがシビレあがるようなこの感覚。定期的に打ち鳴らされる重低音は、天井が抜けそうなほど強烈だ。ラウドなカッティングが乱暴に鳴り響く中、こしじまとしこがするりと姿を現すと、会場からは怒号のような歓声が上がった。
  黒のチューブトップに裾の広がった短いスカート姿の彼女。曲間に「今日はちゃんと終電までに帰してあげます」と悪戯っぽく笑顔を見せれば、『Sugarless GiRL』ではふわりと腰でリズムを取りながらキュートなメロディを紡いでいく。続く『Get down』の艶めかしいダンスで骨抜きにされた男性ファンも多いだろう。Auto Tuneによる柔らかな質感を湛えたメロディと相まって、その存在は万人を夢の世界へ誘う小悪魔のようである。

 そんなとしこの後方、DJブースで次々と強烈な楽曲をスピンさせていくのが中田ヤスタカだ。この日はアルバム『MORE! MORE! MORE!』収録曲を筆頭に、近年の楽曲やそのREMIX音源を中心にセレクト。さらにハードなアレンジの『JUMPER』で観衆を激しい有酸素運動に導くと、ジュリアナ世代もびっくりの『I RAVE U』ではお馴染みのファルセットを全員が絶叫する。銀テープと無数の風船が頭上を舞った『more more more』まで及ぶ頃には、汗まみれの観衆は誰もが最高の笑顔に。最後はシャボン玉が空に舞った『jelly』から『グライダー』とハートフルなチューンを繋ぎ、大団円を迎えた。
  アンコールにて、としこにMCを促されたヤスタカは、ちょっと照れ臭そうにしながらも、終演を察して惜しむ声を上げる観衆に対し、「早く歳を取れ!」と笑顔を見せた。自身が主催する【FLASH!!!】をはじめ、各地のクラブイベントではより自由度の高い選曲でフロアを熱狂に導いている彼らだけに、確かにそのプレイはまだ未成年のファンにも早く体験してもらいたい所だ。

 ―――いまや日本を代表するプロデューサーとしても知られる彼だが、capsuleでは自分にとって最も旬な音を自由に楽しむことができるのだという。イコールそれは、ジャンルを超越した全ての音楽ファンが自由に楽しむことができるサウンドなのだ、ということなのかもしれない。そういえばこの日の序盤、『FLASH BACK』から『Welcome to my world』を挟んで、『Starry Sky』をスピンした時のことである。その強烈なイントロをバックにふたりは高々と両腕を天に突き上げたのだが、私にはそれが世界征服を成し遂げた瞬間のように見えてしまった。その時は短絡的な己の想像力に苦笑したが、思い返せば何となくその説得力すらあったような、そんな気すら今はしています。
   
capsule OFFICIAL SITE  
 
http://www.capsule-web.com/

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