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SET LIST

00.overture
01.Jupiter(acoustic version)
02.empty space
03.Precious Time
04.Any more
05.Skool for AH
06.mama
07.If we hold on together
08.明日
09.君といる時間の中で
10.虹の予感

En-01.Jupiter

『N506i×平原綾香 プレミアムライブ』
2004.9.3(FRI) Zepp Tokyoにて。



 Every day I listen to my heart・・・♪なんと!今夜の平原綾香プレミアムライヴのオープニングは彼女のデビュー曲にして最大のヒット曲「Jupiter」。頭のサビの部分を静かに歌い上げると、バンドと生ストリングスの音色が聴こえ始め、白い幕が完全に上がる。会場に集まった人々へ深く頭を下げると、そのままこの感動的な曲をあくまで自然にじっくり歌い上げていく平原。誰もが今夜期待していた一曲を見事歌い上げた彼女に、当然のことながらオーディエンスから心のこもった拍手が贈られる。曲は休まず、「Jupiter」にも勝るとも劣らないダイナミックさと幻想的な世界を持った一曲「empty space」へ。そんなインパクト大な曲を立て続けに歌い終えると、「皆さんこんばんは。平原綾香でございます。今日はプレミアムコンサートによくぞ来て頂きました。本当に嬉しいです。今夜皆さんにここで会えた奇跡に感謝したいです」、そんな微笑ましい今夜最初の挨拶を終えると、ライヴはAORの風の匂いを少し感じさせる爽やかなナンバー「Precious Time」へ。オーケストラとバンドのメンバーとの呼吸をしっかり取りながら、皆と気持ちをひとつにして歌う彼女。その結果、最初は少し硬かった会場の空気も、続く「Any more」あたりから柔らかくなっていき、気づけば会場中を心地良い空気に変えてしまっていた。さすがは今年の新人の中で最も注目されている女性シンガーである。彼女の人気と実力は比例していると言って、この会場に違和感を感じる人はいないだろう。

 「実は昨日から大学が始まって、私はもう夏休みはありません」と、夏休みが終わってしまった寂しさを語りつつ、大好きな学校の仲間と家族に捧げるナンバー「Skool for AH」と「mama」を立て続けに披露。「Skool for AH」では、夕暮れ色のステージに静かに鳴り響くアコースティックギターの音色と、ぬくもりをたくさん感じさせてくれる平原の歌声に、オーディエンス一同どっぷり引き込まれていく。「mama」では、ステージに星空が浮かび上がり、そこに彼女の深い愛が大きくどこまでも広がっていく。

 「自分の心の中に誰でも特に思い入れのある歌ってあると思うんですけど、私の場合はダイアナ・ロスの『If we hold on together』なんです」と語り始め、母の影響でこの曲が好きになり、いつか母の前でこの曲を歌いたかったという想いを僕らに聞かせた。そして、おそらくその母のいる客席に向けて、「If we hold on together」を歌い始める。さすがに思い入れの深い曲というだけあって、まるで自分のオリジナル曲のように完璧に自分のものにして歌う彼女。そんな彼女の歌声と姿に心が打たれる僕ら。彼女自身も、その表情を見る限り、大きな感動に包まれていたように見える。曲はそのまま「If we hold on together」と近い世界観を感じさせる彼女のオリジナル曲「明日」へと続く。この曲では自分自身の力強い信念を星に誓うように彼女が歌う度、また僕らの心を感動で埋め尽くしてみせた。それでも彼女は更なる感動を僕らに届けるべく、おそらくはデビューアルバムの収録曲で、かなりの人気曲と思わせる「君といる時間の中で」を熱唱!どこまでもいつまでも大きく広がる感動を僕らに与えていく彼女には本当に驚かされる。
 「今日は本当に来て頂いてありがとうございました。最後に皆さんと出会うきっかけを作ってくれた曲を」と言って、「虹の予感」を清々しい想いに包まれた表情で、歌詞のフレーズの中にも出てくる“光溢れた”歌声をキラキラと輝かせながら聴かせてくれる彼女。そして、その「虹の予感」を歌い終えると、しっかりとステージ右端、左端、そして中央で深々と頭を下げる。そんな彼女の今夜の素晴らしいプレミアムライヴに対して、賞賛の拍手を贈るオーディエンス。

 こうして今夜のライヴは全てを終えたように見えたのだが、平原綾香は再びバンド&ストリングスのメンバーと共にステージに現れ、白のドレス姿でメンバー紹介を終えると、なんと!もう一度「Jupiter」を披露!オープニングで披露した以上の、いや今まで至る所で聴いてきたどんな「Jupiter」よりも、今夜この場所、この時間に披露された「Jupiter」には、あらゆる感情がまっすぐに込められ、その歌声は僕らの心を優しく包み込み、傷つき疲れ果てたその心を救ってみせた。この瞬間、彼女の歌声に“救いの歌”を知る。

Live Report:平賀哲雄

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