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In the Soup SET LIST (50min.) 

01.檸檬
02.男なら
03.ホライズン
04.ブランコ
05.ひまわり
06.バイブレイション
07.グリーングリーン
08.青春とは

EC-9 東京野球
EC-10 夜のかけ布団



 新宿は歌舞伎町。眩しいくらいのネオンに彩られ、立ち並ぶビルには様々な店がひしめき、ひとつ路地を入ればそこには裏社会が潜む危険な街。この眠らない街・歌舞伎町の一角に音楽をこよなく愛する男達が集まる、とある巣がある。何やら男臭〜い雰囲気が漂うその巣へ潜入を試みる・・・。

 その巣へと潜入するや否やムッとくる男臭さ・・・というのは言い過ぎで割と女性も多い。ここは新宿LIQUID ROOM。今年2月に同じく新宿LIQUID ROOMで行われたIn the Soup主体のイベント「歌舞伎町男巣」のvol.2が今夜行われる。“男巣”と書いて“ダンス”と読むこのイベント、今回も暑苦しいメンツが揃い熱いライヴを見せてくれる。

【babamania】 Daigo(Dr)、Mari(Vo))、Yujin(G)、Genki(Vo)

 まず最初に登場したのは男女ツインボーカルのミクスチャーバンド・babamania!この後繰り広げられるMariのライヴパフォーマンスがどれだけパワフルなものか知る由もなかった私は、男臭いのが売りの「歌舞伎町男巣」に女が出てるじゃないか〜!と思いながら始まったばかりのステージを見つめていた。「ハロー!エブリバディ」と、上半身ハダカのボーカル・Genki。初っぱなから重いサウンドが体にのしかかり彼らが始まる。
 Genkiのコミカルなラップがオーディエンスを煽り、Mariの頭のてっぺんを貫くボーカルがパンチを入れる。次第に会場全体が温められ、盛り上がりは徐々に広がっていく。長い髪をなびかせて息を切らしながらドラムのDaigoがマイクを取り、オーディエンスに気合いを入れさせる度「ナイスですっ!」と叫ぶ。Daigoのキャラに会場は大ウケ!「オレが“歌舞伎町”だとしたら、お前らは“男巣”なんじゃないかなぁ〜?この後インスーとWORDのライヴがあるから温めとかないとケガするぜ!」と、Daigoの爆笑MCの後は新曲のプロモーションをこの場で録るということで、オーディエンスが大騒ぎの中、なんと新曲を披露!プロモーション録りということもありダイブする者も現れ、ますます会場の温度は上がる。
 ライヴ終盤になっても、Genkiは相変わらず独特な動きをしながら歌い、Mariは腰まであるロングヘアーの頭を思いっきり振りながらセクシーに歌う。床が抜けちゃうんじゃないか!?と思うほど、オーディエンスも熱く盛り上がる。「オイッ!オイッ!」とオーディエンスの掛け声の中、メンバー全員でひとつのサウンドを作り上げ、babamaniaのライヴは終了。

【WORD】 戸川 琢磨(Ba)、小島 真史(Vo.)、佐山 忍(G)、吉野 功(Dr)

 続いてはBACK DROP BOMBのボーカル・小島真史、元スリーサイドのドラム・吉野、ベース・中内、元ネリチャギのギター・佐山といった強力なメンバーが集まり結成されたバンド・WORD!メンバーが黙々とチューニングしている段階でただならぬ空気が会場に充満する。
 小島も登場し、「WORDです」と静かに挨拶すると、彼らのが始まる。クオリティの高いサウンドはもちろん、日本語詞が淡々と尚かつ重く吐き出される。男臭いというより、男らしいといえるWORDの面々。オーディエンスもガンガン響くロックサウンドとは裏腹に、ボーカルから吐き出される詞を静かに揺れながら聴き入る。感情を込めて歌う姿に、目が離せなくなるほど惹きつける力がある小島。胸が熱くなるメロディとボーカルが響き渡る。
 曲が終わるたびに静けさを取り戻すほど特にこれと言ってMCを入れることもなく、呟くように曲のタイトルを告げて淡々とナンバーをこなしていくWORD。そんなところが逆に惹きつける力の要素になっている気がする。独特のメロディラインと力強い詞は、オーディエンスの心を掴み体の内側から熱くさせる。
 ライヴはラストソング「ストロボ」へ。芯があり通るボーカルが会場を包み込み、そしてWORDのライヴが終わる。「どうも・・・」と小島がポツリと言い、WORDのメンバーは静かにステージを去っていった。最後の最後まで口数少ない男らしさを見せつけてくれたライヴだった。

【In the Soup】中尾諭介(Vo,G)、八谷健太郎(G)、草場敬普(Ba)、吉田慎一郎(Dr)

 出入りが激しかった会場が徐々に埋め尽くされるとIn the Soupが登場。一際大きな歓声が上がる。そして「檸檬」が始まり、早くも会場は揺れ出す。1曲目にしてギターの八谷はピックを投げ「男なら」に入る。オーディエンスも拳をあげて盛り上がり、 もう床がグラグラ揺れて全身に振動が伝ってくる。
 「“歌舞伎町男巣”にようこそ!今年は冬になるのが早いね。秋好きなのにね・・・」ボーカルの中尾のMCが終わり、次の曲のタイトルを告げる。しかしすぐに演奏が始まらず、「ちょっとズレたね」と言ってさっきのMCと同じことを話し、会場から笑いが起きる。気を取り直して、秋にちなんだ曲「ホライズン」。
 お腹を掻きながら「楽しんで頂けてるでしょうか?」と中尾。「今日はツアー1日目です。そのことをしっかり受け止めて接して下さい!」そうです!今日はIn the Soupがアルバム「03」を引っさげての記念すべき初日公演といえる日なのだ。そう言って、中尾曰く“ラブリーな曲”「ブランコ」が始まりオーディエンスも静かに聴き入る。続けて「ひまわり」へ。「バイブレイション」に入ると、さっきとは打って変わってオーディエンスは手をかざして盛り上がり、再びグラグラと揺れ出す会場。
 中尾がジャンプをしながら「グリーングリーン」が始まると、イントロの「ワン、ツー、サン、シー!」という掛け声で最高に盛り上がる。それを満足そうに見つめながら歌う中尾。「いま〜いま〜」と歌う中尾の魂から放たれる何かを感じた。ドラムの吉田がライヴ告知をし、ラストは「青春とは」。もう終わり!?と思うくらい駆け抜けた時間だった。
 「バッターびびってる!バッターびびってる!」手拍子と共にアンコールが始まる。再び登場したIn the Soup。酔っぱらったオッサンのように頭に赤い布を巻いて出てきた中尾。ちょっとした小ネタがコケると「何も怖がることはないよ。ライヴは生き物だ」と、自らをかばう。そして「バッターびびってる!締まって行くぞ〜っ!」と叫び、アンコール一曲目「東京野球」に入る。中尾に触発されてヒートアップするオーディエンス。「歌舞伎町男巣、2回目大成功!」と中尾が言うと、会場から大きな拍手が起こる。そして、今日の「歌舞伎町男巣 vol.2」を締めくくるのは、切ないメロディの「夜のかけ布団」。
 In the Soupが音楽を通して伝えたいことが、目に見えたわけではないがジンジンと伝わってくるライヴだった。

 “歌舞伎町男巣”・・・この巣の中で繰り広げられている男達の集いは暑苦しくもあり、アツ苦しい音楽への情熱そのものだった。vol.3は一体どんなアツい男達があの巣へと集まるのだろうか。

Live Report:Eri Kato

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