音楽情報サイト:HOT EXPRESSthere is music by side ホットエキスプレス・ミュージックマガジン  
 
   
 
音楽情報サイト:HOT EXPRESSニュースインタビューライブレポート
レビューチャートメールマガジンスペシャルページ
SEARCH
アーティスト検索
 
 

木村カエラ ライブレポート

木村カエラ【ライブツアー2006
『Circle』追加公演】

2006.5.5(FRI)
日比谷野外音楽堂

SETLIST
01.tea cup
02.Level 42
03.Twinkle
04.誰
05.You
06.I■hug(■=ハートマーク)
07.Dancing Now
08.Deep Blue Sky
09.はちみつ
10.C-hildren
11.リルラ リルハ
12.トゥリル トゥリル リカー
13.PIONEER
14.BEAT
15.Circle

En-01.what ever are you looking for?
En-02.OH PRETTY WOMAN
En-03.Tree Climbers
En-04.You know you love me?
En-05.happiness!!!



木村カエラ レビュー
『Circle』
木村カエラ ライブレポート
【CUSTOM MADE 10.30
tamio meets kaela
プレミアLIVE&試写会】
木村カエラ ライブレポート
【1st Tour 2005 4YOU】
 
取材&テキスト:平賀哲雄

 

 18時ちょい過ぎ。まだ青空が広がる天を仰ぎながら木村カエラ、くるくると体を回転させてゴキゲンにステージへ登場。そしてゴキゲンなバンドサウンドに乗って『tea cup』『Level 42』と、野外にピッタリな軽快爽快ロックチューンを連発で熱唱。先日【ARABAKI ROCK FEST.】のメインステージでは凄まじいモッシュを巻き起こすほどのライブパフォーマンスを展開した彼女が、ここ野音でもイスさえなければ今にも誰もがステージに向かって飛んでいってしまいそうな空気を生み出していく。リズムに乗って腰を振ったり走ったりしながら立て続けに彼女が歌い出したのは『Twinkle』。元は「NANA」のトリビュートアルバム用に書き下ろされたナンバーだが、このパンキッシュなノりも今ではすっかりカエラのモノ。オーディエンス一同、その腕を高く高く振り上げていく。そのままのノリで曲はテンポよく体を跳ねさせることができる、今思えばライブのために生まれてきたような一曲『誰』。エレクトリックにブィンブィン唸るギターに合わせて、その体を目一杯気持ち良うそうに揺らすカエラ。そんな彼女の姿を見て自然と気持ち良さそうに笑顔でこのライブを堪能するオーディエンス。

 

 「いーね!頭×5だね!ここから見ると。今日は皆さん、本当にありがとうございます」と、しみじみカエラ。そしてその腕を右へ左へ揺らすオーディエンスの温かい表情に見守られながら『You』を感慨深く歌い上げていく。その後には『I■hug(■=ハートマーク)』『Dancing Now』と、陽が落ちて暗くなり始めた野音にピッタリのムーディーな曲を続ける。そのブロックのトドメ的なポジションで披露されたのが『Deep Blue Sky』。太陽が沈んで月が浮かび上がるその一瞬に広がる深い青。それを天にして、彼女はその歌声で幻想的な世界を僕らの頭の中に広げていく。ただただ三千人が漂うその光景はなんだかキレイだった。
  カエラとバンドの上空に突如現れる巨大な蜂たち。そのかなり恐ろしい(?)映像と共に聞こえてきたナンバーは『はちみつ』。蜂のように緩やかにステージ上を飛び回りながら無邪気に歌うカエラ。そのまま間髪入れず『C-hildren』を熱っぽくなってきたバンドサウンドと共に感情的に彼女は歌い上げていく。そしてジャッジャッジャッジャッとお馴染みのギターリフが聞こえてくれば、もうみんな満面の笑みでクラップユアハンズ。『リルラ リルハ』を誰もがその声と手で通常の何倍もゴキゲンなナンバーに成長させていく。これまた美しい光景。

 「日比谷野外音楽堂(でライブをやること)は私の夢だったので、本当に嬉しいです」と、幼い頃からの憧れの地でこうしてライブをできることへの幸せを語り出す彼女。「ママ、あそこでは何をやってるの?」と、日比谷公園に連れられてくる度に森の向こう側から聞こえてくる宴に興味を抱いていた彼女は、今のその宴の主人公として、この野音に集った人々、そしてかつての彼女と同じように森の外でこの音楽を聴いている女の子(に限らず、人々)にその歌声を大きく大きく響かせていく。
  『トゥリル トゥリル リカー 』で火蓋を切ったクライマックスの畳み掛けは、ユーモラスなバンドサウンドと共に『PIONEER』へ。両手を高く掲げ、タンバリンを叩きながらパワフルボイスを響かせるカエラと同じように軽快にその体を揺らしながら、その胸を弾ませながら、心地良い一体感を見せ始めるオーディエンス。続いてギターを手にしたカエラはそのオーディエンスをジェスチャーで煽り、そのギターサウンドでみんなの体を跳ねさせていく。そうして聞こえてきたナンバーは『BEAT』。自身をポップアイコンから希少な女性ロックアイコンへと進化させたこの曲を堂々と、まるでデビュー10周年を迎えたアーティストのようなオーラをぶちまけながら歌い上げていくカエラ。カッコイイ。続いて「最後の曲です」と言って彼女が歌い始めたのは、今の彼女にとってとても大きなテーマを持った一曲『Circle』。鮮やかな緑色のレーザービームのひとつが客席を突き刺し、もうひとつがステージ上に円を描く。カエラもその手で円を描き、みんなとの繋がり、円(縁)を全身で感じながら、飛び跳ねながら歌い叫び、みんなと心をひとつにしていく。その円は会場中の至る所で形成され、やがてそのすべての円はひとつのビッグサークルを生み出す。素敵なコミュニケーションの形。
  入場時にも流れていた『Over The Rainbow』が聞こえてくるとステージから姿を消すカエラ。

 

 森の中でまるで蝉の鳴き声のようにエネルギッシュに響き渡るオーディエンスの手を叩く音と声。それに応えるようにステージに戻ったカエラは、「私の大好きな曲をアコースティックバージョンでやっちゃおうかな」と、なんと『what ever are you looking for?』を披露。人を想う気持ちの大切さを切々とその声に乗せて大きく大きく響かせる彼女。その声に共感し、感動するオーディエンス。温かい拍手と歓声。「緊張しちゃった。アコースティックバージョン初めてだから」とハニカんでみせたあと、「じゃあ、アテンションプリーズ」と、おどけてみせる彼女。なんとリリースに先駆けて、ドラマ『アテンションプリーズ』の主題歌でもある『OH PRETTY WOMAN』を生披露!オリジナルはロイ・オービソン、後にヴァン・ヘイレンがロックなアレンジでカバーしたことでも有名な曲だが、今目の前で木村カエラが歌うこの曲は、そのどちらよりも軽快でアグレッシブでゴキゲン!というか、カエラが歌えばどんな曲でもそうなるのかもしれない。みんなと共有できる音楽を追究していっている彼女らしい『OH PRETTY WOMAN』であった。

 この日はダブルアンコールが実現。「ありがとう」と、清々しい声でみんなに向けて言うカエラ。そのままバンド紹介を経て、先程の『OH PRETTY WOMAN』同様、新曲となる『Tree Climbers』を激しくその体を揺らしながら熱く熱く歌い上げ、また少し肌寒いはずの東京の夜空の下に凄まじい熱気を生み出してみせる。そしてオーラスはやっぱりこの曲『You know you love me?』!おそらくは彼女のデビューアルバム『KAELA』に収録されたナンバーの中でどの曲よりも大きな成長をみせたこの曲は、会場中のすべての人々の拳を振り上げさせ、いとも簡単にこの野音に熱狂の渦を巻き起こしてみせる。【ARABAKI ROCK FEST.】でモッシュまでをも生んだこの曲、野音なんていうベストシチュエーションで披露されたら盛り上がらないわけがない。
  最後に何度も何度もガッツポーズを作ってみせ、こんなハッピーな感覚がいつまでも続くようにと、彼女は『happiness!!!』を歌ってくれた。実に彼女らしい最高のおみやげ。見渡す限り、良い笑顔がそこには広がっていた。

 
 

ページトップへ戻る