ドーム特有の気圧(※2)と共に緊張感が高まる中、客電が落ち、巨大スクリーンに客室乗務員と思われる女性が映る。僕らは乗客55,000人の東京ドーム型タイムマシンに乗っているのだという。羽を開き轟音と共に飛び立つドーム。眩い閃光と共に、時は'94年に遡る。アリーナ後方から突如ミニステージが出現し、メンバーはファンの大歓声に迎えられ、記念すべきライヴは『the Fourth Avenue Cafe』(※3)からスタートした。メンバーは黒を基調にした衣装に、赤いアクセントを入れ祝福ムード満点。笑顔で絡み合うtetsuとken。観客の手拍子に、色とりどりのスポットライトが踊る。4人はサブステージから降り、リリーフカーで前方へ向かう。メインステージから流れるピアノリフに大歓声が起こり、始まったのは『Caress of Venus』。ステージ後方には、桜の花びらが舞い散る可憐な映像。粋なハットに蝶ネクタイで決めたhydeはカメラに向けて投げキッス。『Vivid Colors』の後、本日最初のMC。hydeはお辞儀をして、「15周年の感謝を込めて、L'Arc〜en〜Cielが皆様に御奉仕します。御主人様、次の曲に行かせて頂いてよろしいですか?」と数万人を失神させる。『Lies and Truth』ではkenの暖かいギターソロが会場を包む。この美しい光景が永遠に続くことを願う自分がいた。『夏の憂鬱[time to say good-bye]』では、シェイクスピアの舞台さながらに、悲劇のヒロインを全身で表現するhyde。続く『All Dead』で、モニターに映った顔面アップのhydeがキスをすると、さらに数万人が失神。暗転後、長めのMCをとったken。ファン投票を無視して『All Dead』をリクエストした自分を「反抗気味な家来」と称した、彼の曲紹介から『White Feathers』が届けられる。