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モーニング娘。 ライブレポート

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【モーニング娘。コンサートツアー2009 春〜プラチナ 9 DISCO〜】
2009.05.09[sat]
at 東京厚生年金会館
01.SONGS
02.泣いちゃうかも
03.みかん
04.しょうがない 夢追い人
05.情熱のキスをひとつ / 高橋・新垣・田中
06.片想いの終わりに / 亀井
07.ファインエモーション / ジュンジュン・リンリン
08.私の魅力に気付かない鈍感な人 / 光井・ジュンジュン・リンリン
09.弱虫 / 新垣
10.It's You / 道重・高橋・亀井
11.ディスコメドレー(LOVEマシーン→恋愛レボリューション21→SEXY BOY〜そよ風に寄り添って〜→THEマンパワー→青空がいつまでも続くような未来であれ!
12.香水 / 久住・ジュンジュン
13.The 美学 / 田中
14.夢から醒めて / 高橋
15.Take off is now! / 高橋・新垣・田中
16.グルグルJUMP / 久住・ジュンジュン・リンリン
17.HOW DO YOU LIKE JAPAN?〜日本はどんな感じでっか?〜
18.リゾナント ブルー
19.ラヴ&ピィ〜ス!HEROがやって来た。
 
En1.その場面でビビッちゃいけないじゃん!
En2.雨の降らない星では愛せないだろう?

 マノエリこと真野恵里菜の今や死語と化していた“清純派アイドル”の復活を期待させるオープニングアクトを経て、四つ打ちビートとファンのあつ〜いオイオイコールを受けながら、本日の主役・モーニング娘。の面々が一人一人激しいテンポでスポットライトを浴びて、次の瞬間、重くベースラインを歪ませた『SONGS』をクールなダンスとボーカルでもって披露する。自由に羽ばたかなきゃ生きていく意味がないと、真剣な表情でメッセージしていく。このステージングで観る者すべてを魅了する!!そんな確固たる意思を感じさせる9人に満員のオーディエンスは凄まじい一体感でもって、メンバー一人一人の名前をその手のサイリウムを揺らしながら叫んでいた。

 その後、曲によって選抜メンバーが目眩く入れ替わっていくステージ。高橋、新垣、田中による『情熱のキスをひとつ』では、三者三様の全身を使った大人びた愛情表現にただただ心を奪われ、僕らはその姿に見とれるしかない。続く亀井ソロの『片想いの終わりに』、ライトなノリでいつも笑わせてくれる彼女が、少しハニカミながら純粋なラブソングを歌っているその姿、そのギャップにこれまた魅了されてしまう。ジュンジュン、リンリンの『ファインエモーション』には、日本に来て僅か2年数ヶ月とは思えない完璧な日本語で「果てなく続く青春に」なんて夢いっぱいの表情で歌われて、微笑ましい気持ちに。その2人のセンターに光井が立っての『私の魅力に気付かない鈍感な人』では、ほのぼのキャラを全面に打ち出したステージングに、会場中が笑顔でいっぱいだ。『弱虫』をソロで歌唱した新垣は、今にも泣き出しそうな表情で、臆病な女の子の切なさを感情豊かに響かせ、明らかな成長を感じさせる。『It's You』をキュートに歌う道重と、その両脇をセクシービューティーなダンスで固める高橋、亀井のパフォーマンスも我々を興奮させるのに十分な内容であった。

 そんなメンバーのキャラクターを改めて全面に打ち出すライブ構成も有意義であったが、その全員が再び揃ったときの『LOVEマシーン』や『恋愛レボリューション21』が、もはや先代のコピーなどではなく、完全に今の9人でしか成立しない内容に変貌を遂げているのにも、驚かされた。長いモーニング娘。の歴史をしっかりと踏襲しながら、今までにないモーニング娘。を表現する。9人の胸の奥にあったその想いは今しっかりと目と耳で分かる形で結実しつつある。ハロプロのイメージを優に凌駕する、ソウルフルに響き渡ったリンリンの声もその重要なファクターと言えるだろう。

 豪華ヒット曲メドレーを経てステージに現れたのは、久住とジュンジュン。胸がチクッとする、切ない恋心をオーディエンスの大きな合いの手と共に初々しく歌い上げていく。続く田中のソロはなんとあややの『The 美学』完全カバー。ここにいるメンバーのほとんどが大好きであろう名曲をその腰を激しく振りながら軽快に歌い上げ、凄まじい盛り上がりを見せる。さすがはハロプロファンの気持ちが読める女。で、それに勝るとも劣らないインパクトで息を飲ませたのが、ウェディングドレスさながらの純白ドレスで一人「ねぇ聞こえる?私の声が。ねぇ感じる?私の心」と、まっすぐに僕らを見つめながら歌い上げた高橋。一歩一歩階段を降り、穏やかな表情であまりにも女性らしい声を響かせる彼女の姿は、僕らを大いに感動させてくれた。そんな全くスタイルの違うステージでファンのを魅了した田中と高橋、そして新垣が加わって今日2度目の3ピースで『Take off is now!』の披露。非常にエキサイティングなストーリーである。

 で、その緊迫した空間を切り裂くようにハイトーンボイスを響かせ、手を振りながら姿を現したのはハイテンション担当(笑)久住小春。リンリン、ジュンジュンと今日最もカラフルでトイチックな衣装で「みなさんお手を拝借!」と、会場を熱気でムンムンにしていく。そして再びステージに全員集合したモーニング娘。が歌い出したのは、モーニング娘。流ミクスチャーロック『HOW DO YOU LIKE JAPAN?〜日本はどんな感じでっか?〜』。豹柄の衣装に身を包み、誰もが男勝りの太い声で会場中の人々の拳を振り上げさせていく。そして続けざまに、明らかにエモーショナルなダンスナンバーへと進化した『リゾナント ブルー』を響かせてみせる。9人の全身全霊、これはちょっとヤバイ。こんなに熱いモーニング娘。は初めてだ。そのモードは『ラヴ&ピィ〜ス!HEROがやって来た。』のようなハッピーチューンでも変わらず、誰もが全速力で走りながら楽しくて仕方ないのがよく分かる満面の笑みを浮かべている。ついつい高橋のほっぺに嫌がられながらもキスしちゃう道重(笑)。どんだけ自由なんだ!?っていう。でも最高だった。

 そんな屈託のない純粋なエネルギーをもらった僕らも、アンコールに突入しても変わらずしゃかりきでナチュラルにこの瞬間と音楽を楽しんでいる彼女たちへ、会場が揺れるほどのフルテンションを見せる。そして9人のこれまた個性が爆発した感謝の挨拶を経て、最後の曲『雨の降らない星では愛せないだろう?』へ。モーニング娘。が全力で歌い続ける大きな理由=“愛”が今日一番大きな想いでもって響き渡るのであった。


Live Report:平賀哲雄
Page Design:佐藤恵